二人目の妹は入学すら出来ませんでした   作:スパイラル大沼
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寝る

 

 

 

 

で、三人で落ち着いて座る。飲み物を飲みながら。

 

「つまり、深雪さんの、妹なんだね」

 

「うん」

 

「ごめんね。つい、攻撃仕掛けちゃって」

 

「大丈夫だよ。あたしの方こそ人を殴るのに28.4%も本気で殴ってゴメンなさい」

 

「………それ、本気なの?」

 

「幹比古、美雨は30%で人を殴ると、殴った部位が吹き飛ぶ。お前に直撃していたら間違いなく頭が弾け飛んでいた」

 

「それを止めた達也は何者なんだ…」

 

「俺はちゃんと美雨の力を抜く方法を心得ている。まぁ、だからと言って勝てるかどうかは分からんが」

 

「まぁねー。身体が強過ぎて攻撃効かないしねあたしは」

 

「本当にな」

 

「は、はぁ……なんか、すごいね達也の家は」

 

「違う違う!すごいのはこのあたしなのさー!」

 

「調子に乗るな、美雨。とにかく、こいつらの処置が先だ」

 

「そうだね。じゃあトドメを刺そうか」

 

あたしが明るく言うと、兄ちゃんが引き気味に突っ込んだ。

 

「いやお前鬼か?幹比古は先に戻ってていい。こいつらの処置は俺たちに任せろ」

 

「分かった」

 

「またねーミッキー」

 

「み、ミッキー⁉︎」

 

そのままミッキーは去っていった。

 

「じゃ、あたしもそろそろお暇しようかなー。雫ちゃん達といたのに途中で抜けてきちゃったし」

 

「そうか」

 

「じゃ、山手線頑張ってね」

 

「九校戦だ」

 

 

 

 

元の場所に戻ると、律儀にも雫ちゃんとほのかちゃんは待っていた。

 

「おかえり」

 

「ただいまー。待っててくれたの?」

 

「うん。なんか、忙しそうだったから。30分経ったら探しに行こうかと思って」

 

「いいよ別に。あたしが誰かにやられると思ってる?隕石落ちてきても死なないよあたし。多分」

 

「うん。なぜか納得してしまう……」

 

「ま、いいじゃん。この後どうする?」

 

「もう少し散歩しよう」

 

「そだね。大丈夫、何があってもあたしが2人を守るから!」

 

「うん。頼もしすぎるレベルだね。じゃあ、行こっか」

 

そのまま、星が降るような夜空の中、三人で歩いた。君のことを追い掛ける私はいなかったけど。

 

 

 

 

帰ってきて、あたしはベッドにダイブした。

 

「疲れたぁ〜」

 

「あら、どこに行ってたの?」

 

「外で散歩してた。星が綺麗だったよ」

 

「あら、あなたがゲーム以外の世界を褒めるなんて珍しいわね」

 

「どういう意味?人をゲームの世界の人みたいに言わないでくんない?」

 

「はいはい……。じゃ、そろそろ寝ましょう。明日は早いのよ」

 

「えー?明日休みなんじゃないの?」

 

「……なんで知ってるのよ」

 

「休みに関しては敏感なんだよあたしは!」

 

「あっそう…もう何も言わないわ」

 

「ねぇ、深雪」

 

「ん?」

 

「たまには、一緒に寝ない?」

 

「…………そうね」

 

そのまま、一緒の布団に入る。

 

「…………」

 

「何よ」

 

「なーんか、オッパイ私より大きいなって思っただけ。同じ日に生まれたのに」

 

「普段の生活が違うのよ」

 

「うるさいバーカ。揉みしだくぞ」

 

「いいから。もう寝なさい」

 

寝た。

 

 

 

 





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