「こちらシノン、目標補足。いつでも撃てるわ」
「レキ、目標補足。撃てます」
「了解、3、2、1、ファイア」
3発のスナイパーライフルの弾が荒野を歩いていた男たち、4人に襲いかかった。
男たちは気づく間もなく4人が一斉に倒れた。
ーーーーーー
少し後に、その四人がいた場所に二人の女性と一人の男性が近付いていた。
「ナイス二枚抜き、隊長殿」
「その呼び方はやめろっての」
水色の髪をした少々露出度が高い服を着た女性、シノンが男の肩を叩きながら言った。
「ハチ、褒めてください」
「おぉ、よくやった」
緑色のショートヘアのセーラー服を着た女性、レキが男に撫でられる。
「ん、そういやお前ら課題終わったの?」
黒髪にピョコンと跳ねたアホ毛、腐った目をした黒服を着た男、ハチは二人に聞いた
レキ「うん」
ハチ「流石だなレキ。・・・それで、そこで空を見上げてるシノンさんは?」
シノン「今日も、夕日が綺麗ね・・・」
ハチ「はいはい、どうせ仮想世界のものなんだから・・・」
シノン「だって国語分かんないんだもの・・・」
ハチ「ったく、俺とレキが手伝ってやるから」
レキ「シノンはお馬鹿」
シノン「くっ、否定できないっ」
ハチ「とりあえずログアウトしてシノンの部屋集合な」
レキ「分かりました」
シノン「りょうか・・・待って、整理させて!」
ハチ「ほう・・・レキ、急いでいくぞ!」
レキ「了解です」
シノン「ほんとにダメ!ああもう!」
ーーーーー
「ダメだってば!ちょっ、誰ピッキングしたの!?」
「ふっ、こんくらいの鍵で俺らを止められるとでも思ったか!見るな見るなと言われれば見たくなるのが人間だぜ詩乃!」
「でも中に何があるかは分かりますけどね」
「え?わかんの蕾姫?」
レキ「多分八幡グッズ」
「何だよその八幡グッズってのは・・・」
詩乃「ちょっと蕾姫!バラさないでよ!?」
レキ「てへっ」
詩乃「無表情なのに無駄に可愛いのが目に浮かぶわよ!」
「詩乃」
詩乃「何よ」
「今のレキめっちゃかわいい」
詩乃「ぐっ・・・そ、そんなので釣られないわ!」
レキ「///」
「めっちゃ赤面してて・・・あぁ可愛いのう可愛いのう!」
レキ「八幡、恥ずかしいです///」
詩乃「・・・もうだめ、私にも見せて!」
ガチャっ
詩乃「きゃあああ!かわいい!お持ち帰りおk?」
八幡「すでに家という」
レキ「///は、八幡。詩乃の部屋開いてます」
八幡「すでにはいってるとい・・・う・・・何だこれっ!?」
詩乃「うぅ・・・」
レキ「八幡グッズです。八幡人形に八幡ポスター、八幡お箸と八幡コップ。さらには等身大八幡抱き枕です。因みに私の部屋も同じです」
八幡「お前ら俺のこと好き過ぎるだろ・・・」
詩乃「そりゃ好きじゃなきゃ一緒に住んでなんかないわよ」
八幡「開き直んのはやっ」
レキ「私達は八幡に救われましたから。」
八幡「・・・とりあえず食いもんと飲みもん取ってくるから詩乃は準備しとけ」
そう言って、八幡は下の階に降りていった。
詩乃「逃げたわね」
レキ「今更好きって言われて恥ずかしくなるなんて、八幡はまだまだ初ですね」
詩乃「あら?そんなこと言ったらレキもさっき・・・」
レキ「詩乃さんだって部屋見られたくらいで・・・」
二人「・・・」
詩乃「何度も身体合わせてるくせに私達って初よね・・・」
レキ「そうですね」
ーーーーーーー
八幡「ん、今のが最後だな」
詩乃「やっと終わった・・・」
レキ「お疲れ様です」
八幡「飯作ってくるから風呂入ってきな」
レキ「了解です」
詩乃「はーい」
次の日
レキ「・・・ん、八幡、朝ですよ」
八幡「ん・・・まぶっ・・・もう少し寝ようぜ・・・」
レキ「ダメですよ、学校あるんですから」
八幡「んー・・・ほらこっち来いレキ」ギュー
レキ「きゃっ、もう・・・」
詩乃「おいこら!私抜きでいちゃついてんじゃないわよ!昨日の夜あんだけしてたのにまだ足りないっていうの!?」
八幡「んー・・・はぁ、わーったよ。おはよ、詩乃、レキ」
レキ「おはようございます」
詩乃「はぁ、おはよ」
八幡「そういや生活費昨日ので何日分になった?」
詩乃「えっと・・・これなら来月までは大丈夫そうね」
八幡「そか。きつそうなら言ってくれ、また適当に少しバイトするわ」
レキ「最近はもう稼げてるんで大丈夫だと思いますけどね」
八幡「まぁ最初の頃は大変だったけどなぁこの生活始めて・・・」
詩乃「そうね、色々あって三人で暮らそうって思ったらルームシェアが一番安く済んだのよね・・・」
レキ「懐かしいですね」
詩乃「さ、朝ごはん食べましょ」
八幡「おお、サンキュ」
レキ「ありがとうございます」
ーーーーーーー
平塚「なぁ比企谷、蕾姫、朝田・・・私が出した作文の題名は何だった?」
