俺も魔法科高校に入学する 作:フリーザ様
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翌朝。
「zzz……」
「ほら。起きなさい。遅刻しますよ」
「………今日は学校休みだから」
「嘘おっしゃい。あります」
「じゃあ休む」
「そうは行きませんよ。あなたも一応は大学に行く予定なのでしょう?」
「お前もう俺の16年間で何回学校に通ったと思ってんの?もういいだろ、十分有給取れるだろ」
「夏休みと冬休みと春休みでチャラですね。むしろお釣りが出ます」
「やーだーよー!行きたくないー!」
「子供ですか。いいからさっさと支度してください」
「今日は星座占いで乙女座ビリなんだよ」
「テレビ見てないでしょう」
「あれだ、布団の中で携帯で調べた」
「目が悪くなるので布団の中で携帯はやめなさいと何度も言ってるでしょう」
「うるせーな。お前は俺の母ちゃんかよ」
「16の息子がいるような歳ではないのですが」
「………ああ、そうか」
「はい?」
「鈴音、結婚しよう」
「ふえっ⁉︎」
突然、求婚されて顔を真っ赤にする鈴音。
「で、俺ヒモになる。大丈夫、一人暮らししてただけあって炊事洗濯家事全般何でもできる」
「……一瞬でも舞い上がった私が馬鹿でした」
「ヒーモヒモヒモヒーモヒモー」
「星ですか。いいからさっさと起きて下さい。遅刻しますよ」
「ヒモになるんだから学力とかカンケーなくなぁい?」
「なんでヒモになることになってんですか」
「じゃあ、鈴音は俺と結婚したくないのか?」
「ッ……。ず、ズルいです……」
顔を赤くしながら目を逸らした。
「ま、そういうわけだから俺二度寝するわ。おやすみー」
「だ、ダメですってば!ああもうっ!面倒ですね本当に!」
で、最終手段を取った。
「起きないと嫌いになりますよ!」
「おはよう鈴音」
「おはようございます」
○
学校に向かう大輝と鈴音。いつものように木刀を腰に差して、バズーカを隠しもせずに担ぎ、歩いている。周りからの「リア充爆発しろ」みたいな視線に大輝はドヤ顔で返しつつ歩いてる。
「大輝くん、それやめてください。恥ずかしいです」
「ままま、いいじゃないの。付き合ってから1ヶ月も経たないうちに同棲なんて俺たちくらいだよ多分」
「だから人前でそういうこと言うのやめてと……もういいです」
なんで会話をしながら歩いていた。で、学校に到着。
「じゃ、また後でな」
「はい」
鈴音と別れて、自分の教室へ。入って自分の席に座った。
「うっす。達也」
「よう。大輝」
「モンハン何処までいった?」
「HR31」
「おお、結構やったな。お前にしては」
「まぁな。実は最近、幹比古も始めたそうだ」
「マジでか。ハンター増えたなおい。今度やろうぜ」
「おう」
なんて話してると、授業が始まった。
○
休み時間。大輝、達也、幹比古はモンハン大会。
「バッカ幹比古。ポポ狩りしてる暇があるならガムート殴れ」
「だ、だってこんがり肉が欲しいし……」
「肉焼きセットまでやる気がお前」
「大輝、エリアルで跳ね回るのやめろ。さっきから俺のこと踏み台に……つか、わざとだろお前」
「だって達也ガンランスじゃん」
「関係ないだろそれ……おっ、幹比古。閃光玉ナイス」
「サポートなら任せて」
「おい、こやし玉投げてどうすんの」
「うわあ!こいつ一撃重っ!」
「ちょっ、はよ回復しろ!エリア移動していいから!でも採掘始めたら殺す!」
「幹比古、逃げろ。ここは俺が抑える」
「達也……」
「おい、モンハンでカッコイイこと言ってんな。……っと、カッコいいといえばさ、お前らジャンプ読んだ?」
「「読んでない」」
「や、一人メチャクチャカッコいい奴いてさ。『ここはお前に任せる!先に行く!』って宣言して仲間囮にして逃げた奴がいんの」
「それはカッコイイな。惚れ惚れする」
「だべ?しかも主人公だからね」
「あー……ある意味かっこいいね。……ってうおお!ドスファンゴ!ドスファンゴ!」
「ドスファンゴでびびってんな!てか今こそこやし玉!」
「もうないよ!」
「ないよじゃねーよ!何してんだお前!」
「幹比古、こやし玉というのは大型モンスターにぶつけてエリア移動させるアイテムだ」
「な、なるほど……」
「ああもうめんどくせぇ!餓狼!」
「何?響鬼?」
「双剣の狩技だ」
授業が始まってるのも気付かずにモンハンやってた。