魔法科高校の黒トリガー使い 作:三日月達也
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「……………………あの、悠一さん?これは一体…」
「さて作者、何か俺たちに言うことがあるんじゃないか」
「いや1ヶ月以上更新してないのとリメイクがあんまり変わってないは分かってますよ!?だけどなんで椅子に座りながら両手両足拘束されてるのか教えてくださいな!」
「…まぁ確かにここ最近は外せない用事があるのは知ってるし遅れるのも事実だ。そこは十分分かっている」
「だったら「だが」
「何故この作品すっぽかして新しいのを作ってるんだ…?」
「…………えぇっとですね、最近休憩にワン〇ースとブ〇ーチを見てまして…」
「つまり?」
「そういえばこの2つのクロス作品って見たことないから…ないなら、書けばいい!……ってな感じで書き始めたら止まらなくなって」
「判決、ギルティ。作者は後書きに読者の方々が考えた罰を受けてもらう」
「ちょっと待って!?それは内容次第じゃ……「死より恐ろしいことが待ってるだろうな」それはダメだって!てか結局書くのは俺なんだからまた作業が増えて「フンッ!」グハッ…………」作者は気絶した
「えー皆さん、随分長い間お待たせして申し訳ありませんでした。作者の罰については活動報告にて募集しますので是非ともキツいやつをお願いします。またリメイクに関しては今後も作品を見直して追加、修正などをしていくつもりです」
「最後に、ここまでこの茶番に付き合っていただきありがとうございました」
「ユウイチ、作者気絶しているからユウイチがいつものやつやってはどうだ」
「そうだなレプリカ。では「試験勉強」どうぞ!」
試験勉強
定期試験
それは学生の身なら必ず挑む試練である。それは魔法を学ぶ魔法科高校でも変わらない。
魔法科高校の定期試験は魔法理論の記述のテストと実技のテストにより行われる。
一般教科については普段の提出課題によって評価される。魔法師を育てる為の教育機関なので、魔法以外で生徒を競わされるのは余計なこと、と考えられているからである。
さて、この作品の主人公である悠一は特典の中に[強化睡眠記憶]があるので心配するどころが最早しようがないのだ。なので悠一にとっては定期試験は苦ではない。
読者の方の中にはそれって何?と思うかもしれないから[強化睡眠記憶]の説明をしておこう。
強化睡眠記憶
通常、人は学んだ事を寝ることで少しずつ覚えていき、繰り返して出来るようになる。だが、[強化睡眠記憶]は一眠りするだけでそれをほぼ100%自分の経験に反映出来る。ようするに英単語100個勉強して15分程寝たら99、98程覚えることが出来る。まぁ要するにチートである。
さて、そんなチート持ちの悠一は今何をしているのかというと
「悠一さん、ここ教えてほしい」
「ちょっと雫!悠一さんに教えてもらうのにそんなに近づく必要ないでしょ!」
「エイミィだって近い、というかさりげなく腕にくっついているよ」
「こうした方が見やすいからいいの!」
「あのーお前ら、どっちも押してくるから少し狭「「悠一さんは黙ってて!」」はい…………」
「…………こういうのを修羅場って言うのかな…?」
「いやほのか、見てないでちょっと助けてくれませんかね…」
「え、えぇっと…………悠一さん、ファイト!」
ファイトじゃねぇぇ!と軽く心の中で叫ぶ。
そんな端から見たら羨ましい光景の渦中にいる悠一は何故このようなことになったのか思い出す。
~昨日~
「勉強会?」
『うん』
土曜日の昼、雫から電話がかかってきた。
『私とほのかとエイミィが来るんだけど、悠一さんも一緒にどうかなって』
「んー、俺いるか?その面子で」
『いつも小テスト満点の人がよく言うよ』
1週間に一回程行われる魔法理論の記述小テストで俺は、[強化睡眠記憶]とレプリカ先生の自宅授業の成果もあって毎回満点を取っていた。…………前世じゃまず出来ないことだが
「そういうお前らだってほぼ満点だろうが」
雫とほのかもA組なだけあって優秀だ。クラス内での魔法理論の成績で俺、深雪、雫、ほのか、森……崎だったっけあいつ?どっちでもいいや。クラスベスト5に入っている二人にわざわざ俺がいく必要があるのか疑問に思ってしまう。
『……今回深雪には一つでも勝ちたいって思ってるから……でも私たちだけじゃ厳しいから……ダメ?』
「、!!(可愛すぎだろぉぉぉ!)」
雫の上目使いのお願い!悠一に効果はバツグンだ!
