カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)が「Tカード」会員の情報を裁判所の令状なしに捜査当局に提供していた問題で、佐賀県内では戸惑いの声が上がり、取り扱い方を巡る問い合わせがあった。
Tカードが本の貸出カードとして利用できる武雄市図書館には21日、問い合わせが数件あり、CCC広報が対応した。図書館は「個人情報や貸出履歴がCCCに提供されることはない」とし、捜査当局への提供もないと説明した。貸出履歴などの管理はCCCのレンタルや買い物情報の管理システムとは別で、提供はないという。カードと貸し出しは関連づけているが「ポイントを付与するためで、名前などの個人情報は含まれていない」とする。
カードを扱う佐賀市の自動車販売店社長は、顧客からの問い合わせはないものの「(CCCから)説明が何もなく大丈夫なのか」と不安がった。県東部の不動産会社社長は「無断で情報を流すなんて信じられない」と驚いていた。