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空が蒼を捨てる前に【なろう版】 作者:椎名
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それは虹色に黒を混ぜるようなもの。

 

 大男こと大五郎先生――大五郎としか自己紹介してくれなかったのだ。子供たちに「ダイゴローせんせー!」とわらわら懐かれるのが夢だったらしい――から渡されたスリッパにより、今廊下にはパスパスといった間抜けな音が響いている。俺の足から。サイズが合わないのだから仕方ない。七才児の足に大人のスリッパがフィットする訳がない。子供用のスリッパも用意しているにはいるのだが、本当に幼児用なので、お花さんやら象さんやらが表面に描かれていて借りれば大変恥ずかしいことになってしまうらしい。



「そうかー。二人はA組さんかー」


「そうだよー。えーぐみーさんー」


「そうかそうかー。A組さんは何先生だろうなー?」


「なー?」



 いつの間に打ち解けたのか。ニコニコと大きな大人と小さな子供が意味もなく相槌を打ち合っている。園児と保父さんの会話に聞こえるのは俺だけだろうか。……小学一年生なんて園児みたいなものか。



「あ、ここだここ。A組さん到着ー」



 扉に直接Aの札が打ち込まれ色硝子でカラフルに縁取りされてはいるが、これまでの装飾から見ればまだ比較的シンプルといえるスライドドアの前へ立たされた。外観は大袈裟に、内装は病的なくらい磨かれているものだから、どんな華美な教室が待っているのかとハラハラしたが、至って普通のようで安心した。使い込まれた様子のない新品同然にしか見えない扉だとしても。



「じゃ、先生はここまでだからなー。友達いっぱい作るんだぞー?」


「はーい。ダイゴローせんせー、ばいばーい」


「くっ……」



 無邪気に手を振る祁答院のあまりの愛らしさに、大五郎は顔を抑えて呻いていた。見知らぬ他人ならば通報間違いなしなちょっと危ない姿だった。……色んな人間がいるもんだな。

 そんな変な大人への興味はすっかり彼方へと飛んでしまったのか、祁答院の瞳は扉だけを真っ直ぐに見つめ、楽しそうに取っ手を掴んでいた。片方の手は相変わらず俺を留めているけれど。



「いっせーのだよ? いっせーの」


「ん? あ、いっしょにあけるの?」


「うん。いっせーのだからね!」



 何の拘りだか知らないが、同時に戸を引きたいらしい。子供の理由のない拘りなんて追求しても本当に意味はなかったりするから勝手にしてくれ、といった心境だ。

 拘束されていない方の手で、取っ手を取る祁答院の手に添った。祁答院がチラリと俺を見て。



「いくよー、いっせーの!」



 勢いよく扉がスライドされた。小さな顔が二十程此方へ向けられる。あまりに迷いのない動作に、子供が取り憑かれるパターンのホラー映画を思い出した。



「あーカナちゃんー!」



 トテトテとまた可愛らしい男の子が祁答院目掛けて寄ってくる。祁答院の友達も見付かったみたいだし、俺の席は――



「…………」



 ヒシッと繋がれたままの手。……子供がお気に入り判定したものをそう簡単に放してくれるわけないか。



「けどういんくん。せき見たいからはなして」


「かなだよ?」



 ん? ……ああ、名前で呼べと。



「カナくん。手、はなしてくれる?」


「かなちゃんだよ」


「…………」



 会話にならない。俺の主張が宙ぶらりんに放置されている。



「だぁれ?」


「いずるくん!」



 駆けてきた少年が目の前へひょっこり現れた。



「いずるくん?」


「ああ、はい。きのみやいずるです」


「きのみやいずるくん! えとねー、ちかはちかだよ! ともながちか!」



 ともなが……朝永なのか友永なのかわからないが、元気よく手を挙げて自己紹介した彼に、ここは「名前ちゃんと言えて偉いねー」と褒めるところなのだろうか。なんてぼんやりと考えていた。すると。

 ――カラカラ。再びドアが開く音がした。



「はい、みんな自分の席に座れてるかなー?」



 児童ではなく教師の登場らしい。女性――ではないな。柔らかな雰囲気を持った男性教諭だ。子供相手だからだろうが、話し方や仕草が女性的な気がする。男女共に受け入れやすいように中性的な人間を選んでいるのだろうか。いつの間にか席もほぼ埋まっていて、空いているのは五つだけになっていた。

 ちなみに、初等部の三年間は男女混合でのクラス割りになる。A組内にもチラホラとスカート姿の制服の女児を見掛ける。四年生から、男女分けての教育に入るのだ。そして、中等部にて校舎分かれての完全な男子校女子校の形を取る。以上、パンフレットに載っていた案内より。