「ん、まぁ皆でやったらはかどるのは確かだな。じゃぁ行かせてもらおう」
『そう!ありがとう!』
「お、おう(何でこんなに喜んでんだ?)」
雫が目をキラキラさせながら言ってくるので、少し驚いた。
『確か悠一さんって学校近かったよね』
「まぁな」
『なら明日学校まで来て、そこに迎え出すから』
「いや、いいよ。なんか悪いし」
『私の家遠いから車で来た方がいいよ』
「大丈夫だって、場所さえ教えてくれれば行けるし」
『…………学校に来て待ってて』
「いやだから『待ってて』…あのだから『命令』待っときます!」
『うん、よろしい。なら明日朝9時で待っててね』
ピッ、と電話が切れた。
「…………俺女に弱いなぁ……………………」
「今に始まったことではないだろう」
「うるさい炊飯ジャートリオン兵」
「…………さて、悠一勉強するぞ。明日雫たちにしっかり教えられるように全範囲やるぞ」
「いや待って、さすがに全範囲は…………」
「やらなければ…………」
「はい?…………」
レプリカが急に口からプロジェクターみたいに壁に映し出した。
「何を『悪いが、ここから先は通行止めだ! キラッ』ぎゃぁぁぁ!待て待て待て!何でそれ撮ってるんだ!?」
そこに映し出されていたのは、トリオン訓練室でトリオン兵と戦っていた時に、あ、そういえばトリオン使ってアニメの格好いいシーンの再現出来ないかなぁ~、と思い始めたら止まらなくなった廚二劇場であった。
とある、〇AO、ナ〇ト、ワ〇ピース、ブ〇ーチと、キャラ自体動かすことまで再現でき、要するに各主人公の変わりに名台詞を言って楽しんでいた時の映像だ。どうやったって?神様に頼んでアニメのDVD全巻取り寄せてもらって、DVDをスキャンして、その中のキャラ、場所、行動、音声までデータベースに入れることによって再現できたのだ!…………って言ってる場合か!
「ワタシがこの家のトリオンの管理を任されていることをユウイチは知っているはずだが」
そ、う、で、し、たぁぁぁぁ!この家のトリオンについてはレプリカに一任してるんだったぁぁ!
「というわけで早速勉強だ、もしも勉強に集中していなかったら…………」
「いなかったら…………?」
「タツヤとミユキにこれを見せる」
やめろぉぉぉ!よりにもよってあの二人はダメだ!だって笑い飛ばすとかしないし、絶対に冷たい目で見られるか苦笑されるかのどっちかだよ!
最早悠一の精神は後もう少しで狂うほど追い込まれていた。
こうして悠一の自分の黒歴史公開を守るための戦いが始まった…………
その後何とか公開を免れたが、悠一の状態はすでに虫の息と化していた。
そして約束の時間
学校の校門前で待っていると一台のリムジンが目の前に現れた。そして執事っぽい人がドアを開けると
「お待たせ、悠一さん」
「お、おはよう!悠一くん」
「おはようございます、悠一さん」
雫、エイミィ、ほのかが私服姿で座っていた。
…………あの輪に座れと?世の中の男供から睨まれること確実なんだが
そんなことを考えながら乗らせてもらい、雫の家へと向かった。
…………移動中、雫とエイミィが何度もこっちを見て顔を赤くしていたのはなんでだろう…?
そんで到着、だが…………
「でかすぎだろ」
「す、すっごーい。グランマのお屋敷ぐらいあるかも…」
雫の家はなんというか…あれだ、theお金持ち!、そんな言葉が似合う家だった。
外見はシンプルな構造でありながらでかい、しかもその周りの庭は軽くグラウンドぐらいあるぞ、これ。
「あ、ちなみにここ家じゃないから」
…………はい?家…じゃ……ない?
「ここはお父さんがよくパーティーとかするのに使うの、空港にも近いから遠くとか海外からのお客さんが多く来るんだ」
「そ、そうか」
そうしか言えない……てかそれ以上言えないから!
「ん、?雫、じゃ何でここにしたの」
エイミィの言う通り勉強会くらいなら家の方がいいと思っていた。ここまで来るのに1時間ちょっとかかったし。
「…………今日はここ使いなさいって、言われたから」
「言われた?誰に」
「……………………お父さん」
はい?なんで雫のお父さんが?
