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(幸)学校行きたくないの。
(源)何でや。いじめられるから。
お父さんのことか。
(萬平)問題は むしろ麺か。
♪「丸まってる背中に もらい泣き」
♪「恥じだって一緒に」
♪「あなたとならトゥラッタッタ♪」
♪「飛行機雲ぼんやり眺む」
♪「心ここに在らず」
♪「年間トータル もししたら」
♪「付き合うあたしすごい?」
♪「とぼけてる眉毛に もらい笑い」
♪「照れだってなんだって」
♪「あなたとならトゥラッタッタ♪」
♪「もらい泣き もらい笑い もらい怒り」
♪「もらいっ恥じ どんと来い!」
♪「晴天も曇天も霹靂も」
♪「さあ あなたとトゥラッタッタ♪」
(福子)えっ 赤ちゃん!?
(神部)3か月です。そうか。 おめでとう。
タカおばちゃんのおなかに赤ちゃんいるん?
うん。そうやて。えっ 今 3か月いうことは…。
夏には産まれます。 せやけどそれで 実は くぎをさされまして。
(鈴)毎日 まっすぐうちに帰ってくるのよ。
萬平さんのラーメン作りを手伝うことができません。
それは 今 考えなくていい。
まだね 萬平さんの頭の中で考えてるとこやしね。
今は タカちゃんのそばについててあげなさい。
はい。 悔しいけどうれしいんで そうします。
いや~ へえ~。
あっ あっ あっいやいや いやいや いやいや。
もう こんな時間。 ほら 2人ともはよ学校行きなさい。 はい。
(神部)行ってらっしゃい。
行ってきます。行ってきます。
行ってらっしゃい。 気を付けてね。
行こう。
よし。 そしたら 僕も会社行ってきます。
さっき福子が言ってたように新しいラーメンは まだ僕の頭の中でイメージを膨らませてる段階なんだ。
具体的に動き出したら神部君に手伝ってもらうから。
ありがとうございます。 行ってきます。ああ。
(吉乃)この中に赤ちゃんがいるんやね。
(タカ)今 触ったかて何も分からへんわよ。
(克子)あと3か月ぐらいしないとね。
そのころには赤ちゃんが動くのも分かるわよ。
ええなあ。私も子どもが欲しい。
せやけど お父さんみたいな人にはなかなか出会わないわ。
(忠彦)えっ。吉乃は お父さんみたいな人がいいの?
何で?どうしたの 吉乃!
そんな血相変えなくても。せやかて 茂さんが会社に行ってる間タカ姉ちゃん 寂しそうやもん。
好きな人が ずっと うちにいてくれた方がええでしょう。
吉乃…。そんなの 最初だけよ。
一日中いられたらもう うんざりする人もいるんやから。
ねえ 克子。
私は そんなことないわよ。もう空気みたいなもんやから。
それに やっぱり 自分の好きなことを一生懸命やってる人って すてきやない。
それは分かる。忠彦さんは たまたま成功しただけよ。
絵描きで食べていけるなんて1,000人に1人よね 忠彦さん。
まあ…。好きなことやってたって萬平さんみたいな人もいるんやから。
お母さん。萬平さんは失敗したわけや…。
落ちぶれてしもたやないの。せやけど それは もう…。
理事長夫人になった時はあんなに喜んでたくせに。
吉乃は ちゃんとした人と結婚しないと駄目。
お父さんみたいな人を好きなのはええけど結婚は 別。
はいはい。そしたら 会社行ってきます。
何 はいはいって。
行ってきます。気を付けてな。はい。
お母さん 言い過ぎ。そうよ。
本当のことやないの。
その日の昼前 福ちゃんが克子姉ちゃんのおうちにやって来ました。
タカちゃんに食べさせてあげて。
卵。うん。 今は栄養つけないといけないでしょ。
ありがとう福子おばちゃん。
そんな無理して卵買わなくても。
これはね 大丈夫。 タカちゃん夏には元気な赤ちゃん産んでね。
はい。忠彦さんも喜んでるでしょ。
もちろんよ。 それに 今日はほかにも うれしいことがあったから。
お父さんみたいな人…。
フッ…。
ありがとうございました。タカちゃん 喜んでくれた。
(しのぶ)そんな お礼やなんて。
(アキラ)せやせや。 卵ぐらいいつでも安う分けたるから。
ほんま助かりました。今 うちは 節約 節約ですから。
それでも姪っ子を思う気持ち…優しいなあ 福ちゃんは。
人間 食べることが一番大事。これ 萬平さんの口癖です。
私も 子どもができた時は栄養をとることが一番大変やった。
えっ えっ… いや いや いやちょっと待って。
お子さん いらっしゃるんですか?いるよ。 何で?
