カクテルパーティ効果という物がある。
ようはいろんな雑音だとか、複雑な情報の中から選択的に必要な情報を拾うの力の事を指す。
所謂、自閉症やアスペルガーはこれが苦手だとよく言われるが反論をしたい。
アスペルガー障害が選択的注意が苦手だと良く言われる。
それは事実で、確かに外部情報に対して的確に注意を向けるのが困難な部分は往々にしてある。
だが、それはカクテルパーティ効果の機能不全とはニュアンスが違う。
あくまでも、「自分の内側から起こってしまう自動思考の強度が強すぎる」のだ。
例えば、フラッシュバックが無限に連続的に起きているような状況を想像してほしい。
どうやったって、注意が自分に向くでしょう?
フラッシュバックが起こっている時にそれ以外の情報に対して選択的注意をしろなんていってできるかって話ですよ。
自閉圏やアスペルガーの人も多分理屈の上では同じで自分自身の観念に対する自動思考の強度があまりにも強すぎて注意がそこから外すことができなくなっている症状だと見て貰えれば大分見方が変わると思う。
ようは自分の内側から出てくる自動思考の強度が低くなれば、それ以外に対して選択的に注意ができるようになるって事ですよ。
彼らの目線の焦点が合わなかったりするのも、この理屈から説明ができると思う。
あくまで注意が内側に固定されているのでそれ以外の世界は見えているようで見えていないのですよ。
これってでも自閉圏特有の話なのかなって思うよね。
所謂自己愛性パーソナリティ障害の方って自分の空想的な観念の自動思考を持っていて話が一方通行だよね。
統合失調症もそういう所ある。
自分の空想に対する現実検討能力の無さというか。
自閉圏と彼らは実は相当近い存在なんじゃないかと思う時がある。
多分基本はMBTIでいう自閉圏はNT(もしくはIT?)で精神病圏はNFの傾向が強いよね。(基本は両方ともNという認識)
観念を批判的に捉えるか肯定してしまうかの違い。
自閉圏の場合観念を多分コントロールしようとしたりして注意が強化固定されてしまっている所があるよね。
精神病圏の場合も話すと自分の観念世界の事を一方的に話す事しかできない人も多い。
実は彼らの妄想の程度が激しければ激しいほど注意が妄想に固定化されているんじゃないかと思ってしまう。
自閉圏と違いそれらに対するコントロール欲求は無いから、ワンパターンな強化学習になりにくという違いがもしかしたらあるのかもしれない。
でも彼らも妄想に支配されていれば選択的注意が実は苦手なんじゃないかと思ってしまうんだがどうだろうか?