「今日悠一さんも来るって言ったら『娘をたぶらかした男が来るだと!!…………雫!明日その男に会うからこの場所に居ときなさい!』って…………」
「「…………………………………………」」
「あはは、雫のお父さんって結構雫を溺愛してるから……」
ほのか、それは遠回しに親バカと言っているもんだぞ。
入るとまだ雫のお父さんは来ていないらしく、その間に勉強会をすることになった。
勉強の方法は満場一致(俺以外)で俺が皆に教えるということになった。
大きすぎる部屋もあれなので雫の部屋(各別荘や会場に必ず雫専用の部屋があるらしい)することにした。大体広さは普通の部屋の少し大きいぐらい、だが冷房に小さな冷蔵庫、大きなテレビにジュースサーバー…………親バカの親バカすぎるだろ、これ。
そして勉強会が始まった…………のだが、そこからだ。
最初は四方形で座っていたのだが、徐々に雫とエイミィが近くで教えてほしいと詰め寄ってきたので現在に至る。
~回想終了~
「「……………………」」
んで只今雫とエイミィがにらめっこしているという状況に陥った。
「はぁ、とりあえず二人とも一旦落ち着け。これじゃ教えることも出来ないぞ」
「あ、」
「ごめん」
まったく…………何で睨んでたんだろうな。
「雫もエイミィも今回は頑張るんだろ。九校戦だってあるんだから」
九校戦
正式名称は、全国魔法科高校親善魔法競技大会。
毎年夏に行われ、年に一度魔法科高校生たちが自らのプライドを賭けて、栄光と挫折の物語を繰り広げるのだ。
九校戦には大勢の観客は勿論のこと、一般企業や海外からの研究者とスカウトも注目する一大イベント。魔法科高校生は自分をアピールする晴れ舞台でもある。
「うん、だから絶対に九校戦のメンバーに選ばれるように頑張る……!」
おぉ、雫の背中から炎が見える………
「ほのか、なんか雫暑くなってない?」
「はは…、雫は毎年九校戦見に行ってるからね。九校戦のことになると必ず目の色が変わるからね」
「ちなみにこれがここ10年のデータ」
雫が画面を出して見せる。
「うわぁ…………」
「すごいな、これ」
選手の得意な魔法や出場競技の結果、考察まで書いてあるし…………
「実は今年の一年は、七草先輩たちの世代に匹敵するほどの実力を持ってると客観的に思ってる」
「ウチのクラスもレベル高いし、多分かなりのハイレベルだと思うよ」
「新人戦と総合のW優勝出来るかもね!」
まぁ実際、達也(技術チート)、深雪(実技チート)の二人がいる時点で可笑しいがな。
「でも……今年の三校には[クリムゾンプリンス]の一条将輝の他に有力な選手がいるから、油断はできない」
「十師族の一条の御曹司、かぁ……」
んまぁ、あいつらもあいつらでチートに近い感じだが……
「大丈夫!ワタシたちには悠一さんがいるんだから!」
「そうだね!」
「確かに悠一さんいるなら男子の方は安心かな」
「おいおい、そんなに誉めても何も出ないぞ……ま、サクッと優勝勝ち取ってくるから」
「悠一さん、凄い自信ですね」
「それくらいやってもらわないと困る」
そういう雫だが顔は笑っていた。
「まぁな。あ、ジュースなくなったから取ってくる」
「私も」
二人で立ち上がり、ジュースサーバーまで歩くと。
「、キャッ!」
「!、危ない」
雫がつまずいて転ぶのを俺は支えようとするが倒れてしまった。
「雫、悠一さん!大丈……」
エイミィの言葉が途中で止まる。
雫は仰向けに倒れ、俺はそれに覆い被さるような状態だった。
端から見たら、悠一が雫を押し倒しているにしか見えない。
「あ‥/////悠‥一さん……あの」
二人の体は顔以外全て密着している。雫は顔を真っ赤に染め、心臓はドクドクと激しく鼓動して目を大きく開いていた。
「わ、悪い!……」
悠一が体を起こそうとした瞬間…………
ガチャ
「雫、遅くなってすまないな、今かえった‥ところ…………」
雫の父、北山潮が入ってきた。
さて皆さんにクイズ!
今潮の目の前に娘が顔を赤くしながら押し倒されている(ように見える)雫と押し倒している(ように見える)悠一がいます。
さらに潮は親バカの親バカ。この後何が起きるでしょう?
正解は……………………
「貴様ぁ!私の可愛い娘になにしとるんだぁ!!」
「え、!ちょっ‥グハァ!」
悠一の顔面に潮の鉄拳制裁が下る!でした!
殴られた悠一は反り返りながから倒れていき
「ちょっと、お父さん!悠一は悪くないの!」
「黙ってなさい!雫!娘をほのかちゃんたちの前でたぶらかそうとしたのだ、当然地下牢行きにきまってる!」
「え!そんなのあるんですか!」
「ほのか驚くところそこじゃないって!悠一くん!大丈夫!?」
大丈夫じゃない、そんなことを思いながら悠一は気絶した。
というわけで皆様長らくお待たせしました!
今後は文字数も多くちゃんとした文を作るようにしたいと思っていますので早くて週一、最低でも月一を目指します。
「そうそう、罰の方もいいの待ってるぞ」 by悠一
あはは、…………出来るだけ軽めのやつでお願いします……
それでは次回もお楽しみに!