魔法科高校の劣等生に転生したら生まれた時から詰んでいた件について(仮) 作:カボチャ自動販売機
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あと感想を見る限り皆さん伏線にお気付きのようでしたが逆に気が付かなかったという方はどれくらいいらっしゃるんでしょうか?
その方たちには是非驚いてもらいたいですね。そして気が付いていた方たちはやっぱりなという感じで楽しんでください。
ではまた後書きで。
「司波達也だ」
「司波深雪です」
「」
「…
目の前にはちょいイケメンの司波 達也。リーナに勝るとも劣らない美少女の司波 深雪。
ついでに言えばこの物語『魔法科高校の劣等生』の主人公とその妹である。
◆
父さんの椎原 辰郎というのはビジネスネームで本名は司波 龍郎。母さんの名前は古葉 小百合で入籍した今の名前は司波 小百合。がっつり原作キャラですね分かります。つまり父さんの元妻の実家というのはあの悪名高き十師族の『四葉家』で元妻というのはあの『四葉 深夜』。そしてこのぼくは主人公『司波達也』とその妹『司波深雪』の腹違いの弟なのである。
オ ワ タ。
「彼は大丈夫なんですか?先程からずっと天井を見てフラフラしていますが」
「私にも良く分からないの、私と龍郎さんがフォア・リーブス・テクノロジーで働いていることを知ってからずっとこの状態」
あーUSNAに帰りたい。何も知らなかったあの頃に戻りたい。リーナ、あの約束、ぼくにも適用されないかな?今凄く辛いんだが。
「あのそれよりも私気になることが」
「どうした深雪?」
「小百合さんは彼を息子と言いましたがあの私には女の子に見えるのですが」
「これでも一応男よ。昔から女顔ではあったけど成長してこんな美少女になるとは思ってなかったわ」
「ちゃうわー!美少女ちゃうわ!」
覚醒した。今まで巧妙に描写せずに避けてきたぼくの容姿がバレてしまったからだ。そうだよ女顔だよ!十歳を越えてからは初見でぼくを男だと分かってくれる人はいなかったよ!でも男の子だよ!
「正直久しぶりに会ったとき性転換でもしたのかと思ってちょっと焦ったわ」
「」
ぼくの顔はきっと言葉では表現できないのっぺりとした無表情になっていることだろう。
「すまない待たせた、弾に聞いてみたが特にフォア・リーブス・テクノロジーにトラウマは…っと元に戻ったのか」
どうやら弾さんに電話で確認を取っていたらしい父さんが部屋に入ってくる。ちなみにこの場所は司波達也と司波深雪の暮らす家である。十中八九原作にも登場していた家だろう。
「さて雪花も元に戻ったようだし今後の話をしようか」
結局原作通り司波達也と司波深雪とは別に暮らすようだ。それがお互いのためなのだろう。父さんにしてみれば政略結婚の末に生まれた愛のない妻との子、司波兄妹からしてみれば自分達の母の死後僅か一年足らずで別の女と結婚した父親というか結婚後ずっと浮気していて同い年の息子までいる父親だ。お互いに気まずい息の詰まった生活になるのは明白だろう。
「それじゃ私達は仕事があるから今後は別に暮らすとはいえ君たちは血の繋がった兄弟だ。時間になったら沙世さんが迎えにくるからそれまでお互いに絆を深めると良い」
そんなことを言って父と母は去っていた。
つまりぼくは一人取り残されたのである。原作において『
リーナ、ぼくもうダメかもしんね!
やっと大きな伏線を回収できました。
さて四葉がオリ主をよこせというのは無理があるのでは?というようなご感想を頂いたので説明しますと
オリ主、雪花が生まれた当時既に龍郎は結婚しており雪花は愛人との子供になるわけです。しかし同時に四葉深夜と雪花は義理の親子になり四葉はそこを突いて雪花を手に入れようとしたわけです。当然普通はその程度で子供を奪うことは出来ませんがそこは四葉ですから権力とか色々使います。
四葉としては使えそうだしとりあえず貰っとこ程度の考えで雪花を欲していたのでUSNAのそれも九島の家に国外逃亡された後は手出しはしませんでした。ですが一応の情報収集はしていました。
この辺は作品の中で説明しようと思っていたが削ったという部分ですね。
正直勢いで書いておりプロット等もないので設定が甘く原作との矛盾は避けられないと思ってます。なのでそこは作者の捏造もしくはオリ主誕生によるバタフライ・エフェクトだと思っていただくしかないです。
と長々と言い訳をしましたがこの作品は終始こんな感じでいきますので何卒ご容赦を。
では明日も0時に投稿します。
※実は今日間違って一瞬だけ4話先の話を投稿してしまいました。操作ミスが怖いです。