歯科衛生士国家試験まであと36日!

科目をランダムで出題しています!
問題ごとにどれだけ早く頭を切り替えられるか、実力を試しましょう!

いますぐ挑戦!!

今日なし得ることに全力をつくせ。しからば明日は一段の進歩あらん。

ニュートン

解説

解答と解説です。

解説を読むだけではなく「どうしてその答えになるのか」を意識して復習していきましょう!

部分床義歯の写真を別に示す。
複合義歯はどれか、正しい組み合わせを選べ。

問題画像

a.①
b.②
c.③
d.④

答え:b,c

部分床義歯の歯列欠損部位による分類には、中間義歯、遊離端義歯、複合義歯があり、複合義歯とは中間欠損(欠損部分が歯列の中間にある欠損)と遊離端欠損(欠損部分が歯列の遠心端にある欠損)とが存在する症例に適用する義歯をいう。

写真①は2カ所ともに中間欠損であるため中間義歯である。
写真②は両側の遊離端欠損と1カ所の中間欠損があるため複合義歯である。
写真③は両側の遊離端欠損と1カ所の中間欠損があるため複合義歯である。
写真④は遊離端欠損のみであるため遊離端義歯である。

(第26回午前 問45)

フッ化物応用法と使用薬剤の組合せで正しいのはどれか。

a.洗口剤─────────APF
b.歯磨剤─────────NaF
c.歯面塗布────────MFP
d.水道水フッ化物濃度調整─SnF₂

答え:b

フッ化物洗口には、一般的にフッ化ナトリウム(NaF)溶液が用いられ、フッ化物配合歯磨剤は、モノフルオロリン酸ナトリウム(MFP)、フッ化ナトリウム(NaF)、フッ化第一スズ(SnF₂)が配合されている。
フッ化物歯面塗布にはフッ化ナトリウム(NaF)、フッ化第一スズ(SnF₂)が、リン酸酸性フッ化物ナトリウム(APF)が用いられている。
水道水フッ化物濃度調整に用いられるのは、ケイフッ化ナトリウム(Na₂SiF₆)、ケイフッ化水素酸(H₂SiF₆)、フッ化ナトリウム(NaF)、ケイフッ化アンモニウム((NH₄)₂SiF₆))、フッ化カルシウム(CaF₂)である。

(第26回午後 問20)

就学時健康診断を定めている法律はどれか。

a.学校教育法
b.教育基本法
c.児童福祉法
d.学校保健安全法

答え:d

就学時健康診断は、学校保健安全法に基づき、就学する4か月前(前年11月30日)までに実施する(就学に関する手続きの実施に支障がない場合にあっては3か月前)。
学校保健安全法に基づき実施される健康診断には、そのほかに定期健康診断と臨時健康診断とがある。

定期健康診断は、毎学年6月30日までに実施する。
臨時健康診断は特に必要があるときに実施される。

(第26回午前 問30)

う蝕活動性試験で予測できるのはどれか。
正しい組み合わせを選べ。

a.発病
b.進行
c.停止
d.喪失

答え:a,b

う蝕活動性(カリエスリスク)とは「ある一定の時点または期間において予想される、う蝕発病の危険性とう蝕進行の可能性」をいう。
う蝕活動性試験は、う蝕のリスク因子である細菌叢、宿主、食餌性基質から評価する。
う蝕活動性試験の結果をもとに、う蝕予防プログラムを立案する際に、①今後新たなう蝕が発生しやすい状態かどうか、②現在あるう蝕が進行しやすい状態かどうかを包括的かつ科学的に診断する。
また、介入後の評価方法としても役立つものである。

(第26回午前 問65)

コンポジットレジン修復のシェードテイキングの留意点はどれか。
正しい組み合わせを選べ。

a.白色室内灯下で行う。
b.患歯と隣在歯を濡らす。
c.シェードガイドを濡らす。
d.ラバーダム装着後に行う。

答え:b,c

シェードテイキングとは、患者の歯に最も適した色の人工歯を選択する作業でシェードガイドを使用して、コンポジットレジンの色調を選択する。

【その際の留意点】

  • 明るい自然光、ユニットの無影灯下で行う。
  • 歯は、乾燥すると不透明で白っぽくなるので、歯面(患歯)を濡らした状態で行う。
  • 背景の色はシェードテイキングに影響を及ぼすので、ラバーダム装着前に行う。
  • 時間をかけると術者の目が慣れて判定が難しくなるので、短時間で行う。

