関西あの人この人

お客さまを笑顔に

カフェ&パンケーキ「gram」
高田雄社長
2017年7月12日
「裏切りとかの辛い経験は自分を強くしてくれた”反面教師”」と話す高田社長

 「パンケーキを食べてお客さまが笑顔になっていただきたい」。こんな思いから同社は2014年に大阪・心斎橋でパンケーキ専門店として誕生した。現在は、心斎橋店がある関西を中心に東北から沖縄まで順調に全国展開を行ってきた。

 そして6月22日に大阪城公園駅前に開業した新施設「JO―TERRACE OSAKA(ジョー・テラス・オオサカ)」(22店舗)にオープンした「gram」大阪城 城下町店で55店舗(同日現在)となった。

 「注目の新スポットに出店できたので、多くのお客さまにgramでしか味わえない、パンケーキを食べていただきたい」

 元々はやり手の営業マンだったが、たまたま笑顔でおいしいそうにパンケーキを食べている光景に出合い「これだ!」と、オリジナルなパンケーキの研究に励んだ。試行錯誤を繰り返しながら新たなパンケーキとして生み出したのが“ふるしゅわ触感”の、ふわふわな口溶けの三段に重ね上げたプレミアムパンケーキだった。

 「パンケーキの素材にこだわり、お客さまの注文を頂いてから1枚1枚丁寧に焼きあげています。スーパーバイザーがスタッフ一人一人に研修でしっかり教えています」ということで“ふるしゅわ触感”は全店共通だ。

 「まだまだ始まったばかり。銀行から1円も借り入れしていない無借金経営でやっています。年内に直営、フランチャイズを含め100店舗を目指したい」と見込んでいる。

 高田さんが最も力を入れているのが、スタッフ教育だ。「若い人は社会に出ても理想と現実のギャップですぐに辞めてしまう。アルバイトスタッフにも愛情を持って厳しく指導させていただいています」

 多店舗化を進め、忙しい毎日を送っているかと思いきや、「1日24時間あります。感覚の持ち方次第で時間は何とでもなります。自分が頑張ったらどこまでできるか、今の若い人に伝えたい」という熱血漢だ。45歳、大阪市北区。