いや~ もう 全然… もう そんな感じお二人からはしなかったから。
何言うてるの。 6人いるわよ。6人。
6人!?下が13で 上が24や。
26や。26や。26!?
嫌やわ~!私のこと いくつやと思てるの。
全然 もっと ずっとお若いのかと。
えっ 僕のことそんなに若く見える?
マスターは それなりに見えます。
オッケー。オッケー。
上の3人は もう働いてるし 下の子たちも手がかからん年になったからこうして2人でお店やってられるん。
(アキラ)せやねん。ご苦労されたんですね。
苦労はしてないねんな。えっ。
父親が不動産やっててそれで儲けてたから。
僕ね こう見えてもボンボンやねん。
私は老舗の織物屋の3女。
意外かもしれへんけどお嬢様なの。
全然 意外やありません。
堪忍な。 福ちゃんが今 大変なん 分かってるんよ。
堪忍 堪忍。別に自慢するつもりやないねんで。
そんな 謝ることやありません。
むしろ 気持ちがよかったです。
ほんまのお金持ちはあっけらかんとしてるんやなあって。
ごめんなさい。自分勝手にペラペラ ペラペラ。
福子。はい。今 うちは貧乏だ。
テレビも冷蔵庫も洗濯機もない。ありません。
でも 三種の神器が全部そろっている家はまだ そんなに ないだろう。そうですね。
冷蔵庫がない家もたくさんあるはずだ。
うん そう思います。
だから 僕が作るラーメンも冷蔵庫がなくても常温で保存できるものでなくちゃいけない。
保存できる。これが 第4の条件だ。
なるほど!まだある。
今日 お前はタカちゃんに卵を持ってったよな。
はい。 タカちゃん喜んでくれました。
妊婦には栄養をつけさせなきゃいけない。
体に よくないものは絶対に駄目だ。そうです。
これは 子どもでも一緒だ。はい。
つまり これから僕が作るラーメンは妊婦や子どもが安心して食べられる安全な食品でなくてはならない。
安全な食品。
これで条件が全部そろった。
えっ… え~。(せきばらい)
「第1に おいしいこと。第2に 安く買えること。第3に 便利であること。第4に 常温で保存できること。第5に 安全であること」。
この5つの条件が全部そろったものなんだ僕が作りたいラーメンは。
それが どんなラーメンなのかは…。
まだ見えない。
せやけど もうすぐです。
もうすぐ見えてきます。私には分かります 萬平さん。
フッ… ああ。
・(戸が開く音)あっ 子どもらが帰ってきた。
ああ。お帰りなさい。
あれ… どうしたん?
(泣き声)
どないしたん 幸。何があったの 源。
言いなさい 源。 何があったんだ。
学校の帰り道に言われたんや。
お前らの父ちゃん信用組合の理事長 クビになってルンペンになったんやろって。
ルンペン?
ルンペンやないお父さんはラーメン作るんや言うたらまた笑われて…。それで…。ケンカになって。
誰とケンカしたんだ。 言いなさい。
お父さん ラーメンなんか やめて!
僕も幸も ずっと いじめられてたんや!ずっと我慢してたんや!
ラーメン作るの やめてまた信用組合で働いて!
貧乏は嫌や!いじめられるのは嫌や!
幸…。
(泣き声)
ラーメンを作ることは恥ずかしいことじゃない。
(源)そんでも嫌や!源!
嫌や!(泣き声)
嫌やない! 嫌やない。
嫌やないって。
うちは貧乏になったけど毎日 ちゃんとごはんを食べてるでしょう。
あなたたちはちゃんと学校に行ってる。
あなたたちが不便な思いをしたことは何かありますか?
ラーメン屋になって何が悪いのよ!
あなたたちもラーメン屋さんを ばかにしてるの?
確かに お父さんが信用組合で働いてた時はうちには お金がありました。
せやけどね お父さんはほんまは もの作りの人やの。
もの作り…。
誰も考えつかなかった世の中の役に立つものを作ってみんなを笑顔にする発明家やの。
発明家…。
せやから きっとあなたたちを ばかにした友達もお父さんが作ったラーメンをおいしい おいしいって食べて笑顔になってくれます。
きっと そうなる。
ほんま? お父さん。ほんまに?
ああ。 お母さんの言ってるとおりだ。
みんなが びっくりするようなラーメンをお父さんは作るんだ。
せやから 誰に何を言われようと気にしたら駄目。
ケンカしたら駄目。
今に見てろって思てなさい 源。
何を言われても ニコニコしてなさい 幸。
分かった?
分かった…。
(幸)はい。
(泣き声)よう頑張った。 大丈夫。 大丈夫。
♪~


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