まさにサバイバルキャンプ-。巨人の原辰徳監督(60)が22日、1次キャンプ地の宮崎で選手を見極めると宣言した。21日に発表されたキャンプインのメンバー振り分けを受け、「(2軍スタートでも)まったく問題ない。(1軍が13日に移動する)沖縄からが開幕のベストに近い選手たちと判断してもらえれば」と競争をあおった。
2月1日に1軍34人、2軍31人でスタートするが、その間に大きな壁はない。使う球場は同じ宮崎県総合運動公園の敷地内にあり、指揮官も「近い場所。(2軍も)見ようと思ったら、ちょっと走っていけば見える」と差別化はしない。
サバイバルは3日の紅白戦で幕を開ける。球団史上最速とみられる実戦形式で若手に「力試しの場」を用意し、モチベーションに火がついた。主砲に登り詰めた岡本も出場を熱望していると伝え聞き、「じゃあ出そう。出す気はなかったけど」とほくそ笑んだ。さらに沖縄行きの切符をかけた10、11日の紅白戦でふるいに掛ける算段だ。
22日は監督会議に出席し初めて経験するリクエスト制度などへの理解を深めた。しのぎを削る他球団の監督とも顔を合わせ、「近づいてきたのは感じます」と4年ぶりに現場で迎える球春到来を待ちわびた。 (小林孝一郎)