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読めないニックネーム(再開版)

世の中の不正に憤る私が、善良かもしれない皆様に、有益な情報をお届けします。単に自分が備忘録代わりに使う場合も御座いますが、何卒、ご容赦下さいませ。閲覧多謝。https://twitter.com/kitsuchitsuchi

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プレゼンとデザイン系。「続ける技術」、マーケティング、広告系。『伝わるデザインの基本』『プレゼンテーションzen』『マンガ学』『スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン』 

























プレゼン前に唱えましょう。
書写山の社僧正シャア少佐の肩たたき器を暖かく迎え入れた柿食う客飛脚の東京特許許可局局長、高架橋橋脚上の究極高級航空機にて六カ国協議今日急遽休暇許可拒否。
公序良俗やお綾や親にお謝り お綾やお湯屋に行くことと骨粗鬆症訴訟勝訴を八百屋にお言い。
老若男女の低所得者層ジャズシャンソン歌手総出演新春シャンソンショー。
 探査車除雪作業中に京のなま鱈奈良なま学鰹に竹立てかけた高速増殖炉内の白装束集団の魔術師助手魔術修業中摘出手術中、集中術著述。



菊池 ‏@kikuchi_8 4月17日
今まで工作員に遭遇した経験から、彼らには色々「技」がある事が分かった。かかる「工作員忍術」の一つに「赤の他人を装って連携するの術」がある。ツーマンセルなのだが、それを隠して偶然の様に同時に仕掛ける訳である。ネトウヨ系は単独で現れる事が多いが、それ以外は複数同時に出現する事が多い。

Minako ‏@MinakoDB 2月23日
ツイッターをお金稼ぐツールとして利用してる人にとっては、
炎上させてアクセス数アップして、
タイムリーに反省・謝罪して、
あら思ったほど悪い人じゃないじゃないと思わせるなんて、もう鉄板の炎上マーケティング
としか思えなくなっているのが悲しい

メルセゲル ‏@Meretseger2 2015年11月10日
時々炎上マーケティングして過去ログを読んでもらう




人は見た目が九割って漫画の作り方が大半だったんだけど。
人は見た目が九割は麻雀漫画の哲也の原作者が書いてるから当たり前か。
プレゼンの良いスライドはまさに漫画の印象的なコマそのまんまだからプレゼンにも役立つ。

【画像】こういう「ためになる画像」をくれ
http://blog.livedoor.jp/kinisoku/archives/4609727.html
にあった











(息を止めていられる時間ってせいぜい30秒くらいだろうから、最初の数ページで世界観は語り終えないといけない。しかも短文で。
ヒット作の第一話冒頭を大量に比べたらいい。末尾もね。)
おかざき真里『阿・吽』5巻発売中‏ @cafemari 3月9日
「子供は ちょい長めの説教を全く聞いていない!」と嘆く声が流れてくるたび、
昔 小室哲哉先生が言った
人は最初30秒で全ての判断をするので僕はサビを頭に持ってきた」正しさを噛みしめる。


“”豆腐メンタルな子豚たちが不安で切る前に、早々にヒロインを確定させて安心させてやる必要がある。その制限時間が3分なのだ。この「3分」という制限時間は動画に関わるものならば経験から知っているものであるらしい。例えば小池一夫はその著書でこう語っている。
漫画だと、冒頭の7ページ。キャラクターを好きになってもらう。映像なら3分が限界ですが、YouTubeやニコニコ動画なら20~30秒でしょう。そこまでにキャラクターを絶対に起ててしまわなければなりません。
小池一夫のキャラクター新論 ソーシャルメディアが動かすキャラクターの力
これは一般的なテレビ番組でも同様の制限時間であるらしい。
テストみたいな、試金石みたいなことですが、結論的に3分はちょうど人間の心理にぴったり合うというのがだんだんわかってきたのです。これが第1点です。なにしろ視聴率20%、2000万人のデータですから、これは圧倒的です。
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私はうまくいったと思っていましたが、3分30秒ぐらいからチャンネルを変えられている。
映像を取り入れたプロモーション|株式会社イズ・アソシエイツ”
http://honeshabri.hatenablog.com/entry/soap_anime
なぜラノベ原作ヒロインは3分以内に脱ぐのか

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このオッサンのパワポ作成術が 秀逸だよ。 情報を何でもギュウギュウと 詰め込めば良いわけじゃない。
http://www.garrreynolds.com/preso-tips-jp/design-jp/
(スライドデザインのヒント)

ぐだトマト ‏@pteras14 9月27日
学者はともかく、サラリーマンってのは グラフが小綺麗だと結構それで通っ ちゃう企画が多いからなぁ。
外資系のインチキグラフとか、鈍痛の プレゼン資料とか本当に計算され 尽くされてて、毎回引っかかる馬鹿 が絶えないw

鈍痛社員はこの本に書いてある事を ちゃんと実践して資料作るから、 手強いよ。免疫の無いアホはコロッと 騙されるw

(伝わるデザインの基本 増補改訂版 よい資料を作るためのレイアウトのルール((大型本))
高橋 佑磨 (著), 片山 なつ (著)
のアマゾンリンク))

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3日坊主から離脱する→やめたいことをやめ、やらなくてはならないことを続ける仕組みをつくる行動デザインシート
http://readingmonkey.blog45.fc2.com/blog-category-24.html
”特別な行動は目新しいため耳目を集めるが、特別であるために実施コストは高く、今回の表現で言えば「不足行動」になりがちである。つまり実施されにくく、すぐにやめることになりやすい。
 
 一方では、我々は「わかっちゃいるけどやめられない」行動も行っており、そちらはむしろ減らしたいと考えている。
 この記事と以下に示すフォーマットは、普通は害ある行動として否定的に捉えられる(今回の表現で言えば)「過剰行動」から、本当は増やしたい「不足行動」の増やし方を学び、逆に「不足行動」からは「過剰行動」の減らし方を学ぼうという試みである。
 

 必要なのは、当たり前の行動を組織立てて実際に実施することであり、それを続けることである。
 目的の行動を増やしたり減らすために、それを持続するために、どんなことをできるかを漏れなく網羅できるように、不足行動/過剰行動の特徴とそれに応じた対策をそれぞれ1枚の表フォーマット
にまとめてみた。
 まずは表を示し、その後にこれらの表の成り立ちと意味を解説することにする。
 (省略した表の要点

不足行動の特徴(足りなくて増やしたい行動)
行動するのが大変
ライバル行動に負けてしまう
すぐには成果が見えない

不足行動を増やすには
行動のきっかけを作る
行動のハードルを低くする
ライバル行動を遠ざける
行動に対してごほうび



過剰行動の特徴(やりすぎてるから減らしたい行動)
行動するのが簡単
ライバル行動がない
すぐに成果が現れる

過剰行動をへらすには
行動のきっかけを取り除く
行動のハードルを高くする
ライバル行動をもってくる
行動に対してペナルティ



 わかりやすいように、行動を便宜的に二つに分けておこう。
 これから自分が増やしたい行動と減らしたい行動とに、である。
 増やしたい行動は、現状では足りないと思う行動(不足行動)である。
 たとえば、三日坊主で終わってしまう英語の勉強とか、体重を減らすためのジョギングとか、休みがちのブログ書きとか、である。
 増やしたい行動とその前後に起こっていることを観察すると、増やしたい行動がなぜ現状では低い水準に留まっているかを知ることができる。
 
 減らしたい行動は、現状ではむしろ多すぎると思う行動(過剰行動)である。
 たとえば、喫煙(吸い過ぎだ、減らしたい)や飲酒(飲みすぎだ、肝臓をもっと休ませなくては)や食べること(食べすぎだ、なんとかしてくれ)といったことである。
 減らしたい行動とその前後に起こっていることを観察すると、減らしたい行動がなぜ現状では高い水準に維持しているかを知ることができる。

 「意志の弱さ」のようなスケープゴートを用意することを控えて(それは自己嫌悪と自己憐憫にしか使えない概念である)、まずは観察できる自分の行動とその前後を調べよう。
 
 2つの正反対の行動に分けたおかげで、自分の行動から次のような知見を得ることができる。
 不足行動を増やすコツは過剰行動から学ぶことができる。なぜなら過剰行動は行われやすい理由があって、高い水準に維持されているからである。
 過剰行動を減らすコツは不足行動から学ぶことができる。なぜなら不足行動は行われにくい理由があって、低い水準に押し留められているからである。



不足行動はなぜ行われにくいのか?

 不足行動の特徴は3つにまとめられる。
(1)行動するのが大変
(2)ライバル行動に負けてしまう
(3)すぐには成果が見えない


 勉強を例にしよう。
 もともと「勉強」という漢語には「無理をする」という意味しかない(俗語で商人が「勉強しまっせ(値引きしますよ)」というのもこの意味から来ている)。
 苦労して行うことだけれど、一日か二日勉強したところで効果がすぐにあらわれる訳ではない。
 おまけに勉強よりももっと簡単にできてすぐに成果があらわれる誘惑(たとえばネットを見たりマンガを読むこと等。こうしたものをライバル行動と呼ぼう)がいくらもある。
 もう少し丁寧いえば、ライバル行動は、その行動をしていると当の目的の行動をすることができない(目的の行動と両立しない)ような行動である。
 ライバル行動になるものは、次に見る(ついついやりすぎてしまう)過剰行動の特徴を持つものが多い。ライバル行動は強力である。
 
過剰行動はなぜ行われやすいのか?

 過剰行動の特徴も3つにまとめられる。

(1)行動するのが簡単
(2)ライバル行動がない
(3)すぐに成果が現れる


 喫煙や飲酒を例にしよう。
 タバコを吸うことや酒を飲むことは簡単である。
 そして、その効果はすぐに現れる。
 しかも、強力なライバル行動がない。




不足行動を増やすコツは過剰行動から学ぶ

 不足行動になりやすい行動には、3つの特徴があった。
 過剰行動にも、それらと対応する3つの特徴があった。
 不足行動を増やすために、その3つについて、不足行動を過剰行動に近づけることを考えよう。
 
(1)行動するのが大変→行動するのが簡単

 大変な行動を、少しでも簡単にできるようにするのが、第一のアプローチである。
 これには
(1a)行動のきっかけをつくる
(1b)行動のハードルを低くする
の二つがある。
 
 たとえばダイエット法のひとつに「自分の食べたものを記録する」というものがある。これを続けるための工夫を考えてみよう。
 家に帰ってからノートに記入しようというのだと、何度か忘れたり飛ばしたりするうちに、いつしかやらなくなってしまう。 記録用紙を持ち歩いた方がいいし、もっといいのは常に持ち歩いているもの(たとえばスマホ)を記録に使うことだ(行動のハードルを低くする)。
 通知機能をつかって、食事を終えているはずの時刻、たとえば8時、13時、21時アラームと共に「入力しましたか?」というメッセージを出す(行動のきっかけ)。


(2)ライバル行動に負けてしまう→ライバル行動がない
=>ライバル行動を遠ざける

 
 このアプローチは、目的の行動をできるだけ自分に近づける(1)のアプローチと、裏と表の関係にある。
 つまりライバル行動(目的の行動と両立しない行動で過剰行動になりやすいもの)をできるだけ自分から遠ざけるのが第二のアプローチである。
 
 勉強するスペースからマンガとゲームを追い出す、というのはありきたりだが効果は馬鹿にできない。
 机から、ほんの1メートル遠ざけただけでも効果がある、という報告もあるくらいだ。


(3)すぐには成果が見えない→すぐに成果が現れる
=>行動に対して「ごほうび」


 不足行動を過剰行動に近づける3つめのアプローチは、直接の成果(ダイエットなら体重の減少)がすぐには現れないならば、すぐに現れる別のものを「ごほうび」を与えること、これが第3のアプローチである。
 つまり決めた行動をやり終えたらすぐに、アメとムチのアメを自分に与えることである。
 これは各自の好みのもので、時間がかからないものを用意しておく。所定の運動をやったら、本当にアメを舐めることもある。
 直接的な「ごほうび」の他に、やったことを記録することも、ひかえめだが効果がある。
 行動はやり終えた瞬間に消えうせるが記録は残る。そして蓄積する。
 
 先ほどの挙げた「自分の食べたものを記録」のためのアプリは、食べたものを入力すると即座にカロリーを計算して示してくれる。些細なことだが効果は小さくない。





過剰行動を減らすコツは不足行動から学ぶ

 過剰行動になりやすい行動には、3つの特徴があった。
 不足行動にも、それらと対応する3つの特徴があった。
 過剰行動を減らすために、その3つについて、過剰行動を不足行動に近づけることを考えよう。
 
(1)行動するのが簡単→行動するのが大変
(1a)行動のきっかけを取り除く
(1b)行動のハードルを高くする

 簡単すぎてすぐにやってしまえる行動を、できるだけ大変な行動に近づける
のが第一のアプローチである。
 
 再び喫煙を例にするなら、タバコを捨てる、ライターを捨てる、灰皿も捨ててしまう、などが「(1a)行動のきっかけを取り除く」である。
 同様に、自動販売機でタバコを買えないように、taspoを持たない、小銭を持ち歩かない、などが「(1b)行動のハードルを高くする」ことである
 

(2)ライバル行動がない→ライバル行動に負けてしまう
=>ライバル行動をもってくる

 こちらも(1)のアプローチと、裏と表の関係にある。
 つまりライバル行動(目的の行動と両立しない行動)がないなら持ってくることである。
 
 喫煙の例を続けると、多くのタバコは口で吸うものだから、何か口を使う行動を「ライバル行動」としてぶつけるのである。
 ガムをかむことや、禁煙パイプを使うことなどがこれに相当する。


(3)すぐに成果が現れる→すぐには成果が見えない

 このアプローチは少々複雑である。
 というのも過剰行動と、そのすぐ後に現れる成果(効果)を切り離すのは普通は難しく、直接的に「成果(効果)が現れない」状態にもっていくことができにくいからだ(少ない例外として、アルコール依存症に処方されるアセトアルデヒドデヒドロゲナーゼは、血中のアセトアルデヒド濃度を高めることで、飲酒による不快感をもたらす)。
 
 かわりに過剰行動のできるだけすぐ後に、マイナスの「ごほうび」、つまりペナルティをぶつけることで、過剰行動の成果(効果)を打ち消す。
 例えば、タバコを吸ったら罰金を取る。しかしペナルティは嫌なことであるため、「ペナルティを与える」という行動は一般に不足行動になりやすい(つまり自分だけでは続けられにくい)。
 誰かしっかり罰金措置を実行してくれる協力者がいるといい。
 しかし「その人におごる」というのは良くない。「おごり」は協力者にとって過剰行動になるから、協力者は無意識にであれ、あなたにタバコを吸いやすくするかもしれない。
 
 ここは発想を変えて、標的とする過剰行動とは両立しないライバル行動に「ごほうび」を出す
手もある。”

今度こそ、続けよう→3日坊主にさよならする技術
http://readingmonkey.blog45.fc2.com/blog-entry-520.html
”1.優先順位をつける……すべては実現できない

(1)ノートを用意する
(2)はじめようとすることを1ページの最初に書く。(例:「英語を勉強する」)
(3)(英語を勉強すると)どんないいことがあるかを、なるべくたくさん書きだして、リストにする。
(4)人生でやりたいことを、これもなるべくたくさん書きだして、リストにする。
(5)(3)と(4)のリストを見比べて、「英語を勉強する」が〈人生でやりたいことリスト〉の第何位に入るか、どれより上で、どれより下かを確認する。
 ランキングで該当する順位のところに、赤字で「英語を勉強する」を書き入れる。



2.時間を確保する……人生は有限である

(1)日頃のスケジュールを1週間分ノートに書き出す。

(2)1週間のスケジュールの中で「英語を勉強する」にあたって〈犠牲にするもの〉を決める。
〈人生でやりたいことリスト〉で、「英語を勉強する」よりも下位にランキングされたものが参考になるだろう。

(3)〈犠牲にするもの〉の時間を減らす、他に移すなどして、時間を確保し、空いたところに赤字で「英語を勉強する」を書き入れる。

※この作業をしておくことで「仕事が忙しいから」系の言い訳を封じて、加えて〈犠牲にするもの〉の重みでコミットメントを強固にする。




3.目標を決める……目標は具体化する

(1)達成目標:「英語を勉強」してどのような状態になりたいか〈達成目標〉を具体的に決める。

(2)行動目標:確保した時間をつかって具体的にどんな行動をするかを決める。

(i)自分の行動、
(ii)行動の期間と量(「毎日2ページ」「1週間10ページ」)、
できれば(iii)素材の具体名(教材名、コース名など)
を盛り込んで、具体的な目標にする

※目標を具体的にすることで(a)行動の進み具合が明確になり、(b)進み具合によって計画を補強したり修正したりが細かく行えるようになり、(c)また人を挫折に導きやすい、完璧にできた/全然できなかった、という「100か0か主義」に陥りにくくなる。



4.標的行動を設定する……雪だるま効果をねらう

(1)目標達成につながる標的行動

 必ず増やしたい、続けたい標的行動を設定する。

 毎日、ナントカという英語のテキストを勉強する、という場合は簡単である。
 「毎日、帰りにファミレスによって1時間勉強する」というのを標的行動にすればよい。


(2)「~しない」目標には、替りになる行動を


 問題は「~しない」という目標(たとえば「禁煙する」(タバコを吸わない)が目標)の場合だ。
 「~しない」という目標は達成しずらい。人間は放っておいても何かをしてしまうものであるから。
 また「~しない」目標は、一度でもしてしまうと「おしまい」になってしまいやすい。挫折を導きやすい「100か0か主義」の罠にはまりやすいのだ。

 さらに「~しない」は我慢を続けることを意味する。
 行動が喜びを生む要素がないので、行動自身がやる気に生み出し、ポジティブ・フィードバックで自律的に楽しく続けられる〈習慣化のターンパイク〉に乗ることがない。

 そこで「~しない」替りになる行動を増やすように考えたほうが取り組みやすい。

 具体的に言うと「禁煙する」(タバコを吸わない)ことを目標にする場合は、そのかわりとなる行動を設定するとよい。
 タバコを吸うことと両立しない(しにくい)行動が最適だ。たとえば、走りながらタバコを吸う人は少ないから、〈ジョギングする〉ことを標的行動に加える。
 「ジョギングなんて、やれても一日せいぜい30分だ。あとの起きてる時間は全部タバコを吸えるのだから無意味だ」と考える必要はない(それが「100か0か主義」の罠だ)。
 一日30分でもタバコを吸わない時間をつくることができるのであれば、全然OKだ。ポジティブな行動は〈部分点〉的発想で考えることができる。

※最初は小さな行動でも、ポジティブ・フィードバックが働けば、雪の積もった斜面を小さな雪の玉が転がりながら大きくなるように波及的に働いていく(スノーボール・エフェクトという)。これが「~しない」こととの大きな違いである。
 今の「禁煙する」(タバコを吸わない)例で言えば、タバコの本数が減ることが、ジョギング中の呼吸の楽さにつながり、ジョギング自体の楽しさを下支えしていく。

5.行動を記録する……可視化はご褒美である  

 目標も、行う行動も、とことん具体化する理由は、行動を記録すること、そうして達成までどれだけ近づいたかを日々刻々と自分に伝えることである。「~しない」ではなく「~する」ことを標的行動にするのも、細かく記録できることが大きい。 


 行動は、数値で記録する。そしてグラフ化する。
 数ヶ月の期間なら、折れ線グラフでいい。

 長い期間なら、縦7×横52の小さなマス目を使う。
 縦1列が一週間分で、目標が達成できた日だけ、マス目を塗りつぶす。
 これで1年分の記録が一覧できる。小さくまとまるので数年分の記録の視覚化に使える。
 成果(達成度)がパターンとして一瞬でつかめる。

 データを後で改竄したい誘惑があるなら、紙に手書きが修正が効かない分、有利かもしれない。
 こちらの方がパソコンにデータを収納するより、他人の目に触れやすくなるので、合わせ技でパブリック・ポスティングにもなる利点はある。

 手軽さならパソコンやスマホで記録をとる。
 これもグラフ化してネットで晒すとパブリック・ポスティングになる。

パブリック・ポスティングは、他人に見えるように結果を表示することで、個人のパフォーマンスを増加させる技法をいう。バックアップの強化子(追加のご褒美)なしで効果があることが確かめられている。表示する結果は、これまでの成果のグラフだったり、現状のパフォーマンスだったり、これまでの最高点(記録更新した場合に書き換える)だったりする。



 「晒す」といったが、グラフ化は罰ではなく、自分へのご褒美である。

 パブリック・ポスティングが効果を発揮するのが、個人を批判する手段としてではなく(営業成績の右肩下がりのグラフを背景に、叱られてる営業マンという光景が目に浮かぶが、この場合はうまくいかない)、個人の努力を認めるためのものとなっている場合であるのと同様である。


6.計画を修正・補完する……自分に対する人格攻撃は無益である

 決めた通りの量がこなせなかったり、毎日続かなったりするのは想定内である。

 そんな時、くれぐれも「自分は意思が弱い」などという、自分に対する〈人格攻撃〉に陥らぬこと。
 自分を〈人格攻撃〉することは、他人に対して〈人格攻撃〉するのと同じくらいに、物事の進捗には役立たない。
 他人に対する〈人格攻撃〉を差し控えようという慎みのある人でも、自分に対する〈人格攻撃〉についてはとんと脇が甘かったりする。
 他人にするのと同じくらいに、自分を大事に扱うのが、メンタル・リテラシーのいろはのいである。

 では、どうするのか?
 神様やエライ人に頼るのでなく、データを取れ。
 計画の修正は、データに基づいて行え。

 我々は標的行動を設定したのだから、問題は、
(a)標的行動が起こらない(少ない)こととして生じているはずである。
(b)標的行動と両立しない対立行動が起こっている(多い)ことも観察されるかもしれない。

 ここでは、標的行動(時には対立行動)の直前と直後に何が起こっているかを観察する。

直前(行動はどんな状況で起こるか) 標的(対立)行動 直後(行動によってどんな結果が生じているか)
        


(1)まず〈直前の状況〉を変える

 まずはコントロールしやすいのは、「行動はどんな状況で起こるかの部分」つまり〈直前の状況〉の方である。
 計画修正はまず、この〈直前の状況〉を変えることを考える。
 どうも標的行動が起こりにくい(対立行動が起こりやすい)状況になっているなら、それを変えられないか考えること。

直前(行動はどんな状況で起こるか) 標的行動 直後(行動によってどんな結果が生じているか)

帰りの電車のなかで 英語のテキストを開いて読む   


 帰りの電車がいつも満員なら、「英語のテキストを開いて読む」という行動は、どうしたって生じにくい。
 テキストを開く、時と場所を変えられないか? 電車に乗る前、あるいは乗った後、どこかのファミレスで1時間くらいの時間がとることができれば、「英語のテキストを開いて読む」という行動はずっと生じやすくなる。

 標的行動が生じるやすくなるかどうかは、やってみないと分からないことも多い。
 いくつかの〈直前の状況〉を試してみることが必要な場合もある。
 この場合でも、あちこちを一度にいじるのでなく、他は固定して〈直前の状況〉を変えて試すことで、計画修正が無軌道になることを防ぎ、効果のあるものを選びやすくなる。



(2)〈行動の結果〉を補完する

 〈直前の状況〉をいろいろ試しても、標的行動が増えない場合は、行動の後に生じるもの、すなわち〈行動の結果〉を変える。
 〈行動の結果〉は、より変えにくい。行動が同じなら、それに付随する結果も変わらないはずだから。
 したがって〈行動の結果〉を変えるためには、本来なら行動に付随しない結果を付け加えることになる。

 本来なら行動に付随しない結果とは何か?
 一番ベタなやつでいえば〈賞罰〉を出す。
 標的行動にはご褒美を、対立行動にはお仕置きを、付け加える。


※我々が、飽きっぽく気がそれやすく、未来の利益よりも目先の快楽をほとんど不合理なまでに高く評価してしまう(例:太ると分かっていても甘いものを食べてしまう)のは〈仕様〉である。

 「このケーキを食べないほうがいい。食べると、全然分からないくらい皮下脂肪が増え、全然分からないくらい健康を損ない、全然分からないくらい心臓疾患その他にかかる確率が増す」といっても、食べるのを止められる人はいないだろう。
 遠くの、現時点では分かりにくい利益ではなく、目先のはっきりした利益は効く。
 自分で決めた行動をやるのに自分にご褒美を出すなんて、自分を甘やかせるみたいに思う向きもあるだろう。
 だが計画を放り投げてしまうくらいなら、姑息でも人間の〈仕様〉に合わせた手を打つのは合理的である。恥ずべきものでは全くない。


 ただし〈賞罰〉を出す基準をゆるくしてしまうとグダグダになる。
 具体的に設定した標的行動(例:腹筋を40回やったら、テキストを4ページやり終えたら)があると、自分をごまかしにくくなる。

直前(行動はどんな状況で起こるか) 標的行動 直後(行動によってどんな結果が生じているか)
帰宅して着替えたら夕食の前に 腹筋を40回 疲れる+(ご褒美としての追加)お気入りのブログを読む


(3)リワード・キーパーを依頼する

 どうしてもグダグダになる場合は、最終手段、誰かにリワード・キーパー(賞罰の管理人)を頼む。
 リワード・キーパーが終始行動を監視する訳にはいかないから、毎週1回、行動の〈成果物〉を提示して、目標の90%以下の場合は、ペナルティを与える。

週間計画表課題 成果物 時間(予定) 時間(実際) ポイント

序論の第3節を書く 4ページ分の原稿 8時間   8point
実験装置の図を書く 装置の図 1時間   1point
データ分析をする グラフ2つ 2時間   2point
来週の計画を立てる 来週分の計画表 30分   0.5point
合計       11.5point


 アメリカで学位論文を書いている(結構、ぐずぐず主義に悩まされたり、挫折する人がいるのだ)若い研究者のために開発されたプログラムでは、あるユダヤ人研究者の例だと、リワード・キーパーに5ドルの小切手を10枚預けておいて、毎週の〈成果物〉が90%以下の場合は、次の手紙を添付してアメリカ・ナチス党へ小切手が送るという約束が事前に結ばれた。

何度か週間目標を達成できずに、何10ドルかをアメリカ・ナチス党に寄付する事になった(リワード・キーパーが契約を貫徹した。ここで手控えては、クダクダになってしまい、学位論文は完成しなかっただろう)。

 しかし何度しくじっても、それで終わりではない。
 若き研究者は行動を継続し、なんとか論文を書き上げた。それは高く評価されるものだった。”

ーーー

伝わるデザインの基本 増補改訂版
よい資料を作るためのレイアウトのルール
 
サンプル
http://gihyo.jp/book/2016/978-4-7741-8321-3

・明朝体や筆書体
伝統的で高級感

ゴシックやポップ
現代的にカジュアル

セリフやスクリプト
高級感や大人っぽさ

サンセリフやポップ
現代的で優しい

ポップや筆書体
稚拙で不真面目

個性的な書体ほど読みにくい

ビジネスや研究発表などまじめな場では
明朝とゴシック。

横より縦線が太く、とめウロコはらいがある
明朝は可読性が高い(疲れにくい、目立ちにくい)
ので長い文、本文、字数の多い読ませる資料に最適。

縦横の線の幅が同じでとめウロコはらいがない
ゴシックは視認性が高い(疲れやすい、目立つ)
ので短文や見出し、タイトル、プレゼンのスライドなど見せる資料に最適。

セリフという装飾がある
セリフは明朝、
サンセリフはゴシックにあたる。

・相当の理由がない限りポップと筆書体は避ける。
飾り気のない書体を選ぶのが望ましい。

お買い得! ポップ
幼稚園だより ポップ

真鯛の京風和え造り 筆書体、手書き風
炭火焼とりきち   筆書体、手書き風

晩秋の京都 明朝、ゴシック
法律事務所 明朝、ゴシック
京浜東北線 明朝、ゴシック

・ゴシックやサンセリフでも細いウェイト(線の太さ=ウェイト)なら長文にも使える。
細いほど可読性が高くなる。
長文には太い文字全般を避ける。


・フォントサイズ=仮想ボディが同じでも、フォントの種類によって字面の大きさは異なる。
和文は仮想ボディの大部分を文字が占めているので、欧文に比べ、行間が同じでも窮屈に見えてしまう。
見かけの字面同士の間隔=文字間隔にムラが生じるので、
和文では字間調節=カーニングが重要になる理由。

字面の小さなフォント(游明朝、游ゴシック)ほど可読性が高い。
一般に字面のきいフォント(メイリオ、ヒラギノ角ゴシック)ほど視認性が高い。
仮名の字面が漢字より小さい和文フォントや、
エックスハイトの低い欧文フォントほど可読性が高い傾向。

スライドではクリアタイプフォントを使う。
MSゴシックやMS明朝などはクリアタイプではないので見栄えが悪く読みにくい。
メイリオ、游ゴシック、ヒラギノ角ゴを使う。

ウィンドウズならゴシックならメイリオや游ゴシック、
明朝なら游明朝。
マックならゴシックならヒラギノ角ゴや游ゴシック、
明朝ならヒラギノ明朝や游明朝。
あと小塚ゴシックPro。

欧文ならArialやCenturyではなく、
Segoe UI, Palatino, Calibri, Helvetica Neue,
Minion Pro, Adobe Garamond Pro, Times New Romanなどが美しくオススメ。

レイアウトを崩さないためにPDF化。
そうしないと相手のPCに同じフォントが搭載されていなければ他のフォントに変換されてしまう。
互換性の低い特殊フォントを使うのは避ける。
ウインドウズのパワポとワードにはフォント埋め込み機能がある。
エクセルにはない。
なおフォントの埋め込みをすると他人のパソコンでは編集できなくなるので注意。

・判読性の高い、誤読の少ないフォントとは
字面が大きくフトコロが広い(くびれが小さい)フォント。
メイリオなどの現代的ゴシックは字面が大きくフトコロが広い。
掲示物やスライドなどでは判読性の高いフォントにする。
欧文では3 8 a o S 5 O Cなど似た文字が区別しやすく、アキが大きいSegoe UIなどを使う。

パバピビプブイワタUDなど、UD、ユニバーサルデザインフォントという判読性が高いフォントがある。

・太字と斜体に対応していないフォントがあるので注意。

・お勧めフリーフォント。グーグルとAdobeが開発したNoto Sans CJK JP(源ノ角ゴシック)は七つのウェイトが揃っている。
お勧めフォント集あり。美しさと読みやすさ、互換性、フリーフォントの三要素別に紹介。
お勧め欧文フォントの一部をカタカナ読みで抜粋。
シーゴー、カリブリ、ヘルベチカ ノイエ、ミリアド、パラティノ、ギャラモン、キャズロン、エイリアル(アリアル)。

・欧文に和文フォントは使わない。プロポーショナルフォントを使う。

・英数字が比較的読みやすい和文フォントがメイリオ、游ゴシック、ヒラギノ角ゴ、游明朝、
Noto Sans CJK JP(源ノ角ゴシック)で英数字もOK.
なお和文には和文フォント、欧文には欧文フォントを使うのが基本。英数字には欧文フォント。

