【写真特集】AFPが選んだ全豪オープンテニスの「TOPSHOT」
全豪オープンテニス、男子シングルス準々決勝を制してガッツポーズを見せるラファエル・ナダル(2019年1月22日撮影)。
今季巨人が球団史上ワースト新記録の5年連続V逸を阻止するためには、セ・リーグ3連覇中の広島にストップをかけねばならない。昨季はその広島相手に球団史上初めて、同一カードで2年連続の2ケタ負け越しを食らうなど、トラウマ級の苦手意識を植え付けられている。天敵克服へ心強いのは、4年ぶりに復帰した原辰徳監督(60)のブレない“上から目線”だ。いまだ赤ヘル軍団に対しても、精神面で圧倒的優位に立つ総大将が、G戦士が忘れかけた常勝軍団のプライドを呼び起こす。(笹森倫) 「まだ相手を見るより、自分のチームをどう戦う“軍”にするか。まずはその作業。ジャイアンツというチームをしっかりつくる」 18日に行われたスタッフ会議後、広島対策を問われた原監督はそう応じて、報道陣に肩すかしを食わせた。 伏線は1年前の会議の内容にある。2017年に広島に7勝18敗と大きく負け越したことを受け、球団首脳が「打倒広島」を厳命。高橋由伸前監督をはじめ首脳陣も強い対抗意識を隠さなかった。ところが昨季も7勝17敗1分と返り討ち。今季こそ雪辱を、という周囲の思いをよそに若大将は泰然自若だったのだ。 ...
【AFP=時事】全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2019)は21日、男子シングルス4回戦が行われ、大会第1シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)は6-4、6-7(5-7)、6-2、6-3で第15シードのダニール・メドベージェフ(Daniil Medvedev、ロシア)を退け、準々決勝へ駒を進めた。 しかし、3時間を超える体力的に厳しい一戦を強いられた世界ランキング1位のジョコビッチは日付をまたいだ試合後、第8シードの錦織圭(Kei Nishikori)と対戦する23日の準々決勝を前に「あまり体調が良くなかった」と話している。...
2月1日のキャンプインを控え、新シーズンに向けた自主トレにも徐々に熱が入ってきた。しかし、今オフに「総額50億円」ともいわれる大補強に走った巨人から、早くも“不協和音”が漏れ聞こえてきている──。 万全なキャンプインを迎え、シーズンで活躍するためには、自主トレがカギを握る。だが、原辰徳新監督(60)を迎え、4年連続V逸からの巻き返しを図る巨人では、大型移籍が相次いだことで「自主トレ」に思わぬ“歪み”が生じている。 今オフ、内海哲也(36)と長野久義(34)が、巨人にFA移籍した炭谷銀仁朗(31)と丸佳浩(29)の人的補償としてそれぞれ西武と広島に移籍した。...
日本ハムのドラフト1位、吉田輝星投手(18)=金足農高=が千葉県鎌ケ谷市の『勇翔寮』に入って2週間。ベールに包まれた寮生活の中身に迫る。 日本ハムの2軍施設『ファイターズタウン鎌ケ谷』は東武野田線・鎌ケ谷駅から起伏の多い道を徒歩で30分ほど。周囲は梨畑に囲まれ、一番近いコンビニまで約1キロと離れている。外壁の補修工事中の勇翔寮は5階建て。ウエートトレーニング場や大浴場が完備され全48室。8畳の個室で寮費は月4万円。 朝食は午前7時45分から。寮生たちは7時半ごろ眠い目をこすりながら起床する。朝が弱い吉田輝はドラフト6位の田宮(成田高)に頼み、同5位の柿木(大阪桐蔭高)のついでに寝坊していないかをチェックしてもらっている。 朝食と夕食はバイキング形式。主食は米とパンに、玄米などもある。食堂の壁にはバランスの良い食事の例が示されており、各自がサラダ、肉類、魚をチョイスし、バランスよく栄養を摂取できるように配慮されている。果物類も豊富だ。 「寮のご飯がおいしいので食べ過ぎてしまいますが、甘い物は取り過ぎないようにしています」と吉田輝。 ...
