【競馬・ボート・競輪】[競馬]AJCC 1年1カ月ぶりのレースでシャケトラが重賞2勝目2019年1月21日 紙面から 「第60回アメリカジョッキークラブカップ」(GII・20日・中山・芝2200メートル)は、中団につけた単勝7番人気のシャケトラが直線抜け出して、1番人気フィエールマンの追い上げを頭差封じ、2年前の有馬記念以来、約1年1カ月ぶりとなった復帰戦を飾り、重賞2勝目を挙げた。石橋脩騎手(34)は同レース初勝利、角居勝彦調教師(54)は2勝目。フィエールマンが2着、メートルダールが3着に入った。 約1年1カ月ぶりに実戦復帰した7番人気のシャケトラが、菊花賞馬フィエールマンを破る大金星を挙げた。 ブランクを感じさせない勝ちっぷりだった。道中はスムーズに中団を追走。4角手前から抜群の手応えで進出すると、直線入り口で早々と先頭へ躍り出る。追われて急坂を駆け上がると、外から迫るフィエールマンを頭差抑えてフィニッシュ。中391日での重賞勝利は、歴代3位の記録となった。 「4コーナーから素晴らしい動きで、直線で手前を変えてからの伸びも良かった。1年以上も休んでいて、こういう競馬で勝つのだから能力があります」と石橋。騎乗予定だった戸崎が病気のため、19日に乗り代わりが決まったが、巡ってきたチャンスをきっちりものにした。「相手(フィエールマン)も自分が乗っていて、強いと分かっていましたから」。会心の勝利に笑みがこぼれた。 管理する角居師は、半年の調教停止期間が明けた7日から厩舎としての活動を再開したばかりだった。「休み明けなので息切れしないか心配でしたが、強い競馬でした。今年の(厩舎)初勝利が重賞勝ちでびっくりしています」。昨年4月のフローラS以来となる重賞勝利をしみじみとかみしめた。 今後については「オーナーと相談してから」と角居師。次走は未定だが、GIの大舞台に戻ってくる日も、そう遠くはなさそうだ。 (中山競馬取材班)
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