今回はハイランドモルト、タリバーディン500シェリーフィニッシュを飲みます。

ハイランドモルトの女王

tulli_タリバーディン蒸溜所は、ハイランド地区南部、パース州ブラックフォードにあります。

かつて1488年に最初の蒸溜所が存在していましたが、19世紀前半には閉鎖、解体されたようです。

1949年に誕生した現在の蒸溜所は、いくつもの企業に買収されることを繰り返した末、1994年に一旦閉鎖となりました。

しかし2003年に別の企業に買収されてから再稼働を始め、2011年に、フランスの「メゾン・ミッシェル・ピカール」の傘下となりました。

現在のタリバーディンは、レギュラーのビンテージボトルとして、「ソブリン」、20年、25年の3種類があります。

そのほかに、フランスのソーテルヌ地区のワイン「シャトー・シュデュイロー」の樽で後熟を行った「225ソーテルヌ」、同じフランスのブルゴーニュ地区のワイン「シャトー・ド・シャサーニュ・モンラッシェ」の樽で仕上げた「228ブルゴーニュ」、そしてペドロヒメネスのシェリー樽で仕上げた「500シェリーフィニッシュ」の3種類のボトルがラインナップされています。

これらの名前にある数字は、それぞれ使用した樽の容量(L)に由来するそうです。

典型的なシェリー樽仕上げのウイスキー

では、ストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は中庸な琥珀色、香りはレーズンが鼻を通っていきます。

口に含むと、先に熟したリンゴが広がり、後からレーズンの甘い香りが追いかけます。その後はハチミツ、バニラ、パンと続きます。

味わいはアルコールからの辛みは比較的強いものの、後から甘みとほのかな酸味がやってきます。

ロックでは、ライムと石けんの香りが鼻を突き通っていき、一息ついた後で林檎とレーズンが感じ取れるようになります。

味わいは、多少のほろ苦さを持ちつつも、甘みを差し置いて酸味が目立つようになります。

ハイボールにすると、再びレーズンの甘い香りが口に広がるようになり、後から生クリームも感じ取れます。

味わいは酸味が前に来るものの、後味に甘さが得られ、とてもフルーティに思えます。

シェリーフィニッシュの通り、お酒自体にシェリー樽からのレーズンの香りがしっかりとほどこそれた印象です。
しかし、熟成期間が短いのか、アルコールのとげとげしさが明確で、若さを感じました。

700mL、アルコール度数43度、価格は4500円ほどです。ノンエイジとして考えると割高感は否めないでしょう。
後々は、レギュラーのソブリンも飲もうと思います。

<個人的評価>

  • 香り B: 全体的にレーズンが支配する。その後はハチミツ、林檎、バニラ、パン。加水でライム、石けんが目立つ。
  • 味わい C: ストレートではアルコールからの辛さが気になる。その後は甘み、加水で酸味が前に出る。
  • 総評 C: シェリー樽仕上げのウイスキーとしては普通。熟成感が足りない。


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