バーチャルYouTuberにも底辺はたくさんいるということか。
次々とアバターを制作するアプリなども開発されたりして、誰もが簡単に始められるようになっているバーチャルYouTuber。だが、始めてはみたものの、すぐにやめてしまう人も多い。
昨年12月に公開された夜枕ギリー氏の動画「【検証】8月デビューのVTuber300人を調査したら○○人が引退していた」(https://youtu.be/_KIbiv8WS3E?t=152)では、8月から3カ月間で引退したバーチャルYouTuberの数を計測しているが、そのリアルな数字はインパクトがあったのか、着々と再生数を伸ばしている。
「夏以降の計測では、PVの98%を上位3%の企業VTuberが占めているということも明らかになっています。要は、素人がトークで目立つだけで張り合える時代は終わっていて、定期的な更新と戦略的な運用を進める企業がPVを奪い合う時代に突入しているのです」(VTuber運営者)
バーチャルYouTuberの動画再生回数を見ると、キヅナアイをはじめ従来からのビッグネームは、どんどん再生数を稼いでいる。だが、再生数の少ない順から見るとまだ3ケタにも満たないバーチャルYouTuberがわんさかといる。
結局、参入する人は増えたものの、魅力的な動画の作成や拡散力では、個人は集団には太刀打ちすることができずに、やめてしまっているというわけである。
インディーズ感が魅力的だった時代は、とうに終わり、バーチャルYouTuberは商業コンテンツのひとつになろうとしている。果たして、それでも魅力を保っていけるのか。
(文=是枝了以)