魔法科高校の比企谷八幡 作:天音 八
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あれから何事もなく宿舎に着くことができた。ええ、何もありませんでしたよ?別に対向車線から車がバウンドしたりしてませんから。だってその前に対処しましたから
だがこんなことがあったため一応報告しておいた方がいいだろうと思いバスから会長が降りてくるのを待つ
「あれ、比企谷君どうしたの?」
「先輩、少し時間いいですか?出来れば渡辺先輩も」
「私も?」
「はい、お願いします」
「まあいいが」
「ありがとうございます。ではこっちで」
二人を連れ入り口から少し離れた柱へ向かう。向かってる時に副会長に睨まれた気がするが……いや違うまだ睨んでるよあの人!怖っ!どんだけ会長が好きなんだよあの人!
「どうしたの?」
「い、いえなんでも無いです。それで話とは移動中に事故があったことです。移動中対向車線から車がパンクし火花を上げ道路を削っていました。俺はそれを対処しましたが乗車していた人達には何もありませんでしたか?」
「ええ、何もなかったわ」
「そんなことがあったのか、しかしそれなら音や鎖に気づくのでは?」
「音は消音、車と鎖は光の屈折魔法で見えなくしたからです。大会前にこんなことがあったとなると何かと力が入りすぎると思ったので」
「なるほどそういうことか」
まあ実際は違うんだけどね
「話はこれだけです、ありがとうございました。副会長が凄い睨んでいるので早く行ってもらえると助かります、すみません。怖いので」
「ああ、そうだな。それがいいかもな」
「はんぞー君がどうかしたの?」
「いんやなんでもない、さ、行こうか」
話が終わり二人は宿舎に入る。さて俺はどうするか
「比企谷運ぶのを手伝ってくれ」
「えぇめんど……へいへい」
めんどくさい、といいかけてやめる。だって司波さんが笑ってないんだもん!なので潔く司波を手伝う
「やっほー」
宿舎に入ると声がする。それが聞き覚えがあった声は気のせいだろう。さ、運ばないと
「なんで無視するのよ!」
「仕事だ。それで何故お前がいる、だいたい予想できるが」
「応援に来たからに決まってるじゃない」
「知ってた」
千葉の発言を流しつつ機材を運ぶ。司波も挨拶より先に荷物を運ぶようだ。妹は千葉と話している
しっかし重いなこれ、魔法で軽くして運んじゃダメなの?ダメですよねはい
「比企谷移動中に魔法を発動したのは何故だ?」
機材を運んでいると司波が話しかけて来た。やはり気づいてたか、というか
「お前わかって聞いてんだろ」
「ああ推測だが。どんな魔法を使ったからまではわからないな」
「魔法式が無いからな」
「魔法式が無い?」
「詠唱はCADを通さず使う魔法だからな、魔法式が読み取れるお前でも魔法式が存在しなければわからないだろ」
(それはもはや魔法と言うより魔術なのでは?)
表情こそ変わらないがそれ魔術だろとか思ってんだろうな、俺もそう思う
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時間は進み時刻は……わかんね。まぁ会場の電気付いたし懇親会は始まっているってことはわかる。もちろん俺は不参加だ。ぼっちは人が集まるところは嫌うからな、というわけでお休み
それと外にいたお兄さん達はキチンと鎖で締め上げましたよ。締めて気絶させたから朝になると警備員に見つかると思うが放置でOK。どうやって見つけたのかはテロリストと同じといえばわかってもらえるだろう
次回はいつも通りの長さで書きます
それと思いついたらここを書き直すかもしれません
【視覚拡張】
数メートル上からの景色を見ることができる。使用の際目を閉じると魔法が発動する。見る方向は体を動かすことで別の方が見れる