・パワポのフォント置換機能でファイル全体でフォントを統一すること。

・和文と欧文が混ざる文章
英数字が混ざるなら、可読性を高め、より美しくするため、和文には和文フォント、英数字に欧文フォントを使うのが基本。

・小見出しのデザイン
小見出しで読み手の負担を減らす。内容と構造を把握しやすくする。
小見出しは本文より目立たせる。
強弱には階層性を持たせる。
(違いをはっきり)
太字、色、サイズ。
なお装飾しすぎると可読性低下。
フォント、太さ、サイズ、色を併用するのは避ける。
冒頭に「・」をつけたり、下線をつけてもあまり目立たず、十分な強弱ではない。

・インデントは不要。文字の強弱で表現すること。

 小見出しと中身の箇条書きが区別しづらくなるからと箇条書きの前にインデントを入れてしまう例をよく見かける。
 が小見出しが目立ちはするが文頭ががたがたになると読みやすくなったとは言いいがたい。

・文章の入れ子構造も強弱で解決
左端が揃っていないと見栄えが良くない上に、文章構造が把握しづらく読みづらい。
箇条書き同様に文章の入れ子構造もインデントだけで示すのは無理がある。
入れ子構造はインデントではなく太さや大きさの強弱で表現すれば、
左端に一直線にそろえられる。
ただし、文字サイズがあまり似たようになりすぎるのはよくないので、階層があまりに多いならインデントも上手く使うこと。
スライドなどの資料では四種類以上のフォントサイズを使わない方が無難。
(東京駅からのアクセス
説明本文
注釈
仙台からのアクセス
説明本文
注釈
と実例にある。
東京~の塊と、仙台~の塊の間は少し開ける。
悪い例では「 ※~」というようにインデントあり。
良い例では、※がインデントなしで使用。※の個所は本文より小さめ。
見出し(太字)>本文>※注釈の順)

・数字の強調。数字は大きく、単位は小さく。

・欧文で文字同士がぶつかったり、接近しすぎる問題が生じることがあるが、
タイトルや大きな文字なら合字を使うとこの問題を解決可能。

・日本語には全角約物を使う。欧文フォントの半角の約物は欧文用なので日本語より下がって見える。
文章の上下ラインが凸凹になる可読性が下がる。
文字が大きい時、かっこの前後に生じる余白が気になるときがあるのでカーニングする。
欧文フォントの半角約物は小文字サイズ、エックスハイトに合わせてあるので大文字や数字に約物を使用すると約物が文字より低く見えてしまう。
約物の高さを合わせるのは文字が大きく印刷したり投影するときに重要。ポスターや看板。

約物はカッコ悪いこともある。
/、縦棒、囲み、スペースなどですっきりした印象にできる。
かならずしもカッコやコロン、セミコロンを使わなくてもいい。

・文頭のカッコは厄介
行頭にかっこがあると左揃えでもそろわなくなる。
ワードなら段落設定で行頭記号の1/2幅にすることができるが、
パワポではできない。和文フォントの半角を使えばよい。
鍵カッコは日本語にしか使用しない記号なので日本語の高さに合うように作られている。
和文フォントの半角の!?も日本語とよくなじむ。
これらを二つ続けて使う場合は和文フォントの半角なら余計なスペースが消え間の抜けた印象がなくなる。

・ハイフンは単語の途中で改行する場合や複合単語を作るときに使う。
エンダッシュはtoやandのような範囲を表わす意味で使われる。
エムダッシュは文の途中の挿入句の前後に( )と同じような意味で使われたりする。
アポストロフィ、クオート、ダブルクオート、プライム(日本語ではダッシュ)、ダブルプライムの使い分け。

(このページにen dashの使用例があるけど、複数ページの範囲なのにp.はおかしい。pp.でないと。
「p.」はpageで、「pp.」はpagesの略。
[研究] ページ番号の書き方
http://d.hatena.ne.jp/takehikom/20090912/1252704636

エンダッシュとエムダッシュの使い方
http://beikokupat.com/blog1/964/

英語の引用符について知っておくとよい3つのこと
http://www.nikkeibp.co.jp/article/nba/20100517/226165/
上記三つのサイトのルールをきちんと守っていたら書き手が論文を、おそらく何度も書いたことがあると判る。
私がサイト信頼度を判定するのに使っている。
私もできるだけ守っている。もう癖だな)

・左揃え。二行目以降にインデント。
項目間の間隔を設ける(空白行を入れるのではない)。
小見出しを目立たせたり、・の代わりに●
余計な入れ子構造を無くす
改行の位置に注意を払う
 不要なインデントを入れない
行長が長すぎない(二段組みも検討)

・文字は歪めない、飾り過ぎない。
縦横比を変えると読みにくくなる。
日本語にはもともと斜体の概念がないので斜体にしてはいけない。
輪郭をつけると字がつぶれてしまう。
影や反射も可読性や視認性や判読性を下げる。悪目立ちは避ける。
太さ大きさ色程度のシンプルな装飾にする。
1バイトフォントは使わない。コレノコトネ。

絵や写真の上に文字を配置するなら袋文字。
パワポなら、同じテキストボックスをコピペで二つ作り、
二つの内、一つのテキストにだけ枠をつける。
二つのテキストを 揃え でぴたりと重ねると
黒文字で白枠の袋文字が作れる。

普通に読む文章は18~32pt。
強調したいならそれ以上、18pt以下は重要度の低い文章。
低14 16 18
中18 20 24 28 32 36
高32 36以上
重要なのは相対的サイズであり絶対的サイズではない。

明朝体の文章で強弱をつけるのは太めのゴシック体が効果的。
下線を引くのは明朝体の太字よりは目立つがゴシック体ほどは目立たない。

( pt⇔mm変換一覧表
http://blog.ddc.co.jp/mt/words/archives/20090701114500.html
“一般的にDTPでは1ポイント(1pt)≒0.35278mm(0.3528mm)

14 pt
4.94 mm 4.9389 mm
16 pt
5.64 mm 5.6444 mm
18 pt
6.35 mm 6.3500 mm
20 pt
7.06 mm 7.0556 mm
22 pt
7.76 mm 7.7611 mm
24 pt
8.47 mm 8.4667 mm
26 pt
9.17 mm 9.1722 mm

28 pt
9.88 mm 9.8778 mm

30 pt
10.58 mm 10.5833 mm
36 pt
12.70 mm 12.7000 mm

10 mm 28.35 pt
28.3465 pt

15 mm 42.52 pt
42.5197 pt

20 mm 56.69 pt
56.6929 pt


補足:PostScriptの単位系はポイントなので、mmからの変換誤差に注意
PostScriptの単位系はポイントになっています。
このためDTPのソフトウェアはポイントによる計算を基本に行っているものが多く、ポイント以外の単位(例:mmなど)でレイアウトを行うと、単位をポイントに変換するときの誤差で実際の位置からずれてしまうことがあります。“)

・文字サイズの0.5から1文字分の行間を開けるのが一般的。
明朝体よりゴシック体のほうが行間を広めにとったほうがよい。
一行が長くなるとより広い行間が必要。
タイトルなど一行が短いなら行間が狭くても問題ない。

明朝体や細いゴシック体で書かれた長文なら基本的に字間調節不要。
スライドなどではゴシック体を使った短文では、
文字をむやみに大きくするよりも字間を広くした方が読みやすくなることがある。
特にメイリオなど字面の大きいフォントや太いフォントでは、
初期設定のままでは窮屈に見えるので字間を少しだけ広げるとよい。
字間は文字サイズの5~10パーセントくらいにするのが理想。
字間と行間が同程度になると読みにくいので注意。


(縦読みか横読みかわかりにくくなるからね。
例の狭すぎる字間と少し広げた字間の違いがわからない)。

・大きな文字では字間に注意。字間調節=カーニング。
記号や約物の前後は字間をつめる。
ひらがな、カタカナ(特にトやノ)、促音、拗音前後は字間が開いて見えるのでつめる。

行頭は左揃え。中央ぞろえは避ける。文章の開始点をわかりやすくする。
文章は左揃えか両端揃え=均等配置にする。
小見出しも左揃え。中央だと読み落とされるかもしれない。
ページ内に複数の文がないなら中央でも問題なし。


・英数字文ではワードスペース(単語間の空白)が空きすぎると可読性が低下するので、
左揃え、両端ぞろえのまま一行を長くする、ハイフネーションを使うの三つの解決策がある。

日本語と英数字の間隔をあける。半角スペースを入れる。

・箇条書きの揃えは意味のあるそろえ方をして強弱をつける。
 ←こんな感じに箇条書きの「・」の下に文字が来ないようにする。
「・」だけが外へ飛び出すようにする。ぶら下げインデント。

・項目ごとにグループ化。

●「・」より●を使い強弱をつけると見やすい。


●オブジェクトの装飾
 やたらと色付けして悪目立ちしないように。
 色付けは塗りつぶしか枠のどちらかだけにする。

 MSオフィスは色も枠も両方ありが初期設定なので片方を無しにすること。

 文字が多いなら塗り色だけが無難
 文字は線で構成されているので文字と枠線はたがいに干渉し、
 文字が多い時に枠線が増えるとごちゃごちゃした印象になる。
 枠ではなく塗りを使う。
 塗り色と文字色の組み合わせに注意。塗り色は薄くする。


枠をつけるなら塗りは薄く
枠と塗りの両方に色付けしたいなら枠は薄くすると輪郭がぼやけるので枠の色は普通は濃い色。
しかしそこに濃い塗り色が組み合わさると多くの場合色が干渉し、複雑な印象になり文字に集中しづらくなるので、塗り色を薄くする。

枠線の太さを指定できる。
一般には、線が細いほどまじめで落ち着いた印象を与え、
線がなければ現代的で洗練された印象。
一方、線が太いほどやさしく、柔らか(ある意味では、幼い)印象。
ただし、文字と干渉する中途半端な太さだとかえって悪い印象。
囲みなどのオブジェクトを使うなら線の有無による印象の違いや太さによる印象の違いを正しく認識すること。


・項目内の行間よりも項目同士の行間を広くする。

・改行の注意点
単 語を分 離しない。行が短い文章では、成り行きの改行だと
可読性が下がる。行末に到達する前に、
改行しましょう。
ワードなど1行40文字程度なら問題ないが、行長が長くなると改行により単語が分断される頻度が上昇する。
一般的なスライド、1行20文字前後なら単語と単語の間や、読点などの位置で改行
すると読みやすい。

強調箇所をばらばらにしない。
関連の強い言葉は
分離させない、ぶつぎりしない。

文末の微妙なはみ出しは避ける。
最後の行は句点。を含めて最低でも三文字はあるほうが格好が良い。一文字だけ飛び出してしまう改行は不格好なので避ける。

改行まで意味を完結させない方がいい。
ちょうど意味が切れる個所での改行も避ける。改行前の行末で文章が成立してしまうと文が完結しているのか次に続くのかが判断できないから。改行箇所に読点を打つのも一案。文末に。をつけるルールを設けるのもあり。


×
文末に見えると誤解する(ここに点を打つか改行せず続ける)
聴衆がいる
改行が文末に見える時(同上)
よからぬ誤解が発生(句点を打つ)

リズムがあるとさらに良い。
長い短い中くらい、短い長い短いなどのように文長にリズムを持たせましょう。

×
リズムが悪いと
印象が悪くなる
こともあるので、要注意

改行により行末に
リズムがあると見栄えが
よくなります


リズムが悪いと
印象が悪くなることも
あるので、要注意

改行により行末に
リズムがあると
見栄えがよくなります
――
項目の最終行に注意。少し余白を残す。
・改行位置を調整していない段落や箇条書きでは最終行
が右端に達しない方が項目を認識しやすい
・箇条書きや段落最後の空白のおかげでグループ化が
 明確になり各項目が認識しやすい
・これも読みやすさのための改行位置調節の一つです

・エンターキーで改行しない。スペースで調整もその後の修正のたびにスペースの数も調整しないといけなくなる。
そこでシフトを押しながらエンターを押す。

インデントをむやみに入れると可読性が下がる。
段落が短いなら段落間隔を利用。段落間隔があればインデントはいらない。
長文では2段落目以降にのみインデント。一段落目はなし。

行長を長くし過ぎない。2段組みも検討。段組みは紙面も節約できる。

(書式統一とか形式コピー機能が非常に便利。

ツイッターはエンターだけだと送信になっちゃうので注意。シフトも押さないとと改行できない。先にシフトを押してからエンター。

意味の切れ目で区切ることと、文が続いているか否か、別の意味に誤解されないかなどを防ぐための記号であり改行であることに注意。記号使用だけが区切りじゃない。以下を読んで実感してください。


この文章は。と、に関する極めて短い考察であるそもそも昔は。も、もなかったそうであるそれどころか濁点半濁点すらなく改行もあまりしなかったそうでそうしたことから考えるに昔の人は現代人よりも文章の読解力にすぐれていたと言えそうだ現代では。はともかくとして、や改行の濫用によって読みとばしということが可能になったつまり読みとばしをしても充分意味が判読できるわけでありこうしたことがますます現代人の文章読解力を衰えさせているのではないだろうかぼくは一度。はともかくとして、は文章にそもそも必要ないのではないかたいていの文章は音読されることはないのだからと考えて意識的に、をすべて省いた小説を書いたことがあるその結果読みづらくてかなわんという意見はひとつもなかったことから大いに意を強くしたものだそこで今度は、どころか。すらない小説を書いてみようと思っているさらにまたそれでもさほど読みづらくないという意見が多ければ本来。や、を打つべきところに。も、も打たずとんでもないところに。や、を打った小説を書いてみようかと思っているただし本来打つべきでないところに。や、を打ったとしてもそれはそれで別のルールに則っていなくてはならない現在その別のルールというのを模索中である何かいい手法はないか
“筒井康隆『句点と読点』
行頭に一字分の空白もないね。
句点。を。とも、読点、を、とも書かず、このように「」も、と。の前後に付けないから面白いな、と思ったので、私、子、子。子!子?子もこんな感じで表記し、しかも、線、重、的みたいに、も、にしたらとんでもない文章になりそうだ。
「点線、重点的」の「点」も「、」と表記してみた結果↑ 点線「や」重点的なら明確だね。


こばやしゆたか‏ @adelie 2016年4月2日
句点と読点は最近コアラモード.も増えました。RT @ray_fyk: たとえば、モーニング娘。と藤岡弘、と本田美奈子.のことを一度に語る人がおった場合、なんだか筒井康隆の実験小説みたいになってしまう件。)


・文字を枠で囲むのは便利。
できるだけ同じ形の図形に統一して囲む。
楕円の囲みはなるべく使わない。
角は丸めすぎない。
まるみは必ず統一する。


・矢印は歪めない。目立たなくする。線の矢印は淡い色にする。
派手な装飾は消す。既存の複雑なオブジェクトは避ける。立体感、グラデーション、影、枠線を削除。
吹き出しも歪めない。

・余白は必ず作る。上下のひとも分以上の余白を確保。
圧迫感を無くす。文字数が多いほど余白を多めに、少ないほど余白を少なめにする。
文字数が多いほど行間を多めにするのと共通。
文字数があまりに少ないなら人も自分の余白でもスカスカな印象。

・MSオフィスで余白を作る場合。
直接書き込まない。オブジェクトとテキストを別々に作る。
文字を書き込んでいない四角形のオブジェクトの上に、
背景色を突けていないテキストボックスを重ねる。。
特にワードなら余白を手動設定したうえで文字を書き込むのが最良かもしれない。
上下の余白は均等にする。

・色数を増やさない。塗りと枠線の両方に色を付けない。オブジェクトの形を増やさない。

・自然な流れで視線誘導
左上から右下に動くので、
情報は左から右、上から下へ流れるようにする。
時計回りにする。
図の流れを反時計回り、右から左、下から上にするのは避ける。
フローチャート配置と大きさをそろえる。
視線の動きを邪魔しない配色にする。
鮮やかで軽い色は、
淡く暗い色より目を引くし、
赤は普通はよりも誘因力が強い。
そのためフローチャートの下流(一番最後)が赤だと最初に下流の部分に誘引され、
上流を飛ばしてしまう。
色自体に意味がない場合やそれぞれの項目に重要度に差がないなら、
流れの上流側に誘引力の強い色を配置する。
例では一番最初が赤色になっている。


(横書きで左から右に読む規則の言語話者が多い場合ね。
アラビア語やヘブライ語話者だらけなら右から左になる、
というか言語自体が右から左だから自然に右から左の流れの図になりそう。
そういえば、下から上に読む言語って聞かないね。
時計回りは文字通り時計からだろう)


ラスタとベクタの違いとは【初心者のためのIllustrator使い方講座】
https://www.tutorialmaniacs.net/page-1813/page-1778

ラスター・ベクターレイヤーの比較
https://howto.clip-studio.com/library/page/view/comicstudio_tora_layer_010

画像ファイル ~ 主なファイル形式と特徴 ~
http://yamanjo.net/knowledge/others/others_11.html

・文字を外に出し、引き出し線と袋文字で見やすい図と解説にする。
角度や長さなどつーつを決めて引く。
オフィスなら引き出し線に図形効果の光彩を白に設定し、
ぼかしサイズや透明度をゼロにして光彩サイズを調整すれば周囲に白枠がついた線にできる。

・割合 円、ドーナツ
比較グループが三つ以上なら積み上げグラフのほうが良い。

要素値の違いを項目間で比較(横軸に数値がない場合)なら棒。

二つの要素間の関係なら散布図。必要に応じて近似直線を追加。

ある要素の値の変化(時間変化など)なら(横軸が連続性のある数値の場合)折れ線。

積み上げグラフは割合をグループ間で比較。

項目数が六つを超えると理解に負担がかかる。
項目が多いならパターンがわかりやすくなるように必要に応じて項目をまとめて示す。

目盛り範囲が広すぎると値の比較が難しくなる。範囲は適切にする。
(正しい事実で騙す手口に悪用される)

横軸の要素の違いで、
縦軸の要素=結果がどのように変化するのか示すのが普通。
特に散布図では横軸が原因、
縦軸が結果になるようにする。
 入場者数が縦=結果、日照時間が横軸=原因。

横軸の項目の順序は意味のある、理解しやすい順序にする。
棒グラフなら左から、朝食昼食夕食その他。
(円グラフなら右回りにすべきだから、その他は左の上の方に来るよね。時計盤の十時から十一時あたり)
色の使い過ぎに注意。

・エクセルのグラフはそのままだと、プロット(マーカー)が目立ちすぎたり、余計な線が多かったり、グラデーションや影がついたりしているせいで、煩雑な印象を与えてしまい、フォント(MSPゴシック)も読みやすくないので、必ず編集してから使う。

棒グラフ

主な問題
棒のグラデーションと影が余計
フォントが良くない(すべてMSPゴシック)
棒が細くて弱弱しい
グラフの補助線(横線)が目立ち過ぎ
横軸と縦軸の色が薄くて見えにくい
凡例(どの棒が何を示しているのかわかる記述)がグラフから飛び出ている
グラフ周りの枠線は不要

細かな問題
軸の数字が小さい
軸のタイトルが読みにくい
縦軸の範囲が無駄に広い

受手はデータを知りたいだけなのでデータ理解を助ける要素以外は削除し出来るだけシンプルにする。
和文には和文フォント、英数字には欧文フォントを使い、グラデーションと影を消し、棒を太くする。
誤差バーの色を棒に合わせる。


折れ線グラフ

主な問題
プロットの塗りと枠の両方に色がついている
プロットの影とグラデーションがある
プロットの形がかっこ悪い
横軸と縦軸の色が薄い
補助線が目立っている
フォントが読みにくい
凡例がグラフから飛び出ている
グラフ周りの枠は不要

細かな問題
縦軸の数字が小さい
軸のタイトルが読みにくい
縦軸の数値が小刻みすぎる

影とグラデーションを無くし、プロットを●にし、線の色をなしあるいは塗りを白にする。
横線は黒。補助線は不要。


円グラフの作成

主な問題
グラフ全体に不要な影がついている
グラデーションがついている
色が派手すぎる
凡例が見にくい
フォントが良くない
グラフ周りの枠は不要

色と色同士が互いに接しあうので、色数が多いと相性の悪い色が接してしまったり、似た色同士が接して境目がわかりにくくなったりするので各項目に白い枠線を付けるとよい。
背景色が濃いと黒文字は読みにくくなる。
実例では文字は白で項目の間に白い線を入れて区切っている。欧文フォントの数字も白。

円グラフでは凡例は各パイの中に文字を書き込むと直感的に理解しやすくなる。パイが狭すぎるなら引き出し線を使う。


散布図

主な問題
プロットに影やグラデーション
プロットの塗りと枠の両方に色
補助線が目立ちすぎる
縦軸と横軸の色が薄い
グラフの上のタイトルは不要または不適切
フォントが良くない
細かな問題
凡例は不要(本書実例の場合)
縦軸と横軸の数字が小さい
縦軸の数値が小刻みすぎる
横軸の値の最小値が不適切
グラフの周りに無駄な枠がついている

凡例は線の近くに配置し色を統一する。

体裁を崩さずグラフを張り付けるなら、
形式を選択して貼り付けの中から図(PDF)や図(拡張メタファイル)を選んではりつければよいが、張り付けたグラフは編集できない。

表の作り方
英数字は欧文フォント(Arial, Helvetica, Segoe UIなど)、
日本語は和文フォント(メイリオやヒラギノ角ゴなど)にすることが第一。

余計な線を無くし行間を広く。碁盤目状はダメ。列間の黒い縦線は不要。
最低限必要な線は、表の一番上と一番下の線、
そして一行目(項目名)と二行目(データ)の間だけ。
また、行間をゆったりさせる方がデータを読み取りやすくなる。線の太さにも気を付ける。
数値が入っている列は右そろえ、
単語や文章は左そろえが基本。
小数点をそろえる機能を使う。
短い単語なら中央揃えでもOK.
見せる表では背景色が効果的。背景色を利用して余計な線をなくせる。
横線を入れるならば白線にするとあまりうるさくならない。
セル内に色を付けると罫線が不要になるのでプレゼンに重宝する。

横に長いなら一行おきに背景(しましま)。横長だと一つの行を正確に目でたどるのが困難になるので。

表の中にも余白が必要。セルの上下左右に余白を設ける。
文字が多いなら細めのフォント。
文章はセル内で左上に寄せる。上下中央揃えや、左右中央揃えは避けた方が無難。

・レイアウトの五つの法則
余白をとる、繰り返す、揃える、グループ化する、強弱をつける。


情報の整理
=情報の構造や情報同士の関係を明確にする。
 盛り込みたい要素(情報)について、各要素の従属関係(親子関係)、並列関係(対等関係)、さらには情報の優先度や因果関係なども明確にすることで情報が伝わりやすくなる。

どんな資料でも本文の文字で1文字分くらいの余白を設ける。
資料やオブジェクトの周りだけでなく、枠に入れた文字の周囲や文と文の間にも余白(マージン)が必要。
余白がない方が迫力あるデザインになることもあるが高い技術が必要なので周囲に一定の余白を釣るほうが無難。

揃えて配置するために仮想グリッド線(格子状のガイドライン)を設ける。
上と左のグリッドを第一優先にレイアウトする。


輪郭のはっきりないあるいは複雑なオブジェクトは四角形で囲む。枠や背景の四角形に薄い灰色や既出の色の同系色などを使うと美しい。

グループ化では関連の弱い者の間には思い切って余白を設ける。

キャプション(図の説明文)は図の幅に揃える。上下や左右の幅をそろえる。
キャプションは左揃え文章にするのが基本。
図とキャプションの間には行間と同程度の余白をとる。

下線による協調は目立たない。
サイズ、色、太さ、背景、囲み。
階層性=優先順位を明確にする。
なおサイズなどがあまり似たようにならないようにすること。

ジャンプ率を高めて強弱をつける
ジャンプ率=本文の文字サイズに対するタイトルや見出しサイズの比率。
ジャンプ率が低いと落ち着いた印象になり、
高いと躍動感ある印象になる。
ジャンプ率は視線誘導でも大切。低いと読む順番が明確でなく内容理解に時間を要する。
強弱を明確にするには強調箇所を減らすのが一番。
強調は最重要箇所にとどめる。

繰り返しパターンを守る。すべてのページでタイトルの色やサイズや余白や文字の大きさなどを統一。無意識のうちに安心させる。



タイトルより上に内容を書かない。タイトルよりも下に内容を書く。
タイトルの右下に情報をおさめる。右下の領域からはみ出すものは従属関係のないものとみなされる。タイトルより左に内奥がはみ出さないようにする。実例のダメな法では●がタイトルより左にある。良い方ではタイトルの左端にちょうど●がくる↓
タイトル
●文章
●文章

枠は最低限にする。囲みすぎは絶対ダメ。
枠は揃える。角を丸くし過ぎない。

余白を恐れず余白を使って内容を整理する。

・視線の流れを意識。
横がきならZ、
縦がきならNに視線が動くのでこれを妨げない。囲みや矢印や番号も使っていいが、まずは使わないレイアウトを考えること。

・写真は縦横比率が変わらないように拡大縮小すること。シフトキーを押しながら拡大縮小する。形を変えたいならトリミング。
複数資料を使うならできるだけ同じ形にトリミング。上下左右の写真の位置もそろえる。

・余計な要素を減らす。アニメーションや日付、発表の名前、企業ロゴなど。

・アイキャッチャー=一瞬で目を引く要素
で魅力を加える。すべての項目を目立たせるよりも一つの項目を極端に大きくす方が目を引く。
巨大なイラスト、重要文字を大きくする、円やギザギザの円。

(色の話はほかのサイトで学ぶ方がいい)
・色は背景色を含めて四色程度がよい。
彩度の高すぎる標準色は使わない。トーンを抑えた少し落ち着いた色を選ぶ。
同系色を使って色数を減らす。
灰色を使って色数を減らす


・同一色相でトーンを変える
同じトーンで色相を変える
補色を組合わせる
モノクロで色が少ないと落ち着いたおとなしい印象、
色が多くて明度彩度が高いとにぎやかで元気な心象。

Adobe Color CCのサイトではお勧めの組み合わせを提案してくれる。
類似色(同一色相)、補色(色相環で反対側)、
シェード(同一色相の明度違い)、
モノクロマティック(同一色相の明度と彩度を変えた色)、
トライアド(色相環三分割)、コンパウンド(補色と類似色の中間)を選べる。

・背景が暗いなら文字はできるだけ明るく。
背景が白など明るい色なら灰色の文字ではなくできるだけ濃い色、暗い色。

明度が近い色の組み合わせは避ける。明度に差をつけた配色にする。
明度と彩度がともに似ているとハレーションというちかちかする現象が発生、

・一つの色には一つの意味を持たせる。
慣習に従う。冷たいなら青く、熱いなら赤く。

合計四色まで。
背景色、文字の基本色、メインの色、強調の色。
二つを同じ色にして合計三色でもいい。

白い背景を利用するのが伝わる美しいデザインの基本。背景に色があると画像を美しく配置するのが難しくなる。

図や写真で使われている主要な色を選び資料のメインカラーや強調色にすると楽に統一感を出せる。

・数パーセントだけ明度を上げることで少し灰色文字にして可読性上げる。
明らかに灰色だと読みにくなる。

・色覚バリアフリーも意識
暖色と寒色を組合わせるとバリアフリー
似た色相の色でも明度に差をつけるとバリアフリー

棒グラフの棒の色を、一方な塗りつぶし、もう一方の色を///(色付き)にする。
プロットを一方を塗りつぶし●、もう一方を塗りつぶしなし○にする。


※色覚異常に対応するためにも、色覚シュミレーションアプリなどがある。

・背景の写真は避ける。半透明の背景でも根本解決にならないので△。

・行長に抑揚をつける
単調増加と単調減少は避ける。
こんな
かんじで ハ みたいに
だんだんとながくなったり

逆ハ みたいにだんだんみじかく
なっていく
ような

ことは避けるべきで
こんな感じで < や > みたいに
長い短い長いなどにする。

・印刷会社で印刷するならトンボと塗り足しに注意。背景は塗り足しにはみだす。
仕上がり腺から3ミリくらい空けることで祭壇1がずれても文字などが途切れないようにする。

・三つ折りパンフレットの作り方やモノクロ印刷対策もある。

モノクロ対策にも、
装飾無くす、コントラスト高くする、明度の差で塗り分ける、
背景薄く、
ゴシック体(明朝体よりも可読性や判読性が下がりにくい)などが有効。
グレースケールと単純白黒印刷の違いに注意。
(この本かなりの大当たりで名著だった)

・[法則1]余白を十分にとる
[法則2]揃えて配置する
[法則3]グループ化する
[法則4]強弱をつける
[法則5]繰り返す
ってノンデザイナーズ・デザインブックからだよね。


「伝わるデザインの基本」という本を社会人1年目で読んでおきたかった。
http://oreno-yuigon.hatenablog.com/entry/2016/11/19/225305
“デザインの原則によると、
図の色は「塗りつぶし」と「枠」のどちらかだけ
です。
枠線を塗って、かつ色までつけてしまうと、図形が悪目立ちしてしまうからです。

囲みやフローチャート、イラスト、グラフ、どの場合でもこのルールは有効だといわれています。
「配色をおとなしくして、図が変に目立つことのないようにデザイン
する」ということを意識して、実際に雑誌などを見てみると、たしかにどの雑誌もその原則にしたがってデザインされているように感じました。

柄の太さと矢じりの形を変形させない
のが矢印を使う時のルールです。
また、図形の原則に従って配色はできるだけ目立たないようにします。
矢印が必要以上に目立ってしまうと、資料の内容の理解を妨げる可能性があるからです。
「矢印を目立たせすぎない」という意味で…
立体矢印もできるだけ使わない方がいいです。
僕は以前はよく立体矢印を使ってしまっていたので、反省しました。

グラフや図形について、共通に言えることは以下のとおりです。
• デフォルトの図形は派手すぎるので修正する
• 影と枠線、立体感、グラデーションを削除する
• 吹き出しや矢印を歪めない
• 派手な図形は使わない


表計算ソフトを業務で使う人も多いと思います。
基本はExcelです。
Excelも何も考えずに使うと、フォントは「MS Pゴシック」で、枠線も引いてあって見づらい表になってしまいます。
表を書くときの基本原則は、
• 余計な線をなくし、行間を広く取ること
• 数値は右揃え、単語や文は左揃え
• 横に長い場合は1行おきに薄い色をつける
• 英数字は欧文フォント(Arial,Helvetica,Segoe UI)
• 日本語は和文フォント(メイリオ、ヒラギノ角ゴ)

ビジネスにおいて、最終的に何かを判断するのは機械ではなく人間なので、見た目が与える印象というのはけっこう重要なわけです。
正しい数字、正しいデータは大前提として、それの見せ方も工夫する余地はあるのではないでしょうか。

フォントについても、より美しいフォントを選びましょう。
Windowsでそのまま使うと、だいたいのフォントがMSゴシックになりますが、こいつは線がガタガタのギザギザになります。
なので、メイリオや游ゴシック体を使うのがいいです。
ちなみに游ゴシック体は「ゆうゴシックたい」と読みます。
メイリオや游ゴシック体はクリアタイプフォントと呼ばれていて、文字の輪郭を滑らかにすることで美しく表示されるようになっています。
クリアタイプフォントではアンチエイリアス処理というのが行われています。
アンチエイリアス処理とは、ギザギザを少なくさせるために、色を滑らかに変化させる処理のことです。

なお、アルファベットや英数字の場合は、CalibriやSegoe UI、Times New Roman
などが美しいフォントと言われています。

• 余白をとる
• 揃える
• グループ化する
• 強弱をつける
• 繰り返す
文字で書いても伝わりにくいかもしれませんが、本では図を見せながら解説してくれているので安心してください。
簡単に説明すると、「余白をとる」というのは、紙面の端から端までびっちりと文字で埋めてはいけないということです。
横と縦に、ちょっとゆとりを持たせましょう。
窮屈な資料は読む気がなくなります。
図と図の間、文字と文字位の間、資料の端っこから余白をとるようにします。
次に、「揃えて配置する」について。
当たり前のことですが、図や文字は統一感を持って配置することが大切です。

ガタガタにしないで、ちゃんと横を揃えましょう、ということです。
手元にExcelしかないのですが、PowerPointとかだとグリッド線を出してくれますね。
ああいうグリッド線を見逃さないようにしましょう。
「繰り返す」というのは、全てのスライドでデザインを統一するということです。
タイトルや色、文字のサイズ、フォントなど、全体で統一されたものを繰り返すことが大切です。
繰り返すことによって、安定感のある資料を作ることができます。

「上手に見せる」ということは、見る側の負担を減らすということでもあります。
つまり、デザインとは思いやりなのだと。”



ーーー

『プレゼンテーションzen』

著者が曲解した禅の心(笑)は一切無視して技術だけ学ぼう(鈴木大拙を取りあげる輩は警戒せよなど理由は後述)。

・セス・ゴーディン
話し方、服装、ボディ・ランゲージを観客は審査する。
二枚目のスライドを説明しているころにはプレゼンの判定は既に下されていることも多い。
ロジックだけでは足りない。コミュニケーションとは感情を伝えることである。

スライドは言葉をそのままなぞったものではなく、言葉を効果的に演出するものでなければならない。
感情に訴える証拠資料を準備し、内容が正確で真実だと実証するスライド。

一枚のスライドには6語まで。絶対厳守。
(もちろん英語。ヤフーニュースのタイトルは日本語で13文字以内らしい)


安っぽい画像は使ってはいけない。プロの写真を使う。
環境保護庁データの箇条書きをスライドで並べるよりは、
データを読み上げながら大量の死んだ鳥やスモッグや公害病患者の肺の写真を見せるほうが効果てきめん。

オーバーラップや回転といった変化を画面に加えるのはやめる。シンプルに。

配布資料を作成する。好きなだけ脚注を付けたり、詳細を書き込んだりするとよい。
プレゼン開始時に「発表内容の詳細が載った文書を終了後に配布しますので、話したことを全部書き取る必要はありません」と告げておこう。
プレゼントは聴き手の感情に訴えて説得することだと忘れないでほしい。
スライドは配布しなくていい。あなたがいなければスライドに意味はない。

・厳しい制約の中で仕事することを強いられると創造力は最大限になる。最も豊かなアイデアが生まれる。
完全な自由を与えられると仕事が散漫になる可能性が高い。
プロのデザイナーから学ぶべきことは以下の二点。
1 制約は敵ではなく心強い味方
2 自らに条件や制約を課すことは良質で創造的な仕事に欠かせない要素であることが多い

・ペンと紙、ホワイトボード、ポストイットなどアナログでアイデアをまとめる。
いきなりパワポを使えばいいと思うかもしれないが、初めからパワポでストーリーボードを作るとかえって時間がかかってしまう。標準表示とスライド一覧表示の間を常に行ったり来たりしなければならないから。

・無意識が問題を分析し解明するのを促すために孤独は欠かせない要素。

・プレゼンの質問集
持ち時間
会場はどんなところ
時間帯
聴衆はどんな人々か
聴衆のバックグラウンド
聴衆は何に期待しているか
なぜ私にプレゼン依頼が来たのか
自分は聴衆にどうしてほしいか
状況や聴衆から考えてどのような視覚メディアを使うのが最適か
プレゼンの根本目的
プレゼンで何を言わんとしているか
究極的メッセージはなにか
=たったひとつのことしか聴衆の記憶に残らないとしたらそれは何であってほしいか

・何か言いたい? なぜそれが重要?
プレゼンターにとって自分の題材はあまりに身近なのでなぜそれが重要なのかは明白であり、改めてアピールするまでもない気がしてしまう。しかしなぜ重要かということこそが人々があなたから聞きたいことだ。
「それは我々とどんな関わりがあるのか?」
に答えるために、筋の通った議論に加えて、感情に訴えたり共感する必要がある。ここでいう共感とは、プレゼンターにとっては明白であってもみんながそれを分かっているわけではないことを知ること。
ダカラナニ? 
ソレデ?
その話はテーマに即している? 確かに面白いかもしれないがそれは欠かせない要素? ただ自分にとって印象的(だが大多数にとってはそうでない)だからプレゼンに取り入れたの?