「どうしたの? 席わからなかった?」



 立ちっぱなしで、入ってきた大人を眺める三人に、早速先生はコミュニケーションのターゲットと定めて話し掛けてきた。祁答院がビクビクと俺の背へと隠れた。わかりやすい人見知りだな、こいつ。



「おはようございます! ともながちかです!」



 おそらく、大人を見たらこう挨拶しなさい、と言い聞かされているのだろうトモナガが、元気よく先生へ発した。トモナガくんだね~とにこやかに受け取った先生は、手に持っていたバインダーやらファイルやらを開いて内容を確認して。



「えーと、トモナガくんは……あそこのお席だね」



 窓側のポツンと空いていた席を指して着席を促す先生。素直にトモナガが駆けていくのを見送って、次に俺を見た。



「きのみやいずるです」


「はい、キノミヤくんね。キノミヤくんはー……ここだ!」



 幸い、近くの空席だったらしい。何事もなかったかのように着席しようとした俺を、――ガシッ。



「…………」



 祁答院の手が離れない。新品の制服が早速シワだらけになっている。ついでに涙でちょっと濡れている。おい、人の服で涙拭うな。



「えっと、君は……」


「けどういんです」



 ムスゥとぶすくれて口を開きそうにない祁答院に代わって答える。その祁答院はというと、俺を掴んだまま先生を見ようともしない。ちなみに、俺の席の隣には既に見知らぬ児童が座っている為、祁答院と隣同士になるだなんてご都合展開は期待できないようだ。



「けどういん……祁答院くんはあっちのお席なんだけど、おてて、放せるかな?」



 祁答院は真ん中の後列らしい。男児は窓側、女児は廊下側と男女で分かれているのは見てわかるが、どういう基準で席順が決められているのかわからない。名前順なら祁答院は俺の隣か後ろだろうし。シャッフルなのか。



「祁答院くん?」


「けどういんくん。手、はなして」


「かなちゃん!」



 祁答院の甲高い声が響いた。……癇癪一歩前、てところか。



「カナちゃん、手、はなしてせきつこう。先生こまってるよ」


「…………」


「カナちゃん」



 すっかり意固地に黙り混んでしまった祁答院に、頭が痛くなる。これが妹や依耶なら容赦なく叱れるんだけど。いや、依耶はそもそもこんな我が儘言わないか。



「せき、こーかんする?」



 後ろから鈴のような透き通った声が掛けられた。――俺の隣席予定だった少年のものだ。制服から男の子だとかろうじてわかるが、可愛らしい、というよりも一つ一つのパーツが整っていて綺麗な顔立ちの印象を受けた。庇護欲掻き立てる幼さ全開の祁答院やトモナガよりも、皮肉を込めて人形と呼ばれている依流タイプの美貌に近い気がする。彼にはしっかりと表情があるけれど。



「ぼく、うしろでもいいよ。カナちゃん、すわる?」



 どうやら祁答院と知り合いらしい。そう、と伺う目には、心配の色が見える。



「……かまわないですか? 先生」



 成り行きを見守っていた教師に、六つの目が向けられた。



「保科くんはそれでいいの?」



 隣の彼はホシナというのか。漢字は保科だろうか。



「はい」



 はっきりと頷いたホシナは、机上に置いていたランドセルを手に立ち上がった。

 何も言えずにいる祁答院に、捕まれたままの腕を引く。



「カナちゃん、お礼は?」


「あ、あ、りょうくん! ありがと!」


「えっと、ほしなくん? ごめんね、ありがとう」



 一度だけ振り返ったホシナ少年は、涼やかに笑って祁答院の席へと座った。……この年で流し目ができるとは。将来有望だな。



「すみません。先生、すすめてください」



 漸く祁答院共々着席できたところで、ポカンと呆ける先生を見上げた。

 着席一つに随分と時間を取ってしまった。朝一の連絡が沢山あっただろうに。



「……来宮くん、しっかりしてるんだね」



 先生は相変わらず心ここに在らずといった目で俺を見ている。大丈夫か。



「先生?」


「あ、ごめんね。ぼーっとしてた。よし! みんな席に着けたねー! 朝の会始めるよー!」



 先生が教壇へと立つ。小学校ではショートホームルームを朝の会というのか。

 空いている二席は欠席のようだ。



「先生は、明野夏生(アケノナツミ)といいます。明野先生って呼んでね。三年間よろしくお願いします」



 カツカツと黒板に明野先生の名が書き込まれていく。ふりがな付きだ。この明野先生が1年A組の担任になるのだろう。

 華奥学院初等部では男女分けられる四年生までクラス替えがない。小学校は一部の特別教科以外基礎教科は全て担任に任されるので、彼とは長く顔を合わせることになりそうだ。大五郎のように暑苦しい先生でなくて良かった。



