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【記者コラム】

今秋ドラフトの主役候補たち 最注目は星稜・奥川投手、東邦・石川内野手

2019年1月21日 18時0分

昨秋の明治神宮大会の高松商戦で力投する星稜の奥川

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 25日に高校野球のセンバツ大会の出場校が決まるのを皮切りに、アマ球界が本格始動する。中部地区には今秋のドラフト上位候補選手が多く、大いに盛り上がりそうだ。そんな今年の主役たちを、一足早く紹介したい。

 最も話題を集めそうなのが、星稜高(石川)の奥川恭伸投手と東邦高(愛知)の石川昂弥三塁手だろう。特に、球威と制球力を備えた最速150キロのストレートが光る奥川は、堂々のドラフト1位候補。2年時から甲子園で活躍し、昨年は2年生で唯一、U18日本代表にも選ばれた。大船渡・佐々木、横浜・及川(およかわ)、創志学園・西とともに高校生の「BIG4」などと注目されているが、現時点の実績なら奥川が断トツだ。

 そして、個人的に注目しているのが、右の大砲である石川。高校通算39本塁打の長打力が魅力だが、引っ張りだけでなく、右中間への本塁打が多いのも特徴だ。スラッガータイプは守備に難があるケースが多いが、石川は三塁守備も堅実。投手として最速144キロを計測する強肩を生かした送球も安定している。もし、石川が中日に入団したら、将来的には根尾と三遊間を形成するかもしれない。夢も膨らむ。

 社会人にも好素材がいる。東海理化(愛知)の立野和明投手は、中部大第一高(愛知)出身の3年目。1年目から都市対抗予選などでフル回転し、昨秋の日本選手権では、自己最速を更新する150キロをマークした。20歳と若く、伸びしろもあるだけに、今年の活躍次第では1位候補に浮上する可能性も十分にある。

 他にも高校生なら、菰野(三重)の150キロ右腕、岡林勇希投手や、大型遊撃手である駿河総合(静岡)の紅林弘太郎、丹生(福井)の140キロ超左腕、玉村昇悟投手の名前が挙がる。大学生がやや物足りないが、今後急成長する選手が出てくるかもしれない。今年も中日スポーツ紙面で、逸材を追い掛けていきたい。  (麻生和男)

昨夏の西愛知大会決勝、愛工大名電戦で左越え本塁打を放つ東邦の石川

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