エレベーターテスト
30~45秒でメッセージを伝えねばならない。
現実に、予告なしに20分を5分に縮めろとか1時間を半分に減らされる可能性がある。
メッセージの核を把握せざるをえなくなるシュミレーション

・スライドはスピーカ支援でありあなたのサポート。

・心に残るアイデアには6つの共通法則がある
単純明快、意外性、具体性、信頼性、感情に訴えること、物語性。
simplicity, unexpectendness, concreteness,
credibility, emotions, stories.
頭文字を繋げるとサクセスSUCCESs。

単純明快
核は何か、キーは何か、なぜ重要か。

意外性
一番いいのは質問を投げかけること。
知識の穴を指摘しそれを埋める。自分の知識に空白があると自覚させ問題の解答を与える、あるいは解答へ導く。

具体的
抽象的な話は避け、具体的実例をあげる。
ことわざはいい。

信頼性
イメージがはっきり浮かぶ形でデータを表現

感情に訴える
何かを感じてもらわないといけない。
人が感情的つながりを覚えるのは抽象概念ではなく人間に対してだ。

物語性がある
人は自分が語る物語を通じて自己表現しようとする。
物語を使った指導。
人は物語にひかれる。

・編集には自制心が必要
無慈悲に容赦なくカットせよ。

・簡素化による増幅作用

ビジュアルに関するシンプルな表現法を学ぶなら、マンガから学べ。
スコット・マクラウド(1998)『マンガ学-マンガによるマンガのための漫画理論』美術出版社を読むのが一番いい。
漫画の抽象的な絵は細部を排除することは特定の細部に重点を置こうとする努力のあらわれ。

・良いデザインは足し算ではなく引き算で考えよう。シンプルすぎると失敗するので注意。シンプルさは不要物を慎重に取り除くことで得る。

・七つのデザインの一般原則
シグナル/ノイズ比
画像優位性効果
余白
ビッグ4(コントラスト、反復、整列、近接)
(またあの本か)

シグナル/ノイズ比(SNR)
=無意味な情報に対する意味のある情報の比率
表(グリッド)の線はかなり細く、薄くできるし、すべて省いて構わない場合もある。
フッターやロゴは取り除いた方が効果的な場合が多い。
二次元グラフにする。三次元は避ける。
すべてのスライドに会社ロゴを入れる必要はない。


(画像見るに、色の数を減らす、目立たせたいところを目立たせるためにそれ以外は地味にする。
グラフを見せるのだから、グラフの意味を大きく短文で文字で上に書いて、
項目もはっきり見えるようにして、
グラフを描く。
グラフとグラフの項目名とグラフのタイトル以外はできるだけ削る。
目立たせたい個所は赤系。
1~10まで箇条書き図で、奇数は灰色、偶数は白にしてしましま。見やすい。強調箇所は赤)

1-7-7の法則
1枚のスライドに1トピックまで。
テキストは最大7行まで。
1行に使う言葉は最大7語まで。

問題は「この法則は有効か」
このやり方は本当に良いアドバイス?
これは本当に適切で効果的なビジュアル?

機能だけでなくデザインも必要
議論よりも物語
焦点よりも調和
論理ではなく共感
まじめだけでなく遊び心もほしい
蓄積より生きがいを目指そう


画像優位性効果
言葉より画像のほうが記憶に残りやすい。
何気なく情報を見せられた場合や、ごく短時間しか見なかった場合はこの傾向が強まる。
見せた直後だと絵でも言葉でも記憶に差はない。
が、30分以上経過すると画像が優位になる。


いい写真が手に入るサイト紹介は省略

引用句で信憑性を加える。
画像の内部にテキストを組み込む。

余白は高品質、洗練、拡張高さを伝えられる。無駄なスペースではない。

画像で視線誘導
画像の人の視線がグラフや文字に向くようにする。

三分割法
カメラマンが構図法として学ぶ基本技術
カメラのファインダーの縦横を三等分に区切る。四本の交差する線と、
五目並べのゲーム版に似た9の枠ができる。
主要な被写体はファインダーの中心ではなく
これら四本の線が交差する点(この交点はパワーポイントと呼ばれる)
の上に置くとよい。
三分割は黄金比に近づくための手軽な方法。


・高橋メソッド
スライドは文字のみ。

・スピーチの長さは腹八分で。
集中力は15~20分を過ぎると急激に低下する。

・TEDおすすめ。
(会話などとにかく使える話のコツまとめ
http://yomenainickname.blog.fc2.com/blog-entry-163.html

・証明はつけたまま
常にスピーカーの姿を見せる。姿が見えないと聴衆と一体感を持つことが難しくなる。
本人の姿が見えないと聴衆は話に集中できず貴方の言葉に耳を傾けなくなる可能性が高い。

聴衆とのあらゆる障壁を取り除く。
書見台は避ける。ワイヤレスマイクを使ってリモコンでスライドを進められるようにする。動き回れるようにする。


(プレゼン技術だけ取り入れるべき、というのが私の結論。
本書の著者のように何度も鈴木大拙を引用するくせに禅の心ってほざく輩の禅論についてはまったく信用していない。
キリスト教的に歪めて解釈した単なる禅カルトだから。
大拙はインド風キリスト教=神智学的に禅仏教を歪めているので、キリスト教圏に受け入れられやすかったからだろう。
シンプルさはあくまで目的(解脱=欲望を滅して得られる長く続く平静な心)のための手段。
禅である必要がない。
腹八分もべつに禅の特権ではない。
やっぱりZENは✝を前後につけるべきだな。
本書の著者など欧米人が紹介する禅は鈴木大拙(禅仏教風✝)の影響が強いな。よって偽物の野狐禅。
インド風✝のニューエイジと神智学経由だから中核が見事に耶蘇教によって破壊されている。
マインドフルネスは欲望を滅しないように改悪している。そもそも欲望を滅したらプレゼンなんてしないだろ。
資本主義=欲望あおりが正義が前提のビジネスも否定するものをそのまま広めるわけないからね。

↓ジョブズも禅仏教を曲解
SHIVA‏ @francisco_bot 2015年9月2日
ジョブズは、大学時代のLSDなどのサイケデリクスや瞑想・仏教の教えや禅の修業などを通して「抽象的思考や論理的分析よりも、直感的な理解や意識のほうが重要だと、このころ気づいたんだ」と語っている。




菊池‏ @kikuchi_8 3月19日
鈴木大拙は禅を神秘主義とした。鈴木は臨済系だが「臨済録」には「念々馳求の心を歇得せば便ち祖仏と別ならず」とあり。執着してあくせく外に求め回る事を止めた平常無事の心を「仏」とした。原始仏教の趣旨と殆ど同じである。一方神秘主義では外に立てた実在を渇望しそこに合一する事を目指す。真逆。






小森健太朗‏ @komorikentarou 2011年9月4日
返信先: @akokuboさん
鈴木大拙は、神智学日本支部京都ロッジの長つとめてました。日本の神智学ムーブメントの中心的人物ですね。RT @akokubo 今まで、鈴木大拙って、全然読んだことがなかったので、知らなかったけど、神智学関係者だったのか。 from 『ネメシスの虐笑』




ビジネスマン必見の名著!「プレゼンテーションZEN」から学ぶ、プレゼン資料作成で外せないポイント解説
http://sket.asia/magazine/kotsu/zen_kaisetsu/
に参考になるスライド画像集


「プレゼンテーションZen」はスゴ本
http://dain.cocolog-nifty.com/myblog/2009/10/zen-7058.html
” デザインの原則――「コントラスト」「反復」「整列」「近接」を使って、凡庸なシートが、ダイナミックで統一感をもったものに変わっていく過程は、"見た"瞬間に理解できる。
 世界プレゼンコンテストで第1位のジェフ・ブレンマン[URL]とか、「でかいプレゼン」で有名な高橋メソッド[URL]、マレーシア大学薬学部教授の講義スライドを読むというより、"見て"いるうちに、優れたプレゼンのキモに親しむことができる。もちろんビジュアルもテーマも全然ちがうが、どのような効果を狙っているか?そのためにどんなデザイン戦略でいるのか?が伝わってくる。
 いっぽうで、いわゆる「ハウツー本」に慣れている人はとまどうかもしれない。特定のフォーマットやプロセスを見開き一頁で解説するようなものではないから。著者は、「メソッドではなく、アプローチ」だという。進むべき道や方向、心構えを意味し、時には哲学まで示唆する。プレゼンの本なのに、(比喩的とはいえ)禅や武道まで言及しているのがユニークだ。
 もっと面白いことに、
    「まず、パソコンから離れろ」
と助言する。12ポイントの箇条書きとデータに埋め尽くされた、悪夢のようなPowerPointは、全てをPCで行おうとする過ちの結果なんだ。スピーチに必要なのは、ストーリーテリング(物語り)。
それは資料の作成よりもむしろ、ドキュメンタリー映画の技法と共通するする部分が多いという。そして、スライドはあなたの言葉をそのままなぞるものではなく、言葉を効果的に「演出」するものでなければならない。そのためには、紙とエンピツだけをもって、一人になって、次のことを突き詰めろという。
    「何が言いたいのか、なぜそれが重要なのか」
 もしPowerPointを使うのなら、空白のシートをプリントアウトして、ラフスケッチを作れとアドバイスする。空白のシートは、ファイル→印刷で印刷プロパティを出し、以下の設定で印刷する。
  ・ 印刷対象を「配布資料」
  ・ 配布資料の「1ページあたりのスライド数」を2~3
  ・ チェックボックス「スライドに枠を付けて印刷する」にチェック
 すると、白い枠と、その横に罫線が並んだペーパーができあがる。これにエンピツで自由に書き込む。ビジュアルをイメージしたり、要点を出すのに使える。どんなシートに何のスピーチをするのか、スピーチ全体のレイアウトを決めるのだ。
 さらに、ホワイトボードの活用を提案する。これも大賛成。ホワイトボードのおかげでチームで課題を共有することができるし、文字どおり「一歩離れたところ」から問題を眺めることができる。全体的にまとまりのないプレゼンは、この「一歩離れたところ」からの視点がない。PowerPointよりもホワイトボードを用いることで、解消できる。「これで全部」が一目で見えるから、それ以外のユニークな視点や新たな要素を吟味することができる。そして、この段階で、リラックスした気分で次の疑問を自問せよという。
1. 持ち時間はどれくらいか?
2. 会場はどんなところか?
3. 時間帯はいつか?
4. 聴衆はどんな人か?
5. 彼らはどういったバッグラウンドを持っているのか?
6. 聴衆はわたしに何を期待しているのか?
7. なぜわたしにプレゼンテーションの依頼がきたのか?
8. 自分は聴衆にどうしてほしいのか?
9. 今回のプレゼンテーションの根本的な目的は何か?
10. 今回のプレゼンテーションの究極的なメッセージは何か?言い換えると、「もし、たった一つしか聴衆の記憶に残らないとしたら、それは何であって欲しいか?」
 そう、「誰に」「どんな」メッセージを伝えるかは、作りながらである場合が多い(経験談)。そのため、場当たり的で、データや主張を詰め込んでいるうちに、なんとなく「形」ができているような気がしてくる。そんな「まずいプレゼン」にしないために、上の質問はリマインダーとして残しておこう。これらの質問の順番を逆転させると、プレゼンの中に「物語」を与えることができる。パソコンから離れ、ストーリーボードを作るのが先決なのだ。
 こんな心構え的なものに限らず、もっと実践的なアドバイスもある。ハッと気づかされたものを二つ、紹介しよう。「詳細は配布資料で、スライドはシンプルに」と「余白の使い方」の二つだ。
 まず、配布資料について。準備段階で、きちんとした配布資料を作っておけという。配布資料のおかげで、スライドやプレゼンはのびのびとやれる。よく、スライドをそのまま配布資料として用いる人がいるが、絶対にやってはいけないと警告する。スライドはスライド、資料は資料で、同じものではないという。
 つまりこうだ。スクリーンに出すスライドは、できるだけ視覚的なものでなければならない。すばやく、効果的に、そして強力に論点を裏付ける必要がある。いっぽう、配布資料は、(スピーカーがいない場で)プレゼン自体よりもさらに突っ込んだ内容や範囲を持った情報を提供するものなのだ。
 スライドの本質は、スピーカーである「あなた」を支援するもので、スライド単体では成立しない。もし、スライド単体で成立するのであれば、「あなた」が前に立っている必要などないとまで言う。配布資料を用意するだけで、何もかもスライドに詰め込まなければならないという思いから解放できる、これは大きい。
 次は、余白の活用について。うまいプレゼンの例は確かに余白を多用しているが、なぜ重要なのか?その答えがちゃんと書いてある。空白部分があると、見る人の視線は自然に空白以外の方向へ導かれる。新しいスライドが表示されたとき、聴衆の目は真っ先に画像(大きく、カラフル)へと引き付けられ、その後すぐにテキストへと移っていく。
 つまり、画像を使って視線を誘導するためには、余白がどうしても必要なのだ。そして、余白を使うための定石「グリッドと三分割法」を紹介している。シートのタテヨコを三等分に区切り、テキストはその線分上に配置するのだ。そして、画像の位置はタテヨコの交点に合わせる。全体をこの形に統一するだけで、余白を戦略的に活用したシートになる。はデザイナーにとっては常識らしいが、わたしには初だったのでありがたい。
 プレゼンの達人は、精進を怠らない。著者は、TED(Technology, Entertainmane, Design)でスピーチのお手本を探している[URL]。そして、スティーブ・ジョブズとビル・ゲイツのプレゼンテーションを比較して、こう述べる。ジョブズのスピーチに占めるビジュアルは、ゲイツよりも大きい、ほとんど不可欠な構成要素となっているという。
ジョブスは物語を演出するためにスライドを使う。そして、めったに聴衆に背中を向けることなく、そうしたスライドをスムーズに操っている。それは物語を語る手段なのである
 いっぽうゲイツにとってのビジュアルは「お飾り」や「添え物」であり、スライドを背景にスピーチするというよりも、スツールに腰掛けて自分の考えを話し、聴衆との質疑応答形式の方が得策なのだという。”


スライドデザインのヒント
http://www.garrreynolds.com/preso-tips-jp/design-jp/
1. スライドはシンプルに
パワーポイントはスライドを横長方向で使用する。このソフトは、講演者や講演内容を補助する視覚的情報を表示するのに便利なように設計されていて、スライド自身が「ショーの主役」になるように作られているわけではない(「主役」は、もちろん聞き手なのだから)。聞き手は、あなたに会い、あなたの言葉やメッセージに心を動かされたり、新しいことを学んだりするために来ているのだ。スライドが不必要に複雑だったり、ごちゃごちゃしていたり、エドワード・タフティが言うところの「ゴミグラフ」でいっぱいになったりしていては、あなたのメッセージや話を伝える能力を脱線させてしまう。スライドに不必要なものがあっては絶対ならない。

スライドには十分な余白や空間があるべきだ。空いたスペースを何とか埋めなければと、ロゴマークやその他の不必要な画像、またはこれといって理解の助けにならないテキストボックスなどを入れてはいけない。スライドがよりシンプルであればあるほど、その分視覚的なメッセージが効果的になるのだ。
2. 箇条書きと文章量を制限する
講演は聞き手のためのものだ。けれども箇条書きだらけのスライドは聞き手を飽きさせるだけで、ほとんどためにならない。これは文章量についてもいえることで、もっとも出来のよいスライドには、テキストはまったく含まれていないだろう。最近は誰もが文章過多のスライドに頼り過ぎているため、これは信じられないかもしれないが、もっともよく出来たパワーポイントのスライドは、ナレーション(つまりあなた自身)がなければ意味がないも同然なのだ。スライドは話し手を補助するためにあるもので、話し手を不必要にするためではない、ということを心にとめておこう。
講演に来られなかった人はよくこんなことを言うだろう。「出席できなくて残念でした。すごく良かったそうですね。できればパワーポイントのスライドだけでも送ってくれませんか?」しかし、よくできたスライドなら、あなたなしではほとんど意味がないはずだ。パワーポイントのスライドよりも、講演内容の要点をまとめ、さらにその内容をふくらませた文書を事前に準備しておく方がはるかに役に立つ。聞き手にとっても、ただ単にパワーポイントのスライドを印刷したものより、講演内容をさらに詳しくまとめた印刷物を持ち帰る方がずっとよい。聞き手に、詳細をまとめた資料や出版物を講演の後に渡す用意をしていれば、パワーポイントのスライドを大量のテキストで埋めようとする必要もないのだ。
この内容については後のセクションでまた詳しく触れるが、テキストに関して必ず覚えておくことは、聞き手に背を向け、スライドのテキストを一字一句読みあげるようなことは絶対にしてはならない、ということだ。

このようなシンプルなスライドを目指そう。

このような文章過多の(そして眠気を誘う)スライドは避ける。
3. 画面の切り替え効果とアニメーションを制限する
スライドのアニメーションと画面の切り替え効果を使う時は注意しよう。箇条書きを順に表示するアニメーションは、全てのスライドに使ってはいけない。多少のアニメーションは効果的だが、できる限りさりげなく、プロらしく(夜のニュース番組で見られるようなやり方で)使うこと。シンプルな「左から右へのワイプ」(「アニメーション」メニューの一つ)は箇条書きに有効だが、「スパイラル」や「ターン」は長ったらしくて遅すぎる(にもかかわらず、最近の多くのプレゼンテーションで使われている)。聞き手は、アニメーションを使ったスライドを次々に見せ続けられるとすぐに飽きてしまう。スライド画面の切り替え効果は、せいぜい2-3種類以下に押さえるようにし、全てのスライド間に効果を設定しないようにしよう。
4. 高品質な画像を使う
写真を含め、画像は全て品質の良いものを使うこと。自分のデジタルカメラで良いイメージを撮影したり、プロ用のストック写真集を購入したり、またインターネット上に多量にある高品質な画像を使ったりするのもいいだろう(ただし、著作権の問題には気をつけること)。画質の低い小さな画像を決して引き延ばしてはいけない。解像度をより悪くしてしまうからだ。
パワーポイントのクリップアートや、漫画のような線画は使わないようにしよう。繰り返して言うけれども、ソフトウェアに付随したものは、見る人も何百回と目にしているのだ。1993年当時には興味を誘ったのかもしれないが、現在ではこういったクリップアートを使うと、たいていの場合講演者のプロらしさを弱めてしまう。もちろん例外はあるし、すべてのパワーポイントのクリップアートがひどいというわけでもないが、使う時はとにかく注意深く慎重に使うこと。

こうした安っぽいクリップアートは避ける。

このような手を加えたストック写真の方がより効果的でプロらしく見える。
わたしはよくスライドに「人」の画像を使う。「人」の写真を使うと、聞き手がスライドにより情緒的に共感を覚えやすくなるからだ。写真の重要度が低い場合、わたしは明るさを下げ、フォトショップの「ガウスぼかし」や「モーションブラー」フィルタをかけてやる。写真が一番重要な場合は、聴衆に(製品の写真などに)注目してほしいので、画像をより目立たせてテキストをほとんど(または一切)なくしてしまう。

このスライドでは、画像が最重要だ。

同じプレゼンテーションのこちらのスライドでは、イメージは補助的なため、フォトショップで事前に加工して後ろの方に「押しやって」いる。
5. パワーポイントのテンプレートではないビジュアルテーマを使う
プレゼンテーション全体に渡り一貫したビジュアルテーマを使うべきだが、パワーポイントに入っているテンプレートのほとんどは、聞き手はすでに何度となく見たことがあるものだ(それ以前にこれらのテンプレートはそれほどできのいいものではない)。聞き手は、(少なくとも彼らにとって)新しく、独特の内容のプレゼンテーションを期待している。そうでなければ、彼らはわざわざあなたの話を聞きに来る必要はないのだ。聞き手は似たり寄ったりのプレゼンテーションには興味をそそられないので、パワーポイントのデザインテンプレートや補助画像は避けなければならない。プレゼンテーションが型にはまった既製品のように思わせてしまうからだ.
自分のニーズに合ったオリジナルのテンプレートを作ることも可能だ。作成したファイルをデザインテンプレート(.pot)として保存すれば、このテンプレートは次回以降通常のパワーポイントのテンプレートに加えて表示されるようになる。また、専門家が作成したテンプレートをオンライン購入してもよい(例えば、www.powerpointtemplatespro.com など).
6. 適切なグラフを使う
どれだけの情報が適切か、常に考えること。講演者は大抵、画面で表示されるグラフにデータを詰め込みすぎてしまうのだ。データをグラフにするには、いくつかの表示方法がある。以下に留意すべき点を挙げる。
円グラフ
割合を示す場合に使用する。割合の要素は4-6個に押さえ、色を変えたり位置をずらしたりして、もっとも重要な要素を引き立たせること。

縦棒グラフ
時系列に量の変化を示す場合に使用する。棒の数を4-8本に限るともっとも効果的だ。

横棒グラフ
量を比較する場合に使用する。例えば、会社の売上高を地域ごとに比較するなど。

折れ線グラフ
傾向を示す場合に使用する。例えば、この図は毎年売上高が上昇していることを示す、単純な線グラフだ。良い傾向が示されている。この点を強調するためには、矢印を後から表示させるようにする。ほら、先行きは順調だ!

一般的に、テーブル(表)形式は数量的なデータを並べて比較する場合に向いている。ただし、テーブルは視覚的なインパクトに欠ける。例えば、あなたの貢献度が他の二つのグループに比べて著しく高いということを示す場合、棒グラフ(下段右)にして表示するのが最も効果的だろう。逆に、貢献度が他に比べて低いことを目立たせないようにしたいなら、テーブル形式にするとより目立ちにくく、より感情に訴えにくい表示になるだろう。


7. 色をうまく使う
色は感情を引き起こす情緒的なものである。色をうまく使うことで、説得力を強くしたり、興味をかき立てたりすることができる。調査によると、色の使い方によって関心を強め、学習の理解力と記憶力を高められることが判明している。

色彩理論の専門家である必要はないが、ビジネスのプロとして多少の知識は持っておくべきだ。色は次の2つの一般的なカテゴリーに分類できる。寒色(青や緑など)と暖色(オレンジや赤など)だ。寒色は見ている人から背景方向へ遠ざかって見えるため、背景に使用するのが効果的だ。暖色は手前に向かってくるように見えるため、前面にあるもの(テキストなど)で最も効果的に働く。こうしたことを考えると、よくあるパワーポイントのスライドが青の背景に黄色いテキストの配色になっているのも不思議ではない。必ずしもこの配色を使わなければと思う必要はないが、このような配色にバリエーションをつけて使うとよいだろう。

大きなホールなどの暗い場所で講演をする場合、暗い(紺や灰色など)背景に、白や明るい色のテキストはよく合う。しかし、ほとんど照明をつけたままにする(非常に賢明な)手法を取るならば、白い背景に暗いテキストの方がずっとうまくいく。周りにある程度光がある部屋では、暗い背景に明るい文字はひどい結果になるが、暗い色のテキストに明るい背景の場合には画像の鮮明度をある程度維持してくれるだろう。
もっとよく知るには:
• PresentationPro.comには、Flashによる優れたチュートリアルがいくつかあり、色についてのものもある。
• 色についてもっと知るには、CreativePro.com を見るといい。
• Dummies.comには、パワーポイントでの配色の使い方についての短い記事がある。
8. フォントをうまく選ぶ
フォントは、それ自身の持つイメージがさりげなく伝わるため、フォント選びは慎重に行うべきである。フォントの組み合わせは、プレゼンテーションのスライド全体を通して一貫性を持つようにし、同系列のフォント(例えば明朝体と明朝体のボールドなど)は2種類以内にする。セリフフォント(Times New Roman などの飾りひげ付きの書体、和文フォントでは明朝体)とサンセリフフォント(Helvetica や Arial などの、ひげのない書体、和文フォントではゴシック体)の違いを知っておこう。セリフフォントは小さなサイズでも読みやすいと言われているが、スクリーンでのプレゼンテーションではプロジェクターが比較的低い解像度であるため、ひげの部分(もしくは細い部分)が消えてしまいがちになる。
サンセリフフォントは一般的にパワーポイントでのプレゼンテーションに最も向いているが、どこででも見かけるHelveticaフォントやMSゴシックなどはなるべく避けるようにしよう。私はGill Sansフォントをよく使用している。このフォントはセリフフォントとサンセリフフォントの要素を持ち、プロらしく見えるにもかかわらず親しみやすく“対話的”なのだ。どんなフォントを選んだとしても、部屋の後ろからでもテキストが読めるようにしておくこと。

Timesフォント

Arial Black フォントと Arial フォント
9. ビデオや音声を使う
ビデオや音声は適切に使うこと。ビデオクリップを使って具体例を見せると、情報を認知するプロセスがより促進される。これは人間の自然な学習過程である。アプリケーションを切り替えたりビデオレコーダを操作したりせずに、パワーポイントでビデオクリップを再生することもできる。ビデオクリップを使えば、主張をよりはっきり示せるだけでなく、気分転換にもなるので、聞き手の興味を高める効果もある。音声(インタビューなど)を使うのも同様に効果的だ。ただし、パワーポイントに含まれる安っぽい効果音(スライドのアニメーションの時に流すホルンや拍手の音のようなもの)は使わないこと。アニメーションに過剰な効果音をつけると、聞き手の信頼を簡単に失ってしまう。
10. スライド一覧で時間を費やす
マルチメディア学習理論における文節化原理(Segmentation Principle)によれば、情報を小さな固まりや区切りに分けて提示すると、人間はそれをより良く理解できるという。これをパワーポイントに置き換えて言えば、スライド表示画面を抜け出してスライド一覧を表示すると、プレゼンテーション全体の論理的な流れよくわかる。このように見て、さらに論理的で自然な流れのプレゼンテーションにする必要があれば、1つだったスライドの内容を2-3つに分けてみるのもいいだろう。この表示画面では、見る人の視点からプレゼンテーション全体の統一性を良く把握できる。また、削除すべき余分な画像データをより見つけやすくなり、視覚的にさらにすっきりとわかりやすくなる。



準備段階のヒント
http://www.garrreynolds.com/preso-tips-jp/prepare-jp/
1. 終わりを意識して始める
パワーポイントを立ち上げる前に、プレゼンテーションをする日のことをよく考えてみよう。そもそもの目的は何か?
なぜあなたがプレゼンを依頼されたのか?聴衆は何を期待しているか?
例えば50分のプレゼンをするならば、その中で最も重要で、聞き手に覚えてもらいたい情報は何か?単に情報を共有するように求められたとしても、それだけでは聞き手は満足しないだろう。情報を得るためだけならミーティングやセミナー、プレゼンテーションは必要ない。本や配布資料を読めば良いのだ。

2. 聞き手のことを可能な限り理解する
聞き手にとって最も有益な情報を提供する素晴らしいプレゼンターになるためには、プレゼンテーションのコンテンツを作成する前に、まず聞き手に関する基本的な情報を正しく把握しなければならない。
最低でも次の5つについては明確にしておこう。

彼らはどのような人たちか?
どんな社会的背景を持っていて、あなたが提供しようとしている情報についてどれだけの知識を持っているのか?

