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【ドラニュース】

“竜の茂野吾郎”ロメロ先発希望 8歳で左投げ転向

2019年1月26日 紙面から

入団会見で最速164キロのストレートの握りでポーズを決めるロメロ=中日ドラゴンズ屋内練習場で(板津亮兵撮影)

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 竜のゴローの誕生だ! 中日の新外国人左腕、エンニー・ロメロ投手(28)が25日、ナゴヤ球場で入団会見し、8歳の時に負ったけがを理由に右投げから左投げに転向した経緯を明かした。人気漫画「メジャー」の主人公、茂野吾郎こと「ゴロー」ばりのドラマチックな人生物語に期待はうなぎ上りだ。

 漫画から飛び出してきたような男だ。その左腕から160キロ超えの直球を放る新助っ人は本来は右利き。8歳の時まではボールを左右どちらの腕でも投げていた。自転車の事故で右腕をけがしてからは「右よりも左のほうが力が入る」と左腕に転向。2017年には自己最速164キロを記録するほどのパワーピッチャーに成長した。

 漫画「メジャー」の主人公、茂野も小学生の時に右肩の故障で右投げから左投げに転向。メジャーでも160キロ超えの直球を武器に活躍するという物語だ。フィクションの世界と重なるロメロは、まさにメジャーから日本球界への“逆輸入版ゴロー”。同じ速球派の左腕として、ロメロは現実世界でナゴヤドームを沸かせるに違いない。

 ドラゴンズの先発の柱になる覚悟は決まった。入団会見の冒頭には自分の名前、ドミニカ共和国出身という自己紹介の後に「先発です」と短く一言。マイナーリーグで先発経験はあったものの、メジャー時代は中継ぎとして起用された。昨年のドミニカウインターリーグでは11試合の登板のうち10試合に先発し、自分なりの戦い方を身に付けてきた。

 その戦い方を隠すつもりはない。「ウインターリーグ時代のルーティンを継続する。3回まではまっすぐで押していく。3回以降は変化球を交えていきたい」。手の内を明かすのも自信の表れ。「シーズンが始まったら変えることもあるが、自分のスタイルを通したい」とまずは自分の考えを貫く考えだ。

 

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