【MBTI】INFJとINTJの違いの考察

INFJ 主機能:Ni 補助機能:Fe 第三機能:T 劣等機能:Se
INTJ 主機能:Ni 補助機能:Te 第三機能:F 劣等機能:Se

この二つ。
似てる。
主機能と劣等機能が同じ。
私はINFJ的な要素は薄いのでINFJらしき人を観察した結果を考察してみる。

両方とも主機能Niなので、マインドマップとか大好き。
良くも悪くも自分の観念の世界に生きる人です。

当然、Nなので現実との差分を埋めようとする。
その時のアプローチの仕方がINTJとINFJだと大分違う。

両タイプとも自分が持つ概念の構成変化による世界の見え方や多面性を熟知していると思う。
自分の概念構成を理解しているという事は自分自身が目的地点に到達するまでの概念構成の差分の仮説が立っているという事。

概念構成の理想。
例えば、本質的な意味での博愛主義だとか良い意味での理想的な共産主義とかに辿り着くには、どのような人間関係や感情的なアプローチを集団に対してかけていけばいいのかの差分が見えているという事だと思う。

福祉施設や宗教施設のトップはINFJが多いと思われるが、自身の理想を、現実を捻じ曲げてでも対人的な影響力を与えて実現させてしまうパワーがある。
そのパワーとは理想を声高に主張するのではなく、Niで知覚した興味対象の全体構成図、つまり人間関係や集団の在り方、に対して独自の別視点の提供などをして重要な気付きを与えるというアプローチでの影響力に強みがある。
結果として、その集団はINFJの理想に近づいていく。

これはINFJの絶対的な強みだと思うが、これが悪い方向に行くと、悪い意味での対人操作的な側面が見える時がある。

所謂、静かなガスライティング的な手法が見受けられる時だ。
不健全なINFJが追い込まれたりした時にどのような手段をとるのかという一つの考察。

上記の自分自身の観念を現実化してしまう特性を集団や他人の感情操作や記憶の改ざんなどを陰で糸を引きながら、全体の流れのコントロールをしてしまうというINFJを見た。
人の概念記憶(スキーマ)に対する感度が高いので、感情や情報の与え方でどのようなバイアスが集団や個人にかかるかを熟知しているという見方もできる。

そこのコントロールは本人以外には構造の可視化が難しいので、ちょっとした発言や情報や感情の伝達でその集団がどのようなバイアスにかかっていくのかを読んでしまうような所がある。

具体的な方法論としては、相手の柔軟性の為に違う観点を提供する為に優しい問い掛けを投げかるように見せかけて、実は自己利益の為に、相手の記憶の改ざんや現実感覚の麻痺を狙っていたりするやり方だ。
そして集団そのものが記憶の改ざんをと現実感覚のズレが定常化された状態になる。

INFJの宗教団体のトップが本気になって怒った時に、良い人を装って、見えない攻撃ができてしまう。
ENFJとは違い判断機能より前に概念の知覚を徹底させる事により、可視化できない操作の仕方は非常に巧妙かつレベルが高い物となる。
高い確率でNiが導き出す結論に現実を持って行ってしまう。

ここがINFJの人を見て思った事だ。
能力を良い方に使えばいいが悪い方に使えば隠蔽度の高い恐ろしい事が出来てしまう。

INTJに関しては同じ主機能Niを使う。
私がINTJ的な要素を持てるのであれだが、究極のトップダウン思考ですな。

自分の将来の目標に対する拘りと、達成する為の自分の概念(スキーマ)の欠如にアンテナを張り続ける。
目標を達成する為に自分が今どこにいて、どっちに向かっているのか?というのをマインドマップのような概念図を作る事を徹底する。
全ては全体の推定から入る。

目標達成の全体の構造の推定の為の知識の推定から入る。
そこの中でどこがディティールなのか?
自分はどこについてはどこまでは知っているのか?
今、どこのアウトプットが出せないのか?
どこを掘り下げれば出したいアウトプットが出せるようになるのか?
というのを徹底している。

そして、そこに辿り着くまでの全体図を徹底してTe的な外界への仮説検証を繰り返しながら、概念図の精度を上げていく。
例えばテストの場合ならば模擬テストを繰り返しながら、自分自身が持つ、概念記憶の精度を正確に把握しながら修正するという事をする。
例えば事業の成功が目標ならば、実際に構想の推定とのズレが早めわかるように、概念の検証が必要な部分を洗い出して、実際に目の前で上手くいくか試す。
上手くいかない場合は上手くいかない原因を特定する。
システム開発ならば自分が持つ全体の推定の概念図とのズレが現実のシステムのどこにあるのかの仮説検証を続ける。
概念図の精度がある一定水準以上になれば、目標達成への確信となり、全ての判断や行動に絶対的な自信を持てるようになる。