イベントの目的は何か?
インスピレーションを与えるため?実用的な情報を得るため?アドバイスより理論やコンセプトを求めているのか?

なぜあなたが話すように依頼されたのか?

あなたに期待されることは?

どこでやるのか?
場所や設備等について出来る限りの情報を得ること。
いつやるのか?
準備に十分な時間は取れるのか?
何時から始まるのか?他にもプレゼンターがいるなら、あなたは何番目か?(選択できるなら、最初か最後の順番を選ぶのが良い)何曜日に行われるのか?これらは全て大切な要素である。

3. 内容がすべて
どれだけデリバリーが上手くても、またスライドに素晴らしいビジュアルを使用して美しくまとめていても、プレゼンテーションの内容自体がしっかりしたものでなければ、それは成功とは言えない。内容が良ければそれでいいという訳でもないが、プレゼンテーションの準備段階では、聞き手に適した内容を考え、それを聞き手が共感できるようなストーリーへと作り上げることが大切だ。

注意事項:内容を充実させることは重要だが、聞き手に大量のデータを投げつけることは避けよう。これは残念ながらよくあることなのだが、聞き手が消化できる限界を超えたデータを盛り込み過ぎ、またそのデータの持つ意味を分かりやすく説明しようとする努力を怠るプレゼンターがたくさんいる。これは全てを盛り込まないと要点を理解してもらえないかもしれないという恐れからくることが多いが、実は全く逆効果だ。

4. シンプルにまとめる
シンプルにするというのは手を抜くという意味ではない。
複雑な内容をシンプルにするのはプレゼンターにとってはとても大変なことだが、聞き手には分かりやすく、受け入れられやすい。そのためにはより注意深く情報を精査し、何を入れて何を省くか、慎重に考えなければならない。あなたが伝えようとしているメッセージの根幹となるものは何か?準備段階では常にそれを考えながら内容をまとめること。迷った時は自分にこう問いかけてみよう:
EXERCISE
聞き手に覚えておいてもらいたい3つの要素は何か?
その3つを補足する情報以外の要素は増やさないようにしよう。
(1)__________
(2)__________
(3)__________

5. アイデアをアウトプットする
準備段階ではアナログな方法をお勧めする。つまり、いきなりパワーポイントやキーノートに情報を打ち込むのではなく、紙とペンを使ってアイデアを書き出していこう。私はいつもオフィスにある大きなホワイトボードに自分の考えを書き出してブレインストーミングする(アップルに勤めていた時は、オフィスの壁一面がホワイトボードだった)。
私にはホワイトボードはとても効果的で、制限されることなく自由に考えをアウトプットすることができる。そして一歩下がって全体像を俯瞰し、書き出したアイデアをどう論理的に構成してパワーポイントに落とし込むかを考えることもできる。また要点を抽出し構成をまとめていく上で、補足的なチャートや写真などのビジュアル要素も思いつくままにラフでそこに描いていく。プレゼンテーションにはデジタル技術が必要だが、話をして聞き手と繋がりを築くという行為はとてもアナログなものだ。
クリフ・アトキンソン氏は2005年に著書「Beyond Bullet Points」で次のように述べている。
「プレゼンテーションをいきなりパワーポイントで作り始めるというのは、まるで映画監督が台本もないのに配役し撮影を始めるようなものだ。」
準備段階はアナログで
私はよくメモパッドとペンを使ってストーリーボードのラフ案を書き出す。前述したように、アイデア出しをする時はアナログの方法の方がよりクリエイティブに考えられるからだ。ソフトウェアの使い方に迷うこともないし、全体の流れを見ることも簡単にできる。ある事柄について補足的にイメージを使用したい場合、例えば写真を入れたり、グラフを用いたりなど、手書きでそのラフをさっと描くこともできる。
そんなやり方は時間の無駄で、始めからパワーポイントで作った方が二度手間が省けるのでは?と思う人もいるだろう。しかし実際そうしてみたところ、その方がもっと時間がかかることに私は気づいた。なぜなら、全体像を見ようとすると、スライドビューから全体ビューへ何度も行ったり来たりを繰り返さなくてはならず、より手間がかかるのだ。
紙やホワイトボードを使うアナログなやり方は、 伝えたいメッセージを整理しシンプルにする作業が容易にできる。そのプロセスを経てからパワーポイントを使うと、よりスムーズに形にすることができるのだ。その際、私はあまりメモパッドやホワイトボードに書き出したラフ案を見ることはない。
なぜならその時点で既に頭の中で明確にメッセージの構成と流れが出来上がっているからだ。時々ラフ案を見直して、どんなイメージを使おうと考えていたかを確認し、iStockphotoなどのストックフォトサイトや自分が撮った写真のライブラリーからそれに合ったイメージを探し、スライドに挿入する。アナログとデジタルを上手く活用しよう。
6. 聞き手を惹き込むロードマップを作る
プレゼンテーションの構成作りは最重要ポイントだ。しっかりと考え抜かれた構成がなければ、スムーズなデリバリーも美しいビジュアルも無意味なものになってしまう。最初の段階でアイデアをじっくりと抽出し、それらを論理的な流れに落とし込めば、あなたの考えは明確になるだろう。また聞き手はあなたのプレゼンの流れを理解する必要がある。これは、プレゼンの最初に議題を示したスライドを見せれば良いというのではない。実際の構成自体を論理的な流れに基づいたロードマップとして描き、そしてその旅に聞き手を導こう。
7. だから何?
プレゼンテーションの準備段階で、 私はよく「だから何?」「それで?」と自分に問いかける。プレゼンターは常に聞き手の立場になって考えることを忘れてはいけない。 あなたの話す内容が相手にとってなぜ 大事なのか、どう関係するのか?「だから何?」の質問にうまく答えられないなら、その情報は省いてしまう方が良いだろう。

8. エレベーターテストに合格できるか?
あなたのメッセージの明確さをエレベーターテストで試してみよう。このエクササイズは、あなたのメッセージを30-45秒以内に「売る」ための練習だ。こんな状況を想像してみよう。あなたはマーケティング部長に新しい企画について説明するアポを取りつけた。納期も予算もかなり厳しい中、この企画の承認を得るために、部長に直談判できるのはとても大きなチャンスだ。部長室の前に到着すると、急に部長が部屋から飛び出して来た。手にはコートとブリーフケースを持っている。
「悪いが急用が出来て外出しなければいけなくなった。時間がないので、一緒にロビーまでエレベーターで降りよう。その間に企画について聞かせてくれないか?」果たしてあなたは、エレベーターがロビーに着くまでに自分のアイデアを上手く説明できるだろうか?実際にこんな状況は起こらないかもしれないが、プレゼンテーションの持ち時間を半分にするように要求されることはあるかもしれない。例えそんなことが起こらないとしても、そんな状況でいかにあなたの考えを簡潔にまとめられるかを考えながら準備すると、よりメッセージが明確になり、伝わりやすくなるのだ。
9. ストーリーの美学
素晴らしいプレゼンテーションにはストーリーがある。一流のプレゼンターはよく個人的なストーリーを語って自らのメッセージをより深く描写する。複雑なアイデアをわかりやすく伝えるには、参考例をたくさん挙げるか、そのアイデアが活かされた経験談などをストーリーとして語ると効果的だ。ストーリーは聞き手の記憶に残りやすい。プレゼンテーションの内容をしっかりと覚えてもらいたいなら、聞き手が共感でき、記憶に残るストーリーを考えてみよう。良く出来たストーリーは明確な起承転結で構成されている。単に事実やデータを示すだけではなく、それがどういう意味を持つのか、関連性のあるストーリーを語ってみよう。

10. どうすれば自信を持てるか
プレゼンテーションをする際、緊張するという人は少なくないが、準備を周到にすれば緊張は減らすことができる。プレゼンテーションの論理的な流れを作り、適切でプロフェッショナルな補足ビジュアルを用い、しっかりと時間をかけて準備したならば、何も緊張することはない。それに加え、実際のコンピュータとプロジェクターを使用してリハーサルを何度か行えば、緊張感はいつの間にか消えてなくなってしまうだろう。私たちは無知なことに対して不安や恐れを感じる。プレゼンテーションの内容をしっかりと熟知し、リハーサルも行い、次にどのスライドが来るか把握し、どんな質問が来そうか予め想定し、それに対して答えを用意しておく。そうやって準備すれば無知の要素はほとんどなくなるだろう。わからないことや不安に思うことを一つ一つ取り除けば、自然と不安に思う気持ちはなくなり、その代わりに自信が満ちあふれて来ることだろう。

講演のヒント
http://www.garrreynolds.com/preso-tips-jp/deliver-jp/
1. 熱意を見せる
講演のヒントを一つだけあげるとすれば、話そうとする話題に情熱を持ち、それを態度に示すということだ。もちろん、内容自体も素晴らしく、映像表現も専門的で優れたデザインであるべきだが、そういったものすべては、あなたがその話題について心の底からの信念を持たなければ意味がない。凡庸な講演者と偉大な講演者の最大の違いは、聞き手と嘘のない刺激的な関係を築ける能力があるかどうかにある。尻込みせず、自信を持つこと。そして、話題への情熱を聞く人すべてに突きつけるのだ。

2. 始まりを効果的に
第一印象の影響は強いと言われるが、まさにそのとおりだ。講演の最初の2-3分は最も重要な部分で、聞き手は最初の数分間はあなたを気に入ろうとする。この機会を逃してはならない。それなのにほとんどの講演者は、講演内容の背景を不必要に説明したり、個人的もしくは専門的な経歴などについて長々と話し続けてしまい、この機会を外してしまうのだ。

3. 講演は短めに
人間は、講演者の話を座ったまま受け身で聞いている時は、そんなに集中力が持たないものだ。聞き手の集中力は始まりがもっとも高く、“最後に…”という話をされると再び高くなる。こうした反応は人間の習性であり、特に忙しい(そして大抵疲れた)現代の労働者には特に顕著である。なので話す時間が30分ある場合は、25分以内に終わらせるべきだ。聞き手には、もう十分聞いたよと思わせるより、もっと聞きたいと思わせる方が良い。プロのエンターテナーはこうしたことをとてもよく心得ているものだ。

4. 演壇から離れる
聞き手により近づくために、演壇から離れるか、もしくはその前に出よう。講演の目的は聞き手とうまく繋がることなのに、演壇はあなたと聞き手との間に壁を作ってしまう。物理的な障壁をなくせば、聞き手との関係はより築きやすくなり、気持ちも通じやすくなる。

5. リモコンを使う
スライドやアニメーションをより効果的にするため、小型の携帯型リモコンを使おう。リモコンを使えば演壇から離れることができる。これは至上命令といってもいい。キースパンというメーカーが提供する商品に良いものが2つあり、Keyspan Presentation RemoteとInterlink remote。

6. “B” キーを忘れずに
パワーポイントなどのスライドを表示している時にキーボードの”B”を押すと、画面が真?暗になる。スライドの内容から脇道へそれたり、別の話をする必要がある時にこの機能は便利だ。スライドを無にすることで、聞き手の注意をあなたに引き戻せられる。元に話題を戻る時は、”B”キーをもう一度押すことで画面は再表示される。
7. アイコンタクトをうまく取る
聞き手全体を見渡すのではなく、一人一人の目を見るようにしよう。コンピュータを使って講演をしているのだから、背後のスクリーンを見る必要は全くない。内容を確認するには、コンピュータの画面をちらりと見ればいいのだ。聞き手に背を向けると、聞く人は確実に減ってしまう。また、うまくアイコンタクトをとっている時に、笑顔を見せることも忘れずに。深刻な内容でない限り、笑顔はとても効果的だ。

8. 照明はつけたままに
会議室や教室で講演をする時、スライドがよく見えるように部屋の照明を消したくなるものだ。しかしスクリーンの明るさと部屋の明るさのバランスに注意しよう。照明を消してしまうと、眠気を誘う効果はもちろん、すべての注意がスクリーンに集中してしまう。聞き手はスクリーンよりもあなたを見ているべきだ。最近のプロジェクターは明るいので、照明をほとんどをつけたままでも十分に対応できる。
9. 少人数にはテレビを使う
少人数のグループに対して講演をするなら、コンピュータを(S端子経由で)大きめのテレビにつなげるといい。テレビ画面を使えば、部屋の照明はほとんどつけたままにしておける。この時、スライドの文字や画像がテレビの画面でもちゃんと見えるような大きさにしておくこと。プロジェクターの時より文字サイズをかなり大きくしなくてはいけないだろう。
10. いかなる時も、礼儀正しく、愛想良く、プロフェッショナルに
聞き手から質問やコメントがあった場合、まずそれに対し丁寧に感謝の意を示すべきだ。たとえ扱いにくい相手でも、卑屈にならず常に上品に振る舞い、礼儀正しく対応しなくてはならない。真のプロフェッショナルは常に冷静に自分を保つことができる。こうした態度は、あなたの評判に直接関わるということを忘れず、聞き手の中の最大の難物にも丁重な態度を崩してはならないのだ。

ーー
『マンガ学―マンガによるマンガのためのマンガ理論』


スコット マクラウド, 岡田 斗司夫監訳, Scott McCloud
『マンガ学―マンガによるマンガのためのマンガ理論』

漫画の定義
“意図的に連続性をもって並置された絵画的イメージやその他の図像。
情報伝達や見る者の感性的な反応を刺激することを目的として描かれる。”

要は
“連続的芸術”
(定義が認識を作る。定義を変えれば漫画でなかったものが漫画になる)


1519年にスペイン人のコルテスが発見した、コロンブス到着前のアメリカの英雄譚の絵物語、
(こんな感じの絵


古代エジプトの壁画、
マックス・エルンストの絵画なども漫画。
(私の画廊記事にある



・コマとコマの間のすきまを間白(かんぱく)といい、漫画の本質を担う。
この間白で想像力が二つのイメージをつないでひとつのアイデアに変える。
記号がボキャブラリーなら補完は文法。
つながりのある絵がマンガの定義なので、
マンガは補完そのものとある意味言える。
時間と空間の断片であるコマとコマをつなぐのは読者の補完。
字間と運動はコマとコマの間で補完またはコマの中で行われる。
(絵が並ぶと無関係だと考えない人間の性質を利用)

・p、55の7コマ目、ふきだしに顔があり、顔の部分は輪郭のみで中にセリフ。つまり、ふきだしと顔の輪郭の役割が入れ替わっている。
(衝撃的。主人公だけが落書きみたいな『おやすみプンプン』思い出す。たしか頭部が黒塗りでセリフが描かれていたコマがあった。

何度でも言う。「おやすみプンプン」は素晴らしい - 誰が得するんだよこの書評
http://d.hatena.ne.jp/daen0_0/20111111/p1
“破壊力の源泉は、この物語が一人称で語られる点にある。主人公のプンプンはひよこ型の謎の生命体として描かれているが、作品日世界ではただの内気な男子学生である。当然、人間だ。主人公とその親族以外は、ふつうの人間として描かれているのに、なぜ主人公を人間の姿で描写しないのか。それは、この作品が一人称で描かれる、主観的な物語だからだ。
主人公の姿を人間として描写してしまえば、その時点でそのマンガは第三者の視点から見た客観的な物語になってしまう。そもそも、人は普段、自分を人間としては認識していない。なぜなら視野の中に自分の姿は映らないからだ。だから、人は自分のことを客観視できず、どこか特別扱いしてしまう。そういった己の自己中心的な視野を保ちつつ、マンガにするのは至難の業だと思う。小説なら一人称で書けばそれですむ。しかし、マンガで一人称の視点から描くと、主人公の姿が一切出てこなくなり、読者は物語の環境がまったく理解できなくなる。
そこで著者の浅野いにおは、主人公を抽象的なひよこ型のなにかに置き変えることで、この問題を解決したのだ。だから絵的に見れば、神の視点から見た三人称の話なのだが、そのストーリーは一人称のそれとなっている。画期的だと思う。著者には最大限の賛辞を送りたい。
”)


コマ割に見る日本のマンガと欧米のマンガの違い - Togetterまとめ
https://togetter.com/li/96582

藤本由香里 日本帰国‏ @honeyhoney13 2011年2月2日
日本では1つのコマには一つの時間しかない。
欧米のコマには、その中に複数の時間がある。
日本では1つのコマには一つの時間しかないから、「その瞬間に必要なベストの顔が描ける」。」
しかし複数の時間がある欧米のマンガでは、ただの「ある人の普通の顔」になる。まさに至言。)









ーー
スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン



スティーブ ・ジョブズ・スタンフォード大・卒業式スピーチ・2005年

・自問してほしい、本当に売り込む者は何か

スタバが売っているのは職場でも家庭でもない第三の場所。

・構想はアナログでまとめる
まずは紙と鉛筆で筋書きを作る。

・一番大事な問いに答える

聴衆が知りたいことはただひとつ、「なぜ気にかける必要があるのか」
聞き手に覚えておいてほしいポイントをひとつだけピックアップして、
それを何度もプレゼンの中ではもちろん、他のマーケティング媒体の中でも繰り返し使う。

アリストテレスの人を説得する方法

ジョブズのプレゼンも以下を満足する。

1 聞き手の注意を引くストーリーやメッセージを提出
2 解決あるいは回答が必要な問題や疑問を提出
3 提出した問題に対する回答を提出
4 提出した回答のメリットを具体的に記述
5 行動を呼びかける
ジョブズの場合は「今すぐここを出て買ってくれ」

ジョブズ
「ユーザーの体験からスタートして技術へさかのぼらなければならない。
逆ではいけない」


「なぜ気にかける必要があるのか」
毎日の生活をどう変えてくれるのか説明すること。
やさしい言葉、わかりやすい実例デメリットを提示し、
なぜお客にとって大事な唯一の問いにはっきりと答える販売員を教育すればいい。

ジョブズのプレゼンは製品を売ろうとしない。
売ろうとしているのはよりよい未来という夢。
よりよい未来とはあなたにとってではなく
聞き手にとって良い未来。

ジョブズは「どのように」の前に「なぜ」を説明する。

聴衆は製品のことなど気にしない。
人が注意を払うのは自分自身だ。

聞き手に覚えてほしいポイントを一つだけ挙げるとしたら何だろうか。
選んだポイントを明快に伝える。
少なくとも二回は伝える。
バズワードやジャーゴンはなくす。
選んだポイントをプレスリリース、ウェブサイト、プレゼンなど
すべてのマーケティング資料で繰り返し同じ形で取り上げる。


重要なのはモノではなくモノがどう顧客の暮らしをどう改善するのか。

パッションステートメント
とはなぜ心から真剣にそうしているのか理由を一文にまとめたもの。


英語の二文字が日本語の一文字にだいたい相当する。
ヘッドラインは140文字以内なら
日本語なら70文字以内。


「顧客のよりよい暮らし」のために製品を売っているという情熱をが大事。


ツイッターのようなヘッドラインは
70文字以内。
訳注
原著では140文字以内だが、
日本語なら70文字にすべきだろう。
ただしツイッターの説明は原文通り140文字。


「アップルが電話を再発明する」
「1000曲をポケットに」
「速度は2倍、価格は半分」など

簡潔で具体的で利用者にメリットがわかるフレーズ。


3点ルール
主要メッセージを 3つまで絞り込む。
人が短期記憶に保持できる情報はごく少量。
7プラスマイナス2だと1956年に発表されたが、
今の学界の定説では
人が楽に思い出せるのは3から4項目だとしている。

ゴルフでは流れるスイングを構成する小さな動きを山のように覚えないといけない。
一度にたくさんのことを考えようとすると混乱が起こる。
海兵隊の研究で命令を3つにすると兵が従いやすいことがわかっている。
だからスイングのポイントを三つ教えてほしい三つだけに絞ってほしいと先生に頼んでみた。
お尻、移動、フォロースルー
これだけがよかった。
その日から大きく上達した。

(何かを練習するときの注意事項が3より多いなら、
3ずつわけて、3つの事項のみ守るよう注意して練習すればいい。
30項目を守らないといけないなら、
まずは重要度順に1から並べ、
まずは1から3を守れるように練習。
だいたい守れたら4から6へ。
どんどん30まですすむ。
あとは繰り返し。
1から3を守れるまでまったく4以上はやらないのはダメ。
4以上が1から3を上達させたり上達のコツを教えてくれたりする。
脳内メモリーを節約しよう。

↓の列挙で実践したけど、
 列挙の際には、3から4つ並べたら改行したら読みやすそう。)

三つのキーメッセージを高める部品を用意する。
体験談、事実、実例、アナロジー、
メタファー、推薦の言葉。



プレゼンの早い段階で敵役=顧客が痛みを感じるポイント=問題を導入。
語る情報を入れる場所を聴衆の頭の中に用意しないといけない。
問題提起無しに解決策を提示するアントレプレナーに用はない。
カップも用意せずにコーヒー(アイデア)はいかがですかって言われてもねえ。
投資家とはアイデアを分担して買う人たち。
だから製品が対処しようとしている問題がどれほど多くの人を困らせているのか知りたい。
解決策先にありきでは魅力が低い。
問題と解決策が明確にならなければ
市場規模や競争、ビジネスモデルについて質問したいとさえ思わない。



究極のエレベーターピッチ=ごく短いセールストーク

ジョブズが敵役の導入に使う時間はせいぜい2から3分。
やろうと思えば30秒でも可能。
以下の質問四つすべてに答えられる一文を作ればいい。
1 何をするのか
2 どの問題を解決しようとしているのか
3 ほかとはどう違うのか
4 なぜ気にかける必要があるのか

(地球温暖化詐欺のアルゴアのプレゼンのうまさの記述があるが割愛)

あなたの製品など気にする人はいない。
人々が気にするのは自分の問題を解決すること。



悪役を提示したらそれを倒す正義の味方を登場させる
どうあるべきかの自分のビジョンを紹介。
ユーザーの痛み=敵をいかにやわらげてくれるのか説明。

正したいと思う問題に対して情熱をもっていなければ最後まで頑張りとおせない。


10分ルール
10分たつと聴衆は話を聞かなくなる。

10分で新たなコマーシャルを紹介するなど、
幕間を入れたりして利き手の脳を休ませる。


画像優位性効果
ビジュアル情報と音声情報は脳の異なるチャンネルでまったく違う処理が行われる。
言葉ではなく絵で考えを表現したほうが記憶に残る。
情報を話して聞かせただけだと
72時間後、10パーセントしか記憶していない。
絵を加えると65%が記憶に残る。
絵が文字より効果が高いのは脳は小さな絵の塊として単語を見るから。
(アルファベット限定?)

数字をドレスアップする
数字にアナロジーの化粧をほどこす。
長さ 地球何周分 月へ行って帰ってくる
時間 何時間聞ける

数字が大きくなるほど聞き手にわかる文脈で説明することが重要。

(一兆円の損失よりも一万円の損失の方が痛い)

中核となるテーマに、それを支持するデータを用意すること。
ただし数字を用意しすぎると聞き手が嫌になってしまう。
データを聞き手の暮らしに密着した文脈に置くこと。


文章の難しさ判定法

一文を構成する単語数

語彙密度 密度が低いほどわかりやすい

難解語 四音節以上の単語数の平均値

難読指数 理解に必要だとされる教育年数
※ニューヨークタイムズは11から12。
学術文書では18前後。
(新聞のレベル設定は小学生高学年)


ジョブズの言葉にジャーゴンが登場することはほとんどない。
長く抽象的な話はせず短い言葉で具体的。
写実的な形容詞を使う。感情的。

顧客は営業部隊。

コピーの文句をすっきりさせる。直して、直して、さらに直す。
繰り返しをなくし、バズワードをなくし、ジャーゴン(専門用語)をなくすこと。
英語なら難解さを確認できるサイトがある。

大げさな言葉や写実的な形容詞を使うのは問題ない。


脳は変化を求める
どれほど準備しようが始まってしばらくすると聞き手は時計を見るようになる。
だからアメリカ大統領スピーチは20分以内に収まるように書かれている。
ジョブズの基調講演は一時間半近くにおよぶので、
デモやビデオクリップ、ゲストスピーカーの登壇と変化をつけて興味を引き続ける。


購入に踏み切る最大の理由、
一番買う気にさせる力が強いのが口コミ。
本人登場がベストだが、
動画でもいいし、
少なくとも言葉を引用させもらうべきだ。

新しい製品やサービス発表前に顧客に試験してもらい
発表内容が正しいと証言してもらうこと。
信用ある媒体や人気ブログやメディアの評価なども役立つ。

顧客からもらった言葉をプレゼンに組み込む。
一番簡単なのが製品について顧客に語ってもらい
二分以内に編集してプレゼンに挿入。

公の場で社員やパートナー、顧客に感謝する。頻繁に。



よいデモには五つの共通点がある。
1 短い
2 シンプル 伝える内容を一つか二つに絞る
 期待でじりじりさせる

3 魅力的
注目の機能を見せて他社製品との差別化
実用性も必要 「それがどうした」と言われると考える

4 軽快 進行が速い 15以上かかることをデモで使わない

5 実質的
聴衆が抱えている現実の問題を製品が解決してくれることをはっきり示す。


豊富な小道具を使う
隣の人の似顔絵を30秒で簡単に描いてもらう
あらかじめ来場者に紙と鉛筆を配る。
好きな音楽や映画なども書いてもらう。
この紙を順次5回、回してもらう。
ステージに上がってもらう。
ボランティアを募る。


三種類の聞き手がいる
眼、耳、躰

目から吸収するタイプが四割で、
ビジュアル性が高いほどよく記憶できる。
スクリーンに文字を詰め込まない。
情報に対して人は自分とのつながりを感じると行動を起こす可能性が高まるが
つながりを感じるにはまず自分の内面に取り込まなければならないことを忘れない。


二割から三割。
個人的な話や生き生きとした実例でキーメッセージをサポートすること。


体験型
やってみたり触ったり。
じっと聞くのが苦手であきやすい。
体を動かす何かを組み込んで飽きさせないようにする。
書かせる、デモに参加させる。



シーン 13: 「うっそー!」な瞬間を演出する

言ったこともしたことも忘れられてしまうが感じさせたことはわすられない。


退屈なものに脳は注意を払わないが
心に訴えてくるものには注意を払う。
神経伝達物質のドーパミンは小脳扁桃に蓄えられている。
心が動くと小脳扁桃からドーパミンが放出される。
ドーパミンは記憶と情報処理をおおいに助ける働きをする。
これを覚えろと書かれた心のポストイット。

有機栽培の大手のプレゼンの統計では心は動かなかった。
しかし、普通の農場では家に帰っても子供たちにお帰りのハグをしてもらえなかった、
まずシャワーを浴び、服を洗って消毒しないといけなかった。
今畑から子供たちの腕の中へ飛び込める。
体に有害なものがついていないから。
この話だけは覚えている。心が動いたから。


感動の瞬間に向けた筋書きを作る。十分に盛り上げてから爆弾を落とすこと。
爆弾投下は自然にできるまで練習。

全身で伝える三つのテクニック

1 アイコンタクト
聴衆と目を合わせる。
スライドやメモを読むこともめったにない。
ジョブズも使わないわけではなく見えないところにメモを用意していることが多い。
ジョブズは読んでいてもそうだとわからない。
ほとんどのプレゼンターは文字を読むことに時間を費やしすぎる。
アイコンタクトあると正直、信頼できる、誠実、自身に満ちているなどを感じさせると
研究で確認されている。
アイコンタクトを避ける人は自信がなく、リーダーの素養がないと感じてしまう。

2 開いた姿勢
ジョブズは滅多に腕くみしないし、演台の後ろに立つこともない。
デモのときでさえジョブズはコンピュータの隣に座り聴衆が見えるようにする。
操作が終わればすぐに焼酎の方を向き今何をしたのか説明。

3 手振り
両手を両脇にたらすと緊張しているように見えたり堅苦しく感じたりする。
身振り手振りを使う方が考えがまとまりプレゼンで言いしゃべりができる。
体を動かさないようにすると意外なほど注意力を撮られる。
手の動きで思考プロセスがわかる。

第二幕 仕上げと練習を行う
シーン 14: 存在感の出し方を身につける

アイコンタクトを保つ、開いた姿勢をとる、必要に応じて身ぶり手ぶりも活用する。
抑揚をつける、声を大きくしたり小さくしたりする。
自分がしゃべっているところを録画して見る。


抑揚、間、調子を変える。
先を急がない。
大事なポイントでは数秒だまり、聴衆に染み渡るのを待つ。
ジョブズは絶対に急がない、
何度も練習しゆっくりとしゃべり間を撮っていいたいことが理解されるまで待てるように仕上げてあるからだ。
ジョブズがよく用いるのは、
クライマックスに向けて盛り上げる段階では声を小さくし、
最後に大きな声でドンと発表。

逆をやることもある。
初代iPodを発表したときは
「音楽ライブラリー全部を持ち歩ければ、
音楽の楽しみ方が大きく変わる」
と大きな声でしゃべったあと、
声を小さくして
「iPodがすごいのは、全部の曲をポケットに入れて持ち歩けること」
と決め手の一撃を放った。

ジョブズは覚えてほしいヘッドラインやキーメッセージは
とてもゆっくりしたスピードでしゃべる。
初代アイポッド発表では、ささやきに近いところまでこれを小さくすることで
大事な部分を強調したが、
同時にスピードも落としてドラマを盛り上げていた。

常に自信を持って行動する
最初の90秒で評価の大勢が決まる。

自分がしゃべっているところを録画してみる。
体が発するメッセージを感じ、
しゃべり方を確認する。
プレゼンスキルを高めるにはビデオで自分の姿を見るのが一番。


簡単そうに見せる

一に練習、二に練習、三、四がなくて五に練習。
ジョブズは何時間もの練習を何日もする。

何気なさは真剣に練習したから生まれる。

ジョブズは何週間も前に準備を始める。
五分のデモでも作るのに数百時間かける。
リハーサルは丸二日。
同席したプロダクトマネージャーの意見を聞きながら。
スライドにも膨大な時間を投入。
コンテンツの多くはジョブズ自身が書いたりデザイン。
デザインチームの助けを借りつつだ。
本番と全く同じリハを一回か二回。

トップクラスの人たちはみな意識的に練習している。
なんとなく繰り返すのではなく具体的名も苦行を設定し
他人から意見を聞き、長期的に良くなる方へと進もうと努力する。

何日も前から、想定されるヤジや切り返しや受け流しの練習もする。
練習で練り上げなければ自然にならない。


頂点に立つ人は他人より努力が圧倒的に多い。
達人レベルになるまでには一万時間の練習が必要。
一万時間とは
一日三時間、
一週間二十時間
を十年続ければ達成できる。


正直な意見を言ってくれる人に自分の姿を見てもらう。
自分の姿を見るのは嫌なものだが絶対に必要。

アイコンタクト
内容は基本的に記憶。
スライドはきっかけ。
メモを読むと自信がなくおどおどしているように感じられ、
話し手とのきずながきれる。
メモを完全になくせではない。
聴衆からメモが見えないように、
よほど注意しないとメモを見ているとわからないほどにちらっと。

ボディランゲージ
腕は組まない
開いた姿勢にをとる
手をポケットに入れない
落ち着きなく動くなど利き手の注意をそらす癖はないか。
しぐさは自然に状況にあったものか。
ぎくしゃくしているか。
言葉に込めた自信はボディランゲージにも反映しないといけない。


つなぎの言葉
あーえーそのー
文と文の間の言葉で埋めてしまってはならない。
聞き苦しい癖を治すには自分がしゃべっているところを自分で見てみることだ。
自分の癖に気づけば注意できるようになる。
気づきさえすれば九割なおったようなもの。

しゃべり方
抑揚と音量に変化をつける。
調子を変える。
一本調子にしない。
速くとゆっくりのメリハリ。
間も活用。
先を急がない。
一息つかせる。

エネルギー
エネルギー不足はダメ。
ほとんどの人はエネルギーレベルを上げること。
十段階のエネルギースケールを考える。
普段の段階を聞く。
3と答えたとする。
じゃあ7、8、9とかにしたらどんな感じでしょうと言う
自分のことがわかっている人は3から6の間だと思う人が多い。
つまりレベルを上げる余地がある。
快適な範囲を飛び出すこと。
みっともないと思うレベルまでやってみる。
そして録画。
おそらくちょうどいいレベルになっている。
普通は意外なほどみな生気がない。


つなぎ言葉をなくす方法
意見を求める。
グラスをはじく。やるたびにはじいてもらう。
自分の姿を録画した人と確認。



厳しい質問への対応はバケツ方式(カテゴリーに分類)で対応する。

1 たずねられる可能性の高い質問をリストアップ

2 想定した質問をバケツに入れる
入れ物となるカテゴリーを考えてバケツを用意。
バケツを考えれば用意しないといけない回答の数を減らせる。
七種類のカテゴリーを用意すればほとんどの質問に対応できる。

3 カテゴリーに対するベストな回答を準備
どのようなたずねかたをされても使える形にすること。
質問の文言にとらわれて枝葉の議論に引きずり込まれないこと。

4 質問をよく聞いてキーワードを探す。
どのバケツから回答を撮り出したらいいのかを選ぶ手掛かりになるキイワード。

5 質問者の目を見ながら自信を持って回答
想定される何百もの質問について回答を用意し記憶しているわけではない。
質問をカテゴリーわけし、
各カテゴリーに対する回答を用意。
バケツ方式で自分に都合がより枠組みで質問をとらえられる。

(例えば質問A、B、Cがあるとして、それらすべてにこたえられる回答をXとする。
AからCはカテゴリーXに属するとする。
AからCに引っかかる質問ならXを答えればよい。
それをさらに六つ作ればほぼすべての質問に答えらられる。
回答はある程度長くなり、広く浅くといった感じか。
たまに何が言いたいのかわからなかったりする回答をお偉方がしたりするけど、
バケツ方式のせいかな)

報道関係者からの質問をどう処理したのか聞かれた
元国務長官のキッシンジャー
「私の回答に対しどのように質問するのか、だ」
回答はすべて用意されていた。
(質問文自体も事前に知ってそうなんだけど!)


