魔法科高校の劣等生に転生したら生まれた時から詰んでいた件について(仮) 作:カボチャ自動販売機
<< 前の話 次の話 >>
ではまた後書きで。
日本に着くと空港には父さんと母さん、そして何人もの黒服が待ち構えていた。
「久しぶりだな雪花。本当に久しぶりだ」
「雪花お帰りなさい」
感動の再開。母さんの涙を見るのは二回目だけど今回のは嬉し涙。
「ただいま」
これからはやっと家族で暮らせる。家族で暮らすのは初めてだ。父さんは会いにくるだけで泊まりはしなかったから。
「行こうか私達の家へ」
家族というのはやっぱり暖かい。リーナやっぱり日本へ帰ってきて良かったよ。
だってこんな素敵な二人の笑顔を見るのは初めてだから。
◆
父さん曰く初めは前に住んでいたマンションに住む気だったらしい。とはいえ家族三人と沙世さんで住むには手狭なんじゃないかという話になりこうして家を買ったそうだ。正直家というより豪邸だ。それもそのはず。父さんはいつの間にか勤めていた企業の株主筆頭になっていたのだ。どうやら元妻から相続したらしいが大企業の株主筆頭なんてどれだけのお金が入ってくるのか想像もつかない。
あっ筆頭株主って社内なら普通は社長だと思われがちだが父は社長ではなく今も開発部長である。開発が肌に合っているから経営は他の専門家に任せているらしい。
「雪花、お前が魔法師になったのは聞いている」
はい、実はぼくちゃっかり魔法師になってました。というのも十歳くらいのある日。ぼくの趣味であるCADの開発が上手くいき大興奮。そしたら窓ガラスが割れるわ物は落ちてくるわの大惨事に。これは原作で司波深雪がちょくちょくやっていた魔法の暴走という奴である。このままでは日常生活に支障をきたすかも知れないというわけで魔法の勉強をしリーナと共に少しの間修行もした。で魔法師になったというわけだ。といってもなんちゃって魔法師ではあるが。だって本業じゃないし。
「そして今、お前の将来は自由だ。魔法師になるというのも選択肢の一つとして考えてくれて構わない」
父さんの話によると父さんと元妻の子供二人が相当に優秀だったらしくぼくを見逃してくれることになったらしい。簡単に言っているが他にも何らかの取引があったのは分かる。だってここまで漕ぎ着けるのに十年かかっているのだ。簡単なわけがない。
思えばぼくは当初主人公と同じ第一高校に入学することを目標としていた。それが頓挫し科学者を目指したわけだが今のぼくはどうだろうか。科学者になるための勉強はしていたが楽しかったのはどんなことだ?そうだ趣味のCAD開発は楽しかった。ソフトの方はあまり手をつけなかったがハードはオリジナルの発想で遊んでみたりとにかくバカでかいものを作ってみたりと色々やって楽しかった。他にも人の役に立つ物を作ろうと車椅子をめっちゃこだわって作ってみたり衝動的に某有名動画サイトに動画を投稿してみたりしたがやっぱり一番はCAD開発だ。
「開発者になるよ、それもCADの」
それに父さんは驚いた顔をしたあと母さんの顔を見て母さんが笑って父さんも笑った。
「実は今までお前には大企業に勤めているとしか教えていなかったが私達はCADの開発しているんだ」
そして父さんは驚きの企業名を挙げる。
「『フォア・リーブス・テクノロジー』でな」
「」
この時のぼくの顔はまるで魂が抜けてしまったかのようだったという。
はい、また伏線を張っちゃいました。回収できそうなので安心していますが。
ただ安心出来ないのはテスト期間で執筆が出来ていないということです。ストックがあるのでまだ大丈夫ですが少し不安です。補習にでもなろうものならいよいよまずいことになるでしょうし。まあ頑張ります。
さて多少の愚痴はこぼしましたが明日も0時に投稿します。
※顔文字修正しました。内容は変わってないです。