トップ > 中日スポーツ > 競馬・ボート・競輪 > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【競馬・ボート・競輪】

[競馬]東海ステークス ダート界に新星 インティが6連勝で重賞初V

2019年1月21日 紙面から

1番人気に応え東海ステークスを制したインティ(右)=中京競馬場で

写真

 「第36回東海S」(GII・20日・中京・ダート1800メートル)は、ハナを奪った重賞初挑戦のインティが、2着のチュウワウィザードに2馬身差をつける余裕の逃げ切りで単勝1番人気に応え、未勝利から6連勝で重賞制覇を果たした。同時に「フェブラリーS」(GI・2月17日・東京・ダート1600メートル)への優先出走権も獲得した。武豊騎手(49)は同レース2勝目、野中賢二調教師(53)は初勝利。スマハマが3着に入った。

 ダート界に本物のスターが誕生した。圧勝続きとはいえ、今回が重賞初挑戦の身だったインティだが、フタを開けてみれば、単勝1・5倍の断然人気に応えて、ここも楽勝。2着チュウワウィザードには2馬身、3着スマハマには9馬身差と、強敵4歳馬2頭を寄せ付けず、破竹の6連勝を飾った。

 「期待通りに走ってくれてほっとしました。元気が良すぎて、結構なペースで行ったので最後心配しましたが、脚色が鈍らなかった。大したものですね」と武豊は重賞も通過点としたインティを褒めたたえる。スタートを五分に切って、すんなりハナへ。走りに前向きで、その後も力みが取れなかったが、直線入り口でも余力十分。坂を上ったところで、右ムチを一発振るうと、もうひと伸びして、大きな歓声に包まれたゴールへと飛び込んだ。

 野中師は何度も「ほっとした」と繰り返し、胸をなでおろした。走破時計の1分49秒8は、中京ダート1800メートルの重賞では最速。ダート1800メートルになってからの東海Sのレースレコードだけでなく、チャンピオンズCでも記録したことがないタイムをマークしたのだから驚きだ。「自分でペースを作って出しての時計だからね。このメンバーでも結果を出してくれた。パワーもついている」と目下の充実ぶりに目を細めた。

 勢いをさらに加速させて、次は「フェブラリーS」でGIに挑む見込み。これが33年連続でのJRA重賞制覇となった武豊は「え? 23年じゃないですか?」と笑いを誘った後で、「インティは楽しみな馬なので、今後も頑張っていきます」と活躍を誓った。3月15日に50歳を迎えるため、フェブラリーSが40代ラストGI。王者ルヴァンスレーヴ不在の2019年最初のJRA・GIレースは、武豊&インティが主役を務める。 (黒柳勝博)

 

この記事を印刷する

閉じる
中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