中日の高橋周平内野手(25)が20日、20本塁打を今季の最低目標に設定した。若き新主将は「3番が好き」と希望の打順にも言及。名実ともにチームの中心となることを誓った。
「20本は打ちたい。それぐらい打たないと試合に出られない」。愛知県豊田市のJAあいち豊田本店で行われたトークショーで、ファンから今季の本塁打数を尋ねられた高橋が力強く宣言した。
昨季は打率2割5分4厘、11本塁打、69打点。オフにはいち早く、2年連続での規定打席到達を目標に掲げた。ただし、今季は根尾の加入で内野の定位置争いが活性化。場合によっては福田と三塁を奪い合うことにもなる。試合に出るには、より打つしかない。
この日、一緒に登壇したOBの山崎武司さんからは「周平には3番を任される打者になってほしい」と注文された。高橋も「6番が好きだったけど、3番の方がやっぱり中心選手だと思う」と自覚を口にする。
「毎年勝負だけど、今年が一番勝負」。1度は規定打席に達しても、結局レギュラーになりきれなかった選手はたくさんいる。継続してこそ認められる世界。今季は大きな分岐点となる。
トークショーを終えると、自主トレ先の大阪にとんぼ返り。「股関節の可動域を広げて重い物を上げている。体が変わればプレーが変わる。これだけつらいトレーニングをやったという自信はある」。進化した姿を見せ、目標をクリアする。 (高橋雅人)