あがりの特効薬
しっかり準備するのが一番
自分のことを気にするからいけない。
注意を私から我々へと切り替える。
自分がしてきた準備に自信を持つ。
著者は今まで何百万ドル、場合によっては何十億ドルもの資産を持つ経営者にコーチをしてきた。
彼らも人前で話すのは不安。
不安教えるなら練習し体にしみこませる。


目的にあった服装をする
ジョブズは自分が目指すリーダー像を反映した服を着る。
アップル退職後、新会社NeXTの説明をしにバンクオブアメリカに融資を申し込みに行くときは高価なスーツだった。
ジョブズは銀行へはスーツ、会社へはジーンズ=現状の打破。
今の立場ではなく、こうなりたいと願うリーダーと同じような服装を選ぶ。
優れたリーダーは、他の人よりも少しだけよい服を着る。
場の文化に即した服を着る。



台本を捨てる 5ステップを実行する。
1) パワーポイントのノートにしゃべる内容を文章で
(4から5文ぐらい)書いておき、

2) キーワードをハイライトやアンダーラインし、
(つっかえたり話す内容を忘れたりすることをおそれず、
全体を流すこと。
内容はキーワードをちらちら見て思い出す)

3) キーワードだけを残し台本を削除し、

4) スライドごとにひとつのキーアイデアを頭に叩き込み、
(聴衆にこのスライドで知ってほしいことを一つだけ挙げたらどれかを自問自答。
ビジュアルがプロンプターとなる)

5) 最後にメモも捨てスライドのみをプロンプターとし、練習
どのスライドも四回は練習することになる。


ジョブズもメモを使っており、
アイホンの発表で有名な2007年のマックワールドでのデモ用メモの写真を撮ったブロガーがいる。
メモはきれいに束ねられ、セクションごとに色の違うインデックスタブがついている。
写真はアイホンのインターネット機能のデモを説明するページを開いたところで、
メール、サファリ、ウィジェット、マップという四単語が太く大きいフォントで書かれている。
これがメインカテゴリーで、
それぞれの下に二個から五個のポイントがリストアップされている。
たとえばマップのセクションは
モスコーン・ウェスト
スターバックス、ラテ4000、持ち帰り注文
ワシントン・モニュメント
衛星を見せる
エッフェル塔、コロセウム


これだけだ。


ジョブズは小さなミスに揺るがない。
2007のアイホンの発表で
「じゃあ、市場がどのくらい大きいのか見てみよう」
の場面でスライドが進まなかった。
「クリッカーがおかしくなったかな?」
ジョブズはステージに向かって左のコンピューターを操作するとスライドが進む。
「大丈夫みたいだな。いややっぱりだめだ」
予備のクリッカーに変えてもスライドが進まない。
ジョブズはあわてずさわがずにっこり笑う。
「クリッカーがおかしくなったようだ。舞台裏は今頃大騒ぎになっているよ?」
会場は爆笑。
もう2、3秒いじってみてダメだとわかるとちょっと間を置き、
にっこりと話しはじめた。

ウォズニアックとテレビ妨害機でいたずらを仕掛けた話をする。
一分ほどでほとんどの人が知らない個人的な話を披露した。
身近な友人のように思ってもらえる効果がある。
あれほど準備しても失敗することがある。

(操作不具合対策にいくつも話をストックしているのだろう)


プレゼンを「インフォテインメント」だと考える。
聞き手は学びと娯楽、両方を求めている。

失敗してもあやまらない。
問題に注目を集めてもいいことはない。
(聞き手はそんなことを求めていない)
うまくいかないならさらっと認めにこっと笑って次へ進もう。
自分にしかわからないミスならそのまま触れずにおく。
(表情に出しちゃう人が多い)

プレゼンへの姿勢を変える。
計画通りにいかなくても自分がプレゼンを台無しにしない限り
失敗ではない。
全体を意識小さなことを気に病まない。
(2007のクリッカーが作動しないこと、これも動かないふりの可能性があるがフリではないとする、
が冒頭でなくてよかった。
冒頭が上手くいったからもう成功はほぼ約束される)


「ハングリーであれ。分別くさくなるな」
(いろいろ訳せるけど、訳すと意味が限定されてしまう)


ジョブズは「もうひとつだけ」と最後によくやる。
たまにやらない。そうでないと、必ずあると思われ驚かれないから。

珍しいタイプの膵臓癌から生還した直後の2005年6月12日ジョブズはスタンフォード大学の卒業式で祝辞を述べた。
ネットで話題となりユーチューブ有数の人気。
祝辞で使われなかったテクニックはスライドぐらいだろう。

今日はみなさんに、私の体験談を三つ、お話ししようと思います。
それだけです。特別な話をするつもりはありません。体験談を三つです。

3点ルールでロードマップを示す。
全体構成は導入、三つの体験談、まとめとごくシンプル。

最初の体験談は、点と点をむすぶことについてです。

最初の体験談はリードカレッジを入学から半年で中退した話。
最初は心配したが最終的には何とかなってカリグラフィーなど興味のある講義は取れるようになった。
十年後にカリグラフィーによるフォントをマッキントッシュに組み込み、点と点を結んだ話。

美しいし、歴史もある。
科学では割り切れない芸術の香りも感じられた。
これはすごいと私は思ったのです。


二番目の話は愛と喪失についてです。


十年間で20億ドルの企業に会社を育てたこと、
30歳で追放された。

それでも前に進み続けられたのは、
その仕事が好きだったからだと思います。
みなさんも、愛していると言えるほどのものを見つけてください。


情熱が人生の中心になっている。
成功したのは自分の心に従ったから。
自分の情熱に従ったからだと言うのだ。



三番目の話は死についてです。


膵臓がんだと伝えられた日。
余命は三か月から半年、
そう思ったがのちに治る可能性のある珍しいタイプのがんだと判明。
これはジョブズに大きな影響を与えた。


死にたい人などいません。
天国に行きたいと願う人も、
そのために死にたいとまでは思わないのです。


暗い話題でもユーモアを忘れない。


時間は限られています。
他人の人生を歩んで時間を無駄にしないでください。
世間の常識にとらわれないでください。
それは、他の人々に考えに従って生きることに等しいのですから。
周りの意見に惑わされ、自分の内なる声を見失わないでください。


ここでは首句反復という同じ表現を文頭に繰り返すやり方が使われている。
キング牧師の私には夢があるの繰り返し。
演説が上手い政治家はみな首句反復を上手に使って訴える力を強めてきた。


訳注
英語の首句反復を日本語訳すると
首句反復になる場合と、このように結句反復になる場合がある。



一番大事なのは、
自分の心とひらめきに従う勇気を持つことです。
自分が本当はどうなりたいと思っているのか、
それを教えてくれるのが自分の心をひらめきなのです……
ハングリーであれ。分別くさくなるな。
私は、こうありたいとずっと思ってきました。
卒業し、新しい世界へと旅立たれるみなさんにも、
この言葉を贈りたいと思います。
ハングリーであれ。分別くさくなるな。


この祝辞をヘッドラインで締めた。
自分が一番アドバイスしたいと思うメインテーマ

メインテーマを必ず繰り返し語るのがジョブズ。
ハングリー~を三回繰り返している。

大好きなことをする。
挫折をチャンスと考える。
ただひたすらに上を目指す。


外村仁の解説(というか体験談)
ベイン・アンド・カンパニーというボストンに本社のある戦略コンサルティング会社では、
大学卒業して入社したばかりのコンサルタントがボストン郊外の研修施設に世界中から集められ、
情報収集や分析方法、
チャートの書き方や論理の組み立て方などを一週間みっちりトレーニングされるのだが、
研修最終日に自分たちのまとめたプレゼンをコーチに向かって実演させられ
その姿をすべてビデオカメラに収め自分たちで見ながらどこを改善すべきかディスカッションする。
米国では20年前からすでに体系化されていた。
当時の日本で理系高等教育を受けていると、ややもすればデータが正しいの大事、
沢山情報を盛り込んだ方が正義となりがちであって、
結果として話の内容は極めて自己中心的、最終判断は聞き手に任せる他力本願的な発表になってしまっていたと後にして思う。
コンサルになりたての当時の自分も時間をかけて作った情報を詳細にちりばめた丁寧なスライドを作ってしまっていたが、
対して
このスライドにはメッセージが無いと一蹴されてへこんだ。
発表時にはアイコンタクトと間のとりかたをくどいくらい指摘された。
相手に伝わり共感されなければプレゼンの価値はないのは当たり前。
データ提供だけのプレゼンではなだめ。
たくさんのいいプレゼンを見ることが重要。

アメリカで育つと小さい時から自然にプレゼンのトレーニングをする。
幼稚園くらいから
shou and tell
という時間があり自分のこと、家族のこと、
旅行のことさまざまな話題をクラスのみんなに説明さえる時間があり、
それが人生の当たり前の能力として幼少時から少しずつ刻まれていく。
人にわかってもらう楽しさを早期から教えているのが大事。
みなさんが親だったらぜひお子さんには早いうちから自分の考えを説明して
人に伝えて共感する喜びを教えてあげてほしい。

パワポは青書する段階で使うべき。


[HD] Steve Jobs - iPhone Introduction in 2007 (Complete)
https://www.youtube.com/watch?v=9hUIxyE2Ns8


「スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン」を読んだ
http://akiyoko.hatenablog.jp/entry/2015/01/13/013924

第一幕 ストーリーを作る
シーン 1: 構想はアナログでまとめる

プレゼンテーションを作る際、最初の段階でパワーポイントのことは一旦忘れ、まずは紙と鉛筆で筋書きを作ることからはじめる。

シーン 2: 一番大事な問いに答える

聴衆は「なぜ気にかける必要があるのか」を絶えず自問している。聞き手に覚えておいてほしいポイントをひとつだけピックアップして、それを何度もプレゼンの中ではもちろん、他のマーケティング媒体の中でも繰り返し使うこと。


シーン 3: 救世主的な目的意識を持つ

「顧客のよりよい暮らし」のために製品を売っている、という情熱を持つ。
自分だけの「パッションステートメント」を作る。

シーン 4: ツイッターのようなヘッドラインを作る

製品やサービスのビジョンを一文で表す、簡潔で70文字以下のヘッドラインを作る。具体的で、受けて自身のメリットを示し、「よりよい未来」を提案すること。
「アップルが電話を再発明する」
「1000曲をポケットに」
「速度は2倍、価格は半分」

シーン 5: ロードマップを描く

3点ルールを使う。
主要メッセージを 3つまで絞り込む。


シーン 6: 敵役を導入する

プレゼンの早い段階で敵役(顧客が痛みを感じるポイント=問題)を導入する。敵役(問題)を提起する。


シーン 7: 正義の味方を登場させる

製品やサービスがどのような形で痛みを和らげてくれるのか、分かりやすい言葉で説明する。

第二幕 体験を提供する
シーン 8: 禅の心で伝える

プレゼンのスライドでは箇条書きは避けること。
一枚のスライドではひとつのテーマに絞り
、それを写真や画像で補強して、見た目が美しいスライドにすること。

シーン 9: 数字をドレスアップする

中核となるテーマに、それを支持するデータを用意すること。
データを聞き手の暮らしに密着した文脈に置くこと。

シーン 10: 「びっくりするほどキレがいい」言葉を使う

コピーの文句をすっきりさせる。直して、直して、さらに直す。
繰り返しをなくし、バズワードをなくし、ジャーゴン(専門用語)をなくす。

シーン 11: ステージを共有する

顧客からもらった推薦の言葉をプレゼンに組み込む。

シーン 12: 小道具を上手に使う

魅力的かつ実質的なデモを、設計の段階から組み込む。デモは短くすること。
デモは全力で行うこと。

シーン 13: 「うっそー!」な瞬間を演出する

感動の瞬間に向けた筋書きを作る。十分に盛り上げてから爆弾を落とすこと。
爆弾投下はよく練習しておくこと。

第二幕 仕上げと練習を行う
シーン 14: 存在感の出し方を身につける

アイコンタクトを保つ、開いた姿勢をとる、必要に応じて身ぶり手ぶりも活用する。
抑揚をつける、声を大きくしたり小さくしたりする。
自分がしゃべっているところを録画して見る。

シーン 15: 簡単そうに見せる

一に練習、二に練習、三、四がなくて五に練習。
厳しい質問への対応はバケツ方式(カテゴリーに分類)で対応する。

シーン 16: 目的にあった服装をする

今の立場ではなく、こうなりたいと願うリーダーと同じような服装を選ぶ。
優れたリーダーは、他の人よりも少しだけよい服を着る。
場の文化に即した服を着る。

シーン 17: 台本を捨てる

台本を捨てる 5ステップを実行する。
1) パワーポイントのノートにしゃべる内容を文章で書いておき、
2) キーワードをハイライトし、
3) キーワードだけを残し、
4) スライドごとにひとつのキーアイデアを頭に叩き込み、
5) 最後にメモも捨てて、練習を繰り返す。


シーン 18: 楽しむ

プレゼンを「インフォテインメント」だと考える。
聞き手は学びと娯楽、両方を求めている。

スティーブ・ジョブスのプレゼンの歴史を、時系列に沿ってまとめてみようと思ったのですが、
スティーブ・ジョブズのプレゼン動画まとめ(アップル時代) | Steve Jobs museum
http://www.stevejobsmuseum.net/2012/01/blog-post.html

のサイトのまとめを見つけてしまい、何もすることがなくなってしまいました。

か、完璧すぎる。

おまけ

シーン 14 にて、

研究によって数字に揺れはあるが、聴衆が受け取る印象の 63% から 90% がボディーランゲージやしゃべり方によると言われている。スティーブ・ジョブスは、力強い言葉に合ったしゃべり方をしている。”







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『データ・ドリブン・マーケティング――最低限知っておくべき15の指標』

『データ・ドリブン・マーケティング――最低限知っておくべき15の指標』
内田和成氏推薦
早稲田大学ビジネススクール教授
「デジタル時代のマーケティングの要諦はデータの可視化と成果の測定に尽きる」
1 ブランド認知率
2 試乗(お試し)
3 解約(離反)率
4 顧客満足度(CSAT: Customer Satisfaction)
5 オファー応諾率
6 利益
7 正味現在価値(NPV: Net Present Value)
8 内部収益率(IRR: Internal Rate of Return)
9 投資回収期間
10 顧客生涯価値(CLTV: Customer Lifetime Value)
11 クリック単価(CPC: Cost per Click)
12 トランザクションコンバージョン率(TCR: Transaction Conversion Rate)
13 広告費用対効果(ROAS: Return on Ad Dollars Spent)
14 直帰率
15 口コミ増幅係数(WOM: Word of Mouth、ソーシャルメディア・リーチ



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心を動かすプレゼンテーション術の資料作成編
http://www.hitachi-solutions.co.jp/column/tashinami/presentation/
”○プレゼンテーションとは予告編だ

○自分の知りたいことではなく、相手の知りたいことを示す

○見た目は中身

○スライドは、ガイドラインを引いて空間を活かす

○はじめにシナリオを書き、プレゼンをしながらスライドをつくる

○見えない(読めない)プレゼンをしない

○整列・近接・コントラストを心がける”

心を動かすプレゼンテーション術 ~発表編~ 説得力のあるプレゼンテーションスキルを身につける
http://www.hitachi-solutions.co.jp/column/tashinami/presentation2/
”基本はスーツです。一言にスーツといっても、デザイン性の高いものや、派手な色のものなどありますが、その会社を受験に行くつもり、あるいは結婚相手の親御さんに、結婚の申し込みに行くつもりで選んでください。

スーツだけでなく、靴やバッグ、アクセサリー、メイクにも注意。スーツの印象が良くても靴やバッグが場違いなものであったり、女性であればアクセサリーやメイク、ネイルなどが派手であったりすれば、それを不愉快に思う人がいるかもしれません。

相手も人間なので、見た目で嫌悪感をもってしまえば、内容を見る目も変わってきてしまいます。相手の受ける印象が悪くなる可能性のあるものは全部外すようにしましょう。

また、発表のときの姿勢にも注意してください。フラフラして落ち着かない様子を見せたり、女性が仁王立ちになっていたりしていると、いくら服装がきちんとしていても、発表者の印象が悪くなり聞き手に不快な思いをさせてしまいます。

Point ・その会社を受験に行くつもりで服装を選ぶ ・マイナス印象になる要素を排除した服装にする ・発表時の姿勢に気を付ける

プレゼンテーションの始め方

まずは自己紹介をして、次にどのくらいの時間で、どのような順序で進行していくのかという全体の流れを説明しましょう。所要時間と話のポイントを伝えておけば、相手も「どれだけ時間がかかるのだろうか」などと心配することなく、安心して聞いてもらえます。

また、質問は最後に受け付けるということを伝えておきます。そうすれば、発表の最中に質問を投げかけられることもなくなります。

Point ・全体の流れと所要時間、話のポイントを伝えておく ・質問は最後に受け付けると伝えておく

プレゼンテーションの終わり方

プレゼンテーションの最後には、再度、全体の内容をおさらいしましょう。「今日お伝えしたのは、一つ目に……、二つ目に……、三つ目に……でした。」と簡潔にまとめてください。

そして、もっとも重要なのは決定に向けての念押しをすることです。相手に行動を起こさせることがプレゼンテ―ションの目的ですが、その場で結論が出ることはなかなかありません。

例えば、自社の商品を売るためのプレゼンテーションであるなら、「ぜひ、当社の商品をご購入ください」などと念押しした後に、結果がいつ出るのか確認したり、「明後日、お電話しますので、その際に返事をお聞かせください」などと期限を設定することも忘れないでください。

あるいは、「○日まではキャンペーン中で割引になるので、それまでにぜひ」などと伝えれば、すぐ決断するつもりがなかった人も購入する気になるかもしれません。

・プレゼンテーションの要点を復唱しておさらいする ・行動に移してもらうために念押し、決断の期限を伝える

相手を不快にさせず、好感をもってもらえるためのコツ

基本的なことですが、相手の社名や氏名、ブランド名など、固有名詞を間違えるのは絶対にNGです。大文字・小文字の使い分けや、ハイフンやピリオドの場所まで注意してください。特に、ライバル会社の製品名と間違えたりするのはご法度です。

また、提案する相手に対するNGワードが分かれば、把握しておいた方が良いでしょう。例えば、ライバル会社の話、学歴の話など、その人が嫌うキーワードがあれば、避けるようにしてください。

相手の個人的な嗜好まで調べられない場合でも、ホームページなどである程度会社のことを調べておくことができ、その会社が喜びそうな演出、嫌いそうな話題などが分かるはずです。また、最近はFacebookをやっている人も多いので、事前に相手のことを調べておくこともできます。

反対に、相手の趣味・嗜好に合わせたものでプレゼンテーションを固めるという手法もあります。例えば、ある旅行会社の営業の方は、A社に行くときは赤のネクタイ、B社に行くときは青のネクタイ、というように訪問する取引先のコーポレートカラーに合わせて取り換えているそうです。

相手の社名や氏名、ブランド名など、固有名詞は絶対に間違えない 提案する相手の趣味・嗜好、NGワードなどが分かれば把握しておく


所定の時間内にプレゼンテ―ションを 終わらせるためにはどうすればいいのですか

所定の時間で収まるような内容に構成することが前提です。しかし、実際にやってみなければ分かりませんから、事前にリハーサルをして収まるか確認しておくようにしてください。

リハーサルをしていれば、時間通りに終わるはずですが、万一、早く終わってしまったときのために、あらかじめ"おまけ"の話を5つくらい用意しておくことをおすすめします。「ちなみに、弊社のテーマカラーは赤で……」などビジネス的なもの、「ちなみに、私は猫を飼っていまして……」などパーソナルなものをそれぞれ用意して、シーンによって使い分けましょう。

自分で気が付かないような話し方や 立ち振る舞いのクセはどうやって直せばいいのですか?

練習しているときの自分の様子を録画して確認するか、練習のときに社内の人にチェックしてもらうようにしてください。見てもらう場合には、立ち方なのか、話し方なのか、話すスピードなのか、どこをチェックしてほしいのかポイントをあらかじめ伝えておきましょう。

最初に「3分ほど時間をいただきます」と、きちんと伝えていました

ポイントを三つに絞って簡潔に説明できていたのも良かったですね。四つ以上あると、「多い」と相手が身構えてしまうので、三つがベストです。そして、最後に、きちんと内容をまとめて復唱

ここで、笑顔で話をするテクニックをお教えします。「一つ目は……、二つ目は……、三つ目は……」と説明するときに、「一つ目は」と言う前に口角を上げる、「二つ目は」と言う前に口角を上げる、などと決まりを作っておく…
口角を上げるポイントを台本にも書いておきましょう。

まず、大きな声で話すように意識してください。本番でいきなり大きな声で話すのは無理なので、練習のときから本番と同じ音量で話すようにしましょう。

また、直前に大きな声を出していないと、本番に同じ音量の声を出せません。可能であれば、待ち時間、廊下や会場に入る前に、本番と同じ大きさの声を5分以上出し続けるのがおすすめです。

それから、大きいだけでなく、聞き取りやすい声を出すコツもあります。「ア」は口を全開に、「イ」は口を横方向に全開するなど、一音一音丁寧に、口を大きく開けるように意識しましょう。

Point ・大きな声で話すように心がける ・できれば、直前に本番と同じ大きさの声を出す・口を大きく開けて、一音一音を丁寧に発声する
好印象を与える話し方とは

ゆっくり話すことでゆとりがあるように聞こえ、聞き手に好印象を与えます。実際、話のテンポが遅いと悩んでいる人は少なく、ほとんどの人は早口になってしまう傾向にあります。アナウンサーのようなプロの話し手でも、ベテランから指導を受ける際に「早すぎる」と指摘を受けるのです。

そこで、ゆっくり話すテクニックをお教えします。「一つ目は○○です」と言いながら、スライドに映し出された資料の該当個所を指し示し、さらに「二つ目は△△です」と言いながら該当個所を指すといったように、手で指し示す動きを付ければ、自然と話すスピードがゆっくりになります。

スライドなど指し示す資料がない場合は、心の中に資料を思い描いて、手で指し示す動きを想像しながら話しましょう。そうするだけでも、実際に手でスライドを指し示すのと同じような間が取れ、聞き手に伝わりやすくなります。

また、ゆっくり話すことを含めて時間内に話せるような内容構成にしておくことも忘れないでください。

Point ・ゆっくり話すことでゆとりがあるように見え、聞き手に好印象を与える ・手でスライドを指し示しながら話すと、自然とゆっくり話せる ・スライドがなくても、心の中で資料を手で指し示すイメージをするとゆっくり話せる
聞き手とアイコンタクトを取るには

横に並んでいる2~3人の相手にプレゼンテーションする場合は、だいたい真ん中にいる人が決定権をもっているキーパーソンなので、まずはその人と目を合わせて、ほかの人とも右から左、左から右と、順番にまんべんなく落ち着いて目を合わせていってください。

大きな会場で大勢の前で発表する場合は、前列からZを描くようにして右から左へ、左から右へとジグザクに目線を動かしていきましょう。最後尾まで行ったら、また、前から同じ動きを繰り返してください。

全員と目が合うとは限りません。目線を合わせるのが苦手な人もいますので、そう感じたら短く見て、次の人に移しましょう。

・キーパーソンを見極めて、その人から目線を合わせる ・横に並んでいるときは、右から左、左から右に満遍なく目線を動かし、目線を合わせる ・オーディエンスが多い場合は、前列からZを描くようにジグザグに目線を合わせる
聞き手の視線を誘導する方法とは

聞き手にスライドの一部に注目してもらいたいときは、見てもらいたい個所を、レーザーポインターや指示棒、手で指し示します。

指示棒や手で指し示す場合に気を付けたいのが、必ずスライドに向かって右側に立つということ。資料は一般的に左から右に文字が書かれていますから、左側に立ってしまうと、資料を指示棒や手で指し示しながら話をするとき、文字が発表者の体に隠れていくことになるからです。

また、レーザーポインターが会場に準備されていることもありますが、ない場合は、指示棒を用意しておくと良いでしょう。手で指し示しても良いのですが、自分の体でスクリーンへの投影を邪魔してしまうことも考えられますので、指示棒を使うことをおすすめします。

延長式のペンタイプなら100円ショップにもあります。また、棒の先にキャラクターがついているものを使っても話題づくりになります。自分だけのオリジナルキャラクターを付けた自作の指示棒を使い、プレゼンテーションに成功した人もいます。人とは違ったオリジナリティーのある指示棒を使うというのも印象付けに効果的です。もちろん、聞き手がプレゼンテーションの内容に注目しやすくなるというメリットもあります。

レーザーポインターや指示棒を使う場合は、振り回さないように注意。また、使わないときも、聞き手にだらしない印象を与えないような持ち方をするように気を付けましょう。

Point ・スライドを指示棒や手で指し示す場合は、右側に立つ ・オリジナルの指示棒でライバルに差を付ける

居眠りをするなど、聞き手の注意が散漫になったときの対処法

発表者が演台やスクリーンのところに立って話しているなら、居眠りしている人の近くに向かって歩きながら話をしてみましょう。近づくだけで声が大きく聞こえるので、目が覚める場合もあります。

また、「そちらの黄色い服を着た方は、○○と△△どちらが良いと思いますか」など、話の内容が理解できているかを確認したり、相手に考えさせたりするのも手です。

Point ・注意を引きつけたい人に近づきながら話をする ・注意を引きつけたい人に質問を投げかける

あがり症には特効薬はありません。練習を繰り返すことでしか解消できないのです。1回より2回、5回より10回練習した方が上手になっているはずです。ぶっつけ本番で臨むか、10回練習して臨むか、その差は歴然です。

あがり症の度合いによって練習回数は違ってきます。3回だけでいい人もいれば、10回練習しないといけない人もいます。また、人生をかけた大事なプレゼンテーションなら、何度練習してもしすぎるということはありません。自分のあがり症度、本気度によって練習回数は変わってきます。

実際に、最初は手が震えるほど緊張していた人が、何度も実践を重ねるなかで、いつのまにか堂々と発表できるようになったという例も見てきました。

発表中に頭が真っ白に……。どうすればいいのですか


そんなときのための台本です。「ここだけは言っておきたい」という要点を、どんなに慌てていても見えるような大きさの文字で、目立つ色の付せんなどに書いておきましょう。台本は誰かに見せるわけでもありませんから、どんな形でも色でもいいのです。

あるいは、手に書いておくというもの一つの方法です。その場合、手のひらに書いたり、手首の内側に書いて腕時計で隠したりして、聞き手に見えないような個所に書くようにしましょう。

「一つ目は」の後に一呼吸置いて、本題に入るようにするとより良くなると思います。

口を大きく開ければ、自然と話し方もゆっくりになりますし、声も大きくなります。発声まではしなくてもいいので、発表直前に、声を出さずに、大きく広げるように意識して口を動かしてしてください。それにより、あごが緩んで声が出しやすくなります。その際、特に縦方向に大きく開くようにするといいですよ。

聞き手に話しかける方法とは

「○○部長」などと相手を指名して、質問を投げかけたり、意見を聞いたりしてコミュニケーションを取っていくのが一番いいですが、名前が分からない場合は、「そちらの黄色い服を着た方」などと言って話しかけても構いません。

うなずきながら真剣に話を聞いてくれる人、表情のいい人は協力的な場合が多いので、そういった方を指名していくといいですね。また、挙手していただいた中から指名するという方法もあります。

反対に、寝ている人や興味のなさそうな人を、興味をもってもらうために、あえて指名することもあります。

Point ・名指しするか、服装などの特徴で呼びかける ・協力的な人を選んで話しかける ・非協力的な人をあえて指名して、興味をもってもらう

聞き手の理解度を確かめる方法とは

理解度を確かめるために、区切りの良いところで、質問を投げかけみましょう。クイズ形式にして、「Aだと思う方」「Bだと思う方」などと、挙手してもらってもいいですし、指名してもいいと思います。

理解していない人がいると分かったら、「分からない方もいらっしゃったようなので、繰り返します」と言って、要点を復唱しておさらいしましょう。

ただし、プレゼンに付き合わされたうえ、理解度を試されるというのはあまり気分の良いものではありませんから、ゲーム感覚で楽しめる程度のものにとどめておいたほうが良いでしょう。

Point ・区切りの良いところで質問を投げかける ・質問はゲーム感覚で楽しめる程度のものに押さえておく


発表の最中に質問をされて流れを さえぎられてしまったときはどうすればいいですか

発表の冒頭で「質問は最後にまとめて受け付けます」と宣言しておきましょう。それでも、話の最中に質問を投げかけられることがあるかもしれません。そのときにも、「質問には最後に答えます」と伝えて、自分が説明すべきことを最後まで話してしまいましょう。ただし、質問された内容はきちんとメモしておいて、質疑応答の時間が来たら、質問を募る前に、最初にその質問に答えてあげてください。

