ダッシュファイター(スマブラ)

登録日:2018/12/20 Thu 14:58:31
更新日:2019/01/08 Tue 22:42:29
所要時間:約 3 分で読めます





ダッシュファイター(英:Echo Fighters)とは、大乱闘スマッシュブラザーズ(以下スマブラ)シリーズ第6作である、
『大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL(Super Smash Bros. Ultimate)』(以下スマブラSP)で登場したファイターの区分である。



概要

スマブラSPにおける、『基本的な体術が他ファイターを基にしている』が細かい差異のあるファイターの区分。
スマブラSPではシリーズ登場順にファイターに通し番号が振られているが、ダッシュファイターは登場順とは無関係に、
元になったファイターの後ろにダッシュ(')をつけた番号が振られる。
ただし海外ではプライム記号にそのような意味が存在しないため、『模倣者』の意味を持つ『Echo』から
『Echo Fighters』と呼称され、表記もイプシロン(ε)となっている。

早い話がコンパチであるわけだが、すべてのモデルチェンジキャラクターがダッシュファイターとなるわけではない。
スマブラシリーズでは第1作『ニンテンドウオールスター』からモデルチェンジキャラクターは登場している*1が、
独自モーションの多さや性能の差異があまりに大きいこともあり、ダッシュファイターにはなっていない。

以下にダッシュファイター以外のコンパチについてリストアップしておく。

元キャラクター コンパチ
マリオ ルイージ
ドクターマリオ
ピカチュウ ピチュー
カービィ プリン
フォックス ファルコ
ウルフ(※)
リンク こどもリンク
トゥーンリンク(※)
キャプテン・ファルコン ガノンドロフ
マルス ロイ
ネス リュカ(※)
むらびと しずえ(※)
(※)骨格流用・モデルチェンジではなく元キャラを参考に1からモーションを作り直している

上述のキャラたちがダッシュファイターとして見なされない理由に、差異があまりに大きいことが挙げられる。
例えばキャプテン・ファルコンは素早さに優れるファイターだが、ガノンドロフは真逆で鈍重高火力のファイターである。
DX』におけるピチューはピカチュウと異なりデメリットをこれでもかとぶっこまれたコンセプトからして最弱のファイターだが、
一方で着地硬直が他ファイターの半分で復帰力はピカチュウ以上にあるなど性質が異なっている*2
ドクターマリオはCVこそすべてマリオの使い回しだが、CF→ガノンほどではないにせよ技や機動力よりも攻撃力に優れるファイターとなっている。
ちなみに『X』から登場したコンパチはモーション自体は1から作られており厳密にはコンパチではない*3
逆に、コクッパ7人衆やピクミン&アルフのような別枠扱いはされていないがカラバリで音声と表記が変化するキャラクターもいる。(本来のコンパチの意味合いにはこちらが近い)

ダッシュファイター一覧

04' ダークサムス

From 04 サムス

リトル・マックとしずえ同様、アシストフィギュアから昇格したファイター。
サムスを軸に作られているが、気だるげで浮遊しているようなモーションに変わっている。
地上での判定は下半身が薄くなっていて下攻撃を躱しやすい一方で、空中判定はサムスより大きい。
モーションは判定がサムスに比べて大きくなっており、サムスのカラチェンみたいに扱うと攻撃がバンバン当たってしまう。
サムスより回避硬直が少ないので遠慮なく回避しよう。

なお勝利時ファンファーレはサムスとは異なり、リドリーと同じく「悪役っぽい」アレンジをされた桃屋のキムチはよいキムチになっている。

13' デイジー

From 13 ピーチ

Yeah!

