魔法科高校の比企谷八幡   作:天音 八
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八「上映会をどういう風に書くのか考えてたらとっくに1週間以上過ぎてた……なので先に海水浴の話を書くことにしました」
レオ「書いては消しての繰り返し、書いても納得せずまた消してを何回したことか」
幹比古「ざっと10は超えてたよね」
エリカ「どうやって映像を流すかで躓いてたしねー」
八「本当に難しいんだよ、桐原君の台詞も考えないといけないし……」
八「上映会は納得が出来たら投稿するって感じにします……では、どうぞ」







海水浴への誘い

『海に行かない?』

 

発端は雫の何気ない一言だった。現代のテレビ電話システムは標準仕様で10人まで同時通話が可能になっている。そのシステムを使い雫、ほのかと井戸端会議を楽しんでいた

 

「海って、海水浴?」

『うん』

 

深雪が訊ねると雫から端的に肯定の返事を返される

 

『あっ、もしかして?』

『うん、そう』

「もしかして……って、なに?」

 

小学校入学以来親友の2人はこのやり取りで会話が成立しているが、知り合って間もない深雪は何が何だかわからなかった

 

『えっと、小笠原にね、雫のお家の別荘があるのよ』

「えっ?雫のお家って、プライベートビーチを持っているの?」

『うん……』

 

深雪の質問に雫は再び短く、少し恥ずかしげに頷いた

 

『父さんが、「お友達をご招待しなさい」って。どうやら深雪と達也さん、八幡に会いたいみたい』

『今年は小父様がご一緒なんだ……』

 

ほのかが何かを思い出しているような表情をする。以前に雫の父親同伴でバカンスを過ごした時の記憶が蘇っているのだろう

 

『安心して。顔を見せるのは最初だけ。なんか、仕事が山積みで、数時間開けるだけで精一杯みたいだから』

「わたしは構わないけど……何時にするの?」

『決めてない。達也さん達の都合がいい時で、って思ってる』

 

表情で「お兄様の都合を伺わないと」と付け加えた深雪に、雫はよく理解をしている答えを返した

 

『あ、でも八幡さんと達也さんの都合が合わなかったらどうするの?』

『その時は……最終手段を取る』

 

* * *

 

「……ということなのですが」

「メンバーは雫とほのかと俺たちだけかい?」

「エリカと美月と西城君と吉田君と八幡さんも誘いたい、と雫は言っていました。ただ、わたしたちほど親しくないので、エリカたちはわたしから誘ってもらえないか、ということでしたが」

「なるほど。じゃあレオと幹比古には俺の方から連絡しよう。しかし比企谷はどうしたものか」

「八幡さんはわたしにお任せください」

「わかった。日程は……来週の金、土、日は空いている。それ以降はチョッと難しいな」

「それでは来週の金曜日から日曜日にかけての二泊三日で。雫に連絡して参ります」

 

* * *

 

『そういうことですか、わかりました。では私が準備とその3日間は休みにするようにします』

「はい、わかりました。それでは準備をお願いしますね、佳奈恵さん」

_____________________________________________

 

夏休みのある日の朝、いきなり店に佳奈恵さんが来て店を休みにした後バックを持って葉山のマリーナへ向かうことを強要された。理由を聞くと倫太郎さんが忘れ物をしてそれを届けてくれてだと。それぐらい自分でやれよ……てか店を休みにする必要ないでしょ、まあ九校戦の間店を掃除してくれた恩があるから断らないけど、てかなんで倫太郎さんそんなとこいんの?

 

マリーナに着くと見知った顔がいた。司波兄妹、西城、吉田、柴田、千葉、光井、北山、の簡単に言えば司波達也御一行だ。バレないように気配消しと「あ、八幡こっちだよ」……バレたんだけど、というかこっちってなんだよ

 

「やっと来たわね、これで全員?」

「おいまて何のことだ。俺は忘れ物を届けに来ただけだぞ」

「あれ?比企谷さんは来ないんですか?」

「深雪よくやった」

 

首をかしげる柴田とハイタッチをする北山と司波妹。もうわけがわからないよ

 

「八幡さんバッグを開けてみてください」

「は?」

 

言われた通りにバッグを開ける。中には服とメモ紙が入っていた

 

『洋服などは私が用意したのでお友達と旅行楽しんで来てね 佳奈恵』

 

「……つまり、俺は嵌められたわけか」

「そういうこと」

「はぁ。今から帰ってもなんか言われるだけだし、諦めるか」

「それでいい」

 

ふふんと胸を張る北山。もうさ、つっこむのもめんどくせぇ

 

「フレミング推進機関か……エアダクトが見当たらないから電源はガスタービンじゃないな。光触媒水素プラント+燃料電池か?」

 

なんかマニアックすぎる独り言が聞こえるんですけど

 

「というか千葉、お前もう少し服どうにかしてくれ」

「なに?興奮しちゃった?」

「……」

「ちょ!せめて何か言いなさいよ!」

 

千葉を無視し、辺りを見回す。しっかしボート?多いな、ざっと50はあるぞ。こんなに多いものなのか?

 

「君が比企谷八幡君だね?」

 

ボート?を眺めていると後ろから声をかけられた。振り返るとそこには「船長」がいた。ギリシャ帽を被って飾りボタンの付いたジャケットを着て、パイプも咥えている。これを船長と呼ばずなんというものか

 

「私は北山潮、雫の父親だ」

「比企谷八幡です」

 

浅く握り返すとガッシリと握られた。こ、この人握力すげぇ……

 

「ふむ、君は面白い目をしているな。傍観者、もしくは迎撃者か。ともかく、よろしく」

 

この人鋭くない?流石は北山の父親……要警戒が必要か?

 

「ところで、雫とはどこまでいったのかな?」

「は?」

「またまた〜もうキ「お父さん?」おっと、怖い怖い」

 

大型乗用車に逃げる北山父。あの親父さんマジで何言ってんだよ……。てか横の殺気が凄い怖いんだけど

 

「まったく。八幡、お父さんが言ったことは無視していいからね」

「あっはい」

 

表情こそ変わらないが、気配が無視しろと語っている。女の子怖い……

 






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