分からないことを質問されてしまったらどうすればいいですか

分からないことを質問されたら、知ったかぶりせずに「分からない」と正直に答えましょう。その際に「不勉強で申し訳ありません。
後ほどあらためて回答しますので、電話(メール)でお返事でもよろしいですか」など、何らかの形で回答するということを伝えておくと良いでしょう。

自分の立場では判断できない質問を されてしまったらどうすればいいですか

上司の判断が必要になるなど、自分の立場ではその場で答えられないこともあります。その場合は、「その話は持ち帰らせてください。明日、社内で会議があるので、明後日午前中にはお返事させていただきます」などと伝えておくと良いでしょう。

立場上答えられない際どい質問や、反対意見などがあった場合は、「立場上回答を控えさせていただきます」、あるいは「時間が限られているので、その質問には個別に受け付けます。この後詳しくお話しましょう」などと断って、次の質問に移ります。

伝えるべきことがきちんと入っていて、会社の三つの特徴である、「お客さま視点でシステムを提案できる」、「人材力がある」、「技術力がある」ということを聞き手に印象付けやすいように、頭文字を取って「"お・じ・ぎ"で覚えてください」と言っていたのもおもしろかったです。

お得なことをきちんと「お得だ」と伝えることも大切です。例えば、自社の商品を売りたい場合、「限定100個しかありません」など希少価値をアピールして、お得感を出したり、「この件はあなたに一番にお話しします」など、特別感を出したりして、購入意欲をかき立てるような演出をするのも手です。

また、配付資料にもスライドにもないものを渡すこと、出すことをおすすめします。例えば、私は、著書やHPの案内を書いた自作のポストカードを作って、プレゼンテーションのときに配っています。ポストカードなら邪魔にならず、相手にも負担になりません。そのほか、例として売り込みたい商品の実物を持っていったり、プレゼンボードを作っていったりもします。

こうすることにより、ほかの人がやっていないことでサプライズを演出することができます。

いかに相手を喜ばせるかというホスピタリティ精神をもつことが、プレゼンテーション成功のカギを握ります。
おさらい/説得力のあるプレゼンテーション資料を作成するためには

「目的」を明確にもって発表に臨む

聞き手や会場のことなどを事前に下調べして対策を準備しておく

慌てたときに見ても分かるような台本を用意しておく

必ずリハーサルをして本番に臨む

マイナスの印象を与える要素を排除した服装をしていく

発表の最初に、かかる時間と話の流れ、ポイントを説明しておく

発表の最後には、行動に移してもらうための念押しと、決断の期限を伝えることを忘れない

ゆっくりと話すとゆとりがあるように見えて好印象を与える

聞き手とコミュニケーションを取りながら話す”
(上記を参考にしたチェックリスト
導入
プレゼンの目的は具体的に明示したか
最初に全体像や流れを伝えたか
聞き手の関心や興味を引き出したか

本論
構成や流れが自然で矛盾などはなかったか
情報量は適切か
聴き手の理解を確かめていたか
時間配分は適切だったか
わかりやすい説明だったか
印象づけるビジュアルツールは使用されていたか
データ、具体例などは適切か
双方向コミュニケーションがとれていたか
聞き取りやすい声か
ボディランゲージ、アイコンタクトはできていたか
重要ポイントが強調されていたか

結論
全体の要約と再度強調はできていたか
対象者への利益が明確に伝えられていたか
期待と感謝による結論が述べられていたか
質疑応答の回答は適切なものであったか

総合
身だしなみは適切か
プレゼン全体に共感・納得できたか

本番に近い状況を作って練習したか
時間を細かく計り練習したか)


劇的にプレゼンが上手くなる5つのコツで聴衆を魅了する方法
http://rules-of-success.jp/technique/presentation-point/
”プレゼンのコツ1:「つかみ」をマスターする

■質問を投げかける

「さっそくですが、皆様にお聞きしたいことがあります。皆様の中で、いつも小切手帳の収支を合わせるようにしている、という方はどのくらいいらっしゃいますか」

⇒聴衆のほとんどが挙手

「それでは次に、そうするのが『好きだ』という方はどのくらいいらっしゃいますか」

⇒全員が手をおろす
(米国大手ソフトウェア会社創業者、スコット・クック氏)

これは同社が新たに開発した会計ソフトのプレゼン。

難しい技術の解説から始めるのではなく、まずは聴衆に寄り添い、うまく関心を向けさせています。

「収支合わせは必要なことだが、面倒な作業である」

という一般認識を浮き彫りにした上で、簡単で使いやすい自社ソフトをアピールする、という流れです。
■秘密を打ち明ける

「最初に告白させてください。20年ほど前にしたあることを私は後悔しています」
(作家・ビジネスジャーナリスト、ダニエル・ピンク氏)

冒頭でこんなことを言われれば、思わず聞き入ってしまいますよね。

人間の好奇心をうまく煽った巧みなつかみです。
■インパクトのある演出で驚かせる

「ご存じのとおり、マラリアは蚊が媒介します。みなさんにも体験していただこうと思って、今日は何匹か連れてきました。ちょっとばかり自由にしてやりましょう。貧しい人しかこんな体験ができないというのも、おかしな話ですから」

(マイクロソフト共同創業者、ビル・ゲイツ氏)

アフリカのマラリア問題についてのプレゼンで、ゲイツ氏は蚊の入ったガラス瓶を壇上で掲げました。

聴衆は驚くとともに、大爆笑をしながら拍手喝采。

もちろん中の蚊を本当に放すわけではありませんが、こういった予想外のことをされると強く記憶に残るものです。
■エピソードから入る

「二週間前、パリにある自分のスタジオにいると、電話が鳴って『ちょっとJR、TED Prize 2011受賞だって。世界を救おうって願いを伝えるのよ』」
(ストリートアーティスト、JR氏)

自分が実際に体験したエピソードから語り始めるというテクニック。

セリフもあって程よくコミカルで、聴衆がイメージしやすい内容になっています。

「この後どう展開していくのかな?」と自然と引き込まれるプレゼンです。
プレゼンのコツ2:ノイズを減らす

プレゼンに関わらずですが、話をする際に「あー」「えー」などを多用してしまう人がいます。

また無意識のうちに同じフレーズ、例えば「つまり」「要するに」「というか」などを繰り返してしまうことがあるかと思います。

これらはすべて、聞き手にとってはノイズ、つまり雑音でしかありません。

神経質な相手であれば、これらのノイズへ意識が移ってしまい、プレゼン内容が理解できなくなります。

更に悪影響としては、ノイズを発せられるたびに「また言ってる」と感じるようになり、最終的にはイライラさせてしまうことも。

せっかくプレゼンの機会を手に入れ、入念な準備をしたのに、相手に悪い感情を残してしまったら。

プレゼンしたことがマイナスにならないよう、ノイズの除去を意識しましょう。
プレゼンのコツ3:適度な間を取り入れる

聞き手はプレゼンの最中に、3つのことを行なっています。

同時に復数のことを行えば、それだけ意識が拡散するのは必至。

それぞれの行為に集中できる工夫が必要です。

聞き手が行なう3つの行為は以下の通り

スライドのテキストを読む
写真やイラスト、グラフを見る
プレゼンターの発する言葉を聞く

それぞれが並行して行なわれるので、完全にひとつのことに集中してもらうのは難しいかもしれません。

しかし工夫一つで、極力、各行為に集中してもらうことができます。

その工夫とは、プレゼン中に適度な間をとること。多くの聞き手は、プレゼン資料が変わるたびに、画面に意識が移ります。

投射されている内容のもっともインパクトがある部分に目線が行き、意識も移ることでしょう。印象的な図や写真があればなおのこと。

ページを更新する
このページで伝えたいことを端的に言う
聞き手がざっと資料を眺める時間をとる
印象的な写真があれば、「写真をご覧ください」と一言付け加えて間を空ける
「それでは◯◯について説明いたします」と意識を自分の発言に向けさせる

このように、適度な間を取りながらプレゼンテーションを行なう工夫が必要です。
プレゼンのコツ4:資料を音読しない

ついついやりがちなのが、プレゼン資料の音読。苦労して出来上がった力作だからといって、資料に書いてあることを読み上げるだけのプレゼンはいただけません。

書いてある内容を読み上げるのであれば、時間と場所を用意してプレゼンを行なう必要がありません。

メールに添付して送ればそれで済んでしまうもの。

その場に聞き手を集めて、あなたが想いを込めた言葉で語るからこそ、プレゼンは効果を発揮します。

また聞き手の心理としても、資料を読み上げられるばかりでは退屈してきます。

「それ、書いてあるよ」と思われてしまったら、聞き手は読み手と化します。

手元に資料を印刷していたら、あなたのペースを無視して、次々にページをめくっていくことでしょう。

資料を見終えたら、あとは退屈そうに座っているか退席するだけ。

この残念な事態をさけるためには、実は事前準備である資料作成が重要です。

テキストをだらだらと書き込まない
要点のみを箇条書きにして、説明を聞きたい内容にする
写真や図を盛り込んで、読み解きたくなる仕掛けをつくる
資料には入れていない情報を口頭で補う
資料の内容そのままではなく、口頭用に言い換えるなどのアレンジをする

これらの工夫することで、資料だけを読み進められてしまう失敗は防げるでしょう。

資料作成のコツについては後の章でご紹介しますので、そちらもチェックしてみてください。
プレゼンのコツ5:ベネフィットは情熱的に語る

聞き手として一番退屈でつまらないプレゼンとは、どのようなものでしょうか?

それは、プレゼンター、もしくはプレゼンする対象物の自慢話に終始するプレゼンテーション。

聞き手は別に、あなたや商品、会社の自慢を聞きたいわけではありません。

プレゼンされる対象が、自分たちにどのようなベネフィットがあるのかを知りたいだけ。

製品や機能、特徴についてだらだらと話されると、聞き手の感情はマイナスの方向へ動いてしまいます。

では、どんな内容を伝えるのが正解なのか。

聞き手にとってのメリット、そしてベネフィットを伝えるようにしましょう。

ここで知っていただきたいのが、メリットとベネフィットの違い。

メリットは多くの人が理解して、プレゼンの場でも用いているかと思います。

自分や商品、企画の利点を伝えることです。メリットを提示するのは非常に重要なことですから、資料においてもきちんと明示しておきたい項目です。

プレゼンの場となったらもう一歩踏み込んで、メリットから派生するベネフィットを提示する工夫をしましょう。

ベネフィットとは、プレゼンした内容を取り入れることで得られる結果や未来のこと。

ある新企画をプレゼンする際を例にして考えてみましょう。

新企画は提案相手のメリット、例えば働いている従業員の満足度が上昇するというメリットがあります。

この時点で興味を持ってもらえる可能性が高いのですが、更に踏み込んだ成果や未来を伝えてみましょう。

新企画を取り入れることで、従業員の満足度が高まり、その結果どうなるのか。

おそらく満足度の高まった従業員は、よりいっそう仕事へ励むことでしょう。

その結果、会社として売上の増加が見込めるかもしれません。

このような単純な話ばかりではありませんが、大事なのはベネフィット=取り入れることでの成果や未来を見せてあげることです。

プレゼンの場ではメリットの提示だけでなく、ベネフィットの提示が重要。

特にベネフィットは未来を見せることですから、熱量を込めて語るのが効果的です。

熱量を込めるわけですから、時には身振り手振りをつける、声に強弱をつける、絶妙な間を取る、視線を有効的に使う、など細かなテクニックも効果的です。

これらはすぐに身につくものではありませんので、初心者としては、とにかくベネフィットを見つけ出し、自分事のように語ることを意識しましょう。
2.今すぐ実践できる、プレゼン資料作成のコツ5つ

プレゼンに欠かせないものといえば、プレゼン資料。

口頭でのプレゼンのベースとなるものであり、重要事項を視覚情報で伝えることのできる心強いツールです。

「資料作成なんて面倒だし苦手だな…」という方もいらっしゃると思います。

しかし資料作成の過程は、プレゼンの構成をブラッシュアップするのにも多いに役立つ行為。

プレゼンの構成を考えるための基本的なポイントは、別記事『プレゼンを上手く行なうための「構成」のコツ』でご覧いただくとして、ここでは資料作成におけるコツをご紹介したいと思います。
プレゼン資料作成のコツ1|テーマを明確化する

プレゼン資料の肝となるのは、全体像・枠組みを固めること。いわゆる「テーマ設定」を行ないます。

テーマが定まっていないと、プレゼン内容自体があちらこちらへ拡散し、聞き手の理解を妨げることになります。

場合によっては聞き手が途中で離席してしまうことも。

どれだけ素晴らしい提案だとしても、テーマが定まっていない=優れた提案だと思われない、という結果につながってしまうこともあります。

話があらぬ方向にジャンプを繰り返し、聞き手にそっぽを向かれないためにも、以下の6つを意識してテーマ設定を行ないましょう。

プレゼンの目的・ゴールを明確にする
プレゼンする相手が誰なのかを明確にする
プレゼンする内容の対象範囲を明確にする
提案するあなた自身の立場を明確にする
一番伝えたいことが何かを明確にする
テーマ名、資料のタイトルを明確にする

これらを明確化することで、論点や主張がブレない資料を作成することができます。
プレゼン資料作成のコツ2|目次をざっくり作る

テーマが明確になったら、次は目次を作成しましょう。

最初は、あなたが資料作成のガイドとして利用できれば合格。完璧につくり込むのは、もっと後の段階です。

ラフスケッチの感覚で、章立てを考えていきましょう。

例えばプレゼンの目的が「企業にMacを導入してもらうこと」であれば、次のような目次を考えます。

Macを導入することで得られる利益
その利益が得られる根拠
Macでなければダメな理由
OSや機種ごとの性能の違い
導入までの手順

このように、大まかな章立てを行なうことがスタートです。

作文の授業で習ったことがあるかもしれませんが、起承転結を意識するのも良いでしょう。

また上手なプレゼン、およびプレゼン資料では、いわゆるサビ、クライマックスを最初に持ってきて、その後にデータや分析結果を引用して根拠付けする傾向があります。

章立てのポイントとして、主題となることを冒頭で伝え、根拠付けしていき、最後に改めてテーマに落とすという流れを意識してみると良いでしょう。
プレゼン資料作成のコツ3|内容が一目瞭然の見出しを作る

ここまでで、プレゼン資料のテーマと大まかな目次が決定しました。

資料の大まかな枠組みが決まったということ。ここからいよいよ、資料の中身をつくっていきます。

各ページに吟味した情報を注ぎ込んでいく工程の始まりです。

最初に行なうのは、先ほどざっくり作った目次をブラッシュアップして、見出しを作成すること。

各スライドの一番上に置く、ページの内容が最も伝わる、キーフレーズともなる文章の作成です。

資料において、最大のポイントと言っても過言ではありません。

意識したいのは、見出しを見ただけで何を伝えるページなのかが分かること。

これから話す内容が一目瞭然で、興味を持って聞きたくなるフレーズが必要です。

ただし興味付けまで意識すると、慣れないうちは時間がかかりますし、つくった本人だけが満足して、聞き手や読み手には理解できなくなる危険性も。

まずは、「ページの内容が一目瞭然の見出し」であることを合格ラインとしましょう。

イメージしていただきたいのは、新聞の見出しやヤフートピックスのタイトル。

ヤフートピックスのタイトルは、13文字で作成すると決まっています。

たった13文字ですが、どんな情報が掲載されているかがよく分かる好例です。

余談ですが、13文字に決まった理由は、空間的制約もさることながら、最低限の情報を伝えながらも、人が理解できる最適な分量であること。

読ませるのではなく、見せることを意識したそうです。文章を読んで理解してもらうのではなく、ぱっと見た瞬間に理解、興味喚起ができることを意識したのでしょう。

プレゼン資料とインターネットニュースの違いがありますので、無理に13文字で作成する必要はありません。

重要なのは「じっくり読み込まなくても、ページに書いてある内容を理解できる」こと。プレゼン資料の見出しづくり、意識してみてください。
プレゼン資料作成のコツ4|情報を詰め込み過ぎない

見出しが決まったら、情報の内容を入れていきます。

ここで注意したいのが、情報を詰め込み過ぎないこと。伝えたいことが多いとあれもこれもとたくさんの情報を入れたくなりますが、情報過多は理解の妨げになります。

また、プロジェクターで投影する場合などは文字サイズが小さく読みにくくなってしまい、それでは意味がありません。

情報量に注意をする際に意識していただきたいのは、自分がつくり易い資料ではなく、相手が理解し易い資料をつくること。

これを意識すると、具体的に以下のように、情報の出し方を検討することが可能です。

テキストばかりではなく、画像で見せる方が理解し易いのではないか
文字で作成したデータをグラフ化することで理解し易くならないか
データを並べただけでなく、そこから読み取れる解釈を入れているか
比較対象を増やしすぎて混乱しないよう、主要な比較対象のみに絞れないか
文字の大きさは読みやすいか、重要なキーワードは強調されているか
黒いテキストばかりで退屈な資料になっていないか
たくさんの色を使いすぎて、要点が分からなくなっていないか

これらを意識して、情報過多の資料とならないように気をつけましょう。
プレゼン資料作成のコツ5|推敲をかさねて質を高める

いよいよ、資料作成の最終工程です。各ページ、そして資料全体の整合性を取り、推敲をかさねることで、プレゼン資料を完成させましょう。

ページごとの推敲で意識したいのは、以下のポイント。

目次と各ページの見出しが同じになっているか
見出しはページ内容を理解できる内容になっているか
見出しを補足、根拠となる情報が入っているか
話がつながっているか
誤字や脱字がないか
適度にグラフや図を用いて、退屈しない見た目になっているか

資料全体においては、以下の内容を確認しましょう。

テーマがきちんと伝わるか
起承転結を意識して作成されているか
ページの順番は適切か
前後のページと重複する内容を入れていないか
話の流れは辻褄があっているか

これらを何度も見直して、伝わる資料作成を行ないましょう。

最後の見直しでは、是非、客観的な目で見ることを意識してください。

資料を作成した自分自身では理解できても、初めて見る・聞く人には伝わらない場合が多々あります。

相手を気遣い、理解しやすい、印象に残る、感情が動かされる資料になっているか、充分に確認しましょう。
プレゼン当日までに確認すべきこと

以上が資料作成のコツですが、せっかくの準備が台無しにならないよう、プレゼン当日までに確認しておくべきことがあります。

多くの場合は、パソコンで作成した資料をプロジェクターで投影するなどし、あなたが解説を行なうことになるでしょう。

事前に資料を印刷して、聞き手に配るケースも。資料作成を行なう際に、まずは以下のことを確認しておきましょう。

プロジェクターに投影することが可能か
プロジェクターとパソコンを接続できるか
プレゼン資料を印刷して配るか
聞き手の人数は何人で資料を何部印刷するか

特に気をつけたいのが、プロジェクターとパソコンの接続。

例えばあなたのパソコンがMacだった場合、プレゼン会場のプロジェクターが対応していないことも。

まったく接続できないわけではなく、専用の接続ケーブルが必要となる場合があります。

また聞き手の人数を確認しておくこともマスト。急な参加者にも対応できるよう、何部か多めに資料を印刷しておくと安心できますね。
3.プレゼン成功のために覚えておくべきこと

前章までは、プレゼンを成功させるためのテクニック論についてお伝えしてきました。

ではそもそも、プレゼンの成功とはどんな状態を指すのでしょうか。
プレゼンのゴールを明確にする

プレゼンの成功、ゴールとはどこにあるのでしょうか。

まずここを徹底的に理解すること、自分のプレゼンの目的を考えることから始めましょう。

プレゼンを行なうからには、何かしら売り込みたい、宣伝したいものがあります。

自分自身のことであったり、会社のことであったり、商品のことであったり、新規事業の企画であったり。

なぜこれらをプレゼンする必要があるのか。答えは単純明快で、相手の賛同や許可が必要だからですね。

「Yes」「いいね!」と言わせる。結果として、自分のことを覚えてもらったり、会社に入社してもらえたり、仕事をもらえたり、資金を提供してもらえたりする。

つまりプレゼンのゴールとは、相手にプレゼンのコアな部分について理解してもらい、共感してもらい、なんらかのアクションを起こさせること。

資金を調達するためのプレゼンであれば、出資者に名乗りを挙げてもらうこと。

商品の売り込みであれば、「それ、買うよ」と言わせて申し込みをしてもらうことがゴールになります。

3-2:提案内容がもたらす未来に共感してもらう
ちょっとビジネスから遠ざけて、日常生活で考えてみても同じです。あなたが長年の恋を実らせて、プロポーズをすることになった場合。

ゴールは「結婚してください」「はい。結婚しましょう」と言わせることですね。そういう意味では、プロポーズもプレゼンです。

プレゼンの成功とは、こちらの意図通りに相手を動かすこと。

そのために必要なのが、あなたの提案内容を取り入れたことで得られる未来に対して、心から共感してもらうことです。
感情を揺り動かす

プレゼンのゴールである、相手にアクションを起こさせること。

そのためには相手の感情を揺り動かすことが欠かせません。果たしてどんな状態が、感情を揺り動かされた状態といえるのでしょうか。

期待感:「わくわくする」「何それ?もっと知りたい」という感情が生まれる
欲求の喚起:「それ、欲しい!」という欲求が喚起される
共感:「その通り! そうなんだよね」という納得と共感が生まれる
イメージ:「面白そう」「美味しそう」「自分にもできそう」というイメージが湧く

上記に挙げたような感情を持ってもらえたら、あなたのプレゼンによって相手の心が動かされています。

ひとつ注意したいのが、プレゼンの聞き手は「説得してほしい」とは思っていないこと。

説得よりも納得、納得よりも共感したい、というのが本心です。あなたが相手に対して

「この案を取り入れるように説得してやろう」と思っていたら、きっとそのプレゼンは成功しません。

興味のないことを説得されて、半ばだまされたように取り入れるよりも、自分自身が納得して共感したほうが、実行する気持ちになるはず。

説得することよりも、共感してもらうことを意識しましょう。

プレゼン成功の可否は、共感を得られるかで決まる。

聞き手の感情を揺り動かすことが、プレゼンの命。これを念頭に置き、具体的なコツをあらためてチェックしてください。
4.テクニックの先にあるプレゼンの「本質」

前の章ではプレゼンのコツについて紹介しました。

しかしコツを知ったとしても、付け焼き刃のノウハウや一夜漬けの準備だけでは、必ず上手くいく保証はありません。

プレゼン上手な人は、テクニックだけでなく「本質」を理解しています。

プレゼンを成功させるために知っておきたい「本質」とは何か。優秀なプレゼンターとして有名な方が紹介しているポイントと共に確認してみましょう。
プレゼンをコントロールできるくらいの自信を持つ

マッキンゼー・アンド・カンパニーに、ジーン・ゼラズニーというビジュアル・コミュニケーション・ディレクターがいます。

氏の著書『マッキンゼー流プレゼンテーションの技術』では、“優れたプレゼンターが持っている3つの条件”を紹介しています。

その一つ目が、事前準備を徹底すること。

著書では優れたプレゼンターの特徴として、「自信」を持っていることと紹介しています。

優れたプレゼンターはプレゼンの最中に、どんなことが起きても冷静に対応する自信を持っているそうです。

自分自身が行なうプレゼンのすべてを把握していて、急な質問やトラブルが起きても動じない。

プレゼン資料についても精通していますし、聴衆のことも理解して、プレゼンの場と時間を自らコントロールできている。

それが優れたプレゼンターだと紹介しています。

注目すべきは、プレゼンの場を自分の物にするためには「入念な事前準備を行なうこと」を重要としている点。

3分のプレゼンテーションであっても、その何十倍もの時間をかけて、イメージやロープレを行なう人が多いようです。

ぶっつけ本番ではなく、充分な事前準備をすることが、優れたプレゼンターの共通項といえるでしょう。
誰よりも提案内容の妥当性に確信を持つ

優れたプレゼンターの特徴二つ目として、提案する内容の妥当性に確信を持っていることと挙げています。

当たり前のことではあるのですが、自分が行なう提案に対して、内容が妥当であるという確信を持っていなければ、聴衆が「良い」と感じてくれるとは期待できません。

すなわち、提案する内容を何度も振り返り吟味し、疑問が残るようであれば提案内容を変更するなど、確信を持てるプレゼン内容を用意することが重要です。
絶対に伝えたいという熱意を持つ

最後に3つ目の共通点です。根性論、気合論のように聞こえるかもしれませんが、優れたプレゼンターの共通点として挙げられているのが「熱意」です。何が何でも自分の提案内容を伝えたいという強い意志、熱意。

上手に喋ることができたり、ロジックで聞き手を頷かせ続けることができたら、それは素晴らしいプレゼンでしょう。

しかし、極端な話として、下手でも熱意さえあれば、一定のところまでは相手の心に届きます。

逆に、いくらテクニック的に申し分のないプレゼンだったとしても、発信者の熱意が感じられなければ、聞き手は心を動かされないのではないでしょうか。

もしあなたがプレゼンに苦手意識を持っていたとしても、絶対に伝えたい提案があり、熱意を持って真摯に語りかけたら。

あなたの熱い思いは聞き手に伝わります。

真剣に伝えようとしている人の話であれば、自分自身も真剣に聞こうと思った経験は誰にでもあるでしょう。

本稿で紹介する様々なテクニックは、あなたが伝えたいと思う熱意の上で成り立っていることを忘れないでください。

逆に考えると、どんなテクニックを身につけて、豪華絢爛な演出をしても、熱意がなければ見透かされ、プレゼンのゴールに達することは難しくなる、ということです。
5.プレゼンにおける苦手を克服する方法

プレゼンにおいて最も重要なものが、熱意であるとお伝えしました。

とはいえ、やはり心情としては、熱意あるプレゼンを出来る限りスマートに行ないたいもの。

プレゼン下手だと自認する人は、いくつか苦手なポイントがあることでしょう。

ここでは、苦手ポイントの克服方法について考えてみます。
あがり症を克服する方法①

プレゼンに限らない話ですが、人前に出ると「あがって」しまい、上手に話ができないという悩みを抱えている人は多いでしょう。

そもそも日本は欧米に比べて、学校生活でスピーチを行なう機会が少なく、訓練ができていない人が多いという現状があります。

「いやいや、日本人にだって、上手にスピーチやプレゼンをする人がいるよ?」

と思いますよね。でもそれは、先天的なものではなく、本人の努力や訓練、場数による慣れで発揮されている能力です。

多くの訓練を受けていない人にとって、人前で話をする、プレゼンを行なうという行為は緊張をともなうもの。

あがってしまったとしても、ごくごく普通のことなのです。

実はいま述べた「あがってしまうのは普通のこと」が重要なキーワード。

あがってしまうことは、誰にでも起きる状態だと理解しましょう。

あがってしまうあなたが「異常」なわけではありません。そもそもあがるという状態は、基本的には心理的な作用。

いってみれば、あがりやすい人は敏感であったり繊細な部分を持ち合わせているだけのこと。少しその状態が顕在化し易く、他の人よりも「あがっている状態」が目に見えるだけのことです。

大勢の人の前で話をするのだから、緊張するのは当たり前のこと。

あがってしまったこと自体は上がり症でもなんでもなくて、人間として普通のことです。問題はその状態を「あがってしまった」「異常な状態だ」と捉えてしまうこと。

克服の一歩として、「人前で話をするときに緊張するのは当たり前。

あがってしまった自分が異常なわけではない」という認識をしましょう。
あがり症を克服する方法②

次に紹介するのは、あがってしまうと感じているあなたがプレゼンのときに実施するべき、心を落ち着かせる方法。

身体的にリラックスして、緊張を解きほぐしてください。
1|水を用意する

といっても、緊張した自分の頭を物理的に冷やすためではありません。

水を飲むという行為は、精神を安定させる働きがあります。緊張が強くなったと感じたら、手元にある飲料水を一口含みましょう。

聴衆からしても、これから話をする人が喉を潤すという行為に対して、なんら疑問は抱きません。
2|深呼吸をする

ゆっくりと深呼吸をしてください。ゆったりとした呼吸のリズムを意識することで、緊張が解れていく効果があります。

また自分の呼吸のリズムを意識してみることもお勧めです。ゆったりとした呼吸のリズムは精神を落ち着かせる効果があり、それを自分自身で意識する、感じることにより、更なるリラックスが期待できます。

3|姿勢を正す

まっすぐと胸を張って立ちましょう。身体と心は切り離されているものではありません。

身体の向きや動きによって、心理的な変化が訪れるのです。しっかりと胸を張り前を向く。それだけで身体から心へと、自信が伝わってくる作用が期待できます。
棒読みを克服する方法

棒読みをしてしまうという悩みを抱える方も多くいます。

プレゼンに限らず、普段の会話のときから指摘されるという方もいるかもしれません。

発声が棒読みになっていると、プレゼンにおいて重要な「熱意」が伝わりにくいというマイナスの効果があります。

ではどのようにして棒読みを解決するか。

棒読みの発声とは、平たく言うと声に抑揚がない状態です。聞き手としては感情が伴っていないように感じます。

つまり感情を込めれば、抑揚が出てくるということ。

プレゼンで喋る内容を一言一句書き出してみることからスタートしましょう。

文章にできたら、一文ごとにじっくりと見直していきます。ここでのポイントは、重要である、伝えたいと思う単語をチェックしていくこと。

ひとつの文章で、多くても1つか2つまでが妥当でしょう。

チェックが済んだら、その文章を声に出して読んでみましょう。

ポイントは、チェックした単語の部分だけ、少し声を高めにすること。これだけで、「高い声」という抑揚のひとつが加わりました。

次にもうひとつ意識して音読してみましょう。

意識するのは、文章の始まりを山の頂上として、文章の終わりを山の麓に見立て、高いところから低いところへ、山を降りていくように発声すること。

重要な単語を少し高い声で発生する。

文章全体を通じて、山を降りるように高い声から低い声へと発生する。

この2つを組み合わせると、明らかに抑揚のある発声になります。

慣れないうちは声が裏返ってしまったり、山を降りることだけに注力してしまい、重要な単語で声を高くすることを忘れてしまうかもしれません。

それでも意識して練習していけば、必ず抑揚のある話し方を体得できます。最初はふたつのポイントのどちらかひとつからでもかまいません。まずは意識すること、そして練習することが重要です。
6.おすすめの本

プレゼンにおける様々なテクニックやコツをご紹介しました。

ここでは、上手なプレゼンを学ぶために役立つ書籍をピックアップしています。

誰もが知っている名書であり、一度は読んでおきたい本。自分の趣味嗜好に合いそうな一冊を選んでみてください。
スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン|著者: カーマインガロ

あまりにも有名な書籍です。プレゼンテーションが上手な人は誰か?という問いをすれば、おそらく多くの人がスティーブ・ジョブズの名前を上げるでしょう。彼がどのような準備をして臨み、どのような仕掛けでプレゼンを盛り上げたのか。その方法ではなく、考え方を学ぶことで、きっとあなたのプレゼン力が向上するでしょう。
TED 驚異のプレゼン|著者: カーマインガロ

プレゼンテーションの場として有名なTED。人気プレゼンターから学ぶ、9つの法則が解説されています。シェリル・サンドバーグ、ビル・ゲイツ、アンソニー・ロビンズなどが行なったTEDでのプレゼンを、科学的に分析しています。
プレゼンは資料作りで決まる|著者: 天野暢子

提案する側と決裁する側の立場で、1000を超えるプレゼンに携わってきた著者が明かす、通る資料の作り方。プレゼンのキーツールである資料の作り方を、通る資料作りの極意から学ぶことが出来ます。
孫正義 奇跡のプレゼン|著者: 三木雄信

孫正義氏のプレゼンについて解説されています。本稿でもプレゼンに最も大切なこととして紹介した、情熱、熱意。孫正義氏のプレゼンも「情熱を持って志を語ること」が特徴と解説されています。プレゼンにおける情熱、熱意の込め方が学べます。
ひとつ上のプレゼン|編集:眞木 準

著名なコピーライター、クリエイティブディレクター、CMプランナーなどのクリエイターによる、プレゼンに勝ち続けるノウハウが紹介されています。実際のエピソードを交えながら、ノウハウやアイデア、経験、哲学を知れる書籍です。
7.まとめ
6つの章にわたり、プレゼンのコツやノウハウをご紹介しました。

繰り返しになりますが、最も大切なのは、必ず伝えたいという熱意です。”

バカ売れキーワード1000感想レビュー|売れるタイトルには訳がある
http://webfood.info/bakaure-keyword/

A 特長
B 気づき
C 強調
D 人気
E 感情
F リアル感
G お得感
H 標的
I 誘導

と大きく分かれています。一つ一つ、気になったキーワードとその下に例文をご紹介します。左の数字はキーワードに1から1000まで振られた通番です。通番がないものは、例文の中で見つけた気に入ったキーワードです。

グレーのボックスは私のコメントです。
A 特長
087 はかなき〇〇

肌触りはかなき繊細さが一層引き立つ〇〇
103 ガイドブックには載っていない〇〇

ガイドブックには載っていない地元の名産品が食べたい
取材お断りの〇〇
177 確かな実感

翌朝目が覚めると確かな実感!
183 見極めてください

見極めてください!室内の広さと全体のバランス
B 気づき
193 〇〇すればいいじゃない

比較すればいいじゃない!そこには〇〇情報がいっぱい
196 〇〇で活躍しそう

夏場のオフィスで活躍しそう!足元の寒さ対策には〇〇
208 〇〇には意味がある

苦いのには意味がある!緑黄色野菜の栄養

デメリットを先に出すのに使えそう
218 ↓(矢印)

↓↓↓申し込みの手順はとても簡単!

