仙道のトリセツ | 遠隔気功操作 サイキック覚醒丹道周天法

遠隔気功操作 サイキック覚醒丹道周天法

背骨内部を気が通る丹道周天、クンダリニー覚醒を体験したCOSMIC SHAMANが、気功・仙道、神秘行に対する
考察を述べるブログです。


テーマ:

(前回の関連記事は「インディーズ体質 」です)


 仙道のトリセツ


前回の記事では、


生まれた国、時代、性別、親の性質、資産状況、遺伝子情報、美醜、
運動神経、頭脳、各分野での才能
など、生まれつき恵まれた人間と、

恵まれない人間がいる。



「人間は不平等な存在だ。」という事実に直面しながら、人は成長して

社会常識を身につけるわけです。



しかし、こうして社会常識を身につけた人たちが、これが神秘行の話に

なると、なぜか人間は不平等な存在だという事実を忘れて、



何回、受講すれば丹道周天が開通するのですか?



どんな行法を何回くらい続けていればクンダリ二ーが背骨を上昇して

神秘体験を得られるのですか?



小周天を何回、回していれば大周天になるんですか?



などという個人差を完全に無視した質問をするわけです。


と書きました。


これはわたしが気功指導を行っていて常に感じることです。


神秘行を志す人は、その分野に関する何らかの書物を読んでいます。


例えば、仙道(神秘行系の気功)を行っている人のほとんどは、
仙道研究家 高藤聡一郎氏の仙道シリーズを読んでいます。


そして、高藤氏の著書は大きく分けて大陸書房(現在はなくなっている)

と学研社の2社の出版社から発刊されています。


それでは


高藤氏の修行法は何がもとになっているのか?


と言いますと、著書「仙人入門」によれば


台湾の仙人・許進忠氏が書いた「築基参証」を読んだ高藤氏が本人の

もとを訪れて、わからないところや不足しているところを直接教えてもらった。


と説明されています。


この許氏が行っている修行法は伍流派という流派の内丹法が

もとになっています。


それでは


内丹法はなにか?


と言いますと、著書「仙人になる法」において高藤氏は、


仙人たちが、目的としているのは、丹を作ることである。



丹とは、簡単にいってしまうと、不老長寿や不老不死になる
ための薬である。



これには、内丹・外丹の二つがある。



内丹は自分の持っている「気」を体内で練って作ったものであり、
外丹は、外界にある物質から作ったものである。


と述べています。


高藤氏の著書を読んだことのない方のために、以下に内丹法が
広まった歴史を「仙人になる法」から抜粋してざっくり書いて
おきます。


(1)

この内丹。外丹。はっきりした文献として歴史に登場するのは、
晋の時代(265年 - 420年)である。



外丹は葛洪の「抱朴子」。



内丹のほうは、魏伯陽の『周易参同回契』が出た。



本書で取り上げている修行法は後者の方である。



基本的なものは、ほとんどこの本の中に見ることができるが、ただ
表現方法たるや暖味模糊としており、そのままではとても実用に
耐えうるものではない。



それでも「気」を背骨に沿って上げるという小周天法の起源に当たる
ものは、字づらから辛うじて読み取ることができる。



(2)

この状態が打ち破られるのは、全真教の伍仲虚(明代1368年 - 1644年)、
柳華陽(清代)の二大教祖が同教のユニークな修行法を一般公開してから

である。



この段階になると、「気」の集め方、巡らし方、丹.つまり小薬・大薬の練り方、
そして養神(物質化した意識)の作り方から不老不死まで、実に順序よく

ステップを踏んで説明されるようになってきた。



(3)

こういう下地があって清朝末期の超避塵(ちょうひじん)が「性命法訣明指」
で「気」の上がるルートや、その循環の方法を近代生理学の立場に立って

書き著した。


当然、高藤氏の著書にも


①下腹部に気を集めて陽気(熱感)を発生する。

②小周天ルートに気を巡らせる。

③小薬・大薬(丹)を作る。

④陽(養)神(物質化した意識)を作る。

⑤不老不死(還虚)


という修行プロセスが書かれています。


すると、高藤氏の著書(以下では「高藤本」と書きます)を読んだ人の中には、


そうか、誰でも修行していたら本に書かれている通りに

るんだな!!


と信じ込んでしまう人が出てきます。


そういう人は、


Phoneのトリセツ


に書かれた手順通りに操作すれば、Phoneが必ず同じように作動するのと

似た感覚で高藤本を読み仙道を行っているわけです。


以前、わたしのもとに長年、高藤本を参考に修行法を行っているという
人が受講に来たことがありました。


彼は武息という呼吸法を何年も続けているのに本に書かれているように、
下腹部に熱感(陽気)が発生しないと悩んでいました。


また、異性運や金銭運が全く好転しないとも話していました。


そこで実際に彼の波動を読んでみると、全身に重苦しい感覚が
伝わってきました。


これは高藤本で独習している人によくある状態で、禁欲して呼吸法で
後天の気(精力)のみを強化するために、波動が粗くなって物質的な
重苦しいエネルギーになっているわけです。


