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夜間中学校の役割を話し合う 岡山でシンポジウム

全ての人に学びの機会を保障する夜間中学校の役割を話し合ったシンポジウム

 義務教育の未修了者や、十分に授業を受けられなかった人たちに学び直しの機会を保障する夜間中学校の役割を話し合うシンポジウムが19日、岡山市で開かれた。

 ボランティア教師が教える自主夜間中を同市で運営する一般社団法人「岡山に夜間中学校をつくる会」(城之内庸仁代表)が主催。卒業認定できる公立夜間中の設置を進めるための方策について、パネリスト5人が討議した。

 岡山自主夜間中では約80人の生徒が学んでいるが、まだ県内に公立夜間中はない。県教委は公立夜間中の学習希望者はわずかだとしており、城之内代表は「われわれが自主夜間中を続けていくことがニーズを示すことになる」と訴えた。

 東京都の公立夜間中で36年間教師を務めた関本保孝氏は「小学校も卒業できなかった人は近所にも内緒にしている。取り組めば必ずニーズを掘り起こせる」と応じた。

 元文部科学省事務次官で、現在も個人として夜間中の学習支援に取り組む前川喜平氏による基調講演もあった。

 全国では8都府県に31校の公立夜間中があり、文科省は未設置の道県に少なくとも1校の設置を促している。今春には千葉県松戸市と埼玉県川口市で新たに開校する準備が進んでいる。
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