元々『DX』でピーチのカラチェンに存在しており、3作飛ばしてファイターとして参戦した。かわいい。
当たり判定が身長が低い分縦が小さく、やたらお転婆で活発なため横は広い。かわいい。
ハートのエフェクトや最後の切りふだのときの桃が雛菊(Daisy)になってたりアピールも溌溂としている。かわいい。

勝利時ファンファーレはピーチと同じくマリオファミリーの通常のもの。

21' ルキナ

From 21 マルス

勝ちましたよ、お父様

for』において『DX』のロイのようなマルスのコンパチ枠として登場した(後にDLCでロイが参戦し共演した)。
先に登場したロイと異なり再登場した『SP』においても性能差が「根本・先端の差がない」安定化マルスという枠は外れることはなかった。
そのため、『SP』においてはダッシュファイターとしての区分に入れられている。
しかも親父もダッシュファイターで登場した。

勝利時ファンファーレはマルスと異なり『「Ⅰ」~為』のアレンジになっている(ルフレと同じ)。

25' クロム

From 25 ロイ

残念だったな!

なくはなかった。
元々マルスのコンパチだったロイのダッシュファイターとして登場したため、英雄王の末裔としての設定に違和感ない仕上がりになっている。
また、「ルキナの剣術は元々クロムのものだからマルスのコンパチなのはおかしいだろ」という意見も一部あったのだが、
クロムがマルスのコンパチのコンパチとして登場したことでルキナにも違和感がなくなっている。

ただしルキナよりも元ファイターであるロイからの変更点が多い
剣の判定はマルスやロイみたいな「根本・先端の差」がなく(ルキナの父親だからか)、
上必殺技はアイクの上下天空のような『翔流斬』に変更。
ロイの場合根本の爆発力を頼りに苦手な近接をしかけていくキャラだったのが、
ロイよりも更に伸びたリーチでロイのモーションを使いつつ切り込んでいけるので全体的に強化されていると言える。
一方で上必殺技はアイクに似ているとは言っても攻撃性能こそアイクの天空より上だが、
もっぱら復帰技と化した向こうと異なり、復帰性能はやや悪い。にもかかわらず他の復帰手段を持たないため、
復帰に失敗して落ちるお父様の姿をお見かけする羽目になる。
ここまで別物に仕上がっているとなるともはやダッシュファイターではないのではと思ってしまうが、娘に合わせたのだろうか。

ちなみにルキナやルフレと異なり、ファンファーレはファイアーエムブレム通常のもの。
クロムの場合、『SP』参戦前まで各所でご先祖様以上にクロスオーバー使を務めていたこともあり、
「ファイアーエムブレムの主人公」という面が強調されたか。
なおルフレの切りふだや勝利時演出時にも依然として出続けている

28' ブラックピット

From 28 ピット

一緒にするなよ!認めてもいないし、なかよしごっこもゴメンだ!!

初登場の『for』の時点でピットとの差異がほとんどなく、一部技がピットの技巧的性質を殺してパワーよりに傾けたという仕上がりであったが、
『SP』に於いてもかねがね同じ。もっとも、原作設定を考えればピットと差がありすぎるのも不味い話だが。
もっとも、その細かい性能の違いで戦術は微妙に異なってくるため一概に「カラチェンみたいなもの」とは言い難い。
向こうが「ダメージを蓄積させていくスタイルの初心者向け」なのに対して「一発一発をしっかり当てていくスタイルの初心者向け」と呼べる性能になっている。

勝利時ファンファーレはピットと異なり『ブラックピットのテーマ』。

60' ケン

From 60 リュウ

本気出しなよ

ダッシュファイターの定義を聞いて誰もが確信した参戦。
元々コンパチブルキャラクターの代表格であることもあってか、ダッシュファイターなのにかなりリュウとの差がある。
というか、原作で起こった差別化をほぼそのまま導入しており、
堅実なリュウに対して一撃が軽いが機動力が高いファイターとしてほぼ別物の仕上がりになっている。

勝利時ファンファーレはリュウと同じくストリートファイターのファンファーレである。

66' リヒター

From 66 シモン

ダッシュファイターでは唯一、SPからの新規参戦キャラをベースにしたダッシュファイター。
シモンと同時に参戦が発表された。
もともとダッシュファイターとして作ることを想定してシモン側にもリヒターの技を入れているため、
見ようによってはシモンがリヒターのダッシュファイターとも言える。
当然ファンファーレは同じ。

くらい判定と爆薬の属性が違うことなど、細かい部分の違いがある。




修正は、扱いを変えて追記のダッシュファイターとしました。

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