それ、シス女性に言ったらどうなります? あなたの言っている事は、あなたのサバイバル術としては正しいのかもしれませんが、ようは「女として認められたいなら"女らしく"従順になれ、かしずけ」と言っているのと同義であり、それはシス男性が女性に求める性差別主義の姿そのものです。
-
-
1・フェミニズムは「ジェンダー」の存在そのものを否定しているわけでは、必ずしもありません。ジェンダー規範が生み出す差別には明確に反対しますが(ただし、現在の世界は基本的に性差別主義的であり、ジェンダーとそれが生み出す抑圧は何重にも癒着しており、腑分けは困難でもあります)。
-
ですので、フェミニズムがシス女性の「自身は女性である(=女性のジェンダー・アイデンティティを持ち、女性に属しており、女性として生活しているand/or希望する」事を否定しないように(続く)
-
トランス女性が「自身は女性である(=女性のジェンダー・アイデンティティを持ち、女性に属しており、女性として生活しているand/or希望する」事を否定しないのは、何ら矛盾しないと考えます。
-
2・質問への直接的な回答については、1の通りですので「トランス」の存在は問題ないと考えます。フェミニズムの二元論批判は、「男とはこういうもの」「女とはこういうもの」というジェンダー規範・そして身体に対する二元的な「きめつけ」を行う抑圧に対する物と言えます。
-
付随して、トランス女性が、女性的なジェンダーロールを取る事で、「ジェンダー規範が強化される」という指摘について。これはトランス性のジェンダーロールが「シス性の鏡」である事を理解しないといけません。
-
つまり、シス性がジェンダーに抑圧され、それに適合している以上、トランス性も、同じように抑圧を受け、適合する必要性が生じます。重要なのは、シス性がこの性差別主義的な世界で生きるために好む好まざる問わずジェンダーに適合するのと同様、トランス性もやはり適合するのだ、という事です。
-
そして重要な点は、あなたも私も、現にこの世界に居て、シス性と同じように生きているという点です。それを「お前たちは理想の邪魔だ」という理由で排除したり、抑圧した時点で、別の差別・抑圧を生みます。これはセックスワーカーに対する態度でも、同じ轍を踏むことが往々にあります。
End of conversation
New conversation -
-
-
·ジェンダーにも身体性にも性別二元論にも基づかない「トランス女性は女性です」の真意はなんですか? ·二元論のない世界でどこからどこへ「トランス」するのですか? ↑これはあまり意味の無い質問なのではないですか?じゃがいもさんがジェンダーロールに研究したことを逆手にとって、とってつけた
-
ような論点ですし。 トランスジェンダーの女性とかトランスジェンダーの男性とかが存在することによって、ジェンダーノームとか性別二元論とかいったものが解体されていくというのがフェミニズムの考え方なのでは? 例えばトランス女性がいわゆる「女性」らしい行為をすると、生物学的に男性な人でも女
-
性らしいとされる振る舞いをするんだ、という撹乱になりますよね。そしてトランス男性の場合でも、体が女性であっても振る舞いが必ずも女性であるはずはない、という撹乱をしますよね。こういうのが積み重なっていくと、男だからこういった振る舞いを、女だからこういった振る舞いをといったジェンダー
-
ノームみたいなものを徹底的に解体していくようになると思います。ですから「トランス女性は女性です」という運動は、目下のジェンダー観を撹乱を通して否定していく、性別二元論を否定していく運動で、前提として社会に性別二元論や家父長制的なジェンダー観が蔓延していることがあります。
-
したがってその限りにおいて、トランスジェンダーという現象は決してジェンダーノームを強化するような動きを持っているのではなくって、むしろその解体の動くものだと思います。その点で家父長制的なジェンダー観と戦ってきたフェミニズムと連帯できるものだと思います。
End of conversation
New conversation -
Loading seems to be taking a while.
Twitter may be over capacity or experiencing a momentary hiccup. Try again or visit Twitter Status for more information.