平成6年(1994年)10月8日。平成の名勝負として語り継がれる、優勝がかかった巨人vs中日戦が行なわれた。同試合について、当時、中日の監督だった高木守道氏が振り返った。 * * * 巨人の長嶋茂雄監督が「国民的行事」と称した「10・8決戦」。私は中日の監督として巨人と対戦しました。このシーズン、前半は巨人に大きく引き離されましたが、後半に中日が猛追。最終戦を残して同率首位となり、勝ったほうが優勝という試合になりました。 私は3年契約の最終年でした。7月の時点で解任報道が出ていたし、次の監督は星野仙一ということも決まっていた。だから最後までしっかりやろうという気持ちは強かったですね。コーチ陣にも「最後まで頑張ろう」と話したし、普段は願掛けなどしたこともないのに、この時は「有終の美を飾らせてほしい。見守っていてほしい」と何度も仏壇の親父やおふくろに手を合わせました。...
DeNA・筒香嘉智外野手が1月14日、スーパーバイザーを務める少年野球チーム「堺ビッグボーイズ」の小学生部「チーム・アグレシーボ」の体験会に参加。改めて勝利至上主義から脱却して、本当に子供たちの将来に結びつく指導の必要性、野球界のあり方を訴えた。 その体験会後の取材の最後に筒香が「子供たちを守るために必要」とエールを送ったのが、昨年末に新潟県高校野球連盟(高野連)が発表した春季大会での球数制限の導入だった。 昨年12月の「NIIGATA野球サミット2018」で同高野連が、今春の「春の大会」で試験的に1試合あたり1人の投手の球数を「100球」に制限するルールの導入を決めたことを発表。全国的に大きな波紋を広げることになった。筒香の取材の最後に、報道陣からこの決定について質問が飛んだのである。 高校野球などで球数が130球、140球を越えて1人の投手が投げ切る姿を見てどう感じるかと聞かれた筒香は「一番、印象的なのは、外国人選手の反応です」とこう話した。 「ベイスターズのロッカーでも甲子園のテレビが流れていることがありますが、外国人選手は『こいつら潰れてしまうぞ、クレージーだ』と驚いています」 「ルールを変えて子供たちの将来を守る」 自身もドミニカ共和国のウインターリーグに参加したり、米国でトレーニングを行なった際に、現地の子供たちの野球の実情もつぶさに見学。そこで見聞きしたことが、子供たちの将来ではなく目先の勝利ばかりにこだわり、あまりに世界基準から外れた日本球界の現状に憂いを持つきっかけとなった経緯もある。 それだけに球数制限の必要性をかねてから訴えていた1人でもあったのだ。 「そうやってルールを変更しないと、みんなやってしまうと思うので、ルールを変えて子供たちの将来を守るのが大事かなと思います」 そこで新潟高野連の決めた球数制限導入にもエールを送ったのだった。 ところがこうして全国的に支持が広がる新潟の挑戦が、どうにも雲行きが怪しくなってきているのである。 筒香も気にする今後の流れ。 発表直後から日本高野連の竹中雅彦事務局長は「新潟高野連が先走ってやった印象」と不快感をあらわにしていた。 昨年末のこのコラムでもお伝えしたように、日本高野連の許可を得ずに新潟高野連が決定、発表をしたことがお気に召さなかったようなのである。 そうした動きの中で年明けの1月7日には新潟高野連の杵鞭(きねむち)義孝専務理事が、日本高野連に呼ばれて事情聴取を受け、同9日の業務運営委員会でも意見交換が行われた。最終的には2月20日の理事会で結論を出すことになっているが、結論から書くと新潟県の春季県大会での球数制限実施にストップがかかるのが濃厚で、その流れに筒香も気を揉んでいるということだ。 ただもし日本高野連の“面子”のために、球数制限にストップをかければ、高校野球だけでなく、日本の青少年の野球が得られるせっかくのデータを失うことになるのだ。 「やってみなければ何も起こらない」 「やろうとしていることは正しい。将来、絶対に踏み込んでいかなければならない問題だ」 竹中事務局長も球数制限は時代の流れと認め、業務運営委員会でもそのためにも様々なデータが必要だという議論があった。 「データを集めて全国一斉にというのが本来、あるべき姿ではないかという意見が多かった」 ならばせっかくのデータ収集のチャンスを、なぜ高野連自らが潰してしまわなければならないのか、ということになる。 「やってみなければ何も起こらない」 杵鞭専務理事が語るように今回の球数制限は、新潟にとっても実験的な試みなのは確かだ。 しかも新潟には下は少年野球、学童野球から上は大学、プロのBCリーグ、新潟アルビレックスまで野球に関わる横の組織を連携する新潟県野球協議会という組織があり、その中での取り組みの一環なのである。 