このような波動になると人間関係が悪くなることが多々あります。


例えば、若くて魅力的な女性とすぐに親しくなる男性というのは、
雰囲気が明るくてノリがいいです。


女性の友人がたくさんいてセックスにも不自由していない。


こういう人の波動を読むと、広がりのある軽くて楽しい波動を
感じます。


また、若い女性と気が混じり合っているために性エネルギーである
クンダリニーが活性化しています。


人が集まりますから、お金も自然と集まります。


生活全体がうまく回っているわけです。


これに対して、禁欲してひたすら精力を溜めながらハードな呼吸法を

続けている人は後天の気(肉体的パワー)のみが強くなり、クンダリニー

(先天の気)が活性化せずに波動が重くなっていきます。


また、こういう修行者タイプの人は、あまり人付き合いには時間を

かけない傾向があり、意識が内側に集中してエネルギーのバランスを

崩します。


イメージで言うと、


体育大学の寮に入った男子がまったく外出する機会もなく、

性欲のはけ口もなく、ひたすら汗にまみれて体を鍛えながら
自室で女性のことを考えて悶々としている。


ような波動です。


若い女性がこういう状態の男性に会ったら逃げていくと思います。


わたしがこのタイプの(精力のみを過度に強めた波動)を読むと、

生臭い匂いを感じます。


よく、禁欲していればクンダリニーが活性化すると信じ込んでいる人が

いたりしますが、かえってマイナスに作用することもあるわけです。


逆に禁欲せずに男女で交わっている方がクンダリニーが活性化したり

もします。


高藤本を長年読んでいる人の中には、上記のような思い込みが

たくさんあるため指導するのに苦労するタイプがいます。


わたしのもとにも、


禁欲して武息で気を強くしているのに異性にモテるようになりません。


逆に告白してもふられてばかりです。


気のパワーを強めれば異性にモテると高藤本に書いていました。


という質問が来ることがありますが、一口に「気を強くする」といっても、


①明るくて楽しい気(波動)


と、


②ひたすら性欲を溜めこんだギラギラした重い気(波動)


では強くしても全く効果が違います。


わたしがこう書くと、


武息をしていると女性にモテなくなるんですか?


と訊いていくる人が必ず出てくると思いますが、もちろんこれも
ケース・バイ・ケースで、武息でクンダリニーが活性化して
異性へのアピール度が増える人もいます。


それは実際に個々の波動の性質を読んでみるしかありません。


こういった個人差を考えずに、


気を強める⇒必ずモテるようになる


と高藤本をトリセツとして読んでいるとドツボにはまるわけです。


先の話に出た受講者の方はそのマイナスのパターンに

まりこんでいました。


ただ、今までの修行が全く効果がないわけではなく、重いエネルギーが
督脈を通って腰の命門穴のあたりまで来ていました。


そこでわたしが、


「腰の命門まで重い感じの気が通ってるね。」


と言うと、


受講者「何も熱い感じは来ないですよ。」


わたし「熱感でなくて、物質的な重い気が流れているんですよ。」


受講者「確かになんとなく腰に圧迫感はあるけれど、陽気って

     熱いんじゃないですか?」


わたし「同じ武息をしても、熱くなる人もいれば、重い感じや帯電感とか
    人によって発生する気は違うんですよ。」


受講者「陽気でなくても小周天は出来るんですか?」


わたし「というより、あなたは熱感が発生しにくいタイプなわけですから、

    今ある重い気の感覚をベースに小周天を行えばいいじゃない

    ですか?」


    「それと並行して今の重い波動を徐々に変えていけば

     いいんです。」


受講者「じゃあ、熱くならないんですか?」



わたし「徐々に熱感が出る人もいれば、ずっと出ない人もいます。」


    「人によって違うものなんですよ。」


受講者「でも本に書かれているような体験がしたいんです。」


わたし「ないものを考えたってしょうがないでしょう。」

    「目の前にある感覚を大事にするんですよ。」
  
    「それに武息や無理な禁欲も止めた方がいいですよ。」 


受講者「何でダメなんですか?」


わたし「今まで何年も続けて全く結果が出ない方法を止めるのは、
     当然じゃないですか?」


    (以下、高藤本の行法がマイナスに作用していることについて説明する)


受講者「・・・。(不満そうな気配)」


こうして彼は初回のみで来なくなりました。


このように、


①下腹部に気を集めて陽気(熱感)を発生する。


段階でも個人差があるわけです。


当然、


②小周天ルートに気を巡らせる。


にしても、人によって巡るルートの深さ、得られる感覚、

エネルギーの質が違いますし、


③小薬・大薬(丹)を作る。


についても、自然と丹ができる人もいれば、いつまで経っても
できない人もいます。


一人一人違うわけです。


しかし、高藤本をトリセツとして読んでいると、


誰でも武息で陽気が発生して、小周天ができて、300回くらい

回せば小薬・大薬が出来る。


という現象が、万人に平等に起きると堅く信じてしまったり

するわけです。


そうなると、わたしがいくら説明しても高藤本に書かれた以外の

内容を受け入れてくれません。


これはもうその人の性格ですからどうしようもないです。


わたしも指導を通して、何度もこういう経験をしてきましたので、

最近では


高藤本には○○すれば○○になると書いていましたよ。


という質問を受けて、わたしが「実際はそういうものではない。」と

いくら説明しても受け入れてくれない時は、


そこは自分で納得いくまで高藤本に書いてある通りに

続けてみればいいんじゃないですか。


と答えるようにしています。




 つづく





※次回の記事更新日は9月20日になります。



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