魔法科高校の比企谷八幡 作:天音 八
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雫「知ってるよ、でも九校戦にはいったらかなり出てくるんじゃない?」
八「モノリスコードでは出てくるね」
雫「私たちは?」
八「貴女達おおいですよね?九校戦といい夏休みといい」
雫「真のヒロイン狙ってるからね、出番は多くないと」
八「あれ雫さんってこんな人でしたっけ?」
「達也!」
西城が司波の名前を呼びボールをパスする。現在体育の授業でレッグボールをしている。もちろん強制参加させられたためサボることは叶わなかったが気配を消し相手のゴール付近でボーっとしている。あ、ボール止められた
「今のを止めるのか」
「達也こっちだ!」
西城がパスを要求するがマークされており他のメンバーもマークされているって、司波こっち見てね?
「ふっ」
「(くっそあいつこっちに蹴ってきやがったよ)」
味方、相手、そして試合に出ていない女子からしたら奇行に走ったように見えるだろう。だが司波は気配を消している俺に気づきパスをした。そして周りの反応はこうだ
「「いつの間に!?」」
「「あんなところ人いた!?」」
「比企谷!?」
上からF組、女子、うち、てか西城。司波からのパスを受け止める
「普通に蹴ると止められるよな、別にいいが」
強く上へボールを蹴り飛ばす。ボールは天井にあたり地面にあたり天井にあたりを繰り返す。……やっべ力入れすぎた
天井地面とバウンドを繰り返すボールは相手キーパーをすり抜けゴールへ入ると同時に試合が終了する。9対2でうちの勝ちだ。いそいで出ようとするが西城に捕まった
「ナイスプレーだ比企谷」
「暑苦しい離れろ」
「いい蹴りだったぞ比企谷」
「司波、お前のせいで最後までサボれなかっただろうが」
「やはりサボっていたのか」
こいつサボってるってわかっててパスしてきやがったのか、タチ悪すぎだろ人のこと言えんが
「惜しかったがナイスプレーだ」
「ああ、中々いい蹴りだった」
コートから出て座り込んでいる男子生徒に声をかける2人。この2人のコミュ力どうなってんだよ
「そっちこそ」
「こういっちゃなんだがあの蹴りの強さは予想外だったぜ、吉田」
「幹比古、苗字で呼ばれるのは好きじゃないんだ。僕のことは名前で呼んでくれ」
この爽やか君もコミュ力高かった……これが普通なの?だったら俺はいったい……
司波と西城はそのまま吉田と話し込む。俺はフェンスに寄っ掛かり休憩をとる
「もちろん君ともね、比企谷」
「……」
「比企谷?」
「ん?ああ俺か、普段誰とも話さないから気づかなかったぜ」
「比企谷……」
なずぇ哀れむんどぅえす?俺にとっては日常茶飯事だったぞ
「俺と話したいとか変わってるな。頭の病院行くか?問題ないって言われっから」
「結局問題ないんじゃねぇか」
当たり前だ。むしろ紹介した俺がどうかしていると言われるぞ
「エリカが目は濁っているがいい奴だって言ってたから話て見たいと思ってたんだ」
何気に酷いこというなこの爽やか君は
「そうよー目は濁ってるけどね」
そういって現れたのは千葉と柴田だ。てか2人とも目のやり場に困る、千葉は下に何もはいていないように見えるし柴田は、うんそういうことだ
「エリカ!?なんて格好をしてるんだ!?」
「うんうん」
「何って伝統的な女子体操だけど」
「伝統?」
その伝統はかなり昔に終わったぞ、てかこのご時世に復活してんのかよ
「そうか?変わったデザインのスパッツだと思うが」
「スパッツじゃないよ…」
「でもアンダースコートってわけでもないだろ?」
「なっ!?いくらあたしでもスコート付けずにアンダースコートを付ける気はないよ!これはブルマーっていうの」
「ブルマー?ホウキみたいな名前だな、昔はそんな格好をして掃除していたのか?」
どうしてそこで掃除って発想が出てくるんですかねぇ司波さん?
「1900年代に使用されていたとされる女子用体操服だな。だが反抗運動がありなくなったと聞いていたが、復活したのか…」
「比企谷なんでそんなに詳しいの!?」
「うちの向かいの八百屋の親父さんに昔淡々と聞かされた、何故こんな素晴らしいものが嫁さんの学生時代になかったのかと」
あの人凄え熱弁してたからな、てか小学生に聞かせる内容じゃねぇだろ今でも覚えてるよあの人の熱弁
「あんたの目が濁ったのって…」
「最低でも一割は関係しているだろうな」
「……」
「レオ?どうしたんだ?」
「っは!ブルマーっていうとあれか!モラル崩壊時代に女子中高生が小遣い稼ぎに中年オヤジに売ったっていう」
あーそんなこと言ってたな倫太郎さん。てかどうやって知ったんだ?ともかく西城は歯を食いしばった方がいいぞ
「黙れ馬鹿!」
千葉の蹴りが西城へ炸裂する。ははっザマァ
時間は過ぎ場所は生徒会室。俺はここで昼食を済ませた。何故ここですませたのかって?あの一件以来何か起こさないように昼食時ぐらいは監視だとさ
会長達は九校戦について話をしていた。なんでも技術スタッフがたりないとか、知ったこっちゃないね
「ねえリンちゃんやっぱり技術スタッフやってくれない?」
「無理です。私の技術では中条さん達の足を引っ張るだけかと」
机に突っ伏す会長。む?アンテナに受信。嫌な予感がするな、早く出よう
「ではこれで失礼します」
「俺もこれで失礼します」
司波も何か察したのか生徒会室から出ようとするが
「あの、だったら司波君と比企谷君がいいんじゃないですか?」
「深雪さんのCADは司波君が調整しているみたいですし、比企谷君はあの鎖を調整してる筈ですし」
中条先輩の爆弾発言により退室に失敗した
「盲点だっ「お断りです」せめて最後まで言わせて!」
この人いじりがいがあるな
「まず一年が技術スタッフになったという事例はないですよね?渡辺先輩は前例は覆すためにあるとか言いそうですが」
「む、先読みされたか」
「考えてたんですね。一年のしかも二科生の悪目立ちしている俺らを選ぶなんて」
司波は二科生で風紀委員、俺はある意味の問題児として見られている
「CADの調整はユーザーとの信頼関係が重要です。選手の反発を買うなら初めから入れない方がいいかと」
司波の援護によりこちらが有利になった!勝った!第3部k
「私は九校戦でもお兄様にCADを調整していただきたいのですが……ダメでしょうか」
「そうよね!信頼出来るエンジニアがいると心強いわよね深雪さん」
「はいっ」
よかったな司波これでお前の退路はなくなった、だが俺は違う誰にも信頼されてないが故にこういう場面で役に立つぜ
「んじゃ誰にも信頼されてない俺は戻りますね」
「放課後に準備会議があるからそこで話し合いましょ?もちろん比企谷君も」
あ、この人少し怒ってる、遮ったからか?こりゃ逃げないが得策だろうが、逃げても地獄、逃げずも面倒い。詰んでんじゃねぇか
くそっNめ(中条先輩)こんなめんどくさいことは生まれて初めて……じゃないな、はぁ
やっと九校戦編に入りましたね
八幡のキック力が強かったのは足に魔力を集中させ疲れないようにしていてそのまま蹴ったからです