「様々な建設的な討議を進める材料に」 「球数制限ばかりが話題になりますが、私たちはその他にもケガを防止するための独自のガイドラインの策定や完全シーズンオフ制度の採用などにも挑戦したいと思っています」 こう語るのは「21c型穂波(にいがたほなみ)プロジェクト」の島田修プロジェクトリーダーだった。 そのために横並びで意思統一した各組織を通じて、様々な取り組みを個々のチームに浸透させるT字型体制と呼ばれる構造作りも進められている。 今回決めた球数制限はもちろん県高野連の理事会、評議員会、監督など現場を含めた連絡会議で正式に機関決定されたものだ。ただ県高野連だけでなく、こうした全県的な取り組みがあって初めて実現できる、新潟だからできるチャレンジでもあるわけだ。 「だからどうぞ、新潟を使ってください。実際に球数制限を実施した試合、大会のデータはすべて公開しますし、それを元にもっと様々な建設的な討議を進める材料にしていただければいいと思っています」(島田プロジェクトリーダー) 思いもしない事態が起こるかも? 実際に球数制限を実施すると、どんなシチュエーションで、どのタイミングで投手交代をしなければならないのか? 100球という数字が、どれくらい試合進行の足かせになるのか? 100球が適正な球数なのか? 球数制限は野球強豪校に圧倒的に有利に働き、選手数の少ない県立高校などにどれくらいの不利が生じるのか? 球数制限で投げられる投手がいなくなり成立しない試合が出てくるのか? こうしたことばかりではなく、もっと思いもしない事態が起こるかもしれない。 「やってみなければ何も起こらない」という杵鞭専務理事の言葉通りに高校野球にとっては未知のことばかりで、だからこそ新潟が踏み出そうとするこの一歩には、意味があるはずなのである。 そしてこの球数制限を支えるのが、スポーツマンシップだと島田プロジェクトリーダーは語っている。 スポーツマンシップが根底にないと。 球数制限が問題になるときに必ず出てくるのが、制限を利用してファウルを打つ練習をしたり、待球作戦を実施するチームが出てくるのではないかという意見だ。 「確かに100球という制限を設けると、例えば1対0で負けているチームが8回の2死で相手投手の球数が97球だったら、初球からヒッティングせずに、3球三振でもいいから100球を投げさせて、次の回はその投手をマウンドに立たせないということが起こると思います」 島田プロジェクトリーダーは語る。 「今の高校野球ではサインの伝達行為は禁止されていますが、実際には巧妙にやっているチームがあるのも実情です。だからこの球数制限の根底にないと瓦解するのは、スポーツマンシップなのです。球数制限を行うということは、そういうスポーツマンシップを徹底するという問題につながっていく。新潟ではその点を共通認識として持った上で、球数制限に取り組んでいきます。何よりまずそこを変えなければ、現場の空気も変わらないと思っています」 勝負のためだけに、ただ勝つためだけにルールの抜け道を探して、相手投手を消耗させることばかりを探るのではない。スポーツとして、お互いに相手をリスペクトしあい、球数制限という共通ルールの下で正々堂々と試合をする。その精神があれば、待球作戦やファウル打ち、サイン盗みなどということは自然と排除されていくはずなのである。 「勝利至上主義が子供達の野球に大きな弊害をもたらしている」 それはまさに筒香が語る今の日本の野球界の問題を根本的に見直すことにもつながるはずなのである。 だから日本高野連の見栄や面子で済ませる話ではないはずなのだ。 高校野球を発展させて、青少年の野球環境をより建設的なものにする。そのために日本高野連は、新潟の挑戦を受け入れるべきである。
日本野球機構(NPB)と労組・プロ野球選手会(炭谷銀仁朗会長・巨人)の事務折衝が22日、東京・港区のNPB事務局で行われ、選手会側から西武・秋山翔吾外野手(30)と巨人・丸佳浩外野手(29)が出席した。 選手会側では、これまでも検討課題にしてきた「現役ドラフト」などについての意見を表明。出場機会の少ない選手にチャンスを与える制度の導入に関し、丸は「広島で2軍の選手らが“現役ドラフトがあったらいい”と話していたことなどを伝えさせてもらった。なかなかない機会で、これからも歩み寄れたら」と自ら説明。また野球日本代表「侍ジャパン」の待遇面などについても協議し、秋山は「トップ選手が集まりやすく、目標とする組織にできれば。事務局を通じて話を聞くのとはニュアンスが違うものもある。貴重な場だった」と参加の意義を実感していた。 一方、NPB選手関係委員会の谷本修委員長(阪神球団副社長)は「代表などに関して、トップ選手とは考え方が一致しているのが分かった。よりよい制度作りをしていきたい」と話した。 ...