「みんな周りのお友達が気になるよねー? でもその前に、持ち物のチェックをします。先生がこれから言う物を机の上に出してね。全部出せたら、ランドセルは後ろの、自分のお名前が貼ってあるロッカーに直しましょう」



 ふるっと祁答院が震えた。眉が八の字に下がっている。まだ上履きのことを気にしているらしい。――けれど、自身から明野へと上靴を忘れたことを言い出さないところ、“子供らしい”と思った。

 ――子供は隠し事の天才だ。



「まずこのカード! ちゃんとみんなもらったかなー?」



 明野の手に児童証が掲げられている。カード型のそれは、臙脂色のパスケースに入れる仕様になっていて、パスケースには紛失防止の為だろう、ナスカンとネックストラップが付いていた。透明のフィルム部分からは証明写真と名前が確認できる。その他の個人情報はカードを取り出さねば見えないようになっているのだろう。ケースの裏には学校名と校章が刺繍で入れられていた。例にもれず高そうだ。



「これは身分証明書といって、みんなが華奥学院の児童ですよーってわかってもらうためのカードです。ぜーったい、なくしちゃだめですよ。もしなくしちゃったら、すぐに先生に言ってね」



 明野の説明に、児童たちが興味深げに自身のカードを眺めている。

 ……へえ。初等部ではただの証明カードなのか。高等部のは部屋の施錠や食堂の支払いも兼任してたのに。――何度も悪用されたから覚えてる。

 ま、そりゃそうか。こんな子供に金の管理なんかできるわけない。



「次はこれね。みんなちゃんと下駄箱使えたかなー?」



 児童証が教卓の上に置かれ、次に下駄箱の施錠キーが上げられた。チラホラと困惑した声が上がっている。案の定使い方のわからない子供が続出したようだ。あの事務員チェンジの必要あるだろ。



「わからなかった子は、あとで先生と一緒に練習しに行こうね」



 不安げな子供たちを笑顔で宥めた明野は、定規やら筆箱やらと小物類の確認を終えると、最後にマジックペンを取り出した。



「それじゃあ、今からこれで持ち物に名前を書きます。上靴にも書くよー! マジックペンを忘れた人は前まで取りにおいで」



 上靴……? 持ち物への記名は進学恒例だから理解できるとして、上靴も手書きなのか。体操服のように刺繍でも入れるのだと思っていた。

 明野は続ける。



「一年間その靴で過ごしてもらうからね。明日は教科書にもたくさん名前を書かなきゃいけないから、今練習しようね」



 成程。練習の為らしい。一年で交換なのだから失敗しても愛嬌で済む。ちなみに、一年交換が決められている理由は、学年によってカラーがあるからだ。一年生は緑色だ。



「お名前がうまく書けない子は先生を呼んでねー」



 明野の教室を回って確認する声を聞きながらペンを取る。こういうのって、年齢が上がっていくと共に格好付けて書かなくなるんだよな。周りの真剣そのものな子供たちの顔を見て微笑ましくなる。……さて、書くか。



「いずるくん……」



 祁答院がすっかり見慣れた不安顔で俺を見ていた。



「どうしたの、カナちゃん」



 ペンを持ったまま動き出さない祁答院に、身を寄せて囁く。机が隙間なく付けられている為、内緒話がしやすい。



「け、てこれ?」



 机の上に鉛筆で書かれた文字は、……申し訳ないがさっぱり読めなかった。ええと、まさかこれひらがなの「け」か。

 しかし、見渡したところ苦戦しているのは祁答院だけではないようだ。よくよく考えれば、これからカタカナひらがなを習うのだから初っぱなから何も見ずに名前を書けとは、先生も優しい顔してハードなことを仰有る。



「けどういんかな、はこう」



 祁答院の謎文字の下にひらがなで「けどういんかな」と書き込む。……そうか。俺も漢字じゃなくひらがなで書かないといけないのか。



「いずるくんすごい! ありがとう!」



 祁答院の明るい声が響く。数人の児童が何事だと此方を見ている。しまった。また目立ってしまった。一人の女の子にわからないひらがなを教えていた明野先生も見ている。――どこか観察するような目付きだった。

