二人目の妹は入学すら出来ませんでした   作:スパイラル大沼
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プロポーズ

 

 

 

 

 

次の日、またまた放課後。あたしはようやく部活見学へ。

 

「うーむ、とは言っても何部に行こうか……」

 

なんか、こう……かっこいい部がいいなぁ。でもあんま身体動かしたくない。やめた。ゲーム出来なくなるし。帰宅部でいいや。そう決めて、あたしは学校を出た。

そのままゲーセンに入った。で、財布を出そうと鞄の中を漁った時だ。

 

「あれ?これって……」

 

確か、CADだっけ……?このスマホみたいな奴。確か深雪のだよね。なんでこんなとこに……あっ。そういえばあたしの携帯どこに行った?まさか、間違えた……?急いで帰宅して携帯を見ると、大量の着信がきていた。

 

「あっ、一件だけ雫ちゃんだ!掛け直そう!」

 

そのまま発信する。

 

「もしもし雫ちゃん⁉︎電話くれた⁉︎もしかして、とうとうあたしの熱いプロポーズを……」

 

『美雨?』

 

…………なんか聞きなれた声が聞こえたんだけど。

 

「…………誰?」

 

『誰?とはご挨拶ね。人のCAD勝手に学校に持って行って。お陰で今日の授業のほとんどは見学になってしまったわ』

 

「ご、ごめんってば!今持ってくから!どこにいる?」

 

『校門の前で待ってるわ』

 

そうと決まればあたしは速攻で家を出た。ここからなら走って8分くらいで向こうに着くだろう。

 

「ぬおおおおおっっ‼︎‼︎」

 

そのままガンダッシュ。周りの人から見たら風が吹いたようにしか感じないだろう。

 

 

 

 

「まったく……あの愚妹は……」

 

イライラした口調を隠そうともせずに言う深雪。

 

「まぁまぁ。誰にでも間違いはあるよ」

 

やんわりと落ち着かせるのはほのかだ。

 

「とは言っても、携帯とCADを間違える?普通に考えて」

 

「美雨、本物のブァカ」

 

雫が呆れたように毒を吐いた時だ。雫の姿が消えた。

 

「?」

 

「?」

 

「しぃぃぃずぅぅぅくぅぅぅちゃあぁぁんっっ‼︎‼︎」

 

「ひやああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁっっ‼︎‼︎」

 

そのまま光の速さで校舎に突っ込む、と思ったら校舎の壁を駆け上がり、雫をお姫様抱っこしたまま、美雨は屋上に到達した。と、思ったら、そのまま後者を踏み台にして空中で半回転する。周りから二人の姿は速すぎて見えず、勝手に校舎の壁に足跡が着いたようにしかみえない。

そのまま地上に落下しながら雫の頬をチュッチュッする美雨。

 

「その毒舌が可愛すぎてつい愛でちゃったよー!ねぇ結婚しよう!もう結婚して幸せな家庭を作……」

 

「や、やぁーーーっ‼︎」

 

「んー!その可愛い悲鳴も可愛……」

 

が、美雨は地面に落下し、雫だけ深雪に助けられた。ズガンッ!と落下したとは思えない音と共に地面に減り込み、戻って来るのに6分掛かった。

 

「酷いよ深雪!なんであたしだけ見捨てるのさー!」

 

と、言いかけた美雨の体が凍る。

 

「み、深雪ちゃん⁉︎」

 

思わずほのかが声を上げるが無視して深雪は続けた。

 

「酷いのはあなたよ美雨。本当にどうしようもないのね」

 

「そ、その前に普通のヒトを氷漬けにしたら……」

 

「むんっ!」

 

バキンッと氷が割れた。

 

「ええ〜………」

 

呆れるほのかを捨て置いて、そのまま深雪は説教。

 

「あなたは!お兄様の妹である自覚があるのかしら⁉︎何度も何度も言動行動を慎みなさいと……」

 

「ま、まぁまぁ……続きは家でさ……」

 

「いいえ今です!逃がしません!」

 

「うええっ⁉︎雫ちゃん助けてよ!」

 

「…………知らないっ」

 

「そんなぁっ!」

 

うわあああん、と泣き叫ぶ中、雫は思った。

 

(唇、柔らかかったな………)

 

この後、もちろん四人は生徒会に捕まり、連行された。

 

 

 

 





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