快勝ではない。 後半終了間際の攻防は、第三者からするとハラハラドキドキだったかもしれない。実況と解説の掛け合いがチャンスを実際より大きなものに、ピンチもより危機的なものに感じさせるテレビ観戦ならば、思わず声をあげてしまうシーンがあったのではないだろうか。 現地シャルジャのスタジアムの空気感は、日本に対して悲観的ではなかった。終了のホイッスルとともにピッチに描かれたコントラストは、決して意外なものではなかった。 アジアカップは1月20日から決勝トーナメントへ突入し、日本は21日にサウジアラビアと対戦した。ベスト8入りを賭けたサバイバルで屈指の好カードとなったロシアW杯出場国同士の激突は、日本が1-0で勝利した。 ボールポゼッションでは圧倒された。前後半トータルでわずか23.7%である。 ポゼッションと結果の関係。 日本の過去のゲームに照らし合わせて、この日のポゼッションの意味を考えてみる。 '15年6月に行なわれたロシアW杯アジア2次予選のシンガポール戦で、日本は65.7%のポゼッションを記録した。23本ものシュートを浴びせ、相手には3本しか許さなかった。 対照的なのは'17年8月31日のオーストラリア戦である。現横浜F・マリノス監督のアンジェ・ポステコグルーが率いる相手に、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督が統べる日本は38.4%のポゼッションにとどまったが、シュート数では15対4と上回った。 ふたつの試合の結果はどうだったか。 シンガポールとはスコアレスドローに終わり、オーストラリアには2-0で勝利した。ボールポゼッションで優勢に立つことは、必ずしも勝利に結びつかないことが分かる。 アルゼンチン生まれでスペイン国籍を持つフアン・アントニオ・ピッツィが束ねるサウジは、グループリーグの3試合でもボールポゼッションで対戦相手を圧倒した。北朝鮮を4-0と一蹴した第1戦は73.3%で、レバノンを2-0で退けた第2戦は69.5%だった。0-2で敗れたカタールとの第3戦でも、ポゼッションは71.2%を弾き出している。 先制点で引いて守ることが可能に。 サウジには'17年9月のロシアW杯アジア最終予選で0-1の苦杯をなめており、グループリーグ3試合をスカウティングすれば、ボールを握られるのは想定内である。大切なのはコンパクトな陣形を崩さずにチャレンジ&カバーを徹底し、デュエルで負けないことだ。 攻撃では先制点の価値が高い。サウジの最前線を担うファハド・アルムワッラドは、高速ドリブルと決定力を併せ持つ。ビハインドを背負って前がかりにならざるを得なくなり、その結果として相手攻撃陣にスペースを与えてしまう展開は、日本にとって危険なシナリオに他ならない。 それだけに、20分の先制点は大きかった。柴崎岳の左CKから、冨安健洋がヘディングシュートを突き刺す。ファーサイドのマークが甘くなるとのスカウティングを、この試合最初のCKで得点に結びつけた。 日本がリードを奪っても、ゲームの流れは変わらない。ボールを握るのはサウジであり、日本陣内での攻防が続く。 焦れずに守りきった強さ。 失点を覚悟する場面が、一度だけあった。61分、日本の左サイドで吉田麻也がアルムワッラドに置き去りにされ、ゴール正面からフリーでシュートを打たれた。ポゼッションサッカーでスペースを持てない相手のスピードスターに、この試合で唯一といってもいい仕事をさせてしまった場面である。 いずれにせよ、時間の経過とともに守備に割り切って時計の針を進め、1-0のまま逃げ切ったのはトーナメントの勝ち上がりかたとして評価できる。 これまで国内で戦ってきたテストマッチは、自分たちの良さを出すことで勝利をつかんできた。今大会のグループリーグ3試合も、快勝ではないものの要所で相手を上回ってきた。 カウンターから追加点をあげられれば理想的だったが、最後まで焦れずに守り切ったのはチームの支えとなっていく。理想的な試合運びができなくても勝利を逃さないのは、強者が見せるべき姿のひとつだからだ。 