こうやって、実現可能かもわからなかったアイデア・目標を本当に実現させてしまうわけですな。
自分自身の記憶の概念図を正確に把握する事が特徴なので、純粋な自己成長の為の内省が楽しめるわけですよ。
他のタイプだと、人目を気にして努力をするだとかそういう所に陥りやすいのを徹底して自分の自己成長の為だけに奉げられる。
自分の記憶を洗練させた物にさせたいので本当の意味での自己改善の為の反省ができる強みがあるわけですな。

よくENTJとかINTJはストイックって言われるけど、本質は自分の記憶の概念図に対する仮説検証を楽しんでいるんだと思う。

INTJも悪くなればいろいろできちゃうね。
Fe持ちのINFJ同様、Teで集団における自分自身の立ち位置の構造を把握しているので、人間関係上の利害関係がどうなっているのかも把握している。
そこの見えない糸に対して、牽制をしながら、自分の発言権や立ち位置をキープするという事ができる。
集団の力動のような物が見えるので他の人が見えない利害関係そのものを陰で操作できてしまうというか。

その時にINFJのような自分の感情を使った操作はしないかな。
ただ、冷静に集団や人に情報を与えながら、集団や人の概念の変化がどうなっているのかはよく見ていると思う。
だから、自分の世界認識を知識や経験の獲得から操作していけるように、他人の知識や経験も変化の推定を立てながら操れてしまう所はあると思う。
似た部分はやはり多いと感じる。
INTJは他人には見えない概念の繋がりとその差分を使った牽制ゲームには極めて強いというのはあると思う。
INFJが感情に訴える手段を好み、INTJがゲーム的手段を好むの違いかな。

INTJとINFJの主機能はNi、劣等機能はSeで共通しているのでインザグリップも似た物になる。
インザグリップ理論の基本はストレス化において補助機能不全になって主機能だけに意識が過剰集中してしまう事でその裏の劣等機能が不健全な形で顔を出すという物です。

両タイプはNiで自分の概念のメタ認知を行っており、それを判断の根拠として補助機能TeとFeを働かさせています。
先に知覚を優先して判断は後って事ですな。
補助機能不全になるという事は判断による識別を行わずに主機能の知覚だけに永遠と拘っている状態です。
そこの自分の中の概念の知覚Niに意識集中して固執しているのでより劣等機能Seの機能不全が表面化する。

外向感覚機能の表現方法
ESTPとESFPの主機能としての表現

  • 外界の詳細やデータに意識を向ける
  • 五感による、美的な楽しみの探究
  • 外界を体験することそれ自体に喜びを感じる

INTJとINFJの劣等機能としての表現

  • 外界の詳細やデータへの執拗なまでのこだわり
  • 五感による快感の過剰摂取
  • 外界に敵対する態度

参考文献:ジーン・M.クメロウ(2007)『MBTIタイプ入門(タイプとストレス編)第2版』P53 金子書房

・外界の詳細やデータへの執拗なまでのこだわり

頭の中の観念のパターンだけに意識がひたすら向いている状態で他が全く見えていないわけですな。
観念に対する意識の集中があるのに、事実同志の繋がりを把握しろなんて無理。
繋がりが把握不能なわけだから、孤立した事実しか見えなくなってしまうというのはあると思う。
後はやっきになって、自分の直感の正しさを証明したくて、その根拠としての事実の拘りはあるかな。
これはTiに拘ってるINTP的かな・・・?

・五感による快感の過剰摂取
五感が鈍化しているので、どんなに飯を食っても、本質的な意味でおいしいとかそういうのが抜け落ちている。
抜け落ちているので、過食をしてしまうとか。馬鹿みたいにやってしまいますね。
自閉圏とかHSPの特性に感覚過敏とか感覚鈍麻とかよくいうけど、Nの機能不全によるSの暴走という仮説を立てると上手くいくのではないか?

・外界に敵対する態度
これも自閉圏とかHSPとかから説明がつくのではないか?

結局発達障害やHSPは極端なNに偏った認知をしている人の病気だと思うのですよ。
この手の症状の治療の一つの見方としてMBTIのインザグリップの考え方は重要だと思います。
Sの機能不全が原因だから。

どのタイプも主機能と補助機能のバランスを良くする事で認知機能の全体バランスと共にS機能がある程度バランスをもって動作するようになると仮説を立てると上手くいくのではないかい?
だから、外界と内界の判断と知覚のバランス配分を考えて日常生活を送るというのが、本質的な治療の答えになるのではないのか?という仮説。

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