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瑞浪超深地層研の埋め戻し文言を削除

 東濃地科学センター(瑞浪市)が発行している広報用パンフレットから、高レベル放射性廃棄物の地層処分を研究する瑞浪超深地層研究所(同市)の埋め戻し計画に関する文言が削除されていたことが分かった。

 削除されていたのは、地下坑道での研究内容を紹介するページで、「市有地は二十年間の予定でお借りしており、地層科学研究の終了後、(二〇二二年一月までまでに)研究坑道は埋め戻してお返しすることになっている」などの部分。過去のパンフにはあったが、昨年五月に内容が改訂された際に削除された。

 削除に気づいた市民団体「放射能のゴミはいらない! 市民ネット・岐阜」の兼松秀代代表ら六人が二十四日、センターを訪れ、「研究所の期限延長を意図しているのではないか」などと指摘した。

 センターの松浦幸夫総務・共生課長は「記録が残されていないので削除の経緯は不明。伝えるべき重要な点だった」と陳謝し、近く未配布分の該当ページに、文言を印刷したシールを貼ると回答した。

 パンフレットは来所者や、センターが出展するイベントなどで配布。年間三千部が発行されており、本年度分は千四百部が配布済み。研究所の埋め戻しスケジュールはまだ公表されていない。

 (斎藤航輝)

 

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