この矢印って一般的に通じるんですね。
なにっ
231 正しい〇〇の仕方ご存知?

正しい重ね着の仕方ご存知?知らないと損する〇〇
235 なぜ〇〇できない?

なぜ合格できない?受験に必要な絶対〇〇
290 〇〇を賢く使う

保険会社を賢く使う!使い方次第でこんなにお得
308 去年とはまるで違う

去年とはまるで違う!肌の質までがガラリと変わった〇〇
347 〇〇ウラの裏

住宅建築ウラの裏!プロだけが見分けることができる〇〇
360 〇〇には理由がある

ウマイには理由がある!秘伝のタレにたっぷりと漬け込んだ〇〇
364 〇〇の共通点

急成長するレストランの共通点!人気メニューで見る〇〇
〇〇の必須条件
365 〇〇の告白

有名旅館女将の告白!お客様がいつも感動する〇〇
〇〇の意外なホンネ

予備校講師の意外なホンネ!受験に必要なのは〇〇
C 強調
415 〇〇以上の使用は控えて

たった1粒で十分だからそれ以上の使用は控えて!
473 手ごたえありの〇〇

手ごたえありの英会話学校!ビジネスシーンで手ごたえを実感
560 関係者が驚いた〇〇

関係者が驚いた炊き上がりのモチモチ感!米どころから〇〇
D 人気
570 〇〇が殺到

すぐにリピーターが殺到している爽快シャンプー!
585 行列のできる〇〇

予約にさえ行列のできる名門旅館!一度泊まってみたい〇〇
586 記録を塗り替えた〇〇

発売後あっさり記録を塗り替えたRPGの定番〇〇
594 断トツ〇〇

断トツのリピート率を誇る新潟産コシヒカリ
パンクするほどの〇〇

モニター募集に電話回線がパンクするほどの反響!
E 感情
〇〇感抜群の

ゆったり感抜群のマタニティーウェア!清潔に保てる
〇〇についニッコリ

自分の後ろ姿についニッコリ!シャープなバックスタイルを〇〇

子供の元気な姿にニッコリ
740 〇〇年の人生で初めて××

50年の人生で初めての目にした絶景!窓からの眺めに〇〇
745 息を呑む〇〇

その肌変化に思わず息を呑む!秘密にしておきたいとさえ〇〇
F リアル感
764 〇〇%××する

95%翌日に感動する保湿クリーム。ぷるぷる肌を取り戻したい〇〇
765 〇〇100!

食べて痩せるダイエット100!食べながらダイエットしたい〇〇
100通りの楽しみ方が〇〇
773 〇〇を××させる△つのポイント

株式投資を成功させる7つのポイントとは?資産運用の達人が〇〇
774 〇〇を感じるベスト××

冬に魅力を感じるベスト5ツアー!冬ならではの魅力で一杯の〇〇
G お得感
817 〇〇でこの価格

本格和食コースに飲み放題でこの価格!新年会はこれで決まり!
832 卸屋びっくり価格

卸屋びっくり価格!同業者泣かせの価格の連続に思わず感激!

同業者泣かせ
833 家計に無理ない〇〇

家計に無理無い低燃費設計!ガソリン代の心配がいらなくなる〇〇
840 直営工場より〇〇

お買い得の理由は直営常用よりの直送にあります!
H 標的
904 〇〇な方におすすめ

意志簿弱な方におすすめ!食べながら痩せるという選択肢!

意志簿弱な方におすすめ、使えそう
910 ひとり〇〇応援します

ひとり生活応援します!24時間お好きな時間にいつでも〇〇
I 誘導
947 〇〇はもう常識

日常英会話はもう常識!これからはビジネスの世界だけじゃない!

幼児のオンライン英会話はもう常識!とか
955 同じ悩みをもつ〇〇だから

同じ悩みをもつビジネスマンだから、この資格をオススメしたい!
956 〇〇賢い選択

プロに相談して決めるという賢い選択!信用できる専門家が〇〇
957 探していたのは〇〇

探していたのはこんな家!家族そろってそれぞれの好みを叶え〇〇
958 大丈夫!もっと〇〇になる

大丈夫!もっとつやつやになる!髪の毛に栄養を与える〇〇

大丈夫もっとペラペラにしゃべれるようになれる
959 断然〇〇で決まり

断然ごま油で決まり!ごまの豊かな風味が味噌にベストマッチ!
960 使う人の立場で考えたら〇〇

使う人の立場で考えたらコレを選ぶのが正解!
961 毎日使う〇〇だから

毎日使うフレグランスだからコレを選ぼう!セクシーな男の〇〇

毎日受けるレッスンだからちゃんと選びたい
963 理屈抜きで〇〇

理屈抜きで選ぶならこの商品!必要な付属品もセットして〇〇
966 〇〇し倒せ!

冬の味覚を味わい倒せ!カニのベストシーズンに味わい尽くす!

英語をしゃべり倒せ!
968 〇〇するとわかります

サンプルを使用するとわかります!実施に使ってみるのが一番!
973 この機会にどうぞ

先着100名様限り!この機会にどうぞお買い求めください!
974 〇〇モードにスイッチ

乙女モードにスイッチ!可愛いアイテムを手に入れて可愛く〇〇
982 お見逃しなく!

お見逃しなく!北海道以外でこの商品を購入できるのはここだけ
感想

さきほどは売れるために必要なキーワードと言いましたが、アフィリエイトにおいてはGoogleの検索結果からクリックされるためのキーワードという側面が強いです。

検索結果で、どのページをクリックするかは、タイトルに興味を持てるかにかかっています。魅力的なタイトルをつけられれば、クリック率があがり、結果的にさらに上位表示できるようになります。

自分は狙う検索キーワードを決めたあとにタイトルのアイディアが出てこない時に、この本をペラペラめくっていればかなりの確率でいいタイトルが思いつきますね。”

バカ売れキーワード1000等のキャッチコピー本は辞書的に使うとブログが早く書けて便利!
http://worklife-create.com/bakaure-keyword1000.html
”【もくじ】こんなことが書いてあります的な。

1 キャッチコピーが面白いほど書ける バカ売れキーワード1000の目次と主な内容
1.1 A.特長:提供するモノの特長をより効果的に伝える
1.2 B 気づき:あなたの前にいるお客さまに気づきを与える
1.3 C 強調:優れている部分をより際立たせて効果的に伝える
1.4 D 人気:お客さまから熱烈に支持されていることを表現する
1.5 E 感情:お客さまの感情をとことん刺激する
1.6 F リアル感:数字を活用してより現実的に表現する
1.7 G お得感:お得感を強調してお客さまを刺激する
1.8 H 標的(ターゲット):ターゲットを絞って特長を際立たせる
1.9 I 誘導:目的とする行動へとお客さまを誘導する
1.10 登場したキーワード一覧
2 まとめ
3 共有:

キャッチコピーが面白いほど書ける バカ売れキーワード1000の目次と主な内容

GoogleやヤフーSEOを意識したキーワードの選び方ではなく、読者をひきつける言葉選びだよ 色々な表現ができないということは表現力がないのではなく、ちょっとした日常の会話に気づいていなかったり、『お!?』と思っても記憶に残っていいだけにすぎません。 それが意識せずともできるようになるにはちょっと時間が必要ですが、プロブロガーさんや敏腕ライターさんはこれをなんにも考えなくても、鼻歌歌いながらでも簡単にできてしまいます。 ただ、私のような素人の場合は、段階を踏んでちょっとずつ文章を書く技術、ブログで言えばもっと総合的な技術が必要と思っているわけですが、その一時的なサポートするアイテムとしてこのような本は助かります。 この本はA~Iの9章からなっており、A-1~A-6などのように章節があります。 キーワード1000となっていますが、1000個キーワードが載っているわけではなく、その章節のなかの少項目が1000個あり、その例文も含めると4000もの例文があるので結構なボリュームです。
A.特長:提供するモノの特長をより効果的に伝える

新規制・新しさ
歴史・古さ
品質の高さ
限定・希少性
簡単さ・気軽さ
信頼感・安心

以上に訴える6項目で分かれて書かれています。 新しい物好きの方、お手軽なアイテムというものは注目されやすく、よく売れます。 自分が売り込みたいものが具体的にイメージしやすいように、他のものや同類のサービスとくれべでどう差別化して訴えるのか?というキーワード・キャッチコピーを網羅。

食べながらダイエットするという新しい法則! 女優並みの素肌を目指す!素肌が喜ぶ○○! 完成されたおもてなし!


B 気づき:あなたの前にいるお客さまに気づきを与える

呼びかけ、気づきを与える
第三者の意見お客様の評価を活用する
欲望・快感・願望に刺激を与える
不満、不安要素を活用する
知識欲、知的好奇心を刺激する
逆説表現を活用する

頭の性質・特性上、人は有用な情報と聡でない情報を振り分けて、必要なものしか自分の頭に残らないようにできています。そのなかで興味を引き寄せて、立ち止まってもらえる、読みとどまってもらえるるようなフレーズを多用。

素肌が悲鳴をあげるとき! ○○する人、しないひと?あなたはどちら? 二重あごで大丈夫?今なら間に合うダイエット○○ ショートヘアはモテないと決めつけないで!アレンジ次第で○○


C 強調:優れている部分をより際立たせて効果的に伝える

blog

インパクト、強調したい時に活用する
こだわり、特別感を表現する
付加価値(おまけ、プラスアフファ、さらに)を表現する
比較要素、比較優位を訴える

同じようなサービスやものでも、伝え方次第でその印象やイメージは大きく異なってきます。 そんなにすぐれた商品でも、そのメリットが正確に伝わらなければ無意味なものとなってしまいます。提供するもののすぐれた点をいかにに引き出した言葉をチョイスできるのかがポイントとなってきます。 このメリットを最大限に際立たせる言葉をピックアップして、インパクトあるキャッチフレーズにしていきましょう。

○○にとにかく強いタフばボディ! 予想を超える絶景に声を失う!並外れた○○! メイクひとつでここまで若くなる!ここまで○○となる!


D 人気:お客さまから熱烈に支持されていることを表現する

売れている・人気を示す
好み、強い嗜好性を表現する
流行・トレンドを表現する

『客が客を呼ぶ』というように、売れているものにはワケがある。 それを更に加速させるような状況をリアルな表現を用いて、ガッチリとつかみます。

憧れの海外ウエディング!一生の思い出作りを応援する○○! クセになる食感!口に入れたあの食感がたまらない! こんな○○が欲しかった!シンプルなデザインの○○!


E 感情:お客さまの感情をとことん刺激する

体験、体感を表現する
五感に訴える
幸福感、ラッキー要素を表現する
感動を訴える

悩む⇒買うという流れのときの心理には、必ず感情に動きがあります。 この感情をちょっとだけ背中から後押しするように、心に引っかかるようなキーワードが厳選されています。

子育てがもっと楽しくなる!子供と楽しみながら学ぶ○○! 快適で暮らしやすい○○!家族にふさわしい○○ 大自然の心地よいリズムを体感する。絶景を楽しみながら○○


F リアル感:数字を活用してより現実的に表現する

jobujob

データ、数字を活用する
期間、期限、時間、季節を表現する

ブログでも良くある種法です。 客観的なデータや事実を提示することによって、今から訴えたいことや売りたいものがいかに信用できるものであるのかを表現します。「○○万人がご愛用!」というテレビCMなどのフレーズは、これの確固たる例です。

○○種類の●●から厳選! ○○を●●させる△つのポイント! 美味しさの○つのキーワード ○○からいよいよサービスがはじまります!


G お得感:お得感を強調してお客さまを刺激する

価格の低さを訴える
無償提供、無料を訴える

人は得をするということに大きく反応します。 値段が安いといっても、ナニを基準とするのか、その安さの理由を強調する必要があり、この点をいかにわかりやすく訴えかけるかがキーポイントとなります。スーパーなどでよく目にするものは、ここに該当するものが多いです。

○○%オフ レジにて更に全品30%オフ! ○○しかも無料!このボリュームでしかも無料!

H 標的(ターゲット):ターゲットを絞って特長を際立たせる

ターゲットを分類する
ネーミングに活用する

物を売るのにターゲットを絞るのは当たり前ですが、絞っただけではその層の人には響きません。 絞り込んだ上で、提供するものの価値を感じてくれるターゲットへ向け、更なる特長やメリットを送り込むことで購買意欲や成約率が格段に上がることは間違いないので、積極的に組み込んでいきましょう。

意志が弱い人にお勧め!食べながらやせるという選択枝! ○○必需品 ビジネスマン必需品!携帯情報ツールで必要な情報を常に○○


I 誘導:目的とする行動へとお客さまを誘導する

推薦、おすすめを表現する
行動に駆り立てる

読者・お客さんの行動を自在に操るようにするのは容易ではありません。 行動を起こす前に一度踏みとどまったりしてしまうので、そのストップをいかにストレスなく、スムーズに次の段階へと導いてくれるかがポイントとなります。ここでは、商品・サービスのメリットを適切に分かりやすくする言葉を選ぶことでそれを可能にします。

○○はも常識 英会話はもう常識! ○○チェック 最終チェック!要チェック!あなたの目でチェック!


登場したキーワード一覧

本書で出てきたキーワードが3.5ページに凝縮されて一覧になっています。 ここに気になったワードをアンダーラインなどの印をしておくと、ブログを書いているときにパッと開くだけでスイスイと進むときが多いので意外に使用頻度は高い。熟読するものではなく、パラパラめくって流し読みしているだけでもずいぶん頭に残ります。

[カラー改訂版]バカ売れキーワード1000
posted with ヨメレバ
堀田 博和 KADOKAWA/中経出版 2014-01-25
Amazonで購入
Kindleで購入
楽天ブックスで購入

この本はあくまで、「これが来たらこれを当てはめる」、「こういう場合はこの表現を使うと効果的!」ってことは、余分な解説がなくて一覧になっているしわかりやすい。 しかし、これを読んでいるだけでは『なぜ、こうなるのか?』という所までは理解できないので、一歩踏み込むのであればもうちょっと詳しい参考書などが必要かな、と思います。 それを簡単に説明してくれてて、いちばんわかりやすいのがこれでしょう。
全米NO.1のセールス・ライターが教える 10倍売る人の文章術

posted with ヨメレバ
ジョセフ・シュガーマン PHP研究所 2006-03-16”


バカみたいに売れるキーワードBest3
http://shigotane.com/archives/1021
”3位【標的】ターゲットを絞って伝えたい相手に届ける。

数多くいるお客様の中でも「本当に伝えたいお客様」が存在するかと思います。
そのターゲットを明確にすることで、よりメッセージが伝わりやすくなります。
売りたい商品やサービスを最も必要とするお客様をまずは絞っていきましょう。
また下記のキーワードはターゲットとなるお客様の姿をイメージしたうえで、
ぜひそのお客様の合うキーワードを活用してください。

■◯◯歳を超えたら
「対象となる年齢以上の人」が注目するよう呼び掛ける。

例)
・30歳を超えたらくすみケア年齢!気になっていたお肌年齢も◯◯
・28歳を超えたら要注意!今からでも始めたい集中ケア
・20歳を超えたら人生の勉強を始めよう

類似語)
◯◯歳を境にして、オンナ◯◯歳××、◯◯歳になったら××する。 (引用: バカ売れキーワード1000 より)

■◯◯好きにはたまらない

「ある趣味や嗜好について感心が強い人」の注目を集めるための表現。

例)
・スイーツ好きにはたまらない!いちごのもつ奥深い甘さがグッド
・温泉好きにはたまらない宿!温泉情緒ある雰囲気がたまらない
・辛いもん好きにはたまらないガツンとくる辛さ!激辛の◯◯

類似語)
◯◯好きだけが知る。◯◯ファンには。◯◯と聞いてピンとくる。  (引用: バカ売れキーワード1000 より)

■◯◯欲しい人集まれ!
「ターゲットが欲しがるモノ」をストレートにぶつける表現で注目させる。

例)
・美味しい無農薬野菜が欲しい人集まれ!こだわり農家が◯◯
・ブランドバック欲しい人集まれ!憧れのブランド小物が◯◯
・彼氏欲しい人集まれ!街の中で輝いて魅せる簡単メイク!

類義語)
◯◯を探すなら。◯◯を買いたいなら。◯◯が欲しいなら。  (引用: バカ売れキーワード1000 より)


2位【お得感】お得感や特別感を出して、お客様の心を刺激する。

お客様はいつも「得をしたい」と考え、常にお得な情報を探している。
「お得な情報とその理由」を組み合わせて表現することで、
お客様の感情に「お得感」をわかりやすく伝えてみましょう。
ただし、一つ注意すべき点がある。
価格の安さや無料を訴えるにあたり、なぜその価格なのか?なぜ無料なのか?
理由や根拠が必要となる。
理由が明確でない価格の安さは、逆に「安かろう悪かろう」と不信感に繋がる恐れがある。
上記の注意点を踏まえ、キーワードを活用してみてください。

■◯◯%オフ
「安くなる割合を具体的な数字で表現する」ことで、どの程度やすいのかをわかりやすく伝える。

例)
・レジにてさらに全品30%オフ!今ついている値札より値引き◯◯
・店内商品全て30%〜60%オフセール開催!じっくり掘り出せ◯◯
・50%オフのオール半額セール!どれを選んでも通常価格の半額!

類義語)
最高◯◯%引き。◯割引。◯◯%の値引き価格で。◯割引価格。  (引用: バカ売れキーワード1000 より)

■◯◯への挑戦
「価格が安いことを意味する言葉」と組み合わせて、その安い状況へと挑戦するという意味。インパクトを与える。

例)
・安さへの挑戦!とことんまで値段の安さを追求しました!
・限界への挑戦!こだわりの商品の価格の限界にチャレンジ!
・激安価格への挑戦!競合店の値段とぜひ比較してみてください!

類義語)
◯◯へのチャレンジ。挑戦価格で◯◯。◯◯への挑戦状。勝負価格。  (引用: バカ売れキーワード1000 より)

■◯◯ギリギリ価格
「価格の安さにインパクトを与える」ために、その価格自体が「ギリギリのものである」という意味を込めて訴えかける。

例)
・原価ギリギリ価格でもぜひ一度お買い求めいただきたいんです!
・赤字覚悟のギリギリ価格!在庫入れ替えのため、この価格でご奉仕!
・損切り覚悟のギリギリ価格!絶対に損はさせない自信があります!

類義語)
◯◯限界価格。極限価格に挑戦!。目いっぱいのご奉仕価格で◯◯。  (引用: バカ売れキーワード1000 より)


1位【人気】お客様から熱烈に人気がある事を表現する。

売ろうとする商品やサービスが実際に「売れている」あるいは「人気がある」ものであるなら、
お客様からの人気という状況をうまく演出し、表現に取り入れると効果的。
そんなに売れているのなら見ておかないと損をしてしまうかもしれない。
みんなが欲しがっているモノなら、私も手に入れて得をしたい。
など、人の感情の動きから「客が客を呼ぶ」のです。
インパクトある表現とともに、人気度合いをより身近な表現で伝え、
お客様が行動に至る感情を刺激しましょう。

■◯◯完売
「すべて売り切れる」という意味をもつ「完売」という言葉と、
「売り切れている状況を詳しく表現する言葉」とを組み合わせ、人気ぶりを強調する。

例)
・驚きの即完売!スタッフさえもその売れるスピードに◯◯
・前回販売時に3時間ですぐに完売!リピーターがまとめて購入!
・3週間連続完売御礼!ここまで売れ続けるのは特殊成分◯◯

類義語)
即売り切れ◯◯。スグに売り切れる◯◯。売り切れ必至!  (引用: バカ売れキーワード1000 より)

■憧れの◯◯
「強い嗜好示す表現」として「憧れ」という言葉を活用し、目的とするものを目立たせる。

例)
・憧れの旅路を満喫する!あなたのわがままをカタチにする◯◯
・憧れの海外ウェディング!一生の思い出づくりを応援する◯◯
・憧れのスリムボディーを手にいれる!夏までに間に合う◯◯

類義語)
夢見る◯◯。思い焦がれる◯◯。◯◯に恋しちゃう。恋する◯◯。  (引用: バカ売れキーワード1000 より)

■◯◯予告
「多量に売れていることから起こりうる現象」を表現することで、
これから売れることが当たり前のような印象を与える。

例)
・欠品予告!前回販売に引き続き早々の欠品が予想されます。
・完売予告!人気物件のためすぐに売れてしまいます
・大ブレイク予告!今年の夏のトレンドを先取り!

類義語)
◯◯を先読みする。確実に◯◯する。絶対に売れる◯◯。  (引用: バカ売れキーワード1000 より)”


【アイデア】『バカ売れ販促アイデア500』堀田博和
http://smoothfoxxx.livedoor.biz/archives/51980767.html
”【ポイント】
■1.ライブ(生放送)化しなさい

ライブには、ライブでしか出せない多くの魅力が存在する。失敗できない緊張感と本物だという自信、うそや偽りのなさ、真実そのもの、臨場感などをリアルタイムで伝えることができるのだ。提供するものに自信があるのなら、普段見せない部分でもいい、ぜひ、ライブで本来の姿、本当の良さや価値をとことん表現して伝えてみなさい。

●作業しているところをショーのように見せる

◆これで思い出すのがこちらの本。

外食の天才が教える発想の魔術
外食の天才が教える発想の魔術

参考記事:【オススメ!】「外食の天才が教える発想の魔術」フィル・ロマーノ(2008年03月20日)

著者のフィル・ロマーノは、「全国展開されたレストランコンセプト」が6つもあるというアイデアマン。

彼が手がけた「ナッグズヘッド・パブ」というレストランの中央に置かれた炭火焼グリルは、現在のオープンキッチンの先駆けでもあります。


■2.形や素材を予想外のものに変えてみなさい

商品の価値は、その品質や中身だけで評価されるものではない。その商品の外観や形が変わるだけでも価値は大きく変わるものだ。形状や外観に意外性があれぱ、それを目にした人にインパクトを与え、外観から伝わる雰囲気や印象から、感じる価値自体も変わってくる。中身はそのままでも、商品の形や素材、外観を予想外のものに変えてみなさい。

●通常の形と異なる形状や構造にする

◆この本には、紙飛行機が折れる便箋が紹介されていました。

最強の文房具 (別冊宝島) (別冊宝島 1786 カルチャー&スポーツ)
最強の文房具 (別冊宝島) (別冊宝島 1786 カルチャー&スポーツ)

参考記事:【10選】『最強の文房具394』から選んだ注目のガジェット10選(2011年07月17日)

なお、最近GIGAZINEさんで紹介された製品は、便箋どころか、丸ごと封筒セットだったりします。

flying letter
flying letter

ちょっとお高いですが、確かにインパクトは絶大w


■3.自宅で楽しめるようにしなさい

商品やサービスが、「自宅で楽しめるようになる」というだけで、ひとつの大きな価値を生むことがある。「自宅で楽しみながら○○したい」「自宅でくつろぎながら○○したい」「自宅で時間を気にせず○○したい」「自宅で人の目を気にしないで○○したい」「自宅で家族とー緒に○○したい」などの欲望をかなえてあげる方法をとことん考えてみなさい。

●自宅で楽しめる自宅用キットをつくる

◆私自身、ちょっと欲しくなってしまったのが、こちらのキット。

いえそば
いえそば

トップのレビューが☆5つで、それに対して120人中118人が「YES」票を投じているという人気商品。

もうすぐ年越しそばの季節なんで、何とかヨメを説得したいな、とw


■4.もっと見やすくしなさい

せっかくの情報や言葉も、見てほしい人が読み取れなければ、そこに存在しないのと同じだ。いかに、伝えたいことや情報を物理的に読みやすくするかが重要になる。もっと、見やすく。もっと、読みやすく。もっと、読み取りやすく。もっと、目に入るように。もっと、鮮やかに。とことん工夫を重ねて、もっと見やすくしなさい。

●お客さまが見やすい位置(高さ・場所)にする

◆ことこうした売り場の工夫については、この本はマストだと思われ。

なぜこの店で買ってしまうのか―ショッピングの科学
なぜこの店で買ってしまうのか―ショッピングの科学

参考記事:【スゴ本!】「なぜこの店で買ってしまうのか―ショッピングの科学」パコ・アンダーヒル(2007年10月09日)

「子ども用品は子どもの目の高さに陳列する」等、言われてみたらごもっともな指摘が満載です。


■5.「手書き」の部分をつくりなさい

あなたが目にする文字のほとんどは、読みやすく加工された文字だろう。人力された文字の配列は、読みやすいが、文章に変化が感じられない。だからこそ、本当に伝えたいことや、言葉を「手書き」にすることでより目立たせることができるのだ。目立たせたいところを、文字でも署名(サイン)でも、印やマークでもいい、手書きにしてみなさい。

●手書きのメニューやカタログをつくる

◆当ブログでも「手書き」ネタは色々ご紹介してきましたが、やはり出村邦彦さんのご本は捨てがたいところ。

1冊選ぶとしたら、これかな、と。

もっと儲かる全国手書きチラシ実例集
もっと儲かる全国手書きチラシ実例集

参考記事:「もっと儲かる全国手書きチラシ実例集」出村邦彦(著)(2006年08月18日)

この本のテーマは「チラシ」ですが、豊富な手書きの事例はきっと参考になるハズ。


■6.お客さまが「より多く買える」ようにしなさい

お客さまが物理的、心理的な障害のため、多く買えないという状況がある。たとえば、保管する場所がない、持って帰りにくい、手がふさがっていて持てない、買い物する余裕がないなどがそうだ。大切なのは、お客さまの置かれている状況を把握し、買えない障害をなくしてあげることだ。そして、より多く買える良い方法をお客さまに提案しなさい。

●買い物カゴ・買い物カート・台車を用意する

◆「買い物カゴは、店内のあちこちに用意すべし」というやり方は、この本で知りました。

ついこの店で買ってしまう理由(わけ)
ついこの店で買ってしまう理由(わけ)

参考記事:【スゴ本再び?】「ついこの店で買ってしまう理由」博報堂パコ・アンダーヒル研究会(2007年11月06日)

確かに、カゴがなかったり、足りなかったりすると「また今度でいいか~」となりがちですよね。


【感想】
◆とにかく読んでいて、活用例の多さに圧倒されました。

本書の構成についてちょっと説明しておくと、下記目次のようにまず大きなテーマが7つ。

そのテーマごとに、個別のテクニックが連なり(計106個)、その下にアイデアが(計500個)、さらにそのアイデアごとに活用例が複数個提示されている(計1500超)、という感じ。

今回、上記ポイントの引用部分の最後に「●」で挙げているのが、活用例の前のアイデアになります。

アマゾンの方の目次には、106個の個別テクニックが挙げられてますので、気になる方はご覧アレ。


◆ただ、あまりに活用例が多すぎることもあってか、実際にお店や会社でやってみてどうだったか、といった事例については、収録されていません。

その辺が、事例がないとイメージしずらい方にはつらいところかも。

もっとも活用例より上のレイヤーである個別のテクニックですら、106個もあるわけですから、それぞれに事例を載せてたら、ページが何ページあっても足りません。

トレードオフと割り切って、活用例を「自社(店)に当てはめてイメージする」ことがキモとなりそうです。


◆本書は、実際にお店や会社で集客や販促したい方にとっては、すぐにでも取り入れられるノウハウが詰まっています。

その点では、「お値段安杉」というか、余裕でペイするかと。

裏を返せば、そういったニーズがない方だと「脳内起業」して頂かないといけないのもまた事実です。

とはいえ、「直接的なアイデア」だけを頭に詰めるのではなく、こうした「今すぐには使わない」アイデアを脳内に保管しておくと、何かの拍子に科学反応起こして凄いアイデアが生まれるかもしれません。


良質なネタの数々に脱帽しました!

