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人口衛星を用いて通信を行う衛星通信オペレーターの世界シェア、業界ランキング、市場規模の情報を掲載しています。インテルサット、SES、ユーテルサット、テレサット、インマルサット、イリジウム、JSAT等の大手固定・移動衛星通信会社の最新の動向も分析しています。


世界市場シェア

世界1位は、ルクセンブルクに本拠を置くインテルサットです。実体は北米に地盤を置いています。元々は非営利の、人工衛星を用いた通信サービス提供組織でしたが、2001年にインテルサットとして民営化されています。
世界2位は、同じくルクセンブルクに本拠を置くエス・エー・エスです。固定衛星通信を中心に展開し、インテルサットと首位争いをしています。
市場シェア3位は、フランスのユーテルサットです。2005年に、ユーロネクストに上場しています。
4位は、インマルスタットです。こちらは、移動衛星通信に強みを持ちます。
5位は、カナダに本拠を置くテレサットです。6位は日本のジェイサット、7位にはイリジウム・コミュニケーションズが続きます。



市場規模

衛星通信オペレーター業界の市場規模は、おおむね1兆3千億円~2兆円程度と推計されます。
出典:世界の市場規模




インテルサット(Intelsat)

1964年に設立された「国際電気通信衛星機構」が出自。2001年に通信衛星オペレーター事業が、インテルサットとして分社化されて誕生。固定衛星通信に強み。現在は、投資ファンドのBCパートナーズ傘下。


SES

ルクセンブルク政府によって1985年に設立されたSociété Européenne des Satellitesが源流。2005年にはユーロネクストに上場をした。固定衛星通信に強み。ルクセンブルク政府が大株主。


ユーテルサット(Eutelsat)

1977年に設立された欧州通信衛星機構が前身。フランスに本拠を置き、2001年に民営化される。2005年にユーロネクストに上場。大株主は、フランスの財投を原資とするBpifrance(公的投資銀行)、China Investment Corporation(中国国家投資)等。


インマルサット(Inmarsat)

1979年に設立された国際海事衛星機構を前身とする。元々は海上通信用であった。移動体通信(携帯等)への通信を提供する移動衛星を主軸とする。2005年にロンドン証券取引所に上場。設立の経緯から、KDDIが大株主でもある。


テレサット(Telesat)

1969年にカナダ政府によって設立された。1998年民営化され、現在は衛星製造会社でナスダック証券取引所に上場をするロラール・スペース&コミュニケーションズ(Loral Space & Communications Inc.)とカナダ公務員年金投資委員会(Canada’s Public Sector Pension Investment Board)の傘下。


ジェイサット(JSAT)

1985年に設立された日本通信衛星が前身。2000年の上場し、有料衛星チャネル提供会社で日本最大手のスカイパーフェクト・コミュニケーションズと経営統合をし、現在はスカパーJSATの傘下企業。


イリジウム・コミュニケーションズ(Iridium Communications)

米国に本拠を置く移動衛星運営会社。元々は携帯大手のモトローラが支援して設立されたが、過大な設備投資が祟り、経営破たん。その後、紆余曲折を経て、現在はイリジウム・コミュニケーションズとして上場。