(第26回午前 問100)

毒薬の表示を別に示す。
正しいのはどれか。

問題画像

a.①
b.②
c.③
d.④

答え:a

医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(医薬品医療機器法)では、生体に有害な影響を与える性質が強い医薬品を毒薬や劇薬などに分類し、表示や保管について制限している。
毒薬…その直接の容器や被包に、黒地に白枠、白字でその品名と「毒」の文字を記載。
劇薬…白地に赤枠、赤字でその品名と「劇」の文字を記載。
また、毒薬や劇薬はほかのものと区別して保管し、毒薬は鍵をかけて保管しなければならない。

(第27回午前 問15)

歯周炎の活動性を評価するのはどれか。

a.BOP
b.動揺度
c.PMA Index
d.O’Leary の PCR

答え:a

歯周炎は、歯肉組織の炎症や結合組織性の付着および支持歯槽骨の破壊がみられる状態のことで、活動期と休止期を繰り返しながら進行していく。
身体の抵抗力が弱まると歯周炎は活動期に入り、出血や排膿、アタッチメントロスや歯槽骨吸収が急速に進行する。
また、身体の抵抗力が強いと歯周炎は休止期に入り、出血や排膿が治まる。
よって出血BOP(+)であれば活動期と評価できる。動揺度は歯周組織の破壊程度を総合的に評価するものである。

PMA Indexは歯肉炎の広がりを表す指数である。
O’Leary の PCRは、歯頸部のプラークの付着を評価するものである。

(第27回午前 問68)

日本人の食事摂取基準の模式図を示す。
①に該当する摂取量が定められているのはどれか。

問題画像

a.炭水化物
b.ナトリウム
c.ビタミンD
d.たんぱく質

答え:c

図は、日本人の食事摂取基準の各指標(推定平均必要量、推奨量、目安量、耐容上限量)を表したものである。
「不足のリスク」の推定平均必要量では0.5(50%)、推奨量では0.02~0.03(中間値として0.025、2~3%または2.5%)あることを示している。
①の耐容上限量以上摂取した場合には、「過剰摂取による健康障害が生じる潜在的リスク」が存在することが示されている。
図は、推奨量と耐容上限量との間の摂取量が、不足のリスク、過剰摂取による健康障害が生じるリスクともにゼロに近い。
栄養素である脂溶性ビタミン(ビタミンA、ビタミンDやビタミンE)や多くのミネラル(カルシウム、リン、鉄、亜鉛や銅など)には、耐容上限量が設定されている。
その反面、炭水化物、ナトリウム、たんぱく質には耐容上限量は定められていない。

(第27回午前 問88)

下顔面の写真を別に示す。
矢印で示すのはどれか。

問題画像

a.人中
b.口角
c.鼻唇溝
d.上唇結節

答え:a

写真は下顔面の口唇周囲を示している。
矢印は上唇の正中の上部に存在する、人中とよばれる溝を示している。
口角は上唇と下唇の接合部、鼻唇溝は上唇と頬の境にある浅い溝、上唇結節は上唇の正中の隆起している部位である。

(第27回午前 問3)

感覚温度を求めるのに必要な指標の組合わせはどれか。

a.気湿ー気流ー輻射熱
b.気流ー輻射熱ー気温
c.気湿ー気温ー輻射熱
d.気温ー気湿ー気流

答え:d

気温、気湿、気流、輻射熱の総合作用により、人間の温度感覚は影響を受ける。
感覚温度(有効温度、実効温度)とは、米国のヤグローらの提案に基づき、相対湿度100%、無風の場合を基準として、これと等しい温度感覚を与える状態を定めたものであり、気温、気湿、気流の3つの指標の組合せにより求められる。
最大多数の人が爽快感を得る感覚温度の範囲を快感帯といい、日本人では、夏季で20~23℃、冬季で18~20℃とされている。

(第27回午前 問25)