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中ア保護「国定公園に」 周辺首長ら、県に取り組み強化要望

阿部知事に要望書を手渡す駒ケ根市の杉本市長(左から2人目)ら=県庁で

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 中南信地域の十三市町村にまたがる中央アルプス県立公園について、周辺十六市町村の首長らが二十一日、県庁を訪れ、早期の国定公園化に向けた県の取り組みを強化するよう阿部守一知事に要望した。

 一九五一年に県立公園に指定された。昨年七月に中アで絶滅したと考えられていたライチョウが確認されるなど豊かな自然を誇る一方、駒ケ根市の中央アルプス駒ケ岳ロープウェイなどで高山帯への行き来が容易なため、希少な動植物への影響が懸念されている。

 関係市町村は、外国人観光客が増え、リニア中央新幹線の開業で観光客増加も見込まれていると指摘。希少な自然環境保護と自然を生かした観光の両立には、厳正な保護ができる国定公園化が必要と求めた。

 県自然保護課によると、県立公園では動植物の保護は一種に限られるが、国定公園になると「特別保護地区」が地区内全ての動植物を保護対象となる。

 阿部知事に要望書を手渡した駒ケ根市の杉本幸治市長は「市内は台湾の観光客が増え、うれしい状況。観光振興には自然保護が必要だ」と訴えた。阿部知事は「県も同じ考え。関係機関と協議して早期の指定を目指したい」と応じた。

 (渡辺陽太郎)

 

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