【パリ=白石透冴】日本とフランス両政府は11日、仏西部のブレストで外務・防衛担当閣僚協議(2プラス2)を開いた。南シナ海などで強引な海洋進出を続ける中国の抑止を念頭に自衛隊と仏海軍の共同訓練拡大などで合意する見通し。北朝鮮の核開発問題解決に向けた連携も確認する。
日本からは河野太郎外相と岩屋毅防衛相、フランスからはルドリアン外相とパルリ国防相が出席。日仏2プラス2は昨年1月以来、5回目となる。
日仏の海上での訓練は従来比較的規模の小さい「親善訓練」が中心だった。太平洋上で対水上戦など実戦的な訓練に移っている。閣僚協議ではこうした訓練の規模や回数を増やす方向で話し合う。
フランスは仏領ニューカレドニアを拠点とする艦隊を持ち、自身を太平洋の海洋国家と位置付ける。フランスはインド、オーストラリアとも協力し、海洋での対中包囲網を作ろうとしている。
機雷探知機能を持った水中無人機の共同開発の加速でも合意する。
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