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【プロ野球】

阪神・原口、自身のツイッターで大腸がんを告白

2019年1月25日 紙面から

大腸がんが見つかったことを明かした原口

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 阪神・原口文仁捕手(26)は24日、大腸がんを患っていることを自身のツイッターで明らかにした。近日中に手術を受け、早期復帰を目指す。

 23日に発表された阪神1軍キャンプメンバーに原口の名前はなかった。昨季は代打で23安打を放ち、2008年に桧山進次郎さんが記録した代打のシーズン最多安打の球団記録に並ぶ勝負強さを発揮していた。

 今季、正捕手の座を狙う男がなぜ? その理由は大腸がんという衝撃的なものだった。

 発見のきっかけは入団10年目を迎えるにあたり昨年末に受けた人間ドック。その後の精密検査を経て、年明けに診断を受けた。原口は「病名を聞いた時はさすがに驚き、動揺したのも事実です」と明かす一方で、「今はプロ野球選手という立場でこの病気になったことを自分の使命だとも思えます。同じがん患者の方々、そのご家族の方々にとって少しでも夢や希望となるよう精一杯、治療に励みたいと思っています」とツイッターで気丈につづった。

 プロ10年目となる節目のシーズンに向けて、キャンプイン目前での無念の離脱。だが、度重なるけがで一度は育成契約になりながらも、真摯(しんし)に野球と向き合い、はい上がってきた男だ。昨年10月の代打安打記録に並ぶ23本目のヒットは、シーズン中の復帰が絶望視された左手第5中手骨骨折から、わずか21日で戻った打席でのものだった。

 「早期の実戦復帰を目指します。常に前だけを向いて進んでいきます」と原口。不屈の闘志で病に打ち勝ち、再び驚異的な回復力で一日も早くグラウンドに戻ってきてほしい。チームもファンもその時を待っている。 (和田剛)

 

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