中日の鈴木翔太投手(23)が25日、ナゴヤ球場の屋内練習場で昨年11月に右手血行障害の回復手術を受けてから初めてブルペン投球した。捕手を立たせて15球。感触を確かめながら、テンポ良く投げ込んだ。
肌寒いブルペンで、鈴木翔が腕を振った。もちろん全力投球ではない。それでも術後2カ月あまりしか経過していないということを忘れさせるようなボールを投じた。
投球後、鈴木翔は「問題なかったです。順調に来ています」と話した。その言葉通り、順調過ぎるほどの回復具合である。
当初の予定は温暖な沖縄に移動してから、ブルペンで投げるはずだった。見守った北野コンディショニング担当は「初めてのブルペンでしたけど、問題なかったですね。順調に来ているので、寒い中でも一度投げてみようとなりました」と説明する。
血行障害を患っていたことを考えると、沖縄の暖かい気候は今後、リハビリ過程にさらにプラスに働くはず。あくまで焦ることなくだが、鈴木翔は着実に前へと進んでいる。 (島田明)