2人がそれぞれ牛と豆の役割を演じます。かぶり物はしません。牛のかぶり物はありますが、豆のかぶりものはないからです。まず牛役が登場し、モーモー鳴いたり、空き缶を鳴らしたりします。続いて、豆役が豆を口に含んだりかじったり、コップの上に落としたりします。この音はコンタクトマイクで拾われ、不自然に増幅され、エフェクトをとおした後スピーカーから流れます。時々大音量のハウリングが鳴り響きますが、委細構いません。牛役、豆役それぞれが、自分の持ちネタで交代交代に演奏して行きます。牛役は自分の声の他に、MDプレーヤーなども使います。実際の牛の鳴き声が録音されています。
ホーミーという由縁は、主なエフェクターとして双方ともピッチシフターを用いているからで、これを用いるとあたかもホーミーのように響きます。我々はこれを、牛ホーミー、豆ホーミー等と名付けて使用しました。
基本的にはこの作品は、菜食主義か肉食主義かの論争を起点にしているので、曲の後半では、あらかじめ録音した牛役と豆役の対論が流れます。やや聞き取りにくいので、ライブではあらかじめ内容を印刷して、お客さんに配っておきました。
そしてなんだかんだあり、牛役がハイドンのメロディーの替え歌を歌いながら退出して、この曲は終わりになります。この曲は実はかなりハイテクを駆使しているのですが、全くそうは聴こえない所が良いのではないかと思っています。
演奏時間=約35分