俺も魔法科高校に入学する   作:フリーザ様
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そんなわけで、別荘に到着。早速、ビーチに集合。達也は水着姿で戯れる同級生達を見ながら思った。

 

(眩しい………)

 

白い砂、眩しい太陽、蒼い海、そして水着。

その水着は、派手な原色のワンピースを着たエリカ。その隣の深雪は、大きな花のデザインがプリントされたワンピース。その隣の巨乳美月は、水玉模様のセパレート、同じくセパレートに、パレオを巻いたほのか、最後に大人しい少女らしいフリルを多用したワンピースの雫。

気をぬくと、口元が緩みそうになる光景だった。沖の方では、レオと幹比古が競泳をしている。すると、達也はふと気付いた。一番、(別の意味で)目を離しちゃいけない奴がいない。

 

「誰を探してんだ?」

 

隣から声がした。大輝は意外にも自分の隣で、自分と同じようにパーカーを着て待機していた。

 

「お前だよ」

 

「何、俺の水着見たかったの?ホモ?」

 

「殺すぞ。むしろ見張りだ。だから、袖の中に隠したカメラを今すぐ寄越せ。盗撮は犯罪だ」

 

CADを向けられ、大輝は黙ってカメラを差し出した。

 

「あーあ……俺の金の素が……」

 

「売るつもりだったのか?」

 

「そりゃお前、一人暮らしだからな」

 

「お前なぁ……」

 

達也は呆れてため息をついた。その時だ。

 

「お兄様、せっかく海に来たのですから、泳ぎませんか?」

 

深雪がいつの間にか近くに来ていた。反射的に、後ろに達也はカメラを隠す。その瞬間、深雪の目が鋭くなる。

 

「………今、なにか隠しましたよね?」

 

「落ち着け深雪、これは……」

 

「達也がお前ら盗撮してたぞ」

 

「んなっおまっ……!」

 

大輝がサラッと真実を言う。そして、またまたいつの間にか後ろに回っていたエリカが達也の手からカメラを奪った。

 

「ほんとだ。ね、達也くん。どういう事?」

 

「や、これは………」

 

「なんか売るとか言ってたぞ」

 

「てめっ!大輝!余計なこと言うな!」

 

「余計なこと?」

 

美月がキョトンと首をひねる。完全に達也の逃げ場はなくなった。大輝はそこで立ち上がった。

 

「まったく、同級生の女子を盗撮なんて呆れ果てた野郎だ。女の子の肌を合法的に見る良い機会だからって、その姿を永久保存しようとするゴミ屑はこの俺、風紀委員真田大輝が許さん」

 

「おまっ……!このヤロッ……!」

 

だが、達也は深雪やらエリカやらに引き摺られていく。説教のようだ。そんな達也は見た。大輝のもう片方の袖の中に、二台目のカメラが入っている所を。いや、大輝によって見せられた、といった方が正しいだろう。なぜなら、大輝は完全に邪悪な笑みで達也を見ていたからだ。

 

(まさか……!こっちのカメラはフェイク……!)

 

「あばよ、盗撮野郎」

 

後で殺す、達也は七割くらい本気でそう思いながらも引き摺られて行った。

 

(さて、邪魔者は排除したし、俺は引き続き商品の作成をさせてもらうか)

 

と、思いながら大輝は一人で浜辺から離れ、逃げようとした。だが、

 

「大輝さんも、泳ご」

 

「えっ」

 

雫に腕を掴まれた。

 

「そうですよ。泳ぎましょう大輝さん」

 

ほのかも反対側から大輝の腕を掴む。

 

「ま、待って落ち着いて二人とも。俺パーカー着てっから、だから脱いでくる。こう見えて俺綺麗好きだからパーカーに砂つけたくないの。ねぇお願い聞いて、だからパーカーを一度別荘に……」

 

「「えーいっ‼︎」」

 

海に投げられた。その様子を美月は微笑みながら見ていた。が、その微笑みが怪しくなる。投げられたっきり、大輝が上がってこないからだ。投げた張本人も、「ち、ちょっと雫……上がってこないよ?」「あ、あれー……?」みたいになってる。

すると、ザパッと大輝の手が見えた。ホッとする三人。だが、手以外上がってこない。ていうか、手がなんか藁を掴むみたいになっていた。半開きになったりグーになったりしてる。が、やがてその手もまた沈んでいった。

その瞬間、三人は悟った。

 

(((あいつ、溺れてる)))

 

三人は海に飛び込んで、救出した。

 

「ケホッケホッ……悪い、助かった……」

 

「泳げなかったんですね、大輝さん。意外です」

 

「うるせっ……」

 

心なしか顔が青い大輝。その大輝をほのかと雫は担いで浜辺に戻した。

 

「お前ら後で殺す……」

 

と、大輝は咳をしながら言った。だが、二人は謝らない何故なら、

 

「で、これ何?」

 

水で濡れたカメラをほのかが笑顔で見せた。また海に投げられた。

 

 

 

 

で、夜。女子は女子部屋、男子は男子部屋に移動。飯も食べ終わり、風呂も入って後は寝るだけである。達也は深雪と少しお話しした後、男子部屋に向かった。瞬間、顔面に枕が直撃した。

 

「あ、達也」

 

「悪ぃ」

 

「大丈夫だ、顔面はセーフだから」

 

「そうか……顔面はセーフか……」

 

達也はそう呟くと、枕を手に取って言った。

 

「ルール説明の前に根本的なこと聞くわ。何してんのお前ら」

 

「「「枕投げ」」」

 

「声を揃えるな、イライラ倍増すっから」

 

で、達也は聞いた。

 

「とりあえず、今投げたのは誰だ?」

 

全員が黙ってレオを指差す。

 

「だから悪ぃって、達……」

 

と、言いかけたレオの顔面に枕が直撃した。

 

「ムゴッ………‼︎」

 

そう悲鳴をあげると、レオは後ろに倒れた。

 

「レオ⁉︎」

 

幹比古が声を上げるが、レオは倒れたまま動かない。達也は「仕返し完了」みたいな顔をすると自分のベッドに入ろうとした。だが、

 

「顔面はセーフっつってんだろうがァッ‼︎」

 

大輝が枕を音速で投げた。達也はギリギリ回避する。

 

「………今のは、宣戦布告って事でいいのか?」

 

「開戦の狼煙のつもりだけど?」

 

幹比古は迷わず急いで助けを求めた。

 

 

 

 

女子部屋。コンコンっとノックする幹比古。

 

「みんな!ちょっと助けて!あの二人が枕投げしたら死人が出るまでやめないかも……!」

 

だが、女子部屋も同じだった。幹比古は諦めた。

 

 





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