【競馬・ボート・競輪】[競馬]根岸S マテラスカイ、坂路で力強く先着2019年1月25日 紙面から 「第33回根岸S」(GIII・27日・東京・ダート1400メートル)の追い切りが24日、栗東トレセンで行われ、マテラスカイが坂路で楽々とラスト12秒1の強烈フィニッシュ。反撃ムードを高め、実績ある左回りの7F戦で真価発揮がありそうだ。また「第24回シルクロードS」(GIII・27日・京都・芝1200メートル)は2月末で定年を迎える中村均調教師(70)=栗東=が、淀短距離Sを制して勢いに乗る8歳馬ナインテイルズでタイトル奪取を狙う。根岸Sのヤマニンアンプリメ、愛知杯のキンショーユキヒメを含め、今週末の3重賞全てに管理馬を送り出す。開業して42年目で酸いも甘いも知るトレーナーは、自然体を貫いてそれぞれの大一番へと臨む。 いつも通り、栗東坂路でマテラスカイがパワフルに動いた。根岸Sへ向けての最終追いはアラウン(4歳500万)との併せ馬。パートナーを前に置く形から4馬身半ほど後方から進めると、最後は楽に1馬身抜け出して1F12秒1のフィニッシュだ。 「先週の段階でしっかりと追ってあるので目いっぱいではなく、反応を確かめた感じ。それでも楽にいい時計を出してくれたし、動き、息遣いともに問題はないですよ」と思い描いた通りの調教内容に高野助手はうなずく。 昨年7月、プロキオンSでレコードV。短距離ダート戦線の主力へと躍り出たかに思われたが、その後は東京盃4着、JBCスプリント2着、そして兵庫ゴールドT5着と1番人気に支持されながらも敗退。特に前走はハナすら奪えない不本意な内容だった。 「さまざまな敗因はありますが、時計のかかる地方競馬の砂の深い馬場が合わなかったのは確か。それに小回りコースだとスピードが乗りづらいのも一因」と同助手は分析する。 反撃ののろしを上げるのは重賞初Vを果たしたプロキオンSと同様の左回りダート7F戦。「この馬のレースさえできれば。ハナを主張してくる馬もいないようですし、どこまで粘ってくれるか」と高野助手。のびのびと走れる広い府中でマテラスカイが持ち前のスピードをフルに発揮する。 (大野英樹)
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