日本プロゴルフ殿堂(松井功理事長)は23日、殿堂入り顕彰者として、1973年以降に活躍したプレーヤー部門で中嶋常幸さん(64)と森口祐子さん(63)、72年以前の活躍、功績が対象のレジェンド部門で佐藤精一さん(86)と小林法子さん(74)を選出した。顕彰式典は3月22日に行われる。
中嶋さんは群馬県出身。父・巌さんの英才教育で腕を上げ、73年の日本アマを制し、75年にプロ入り後すぐに頭角を現した。
4度の賞金王、レギュラーツアー通算48勝、シニアツアー5勝。かつてプロゴルフ界をけん引してきた“AON”の一角として海外でも存在感を示し、メジャー戦最高位は88年全米プロの3位。4大メジャーすべてで10位以内に入った最初の日本人選手でもある。
中嶋さんは「自分が選ばれるとは夢にも思いませんでした。75年にプロテストに合格し、当時のプロゴルフ協会会長の中村寅吉先生から『しっかり頑張るんだぞ』と言葉をいただき、プロとしての人生をスタートしました。今回の顕彰を機に、初心を忘れることなくゴルフ界発展のためまい進したいと願っています」とのコメントを寄せた。 (櫛谷和夫)