ファウル数の多さが気になる。 とはいえ、課題がないわけではない。 この試合の日本は、実に「27」のファウルを犯している。ウズベキスタンのラフシャン・イルマトフ主審との相性が良くなかった面もあるが、グループリーグのトルクメニスタン戦とウズベキスタン戦も相手を上回るファウルを数えた。オマーン戦もほぼ互角だった。 森保一監督の就任以前から、日本はリスタートの守備を課題としてきた。この日は失点こそしていないものの、直接FKからヘディングシュートを許したり、セカンドボールを拾われてシュートへ持ち込まれたりしている。 サウジよりさらにクオリティの高い個を持ったチーム──準決勝での対戦が予想されるイランが相手なら、仕留められてもおかしくないシーンがあったのだ。リスタートからの失点を防ぐためにも、不用意なファウルは避けなければならない。 そもそも、23%強のポゼッションでイランに勝てるだろうか。サウジ戦の後半だけを切り取れば、さらに数字は下がって17.3%(!)である。連戦の疲労がさらに蓄積していき、デュエルの激しさも増すなかでは、自分たちでボールを握り返す時間も作らなければならない。 出場停止と怪我で前線は誰に? ベトナムとの準々決勝は、武藤嘉紀が累積警告で出場できない。臀部の痛みから回復過程にある大迫勇也のコンディション次第では、前線のやり繰りがさらに難しくなる。青山敏弘がケガでチームを離れたボランチは、柴崎岳と遠藤航の負担が大きくなりそうだ。 サウジを下してベスト8へ勝ち上がるために、この日の戦いぶりは悪いものではなかった。勝利がすべて快勝である必要もない。 ただ、ここから先はさらにシビアな戦いが待ち受けている。森保監督と選手たちは、もちろん覚悟しているだろうが。
「8場所連続休場」や「8連敗」など痛々しい記憶を残して土俵を去らねばならなかった横綱・稀勢の里。昇進から引退までの722日間は、日本相撲協会の打算や思惑に翻弄される日々でもあった。 世界中の注目が集まる場で、日本の国技のアピールを──。協会が見据えていたのは、来年の東京五輪での「日本人横綱」の土俵入りだった。 「かねて、白鵬は“2020年の東京オリンピックで土俵入りしたい”と夢を語ってきました。ですが、協会としては、日本人の横綱が誕生し、人気も抜群である以上、稀勢の里がやるのが一番いいという認識だった」(協会関係者) ただ、協会がそうやって稀勢の里に肩入れするほど「相撲人気の低迷した“冬の時代”を一人で支えた自負のある白鵬が反発するのは当然」(同前)であり、稀勢の里を追い詰める結果となったのは、皮肉というほかない。 ※週刊ポスト2019年2月1日号
ロッテ・荻野貴司外野手(33)が21日、さいたま市のロッテ浦和球場の室内練習場で自主トレを公開。長尺ならぬ、短尺バットで試合に臨む可能性を示した。 室内練習場に快音が響く。荻野が持つバットは明らかに短かった。 「バットを長く持ちたいので短めのバットを持っています。力を入れやすい。76、77センチくらいで重さは900グラム手前くらい。試合もこれでいきたいけど、まだ投手の球を打っていないので…」 昨季までは85センチほどのバットを短く持つも「グリップエンドの感覚がなかった。コンパクトにミートしたい」と感じていた。公認野球規則でバットは『長さは42インチ(106・7センチ)以下』と定められているが、短さの規定はない。76センチといえば、少年野球の軟式バットと同程度。プロ野球選手の多くは85センチ前後のバットを使用(王貞治氏は87・5センチ、イチローは85センチ)している。俊足外野手は今後も短尺バットを試し、公式戦で採用するか決めるという。 チームには同じ外野手のD1位・藤原(大阪桐蔭高)が加入。「藤原君に限らず、できることをしっかりやるだけ。全試合に出たい。(自己最多の)26盗塁から1つでも多く増やしたい。四球をとって出塁率を3割後半から4割近くに」と10年目の目標を掲げた。 ...
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