バカ売れ販促アイデア500
バカ売れ販促アイデア500

Part1 お客さまの感じる価値を高める
Part2 ターゲットを絞って接触する
Part3 気づきを与える
Part4 興味を引き欲望を刺激する
Part5 きちんとメッセージを送る
Part6 目的の行動へと導く
Part7 継続した満足を与える”

『バカ売れ販促アイデア500』の読書感想 – 目からウロコ、儲けのヒントはココにあり
http://akit723.com/hhotta_bakaure500/
”困っている人を見つける(P14)

困っている人を助ける=商売のニーズ。お客さんが困っていることの解決策を商品にする。
お客さんが面倒なことをかわりにする(P17)

サービスのなかに、お客さんが面倒に感じていることを取り入れ、かわりにやる。商品にする。

例)

見積もり一括請求サービス、価格比較サービス、情報検索サービス
お客さんを絞り込み、効果的に接触する手段を見つける(P58)

売りたい商品があるのなら、商品に魅力を感じて、それを買ってくれるお客さんと接触する必要がある。

そこで、商品に魅力を感じるお客さんを絞込んで、できるだけ効率的に接触していく方法を考える必要がある。それができて、商品が売れる。
ストーリーで感情を揺さぶる(P120)

人間は感情の生き物。喜怒哀楽によって行動してしまう。

商品の魅力を伝えるときはストーリーを意識し、相手の感情を引きつけること。商品を買って嬉しい変化、商品購入後に起こったことなど、分かりやすく伝える。
数字で具体性を示す(P122)

細かい数字=信用力+説得力。

「91%のお客様が満足」というように、利用できるデータはどんどん利用し、セールスで伝える。
大切なことは繰り返す(P148)

伝えたいことは受け手に何度も繰り返し伝える。セールスレターなら、伝えたいことを、キーワードにして目立たせ、繰り返し使うと効果的。
納得できる購入の決め手を用意する(P186)

お客さんは感情や好みで商品を選ぶが、買うか買わないかは、合理的で納得がいく理由を欲しがる。特に、高額であればあるほど、その金額が納得できる理由が必要。

「この商品を買うのは合理的だ」とお客さんに納得してもらえる理由をいくつか用意しておくこと。”


劇的にプレゼンが上手くなる5つのコツで聴衆を魅了する方法
http://rules-of-success.jp/technique/presentation-point/
“プレゼンのコツ1:「つかみ」をマスターする
プレゼン当日、あなたの発表が始まったら、まず最初に成功したいのが『つかみ』の部分です。
プレゼンの最初で聞き手の意識を自分に向けさせ、かつポジティブに話を聞いてもらえる環境をつくりだしたいもの。
とはいえ、お笑い芸人のようにいきなり大笑いを誘ったり、マジシャンのように驚きというインパクトを残すことは難しいと思います。
そこで特別な話術やテクニックがなくても『つかみ』を成功させる方法を、実際のプレゼンをヒントにいくつか学んでみましょう。
■質問を投げかける
「さっそくですが、皆様にお聞きしたいことがあります。皆様の中で、いつも小切手帳の収支を合わせるようにしている、という方はどのくらいいらっしゃいますか」
⇒聴衆のほとんどが挙手
「それでは次に、そうするのが『好きだ』という方はどのくらいいらっしゃいますか」
⇒全員が手をおろす
(米国大手ソフトウェア会社創業者、スコット・クック氏)
これは同社が新たに開発した会計ソフトのプレゼン。
難しい技術の解説から始めるのではなく、まずは聴衆に寄り添い、うまく関心を向けさせています。
「収支合わせは必要なことだが、面倒な作業である」
という一般認識を浮き彫りにした上で、簡単で使いやすい自社ソフトをアピールする、という流れです。
■秘密を打ち明ける
「最初に告白させてください。20年ほど前にしたあることを私は後悔しています」
(作家・ビジネスジャーナリスト、ダニエル・ピンク氏)
冒頭でこんなことを言われれば、思わず聞き入ってしまいますよね。
人間の好奇心をうまく煽った巧みなつかみです。
■インパクトのある演出で驚かせる
「ご存じのとおり、マラリアは蚊が媒介します。みなさんにも体験していただこうと思って、今日は何匹か連れてきました。ちょっとばかり自由にしてやりましょう。貧しい人しかこんな体験ができないというのも、おかしな話ですから」
(マイクロソフト共同創業者、ビル・ゲイツ氏)
アフリカのマラリア問題についてのプレゼンで、ゲイツ氏は蚊の入ったガラス瓶を壇上で掲げました。
聴衆は驚くとともに、大爆笑をしながら拍手喝采。
もちろん中の蚊を本当に放すわけではありませんが、こういった予想外のことをされると強く記憶に残るものです。
■エピソードから入る
「二週間前、パリにある自分のスタジオにいると、電話が鳴って『ちょっとJR、TED Prize 2011受賞だって。世界を救おうって願いを伝えるのよ』」
(ストリートアーティスト、JR氏)
自分が実際に体験したエピソードから語り始めるというテクニック。
セリフもあって程よくコミカルで、聴衆がイメージしやすい内容になっています。
「この後どう展開していくのかな?」と自然と引き込まれるプレゼンです。
プレゼンのコツ2:ノイズを減らす
プレゼンに関わらずですが、話をする際に「あー」「えー」などを多用してしまう人がいます。
また無意識のうちに同じフレーズ、例えば「つまり」「要するに」「というか」などを繰り返してしまうことがあるかと思います。
これらはすべて、聞き手にとってはノイズ、つまり雑音でしかありません。
神経質な相手であれば、これらのノイズへ意識が移ってしまい、プレゼン内容が理解できなくなります。
更に悪影響としては、ノイズを発せられるたびに「また言ってる」と感じるようになり、最終的にはイライラさせてしまうことも。
せっかくプレゼンの機会を手に入れ、入念な準備をしたのに、相手に悪い感情を残してしまったら。
プレゼンしたことがマイナスにならないよう、ノイズの除去を意識しましょう。
プレゼンのコツ3:適度な間を取り入れる
聞き手はプレゼンの最中に、3つのことを行なっています。
同時に復数のことを行えば、それだけ意識が拡散するのは必至。
それぞれの行為に集中できる工夫が必要です。
聞き手が行なう3つの行為は以下の通り
• スライドのテキストを読む
• 写真やイラスト、グラフを見る
• プレゼンターの発する言葉を聞く
それぞれが並行して行なわれるので、完全にひとつのことに集中してもらうのは難しいかもしれません。
しかし工夫一つで、極力、各行為に集中してもらうことができます。
その工夫とは、プレゼン中に適度な間をとること。多くの聞き手は、プレゼン資料が変わるたびに、画面に意識が移ります。
投射されている内容のもっともインパクトがある部分に目線が行き、意識も移ることでしょう。印象的な図や写真があればなおのこと。
1. ページを更新する
2. このページで伝えたいことを端的に言う
3. 聞き手がざっと資料を眺める時間をとる
4. 印象的な写真があれば、「写真をご覧ください」と一言付け加えて間を空ける
5. 「それでは◯◯について説明いたします」と意識を自分の発言に向けさせる
このように、適度な間を取りながらプレゼンテーションを行なう工夫が必要です。
プレゼンのコツ4:資料を音読しない
ついついやりがちなのが、プレゼン資料の音読。苦労して出来上がった力作だからといって、資料に書いてあることを読み上げるだけのプレゼンはいただけません。
書いてある内容を読み上げるのであれば、時間と場所を用意してプレゼンを行なう必要がありません。
メールに添付して送ればそれで済んでしまうもの。
その場に聞き手を集めて、あなたが想いを込めた言葉で語るからこそ、プレゼンは効果を発揮します。
また聞き手の心理としても、資料を読み上げられるばかりでは退屈してきます。
「それ、書いてあるよ」と思われてしまったら、聞き手は読み手と化します。
手元に資料を印刷していたら、あなたのペースを無視して、次々にページをめくっていくことでしょう。
資料を見終えたら、あとは退屈そうに座っているか退席するだけ。
この残念な事態をさけるためには、実は事前準備である資料作成が重要です。
• テキストをだらだらと書き込まない
• 要点のみを箇条書きにして、説明を聞きたい内容にする
• 写真や図を盛り込んで、読み解きたくなる仕掛けをつくる
• 資料には入れていない情報を口頭で補う
• 資料の内容そのままではなく、口頭用に言い換えるなどのアレンジをする
これらの工夫することで、資料だけを読み進められてしまう失敗は防げるでしょう。
資料作成のコツについては後の章でご紹介しますので、そちらもチェックしてみてください。
プレゼンのコツ5:ベネフィットは情熱的に語る
聞き手として一番退屈でつまらないプレゼンとは、どのようなものでしょうか?
それは、プレゼンター、もしくはプレゼンする対象物の自慢話に終始するプレゼンテーション。
聞き手は別に、あなたや商品、会社の自慢を聞きたいわけではありません。
プレゼンされる対象が、自分たちにどのようなベネフィットがあるのかを知りたいだけ。
製品や機能、特徴についてだらだらと話されると、聞き手の感情はマイナスの方向へ動いてしまいます。
では、どんな内容を伝えるのが正解なのか。
聞き手にとってのメリット、そしてベネフィットを伝えるようにしましょう。
ここで知っていただきたいのが、メリットとベネフィットの違い。
メリットは多くの人が理解して、プレゼンの場でも用いているかと思います。
自分や商品、企画の利点を伝えることです。メリットを提示するのは非常に重要なことですから、資料においてもきちんと明示しておきたい項目です。
プレゼンの場となったらもう一歩踏み込んで、メリットから派生するベネフィットを提示する工夫をしましょう。
ベネフィットとは、プレゼンした内容を取り入れることで得られる結果や未来のこと。
ある新企画をプレゼンする際を例にして考えてみましょう。
新企画は提案相手のメリット、例えば働いている従業員の満足度が上昇するというメリットがあります。
この時点で興味を持ってもらえる可能性が高いのですが、更に踏み込んだ成果や未来を伝えてみましょう。
新企画を取り入れることで、従業員の満足度が高まり、その結果どうなるのか。
おそらく満足度の高まった従業員は、よりいっそう仕事へ励むことでしょう。
その結果、会社として売上の増加が見込めるかもしれません。
このような単純な話ばかりではありませんが、大事なのはベネフィット=取り入れることでの成果や未来を見せてあげることです。
プレゼンの場ではメリットの提示だけでなく、ベネフィットの提示が重要。
特にベネフィットは未来を見せることですから、熱量を込めて語るのが効果的です。
熱量を込めるわけですから、時には身振り手振りをつける、声に強弱をつける、絶妙な間を取る、視線を有効的に使う、など細かなテクニックも効果的です。
これらはすぐに身につくものではありませんので、初心者としては、とにかくベネフィットを見つけ出し、自分事のように語ることを意識しましょう。
2.今すぐ実践できる、プレゼン資料作成のコツ5つ
プレゼンに欠かせないものといえば、プレゼン資料。
口頭でのプレゼンのベースとなるものであり、重要事項を視覚情報で伝えることのできる心強いツールです。
「資料作成なんて面倒だし苦手だな…」という方もいらっしゃると思います。
しかし資料作成の過程は、プレゼンの構成をブラッシュアップするのにも多いに役立つ行為。
プレゼンの構成を考えるための基本的なポイントは、別記事『プレゼンを上手く行なうための「構成」のコツ』でご覧いただくとして、ここでは資料作成におけるコツをご紹介したいと思います。
プレゼン資料作成のコツ1|テーマを明確化する
プレゼン資料の肝となるのは、全体像・枠組みを固めること。いわゆる「テーマ設定」を行ないます。
テーマが定まっていないと、プレゼン内容自体があちらこちらへ拡散し、聞き手の理解を妨げることになります。
場合によっては聞き手が途中で離席してしまうことも。
どれだけ素晴らしい提案だとしても、テーマが定まっていない=優れた提案だと思われない、という結果につながってしまうこともあります。
話があらぬ方向にジャンプを繰り返し、聞き手にそっぽを向かれないためにも、以下の6つを意識してテーマ設定を行ないましょう。
1. プレゼンの目的・ゴールを明確にする
2. プレゼンする相手が誰なのかを明確にする
3. プレゼンする内容の対象範囲を明確にする
4. 提案するあなた自身の立場を明確にする
5. 一番伝えたいことが何かを明確にする
6. テーマ名、資料のタイトルを明確にする
これらを明確化することで、論点や主張がブレない資料を作成することができます。
プレゼン資料作成のコツ2|目次をざっくり作る
テーマが明確になったら、次は目次を作成しましょう。
最初は、あなたが資料作成のガイドとして利用できれば合格。完璧につくり込むのは、もっと後の段階です。
ラフスケッチの感覚で、章立てを考えていきましょう。
例えばプレゼンの目的が「企業にMacを導入してもらうこと」であれば、次のような目次を考えます。
• Macを導入することで得られる利益
• その利益が得られる根拠
• Macでなければダメな理由
• OSや機種ごとの性能の違い
• 導入までの手順
このように、大まかな章立てを行なうことがスタートです。
作文の授業で習ったことがあるかもしれませんが、起承転結を意識するのも良いでしょう。
また上手なプレゼン、およびプレゼン資料では、いわゆるサビ、クライマックスを最初に持ってきて、その後にデータや分析結果を引用して根拠付けする傾向があります。
章立てのポイントとして、主題となることを冒頭で伝え、根拠付けしていき、最後に改めてテーマに落とすという流れを意識してみると良いでしょう。
プレゼン資料作成のコツ3|内容が一目瞭然の見出しを作る
ここまでで、プレゼン資料のテーマと大まかな目次が決定しました。
資料の大まかな枠組みが決まったということ。ここからいよいよ、資料の中身をつくっていきます。
各ページに吟味した情報を注ぎ込んでいく工程の始まりです。
最初に行なうのは、先ほどざっくり作った目次をブラッシュアップして、見出しを作成すること。
各スライドの一番上に置く、ページの内容が最も伝わる、キーフレーズともなる文章の作成です。
資料において、最大のポイントと言っても過言ではありません。
意識したいのは、見出しを見ただけで何を伝えるページなのかが分かること。
これから話す内容が一目瞭然で、興味を持って聞きたくなるフレーズが必要です。
ただし興味付けまで意識すると、慣れないうちは時間がかかりますし、つくった本人だけが満足して、聞き手や読み手には理解できなくなる危険性も。
まずは、「ページの内容が一目瞭然の見出し」であることを合格ラインとしましょう。
イメージしていただきたいのは、新聞の見出しやヤフートピックスのタイトル。
ヤフートピックスのタイトルは、13文字で作成すると決まっています。
たった13文字ですが、どんな情報が掲載されているかがよく分かる好例です。
余談ですが、13文字に決まった理由は、空間的制約もさることながら、最低限の情報を伝えながらも、人が理解できる最適な分量であること。
読ませるのではなく、見せることを意識したそうです。文章を読んで理解してもらうのではなく、ぱっと見た瞬間に理解、興味喚起ができることを意識したのでしょう。
プレゼン資料とインターネットニュースの違いがありますので、無理に13文字で作成する必要はありません。
重要なのは「じっくり読み込まなくても、ページに書いてある内容を理解できる」こと。プレゼン資料の見出しづくり、意識してみてください。
プレゼン資料作成のコツ4|情報を詰め込み過ぎない
見出しが決まったら、情報の内容を入れていきます。
ここで注意したいのが、情報を詰め込み過ぎないこと。伝えたいことが多いとあれもこれもとたくさんの情報を入れたくなりますが、情報過多は理解の妨げになります。
また、プロジェクターで投影する場合などは文字サイズが小さく読みにくくなってしまい、それでは意味がありません。
情報量に注意をする際に意識していただきたいのは、自分がつくり易い資料ではなく、相手が理解し易い資料をつくること。
これを意識すると、具体的に以下のように、情報の出し方を検討することが可能です。
• テキストばかりではなく、画像で見せる方が理解し易いのではないか
• 文字で作成したデータをグラフ化することで理解し易くならないか
• データを並べただけでなく、そこから読み取れる解釈を入れているか
• 比較対象を増やしすぎて混乱しないよう、主要な比較対象のみに絞れないか
• 文字の大きさは読みやすいか、重要なキーワードは強調されているか
• 黒いテキストばかりで退屈な資料になっていないか
• たくさんの色を使いすぎて、要点が分からなくなっていないか
これらを意識して、情報過多の資料とならないように気をつけましょう。
プレゼン資料作成のコツ5|推敲をかさねて質を高める
いよいよ、資料作成の最終工程です。各ページ、そして資料全体の整合性を取り、推敲をかさねることで、プレゼン資料を完成させましょう。
ページごとの推敲で意識したいのは、以下のポイント。
• 目次と各ページの見出しが同じになっているか
• 見出しはページ内容を理解できる内容になっているか
• 見出しを補足、根拠となる情報が入っているか
• 話がつながっているか
• 誤字や脱字がないか
• 適度にグラフや図を用いて、退屈しない見た目になっているか
資料全体においては、以下の内容を確認しましょう。
• テーマがきちんと伝わるか
• 起承転結を意識して作成されているか
• ページの順番は適切か
• 前後のページと重複する内容を入れていないか
• 話の流れは辻褄があっているか
これらを何度も見直して、伝わる資料作成を行ないましょう。
最後の見直しでは、是非、客観的な目で見ることを意識してください。
資料を作成した自分自身では理解できても、初めて見る・聞く人には伝わらない場合が多々あります。
相手を気遣い、理解しやすい、印象に残る、感情が動かされる資料になっているか、充分に確認しましょう。
プレゼン当日までに確認すべきこと
以上が資料作成のコツですが、せっかくの準備が台無しにならないよう、プレゼン当日までに確認しておくべきことがあります。
多くの場合は、パソコンで作成した資料をプロジェクターで投影するなどし、あなたが解説を行なうことになるでしょう。
事前に資料を印刷して、聞き手に配るケースも。資料作成を行なう際に、まずは以下のことを確認しておきましょう。
• プロジェクターに投影することが可能か
• プロジェクターとパソコンを接続できるか
• プレゼン資料を印刷して配るか
• 聞き手の人数は何人で資料を何部印刷するか
特に気をつけたいのが、プロジェクターとパソコンの接続。
例えばあなたのパソコンがMacだった場合、プレゼン会場のプロジェクターが対応していないことも。
まったく接続できないわけではなく、専用の接続ケーブルが必要となる場合があります。
また聞き手の人数を確認しておくこともマスト。急な参加者にも対応できるよう、何部か多めに資料を印刷しておくと安心できますね。
3.プレゼン成功のために覚えておくべきこと
前章までは、プレゼンを成功させるためのテクニック論についてお伝えしてきました。
ではそもそも、プレゼンの成功とはどんな状態を指すのでしょうか。
プレゼンのゴールを明確にする
プレゼンの成功、ゴールとはどこにあるのでしょうか。
まずここを徹底的に理解すること、自分のプレゼンの目的を考えることから始めましょう。
プレゼンを行なうからには、何かしら売り込みたい、宣伝したいものがあります。
自分自身のことであったり、会社のことであったり、商品のことであったり、新規事業の企画であったり。
なぜこれらをプレゼンする必要があるのか。答えは単純明快で、相手の賛同や許可が必要だからですね。
「Yes」「いいね!」と言わせる。結果として、自分のことを覚えてもらったり、会社に入社してもらえたり、仕事をもらえたり、資金を提供してもらえたりする。
つまりプレゼンのゴールとは、相手にプレゼンのコアな部分について理解してもらい、共感してもらい、なんらかのアクションを起こさせること。
資金を調達するためのプレゼンであれば、出資者に名乗りを挙げてもらうこと。
商品の売り込みであれば、「それ、買うよ」と言わせて申し込みをしてもらうことがゴールになります。
3-2:提案内容がもたらす未来に共感してもらう
ちょっとビジネスから遠ざけて、日常生活で考えてみても同じです。あなたが長年の恋を実らせて、プロポーズをすることになった場合。
ゴールは「結婚してください」「はい。結婚しましょう」と言わせることですね。そういう意味では、プロポーズもプレゼンです。
プレゼンの成功とは、こちらの意図通りに相手を動かすこと。
そのために必要なのが、あなたの提案内容を取り入れたことで得られる未来に対して、心から共感してもらうことです。
感情を揺り動かす
プレゼンのゴールである、相手にアクションを起こさせること。
そのためには相手の感情を揺り動かすことが欠かせません。果たしてどんな状態が、感情を揺り動かされた状態といえるのでしょうか。
• 期待感:「わくわくする」「何それ?もっと知りたい」という感情が生まれる
• 欲求の喚起:「それ、欲しい!」という欲求が喚起される
• 共感:「その通り! そうなんだよね」という納得と共感が生まれる
• イメージ:「面白そう」「美味しそう」「自分にもできそう」というイメージが湧く
上記に挙げたような感情を持ってもらえたら、あなたのプレゼンによって相手の心が動かされています。
ひとつ注意したいのが、プレゼンの聞き手は「説得してほしい」とは思っていないこと。
説得よりも納得、納得よりも共感したい、というのが本心です。あなたが相手に対して
「この案を取り入れるように説得してやろう」と思っていたら、きっとそのプレゼンは成功しません。
興味のないことを説得されて、半ばだまされたように取り入れるよりも、自分自身が納得して共感したほうが、実行する気持ちになるはず。
説得することよりも、共感してもらうことを意識しましょう。
プレゼン成功の可否は、共感を得られるかで決まる。
聞き手の感情を揺り動かすことが、プレゼンの命。これを念頭に置き、具体的なコツをあらためてチェックしてください。
4.テクニックの先にあるプレゼンの「本質」
前の章ではプレゼンのコツについて紹介しました。
しかしコツを知ったとしても、付け焼き刃のノウハウや一夜漬けの準備だけでは、必ず上手くいく保証はありません。
プレゼン上手な人は、テクニックだけでなく「本質」を理解しています。
プレゼンを成功させるために知っておきたい「本質」とは何か。優秀なプレゼンターとして有名な方が紹介しているポイントと共に確認してみましょう。
プレゼンをコントロールできるくらいの自信を持つ
マッキンゼー・アンド・カンパニーに、ジーン・ゼラズニーというビジュアル・コミュニケーション・ディレクターがいます。
氏の著書『マッキンゼー流プレゼンテーションの技術』では、“優れたプレゼンターが持っている3つの条件”を紹介しています。
その一つ目が、事前準備を徹底すること。
著書では優れたプレゼンターの特徴として、「自信」を持っていることと紹介しています。
優れたプレゼンターはプレゼンの最中に、どんなことが起きても冷静に対応する自信を持っているそうです。
自分自身が行なうプレゼンのすべてを把握していて、急な質問やトラブルが起きても動じない。
プレゼン資料についても精通していますし、聴衆のことも理解して、プレゼンの場と時間を自らコントロールできている。
それが優れたプレゼンターだと紹介しています。
注目すべきは、プレゼンの場を自分の物にするためには「入念な事前準備を行なうこと」を重要としている点。
3分のプレゼンテーションであっても、その何十倍もの時間をかけて、イメージやロープレを行なう人が多いようです。
ぶっつけ本番ではなく、充分な事前準備をすることが、優れたプレゼンターの共通項といえるでしょう。
誰よりも提案内容の妥当性に確信を持つ
優れたプレゼンターの特徴二つ目として、提案する内容の妥当性に確信を持っていることと挙げています。
当たり前のことではあるのですが、自分が行なう提案に対して、内容が妥当であるという確信を持っていなければ、聴衆が「良い」と感じてくれるとは期待できません。
すなわち、提案する内容を何度も振り返り吟味し、疑問が残るようであれば提案内容を変更するなど、確信を持てるプレゼン内容を用意することが重要です。
絶対に伝えたいという熱意を持つ
最後に3つ目の共通点です。根性論、気合論のように聞こえるかもしれませんが、優れたプレゼンターの共通点として挙げられているのが「熱意」です。何が何でも自分の提案内容を伝えたいという強い意志、熱意。
上手に喋ることができたり、ロジックで聞き手を頷かせ続けることができたら、それは素晴らしいプレゼンでしょう。
しかし、極端な話として、下手でも熱意さえあれば、一定のところまでは相手の心に届きます。
逆に、いくらテクニック的に申し分のないプレゼンだったとしても、発信者の熱意が感じられなければ、聞き手は心を動かされないのではないでしょうか。
もしあなたがプレゼンに苦手意識を持っていたとしても、絶対に伝えたい提案があり、熱意を持って真摯に語りかけたら。
あなたの熱い思いは聞き手に伝わります。
真剣に伝えようとしている人の話であれば、自分自身も真剣に聞こうと思った経験は誰にでもあるでしょう。
本稿で紹介する様々なテクニックは、あなたが伝えたいと思う熱意の上で成り立っていることを忘れないでください。
逆に考えると、どんなテクニックを身につけて、豪華絢爛な演出をしても、熱意がなければ見透かされ、プレゼンのゴールに達することは難しくなる、ということです。
5.プレゼンにおける苦手を克服する方法
プレゼンにおいて最も重要なものが、熱意であるとお伝えしました。
とはいえ、やはり心情としては、熱意あるプレゼンを出来る限りスマートに行ないたいもの。
プレゼン下手だと自認する人は、いくつか苦手なポイントがあることでしょう。
ここでは、苦手ポイントの克服方法について考えてみます。
あがり症を克服する方法①
プレゼンに限らない話ですが、人前に出ると「あがって」しまい、上手に話ができないという悩みを抱えている人は多いでしょう。
そもそも日本は欧米に比べて、学校生活でスピーチを行なう機会が少なく、訓練ができていない人が多いという現状があります。
「いやいや、日本人にだって、上手にスピーチやプレゼンをする人がいるよ?」
と思いますよね。でもそれは、先天的なものではなく、本人の努力や訓練、場数による慣れで発揮されている能力です。
多くの訓練を受けていない人にとって、人前で話をする、プレゼンを行なうという行為は緊張をともなうもの。
あがってしまったとしても、ごくごく普通のことなのです。
実はいま述べた「あがってしまうのは普通のこと」が重要なキーワード。
あがってしまうことは、誰にでも起きる状態だと理解しましょう。
あがってしまうあなたが「異常」なわけではありません。そもそもあがるという状態は、基本的には心理的な作用。
いってみれば、あがりやすい人は敏感であったり繊細な部分を持ち合わせているだけのこと。少しその状態が顕在化し易く、他の人よりも「あがっている状態」が目に見えるだけのことです。
大勢の人の前で話をするのだから、緊張するのは当たり前のこと。
あがってしまったこと自体は上がり症でもなんでもなくて、人間として普通のことです。問題はその状態を「あがってしまった」「異常な状態だ」と捉えてしまうこと。
克服の一歩として、「人前で話をするときに緊張するのは当たり前。
あがってしまった自分が異常なわけではない」という認識をしましょう。
あがり症を克服する方法②
次に紹介するのは、あがってしまうと感じているあなたがプレゼンのときに実施するべき、心を落ち着かせる方法。
身体的にリラックスして、緊張を解きほぐしてください。
1|水を用意する
といっても、緊張した自分の頭を物理的に冷やすためではありません。
水を飲むという行為は、精神を安定させる働きがあります。緊張が強くなったと感じたら、手元にある飲料水を一口含みましょう。
聴衆からしても、これから話をする人が喉を潤すという行為に対して、なんら疑問は抱きません。
2|深呼吸をする
ゆっくりと深呼吸をしてください。ゆったりとした呼吸のリズムを意識することで、緊張が解れていく効果があります。
また自分の呼吸のリズムを意識してみることもお勧めです。ゆったりとした呼吸のリズムは精神を落ち着かせる効果があり、それを自分自身で意識する、感じることにより、更なるリラックスが期待できます。
3|姿勢を正す
まっすぐと胸を張って立ちましょう。身体と心は切り離されているものではありません。
身体の向きや動きによって、心理的な変化が訪れるのです。しっかりと胸を張り前を向く。それだけで身体から心へと、自信が伝わってくる作用が期待できます。
棒読みを克服する方法
棒読みをしてしまうという悩みを抱える方も多くいます。
プレゼンに限らず、普段の会話のときから指摘されるという方もいるかもしれません。
発声が棒読みになっていると、プレゼンにおいて重要な「熱意」が伝わりにくいというマイナスの効果があります。
ではどのようにして棒読みを解決するか。
棒読みの発声とは、平たく言うと声に抑揚がない状態です。聞き手としては感情が伴っていないように感じます。
つまり感情を込めれば、抑揚が出てくるということ。
プレゼンで喋る内容を一言一句書き出してみることからスタートしましょう。
文章にできたら、一文ごとにじっくりと見直していきます。ここでのポイントは、重要である、伝えたいと思う単語をチェックしていくこと。
ひとつの文章で、多くても1つか2つまでが妥当でしょう。
チェックが済んだら、その文章を声に出して読んでみましょう。
ポイントは、チェックした単語の部分だけ、少し声を高めにすること。これだけで、「高い声」という抑揚のひとつが加わりました。
次にもうひとつ意識して音読してみましょう。
意識するのは、文章の始まりを山の頂上として、文章の終わりを山の麓に見立て、高いところから低いところへ、山を降りていくように発声すること。
重要な単語を少し高い声で発生する。
文章全体を通じて、山を降りるように高い声から低い声へと発生する。
この2つを組み合わせると、明らかに抑揚のある発声になります。
慣れないうちは声が裏返ってしまったり、山を降りることだけに注力してしまい、重要な単語で声を高くすることを忘れてしまうかもしれません。
それでも意識して練習していけば、必ず抑揚のある話し方を体得できます。最初はふたつのポイントのどちらかひとつからでもかまいません。まずは意識すること、そして練習することが重要です。
6.おすすめの本
プレゼンにおける様々なテクニックやコツをご紹介しました。
ここでは、上手なプレゼンを学ぶために役立つ書籍をピックアップしています。
誰もが知っている名書であり、一度は読んでおきたい本。自分の趣味嗜好に合いそうな一冊を選んでみてください。
スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン|著者: カーマインガロ
あまりにも有名な書籍です。プレゼンテーションが上手な人は誰か?という問いをすれば、おそらく多くの人がスティーブ・ジョブズの名前を上げるでしょう。彼がどのような準備をして臨み、どのような仕掛けでプレゼンを盛り上げたのか。その方法ではなく、考え方を学ぶことで、きっとあなたのプレゼン力が向上するでしょう。
TED 驚異のプレゼン|著者: カーマインガロ
プレゼンテーションの場として有名なTED。人気プレゼンターから学ぶ、9つの法則が解説されています。シェリル・サンドバーグ、ビル・ゲイツ、アンソニー・ロビンズなどが行なったTEDでのプレゼンを、科学的に分析しています。
プレゼンは資料作りで決まる|著者: 天野暢子
提案する側と決裁する側の立場で、1000を超えるプレゼンに携わってきた著者が明かす、通る資料の作り方。プレゼンのキーツールである資料の作り方を、通る資料作りの極意から学ぶことが出来ます。
孫正義 奇跡のプレゼン|著者: 三木雄信
孫正義氏のプレゼンについて解説されています。本稿でもプレゼンに最も大切なこととして紹介した、情熱、熱意。孫正義氏のプレゼンも「情熱を持って志を語ること」が特徴と解説されています。プレゼンにおける情熱、熱意の込め方が学べます。
ひとつ上のプレゼン|編集:眞木 準
著名なコピーライター、クリエイティブディレクター、CMプランナーなどのクリエイターによる、プレゼンに勝ち続けるノウハウが紹介されています。実際のエピソードを交えながら、ノウハウやアイデア、経験、哲学を知れる書籍です。
7.まとめ
6つの章にわたり、プレゼンのコツやノウハウをご紹介しました。
繰り返しになりますが、最も大切なのは、必ず伝えたいという熱意です。
あなたの提案内容を聞き手に届けたいという強い思いがあれば、プレゼンの半分は成功といえるでしょう。
強い熱意を持った上で、今回紹介した様々なテクニックを用い、納得のいくプレゼンが行なえるように工夫してみてください。あなたの成功を祈っています!







峨骨‏ @Chimaera925 2時間2時間前

実店舗を倉庫代わりにしてネット通販やるようなものだな。この仲介するアプリ会社は在庫を抱える必要も無く、実店舗が取り置きや配送するんなら、仲介しただけで手数料取れるのだろうか。個人の運営するネット通販で注文したらAmazonから商品来たみたいな構図だな。
0件の返信 2件のリツイート 1 いいね
峨骨さんがリツイート
INTERNET Watch‏ @internet_watch 2時間2時間前

リアル書店の在庫をスマホで検索→取り置き・取り寄せが可能に、「honto with」アプリの新機能  http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/1070237.html …
0件の返信 10件のリツイート 11 いいね




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