 なんとなく嫌な予感がして慌てて目を逸らした。なんだろう。目を付けられたような気がする。



「いずるくんいずるくん」



 再び祁答院が楽しそうに声を掛けてきた。手には上履きが。明野がしていた説明の通り、踵部分のスペースに盛大にはみ出しながら「いずるくん」と書かれていた。



「……わざわざかいてくれたの?」


「うん! あってる?」



 合ってるかどうかと聞かれれば、合ってはいるが「ず」と「る」と「ん」が大変なことになっている。

 けれど。



「……うん。ありがとう、カナちゃん」



 嬉しそうに見上げてくる少年の頭を撫でる。いじらしいではないか。弟と、妹を持っていた身としては、精一杯懐いてくれる彼が可愛くてしかたない。――それが、たとえ現実逃避でしかないとしても。


 無事記名を終えたところで、チャイムが鳴った。五分の休憩が取られる。初日ということで、本日の授業時間は三時間だ。残り二時間はロングホームルームだろうか。

 構え構えとじゃれ付いてくる祁答院を適当に受け流しながら、次の授業を待つ。明野は担当教師用の机で何やら懸命に資料を見ていた。見た目も若いし、もしかしたらまだ新人なのかもしれない。


 授業始まりのチャイムが鳴った。



「はーい、チャイム鳴ったよー。みんな座ってー。これからゲームするからねー」



 二時間目はレクリエーションらしい。可愛らしいイラストの描かれたプリントが配られる。



「先生が、『終わり』ていうまでに何人のお名前を集められるかのゲームだよ。周りのお友達に名前を聞いて、この枠の中にお友達の名前を書いてね。字がわからなかったら似顔絵でもいいからね。終わったら、みんなで自己紹介しようねー」



 ああ、クラスメイトを把握する為のゲームか。

 子供たちがきゃいきゃいと立ち上がりだす。まだスタートじゃないよ~! と、すっかり振り回されている明野が声を張り上げて注意するが、ゲームと聞いてやる気を出した子供が大人の制止を聞くわけがない。

 やがて明野も諦めて、小さな頭がひょこひょこ動くのを困り笑いで見守っていた。



「いずるくん!」



 きた。――祁答院哀だ。真っ先に来るだろうとは思っていたが、予想以上にやる気いっぱいに飛び出してきた。



「いずるくんのおなまえ、おっきくかく!」



 プリントに刷られた四十程の枠の内の一つを、周囲二、三個巻き込むようにして「ず」と「る」と「ん」が怪しい名前が占めていく。



「ありがとう。じゃあ僕はいちばんめにカナちゃんのなまえかくね」



 満足そうにニコニコしている祁答院を撫でて。

 けどういんかな。ひらがなの名前が一つ目の枠に埋まった。



「いずるくん!」



 次はトモナガだ。その次はホシナ――と、順調に枠を埋めていった俺は、終了の合図が鳴った頃にはプリントの三分の二がひらがなで侵食される結果になった。



「お名前何個集められたかなー? 十個の人ー!」



 明野の声をビージーエムに、プリントを眺めてみる。これから、この名前たちの中に来宮依流という異物が入り込む。六年間。六年間もだ。

 六年もの時間の中で、来宮依流はどれ程の傷跡を遺すのだろう。

 学芸会だとか、修学旅行だとか、卒業アルバムだとか――


 嗚呼、気持ち悪い。



「それじゃあ、みんなで自己紹介するよー! 男子の列の、一番はじっこから! 名前と好きなものを教えてね」



 一際大きな明野の声にハッとした。

 とにかく、とにかくだ。なるべく目立たずに空気のように過ごそう。大丈夫。いないような扱いをされるのは家も同じだ。慣れてる。

 祁答院を見て、改めて俺に子供のふりは無理だとわかった。だから、喋らずに、でしゃばらずに――



「原木くんはイチゴが好きなんだねー。給食で出るのが楽しみだね。はい、じゃあ次の人」


「けどういんかなです! えっと、すきなものは、――いずるくんです!」



 や っ て く れ た 。



「いずるくん……隣の来宮依流くんかな? 祁答院くんと来宮くんは本当に仲良しなんだね」


「うん! りょうくんもちかちゃんもはるくんもすきだけど、いずるくんがいちばんすきです!」



 教室内がざわつく。

 ああ、本当に。目立たずを決めた瞬間にこれだ。



「わあ、羨ましいなあ。先生ともぜひ仲良くしてね。それじゃあ、次は来宮くん」



 沢山の目に囲まれる中、立ち上がる。



「きのみやいずるです。好きなものは……」



 ――正直、やけくそだった。彼の目があまりにも期待に輝いているから。それはもう熱心に見つめているから、もうどうにでもなれ、と思ってしまったのだ。



「――けどういんかなくんです」



 きゃあ。隣から上がった歓喜の声と女子の席からの謎の悲鳴に、ただでさえ無表情だった目がさらに死んだ気がした。


 ああ……先が思いやられる。



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