魔法科高校の比企谷八幡   作:天音 八
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____________があるところは今回視点の切り替えではなく別の日という扱いをしています


九校戦へ出発

噂というものは広まるのが速い。先日あった出来事など翌日にはすぐ広まっている。だが噂は人から人へ移るものだ、そこで多少の語弊が生まれる。簡単にいえば『○○ちゃんが○○君に告白したんだってー』としいうものが『○○君が○○ちゃんに告白したらしいぜ』と前後逆になる。そして『比企谷の奴が○○に告白したんだってよ、今からみんなで締めにいこうぜ』となる。あれ?これ噂じゃなくね?てか俺何もしてないよ?

 

とまあ置いといて先日決まったスタッフの件がもう広まっているらしい。そのことに対しクラスのやつらは司波にファイトや頑張ってなど声をかけていた

 

「しっかしもう広まってんな」

「本当ですね。ついこの間決まったばかりなのに」

「そう言えば今日の発足式が正式発表じゃなかったっけ?」

「確か五限目ですね、達也さんも出るんでしょ?」

「ああ」

「二科生じゃ達也だけなんだろ?」

「一科連中かなり悔しがってるみたいよ」

「俺だけじゃないぞ、比企谷もだ」

 

あ、こいつ余計なことを

 

「「「え(は)?」」」

「「「ええ(はぁ)!?」」」

 

教室に響き渡る三人の叫び声。そしてこちらに近づいてくる足音が二つ

 

「比企谷お前も出るのか!?」

「すぅ、すぅ」

「狸寝入りなんていいから!」

 

ば、バレてる

 

「はぁ誠に遺憾ながらな。十文字先輩、会長、桐原先輩、北山に嵌められたと言っても過言ではない」

「そ、そう」

 

あの人たち、特に北山があんなこと言わなければ司波だけがメンバーになっていたはずなのだ

 

「というかお前メンテ出来たんだな」

「はっ。ぼっちは何事も1人でできなきゃいけねーんだよ。別にやってくれる人がいなかったから自分でできる様になったという訳じゃないからな」

「それもういってんじゃん……」

 

その後経緯を説明させられた

 

 

 

 

 

はっきり言おう五限目の発足式には出たくなかった。何故かはわかるだろ?そういうことだ。誰もお前を見ていないだろって?ふっそれはどうかな、ステージにいるからわかるが並んでいる生徒のほとんどが『え、何あのゾンビ』みたいな顔をしていた。ゾンビじゃねぇよ

 

それと司波妹のブラコンっぷりにはもう何も言えない、何故バッチを付けるだけであんな満足そうな顔をが出来るのかわからない。やはり人間というものは難しい生き物だ

 

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「技術スタッフの司波です。CADの調整他訓練メニューの作成や作戦立案をサポートします」

 

日は変わり打ち合わせ。その時の自己紹介、司波は何ともマニュアルに書いてありそうな言い方だ

 

「同じく比企谷だ、やることはほとんど司波と変わらないが居ないもの扱いしてくれ」

「なんかすごく捻くれてるなー」

「何だっていいよ僕は。仕事さえしてくれれば」

「比企谷さん、相変わらず」

「ちょっとエイミィ!スバルも失礼よ!達也さん達の腕はプロ級なんだから」

「へぇー名前で呼んでるんだ、ねえどっちが彼氏?」

 

す、進まねぇ

 

「そ、そんなんじゃ……ねえ雫」

「私も名前で呼んでる」

「もう1人は苗字で呼んでるみたいにだけど?」

「名前知らないから、さっきも苗字でしか自己紹介しなかったし」

 

名前言ってたら名前呼びされてたのか?あ、危ねぇ

 

「はぁ、そろそろ打ち合わせを始めたいんだが」

 

司波も呆れため息をついた

 

打ち合わせはあれからすぐに始まったが、俺いらなくね?もう全部司波だけでいいと思った

 

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何故俺はこんな事を思い出したのだろうか?

 

「どうした比企谷?」

「いや何でもない。それにしても会長遅いな」

「家の用事が入ったんだ仕方ないだろう。それにしてもこの鎖応用がすごいな」

 

この鎖というのはみんな大好きズッ友チェーンをモデルにした俺のCADだ。今から九校戦の会場に向かうのだが会長が家の用事で遅れている。他の人はバスの中に入っているが俺と司波は会長が来るのを外で待っている。司波は自分が点呼を任されている、それなのに中で休むのはおかしいということらしい、律儀なやつめ、そんな俺はただ中に居たくはないだけ、話しかけて来るやつはいないだろうが周りの人の話し声も今は聞きたくない。そんな気分だったからだ。別に司波と居たいからという訳じゃないからな!っと話がそれたな、季節は夏、この炎天下、外で立ちっぱなしというのはしんどい、というわけで鎖を蓮の葉みたいにし日除けとしている

 

「鎖は応用がかなりできるからな。捕まえたり引っ掛けて壁を登ったり、時には洗濯を干せるしこうして日除けにも使える」

「本来の使い方では考えられないものばかりだな」

「この時代に本来の使い方を求められてもあれだがな」

 

司波と会長が来るまで雑談していると1人の女子が走ってきた。会長だ

 

「これで全員揃ったな」

「ごめんね比企谷君に達也君、私のせいで遅れちゃって」

「いえ、事情はお聞きして居ますので。急に家の用事が入ったのなら」

「ところで2人ともこれ、どうかな?」

 

腕を後ろに回しポーズを取る七草先輩。これとはつまり服のことだろう。つまり褒めろと?

 

「とてもよくお似合いですよ」

 

ああ、その意見には同意だ。先輩は小柄だがスタイルもよく世間一般的には美少女に入る人だろう。この人ならどんな服でも似合うかも知れないな。そしてそのまま見惚れて告白し振られるまであるな」

「///」ヒューン

 

先輩が顔を赤くしてバスの中にものすごいスピードで乗り込んで行った。暑さにでもやられたのか?

 

「比企谷お前凄いな」

「何がだ?」

「無意識か、いや何でもない」

 

そういって司波はスタッフが乗るバス、バス?に乗り込んで行った。俺も司波に続き乗り込む

 

「……」

 

乗り込む前に自分に魔法をかける。一応な

 

 




前回撤回します(誤字ではない)九校戦まで長いと言いましたが早く書きたかったので今回で移動まで書きました。

八幡がどのような魔法をかけたのかは次回に





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