二人目の妹は入学すら出来ませんでした 作:スパイラル大沼
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デート
定期テストが終わった。
「ん〜〜〜〜っはぁーー!やぁっと堂々とゲームができるー!」
深雪が勉強しなさいと煩いので、毎日のように勉強するフリしてゲームをやっていた日々。それがようやく解放された。こんなに嬉しいことはない!
「ぃぃいやっほぉぉぉぉうぅっっ‼︎」
思わず踊りながら学校から帰宅している。そのまま前転してジャンプして電柱にのって大ジャンプし、ゲーセンに突入した。今日は新しいゲームのサービス開始!
*
ふぅー……あー疲れた。とりあえず5000円すっ飛ばして進められるところまで行っといた。というかレベル上げといた。家に帰った。さぁて、これからネトゲだー!しかも兄姉両方とも委員会で遅くなる。
「うおおおおおおおおッッッ‼︎‼︎」
とりあえず大声を上げた。
「おおおおおおおおおおおっぱいっ‼︎」
とりあえずおっぱいにした。特に意味はない。そのままさらに、回転しながら自室へ向かった。で、流れるように服を脱ぎ捨てて、パジャマに着替えて、パソコンを二台起動した。
「Andrew↑ Waldfeld→↓………」
無駄にいい発音でキザに言った。意味なんてもちろんない。そのまま上機嫌にゲームを始めた。
*
夏休みのある日。
「しーずーくーちゃん!」
あたしは駅前で待ち合わせてる女の子のスカートを豪快に捲り上げた。
「………? ッ! ッッ‼︎ ッッッ‼︎⁉︎」
ようやく現状を理解したのか、大慌てでスカートを抑える雫ちゃん。真っ赤な顔も可愛い。結婚したい。
「な、何するの⁉︎」
「ごめんねー。ついうっかり可愛い子をうしろから見つけちまったからサ☆」
「……怒るよ?」
「ごめんなさい」
で、ため息をつく雫ちゃん。と、思ったら顔を若干赤くして、目を逸らしながら言った。
「ほら、早く行くよ。き、今日は…その……ふ、二人きり、なんだから、さ……」
「っはぁ〜〜〜っっ‼︎可愛い!ギューってしてもいい⁉︎」
「………苦しくしないなら、いい」
「ひゃー!もう本当に大好きー!」
宣言通りギューっとした。小さくて可愛いなぁ……。オッパイ諸共小さくて可愛い。全体的に小型なのが可愛い。冬とかにソファーで寛いでたら黙って膝の上に乗ってきて丸まりそうで可愛い。
「美雨、行くよ」
「あ、はーい!」
妄想を止めてくれた。可愛い。さて、今日はデートだデート。
*
「へぇ、きゅーこーせんねぇ……」
「うん。私、そのメンバーに選ばれたんだ」
「すごいじゃん!学校代表みたいな感じなんでしょ⁉︎」
「うん。美雨には、報告しておきたかったからさ……」
「いいなー。あたしもそれ出たかったなー」
「仕方ないよ。落ちちゃったものは。私だって、美雨と出たかった」
「こっちの学校つまんないんだもんー。この前体育祭だったんだけど、あたしのいる赤組の圧勝。あたしのお陰で。テストも全部100点で学年トップ。刺激がないんだよなー」
「…………体育祭?」
「え? うん」
すると、何故か不機嫌そうにそっぽを向いてしまう雫ちゃん。
「? ど、どうしたの……?」
「なんで、呼んでくれなかったの」
「は?な、何に……?」
「体育祭」
「へっ?」
「美雨のカッコいい所、見たかった」
「あっ……ご、ごめんね雫ちゃん!拗ねてるところ可愛いでもその考えはなくて……!ホントごめん!代わりに、その乱闘編はあたし観に行くから!」
「九校戦ね。まぁ、それなら許してあげるけど、さ……」
そんなわけで、今日は家帰ったら兄ちゃんに土下座かな。死んでも観に行く。