俺も魔法科高校に入学する 作:フリーザ様
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翌日。大輝は筋肉痛で起きれなかった。なので、アイマスクをつけてベッドの上でダラダラしていた。
「…………体が、痛い」
大輝はため息をついた。すると、部屋の呼び鈴が鳴った。
「ん……?あーい、開いてるよー」
軽いノリで返事をすると、入って来たのは真由美だった。
「やっぱり寝てたのね……」
「誰?」
「私よ」
「わかんねーよ。殺すぞ」
「生徒会長よ。てかアイマスク外しなさいよ」
「ああ、はいはい」
言われてアイマスクを外したを
「応援サボって何してるのよ」
「筋肉痛で起き上がれないんですよ」
「それは大変ね……。そんなに疲れたの?」
「普段使わない筋肉も使ったからですよ。……で、何の用すか?」
「ああ、そうそう。実は明日のモノリス・コード何だけど……一人、体調崩しちゃった子がいるのよ。だから、代わりに出てくれないかなーって」
「モノリス・コードって何ですか?」
「ああ…そこから……ルールはパンフレット読んで。で、どうする?」
「うーん……別にいいですけど。筋肉痛さえ治れば」
「ほんと?じゃあお願い」
「てか、なんで俺なんすか?他の一科生にすればいいのに……」
「え?一番強いから?達也くんはエンジニアだし……」
「なんすかその理由……つーか、俺が入ってメンバーの方は平気なんですか?」
「昨日の試合を見て文句言える奴なんていないわよ」
「………………」
「じゃ、筋肉痛が治るようにマッサージしてあげるね」
「いや、いいです。てか触らないで下さい。痛いから」
「ダーメ。だって治らないと出てくれないんでしょ?」
「ごめんなさい勘弁してください泣くほど痛いんです」
「男なら覚悟決めなさい」
「いや無理だって!いいのか⁉︎この歳で号泣するぞ俺!」
「どーぞ」
「待って待って待って……あっ」
筋肉痛は治った代償に、大輝は初めて恐怖を覚えた。
○
真由美が帰ってから、大輝は無理矢理治させられた身体を引きずって外に出た。
「あの女……いつか殺す……」
そんな事を呟きながら宿舎を出ると、まるで待っていたかのように二人の生徒がいた。
「第三高校一年、一条将輝だ」
「や、真田大輝ですけど……」
「いや君がじゃなくて俺が」
「同じく第三高校一年の、吉祥寺真紅郎です」
「そう。一応聞くけど、俺のこと待ってたの?ごめん俺サインとか受け付けてないよ」
「いや違くて。いやまぁ待ってたんだけど」
と、将輝はそこを訂正しといて続けた。だが、そこに大輝は食い付いた。
「えっ、ほんとに待ってたの?暑くなかったの?俺筋肉痛で午前丸々寝てたんだよ?」
「ふふ、同じ一高選手でも司波達也とは随分違うんですね」
「や、そのラスボス面やめてくんない?この流れで『司波達也は俺が殺した〜』みたいなこと言われても俺仇討ちしねぇぞ」
「や、殺してないし」
「じゃあ尚更なんなの」
「いえ、ただ僕たちは、昨日、クラウド・ボールで三高選手を破った君に話があるだけです」
「………ああ、何。あのメンドくさい戦法お前らの入れ知恵だったの」
「明日、僕たちはモノリス・コードに出場します」
「応援に来て欲しいの?」
「違うってば。お願いだから最後まで聞いて」
で、吉祥寺は言った。
「君はどうなんですか?」
「どうって……明日もサイン会なんて開くつもりないけど」
「頭の中そればっかか君は!君もモノリス・コードに出るのか聞いてるんだよ!」
「出るよ。そんだけ?話は」
「そうか。じゃあ、楽しみにしてるぞ」
最後の台詞は将輝のものだった。
「あっそ……。それよりあれだ。そこの……き、吉祥寺……七三九郎?」
「真紅郎だ!前髪で人の名前を作るな!」
「その前髪ダサいから直したほうがいいよ」
それだけ言うと大輝は、恥ずかしさで顔が真っ赤になる吉祥寺の横を大きく欠伸しながら素通りした。
○
その日の晩飯の時間。
「『クリムゾン・プリンス』と『カーディナル・ジョージ』が?」
「『うたのプリンスさまっ』と『フレッドとジョージ』じゃねぇ、一条将輝と吉祥寺真紅郎だ」
「や、これその2人の二つ名だから」
「何、あいつら二つ名なんてあんの?」
と、達也と大輝が話をしていた。
「ああ。まぁそれは置いといて。その二人がお前に喧嘩売りに来たのか」
「そーだよ。何のつもりか知らんけど……。で、お前のところにも来たんだろ?」
「ああ。まぁ、俺は選手ではないから関係ないんだが……確か大輝はモノリス・コードに出るんだったな?」
「出るよ」
「気を付けろよ。あいつらは簡単に勝てる相手じゃない」
「わーってるよ。二つ名持ってるってことはそーなんだろ?」
「ああ」
「厨二病なんだろ?」
「いやちがうから。全然わかってないじゃないか。あいつらは只者じゃないってことだ」
「そうかよ……。まぁ、忠告どーも」
お礼だけ言って、大輝は飯を食った。