八幡「高校生活を振り返ってっすよね」
平塚「あぁ、間違えては無いんだが・・・まず、蕾姫と朝田。締めくくりが八幡以外の男は砕け散れって・・・君達の関係は私は知っているが作文でこんなことを書くな・・・」
レキ「ですが平塚先生。今日、ここに来るときにも」
詩乃「変な男がナンパしてきたのよ。やっぱり八幡以外の男は最低ですよね。」
平塚「葉山とかはどうなんだ?」
レキ「あんなうすっぺらいのと八幡を比べないでください、不快です」
詩乃「吐き気がするわね」
平塚「そ、そうか、すまない。それで比企谷?」
八幡「何すか?」
平塚「リア充砕け散れだと?」
八幡「そうっすね、周りに害悪をもたらしますので」
平塚「お前が一番リア充だということを理解しろ・・・学校で1.2.3位を争う三人のうち二人と恋人関係の君は殆どの男から羨望、嫉妬されているだろう・・・」
八幡「まぁそうっすね」
平塚「こいつ、気付いていながら・・・私に対する当てつけか!?」
八幡「なはは、そんなわけないじゃないすか。」
平塚「はぁ、そうだな。君たちはここにいる人物以外に友人は?」
八幡「GGOの中でなら数人」
レキ「右に同じ」
詩乃「左に同じ」
平塚「リアルだよ!」
八幡「いるとでも?」
平塚「聞くな!全く・・・そうだな、君たちは部活をやっていなかったよな?」
八幡「部活動でもやれと?」
レキ「ですが私達は生活費をGGOで稼がなければなりません」
詩乃「そうね」
平塚「あー、暇なときでいいんだ。金銭に余裕がある時とかでな」
八幡「まぁそんくらいなら」
平塚「そうかそうか!助かるよ。と言っても君たちは大分稼いでいるのではないかね?」
八幡「まぁそれなりには」
平塚「それはそうだよな。君たちは前BoBで一位のハチ、二位のレキ、三位のシノンなのだしな」
詩乃「次は私が二位取る!」
平塚「ん?1位ではないのか」
詩乃「八幡は頭おかしい」
レキ「はい」
八幡「どういうことですかね・・・」
詩乃「ハンドガンと30mで対面して早打ちで勝つとか」
レキ「スナイパーは近距離武器じゃないです」
八幡「いや、ほら、ハンドガンの奴が弱かったんだって」
詩乃「4位だったけどね」
平塚「ははは、よし、ではとりあえず部室に案内しよう」
平塚「雪ノ下、入るぞ」
雪乃「平塚先生ノックを」
平塚「ノックをしても君は返事をしないではないか」
雪乃「平塚先生がノックをする前に入ってくるからです。それで、そちらにいる朝田さんと蕾姫さんと・・・そこにいるヌボーっとした人は?」
平塚「入部希望者だ」
雪乃「朝田さんと蕾姫さんは構いませんがそこの男は目が危険ですので嫌です。襲われそうですし」
詩乃「平塚先生、入部はなかったことで。八幡をバカにされていちゃ私は無理です」
レキ「同じく」
雪乃「貴方朝田さんと蕾姫さんの弱みでも握っているのかしら?だとしたら許せないわよ」
八幡「んな事するわけねぇしそもそも俺が許さねぇよ」
詩乃「あんたいいかげん少し黙って」
レキ「・・・」
平塚「あー、少々特殊でな、こいつらは中学の頃に親を失ってな、それで三人で暮らしているんだ。まぁその、男女関係ではあるがな」
雪乃「・・・そう、ごめんなさい」
詩乃「・・・分かればいいわよ」
レキ「・・・」
八幡「レキも許してやれ。俺の目が腐ってるからそう思うのも仕方ねぇさ」
レキ「ですが隊長」
八幡「呼び方」
レキ「・・・すみません八幡、熱くなりました」
八幡「おう、気にすんな。」
平塚「よし、それじゃあ私は行くから親睦でも深めてくれ」
雪乃「隊長?何かの軍隊なのかしら?」
八幡「あー、とその前に、俺は比企谷八幡だ」
雪乃「雪ノ下雪乃よ」
八幡「そんで、GGOって知ってるか?」
雪乃「ええ、私もやっているわ」
八幡「意外だな」
雪乃「そうかしら」
八幡「お嬢様があんな油臭いとこにはいるとは思わなんだよ」
雪乃「ストレスぐらい貯まるのよ」
八幡「そうかい、んでそのGGOで三人でチームを組んでんだよ」
雪乃「そういうことね」
詩乃「そういうこと。ま、私達はGGOで生活費稼いでるからね」
雪乃「そう・・・」
八幡「・・・?レキは?」
詩乃「・・・八幡の背中よ」
レキ「zzz」
八幡「のんきだな・・・つかお前らマジで軽すぎる。飯どこに入ってんだよ」
詩乃「その分八幡に消化させられてるからね」
八幡「」ポリポリ
雪乃「?」
詩乃「ふふ、つまり盛ってるってことよ」
雪乃「///部内ではあまりそういう話題はやめてくれないかしら//」
詩乃「おっと失礼」
八幡「あー、そういや聞いてなかった。ここは何部なんだ?」
雪乃「そうね、ここは奉仕部。飢えた人に魚を与えるのではなく魚のとり方を教える部活よ。歓迎するわ、比企谷くん、朝田さん、蕾姫さん」