楽天の嶋基宏捕手(34)が21日、楽天生命パーク宮城の室内練習場で自主トレを公開し、西武からFAで加入した浅村栄斗内野手(28)の心のケアを買って出た。
「対戦するとイヤな選手だったが、味方になるのは心強い」。浅村の加入を歓迎した楽天一筋13年目のチームリーダー。昨年限りで4年間務めた主将は退任する予定だが、新たに加わる仲間のことは気にかかる。
「何度か話はしたが、人見知りそうなので皆でご飯に行ったり、練習でも声をかけるようにしたい。気持ち的にストレスがあるといいパフォーマンスを出せないので」
個々が力を発揮することが、チーム浮上への近道。浅村が早く溶け込めるよう、率先して動く考えを示した。
自身は「ここ数年で一番コンディションがいい」とオフを不安なく過ごした。昨春は右ふくらはぎ痛で2軍キャンプだったが、今年は1軍スタートも決まっており、「やるからには全試合出場してマスクをかぶる。その気持ちがなくなったら、やめる時」と、フル回転を誓った。
昨季は出場113試合で打率2割6厘、チームも最下位に沈んだ。「チームとしても個人としてもいい位置に行けるよう、何ができるか考えながらやりたい」。進むべき道は見えている。 (竹村和佳子)