魔法科高校の比企谷八幡   作:天音 八
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八幡「俺は連続殺人鬼か何かなのか?」
八「君の魔法ある意味それができるんじゃないの?」
八幡「さあな、できるとしても絶対使わないが」
八「出来たら怖いねぇ」
八幡「怖いで済むのかよ……」
八「あ、それと前回の補足をしておくよ、前回の生徒会の人が言ったのは魔法威力の最大値のことね」
八幡「ちゃんと書かないから普通の魔法威力を調整できない風に聞こえるな」
八「そうなんだよね、だから補足だよ。それと今回途中の場面切り替えがあるけどそこは三人称だよ、基本は八幡ね」
八「それではどうぞ」








八「あ、あと今回八幡が八幡じゃないかもです」


比企谷八幡は平穏に過ごしたい、そのために動く

先日の騒動の話をしよう。先日部活関係で騒ぎが起きたらしい。詳しい内容こそ知りはしないが剣道部が騒ぎを起こしたとのことだ。そして昨日また騒動が起きた、一科と二科の扱いの不遇らしい、風の噂程度のため確証は持てないが、それでもって本日講堂にて討論会が行われるとのことだ。んで俺はいつもの桜の木で寝そべっている。いやだって結果わかってるし?どうせ生徒会長の勝ちでしょ、なら寝ていた方が有意義だ

 

だが気になることがある。実技棟近くに置いてあった白い箱だ、今朝近くを通った時には置いてなかったはずなのだが昼には置いてあった、つまり午前の授業中に置かれたと言うことだ。それにしてもなんだあの箱は?箱は一定の間隔で置いてある、何かの印か?だがそれならコーンとかでいいはずだあのでかい箱じゃなくていい、……わかんねぇ、実技棟でも作り直そうってか?そんなわけねぇよなまだ新s

 

 

ドガーーーン!!!

 

 

何かが爆発する様な音が実技棟の方から聞こえた。え、マジで作り直すの?ってそんなわけねぇだろ!これあれだろ!テロだろ絶対、さっきロケランとか持ってる人が学校の中入ってきたし

 

「どうしてこうなるんだよ……」

 

立ち上がりズボンをはたきながら呟く。中学でもあった、いやテロじゃないよ?何かと毎月一回は何かしら大きな騒動があったんだよ。全く勘弁して欲しい、こっちは誰にも迷惑を掛けないような植物の様な人生、とまではいかないがなるべく静かに過ごしたい。ならどうするか?根源の元を潰すだけだ

 

「取り敢えず全域から絞っていくか」

 

地面に手をつけ魔法を唱える。俺が使うのは詠唱系の魔法だ。CADを使って発動させる現代の魔法とは違い詠唱、つまり言葉を発して使う魔法だ。説明するとあれだ、ジゴスパークが現代でメラガイアーが詠唱と言った感じだ。そして俺が使ったのは探知魔法、対象の波長を決めそれを魔法の範囲内で場所を調べる魔法だ。範囲が小さいほど波長の読み取りはしやすくなり広いと難しくなるが範囲を絞っていけば問題ない

 

「さっきのテロリストと同じ波長、ここは山か?」

 

さっきのテロリストを対象とし同じ波長を調べた、波長は軍や集団で長くいるほど同じになってくる。その波長が自分より高い位置にあった、山かビルかわからないため定めがつかない

 

「ま、山かビルかは行けばわかるだろ」

 

校門を出て山?を目指す。目指せ俺の平穏!

 

 

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数時間後

 

「妙だな」

「お兄様どうなさったのですか?」

「動く気配がない。中に10人ぐらい人がいるが全員がドアに銃を向けているが少しも動いていない」

「こちらを警戒しているのでは?」

「警戒するとしても多少は動く、だが向こうはそれすらない」

「それはつまり…つまり?」

「それは俺にもわからん、確認した方が早いだろう。警戒を解かない様にな深雪」

「ご安心くださいお兄様テロリストに遅れは取りません!」

「その心意気はいいが気をつけてくれよ。行くぞ」

 

達也が扉を開け中へ入り深雪も続いて中に入る。中へ入った深雪は驚いていた、テロリストであろう人物達が全員こちらへ銃を向けているが全員に黄金の鎖が巻きついており動けなくしていたからだ。全身、そう文字通り全身に、足から腿、腿から腰、腰から胴、胴から腕へ巻きつき鎖の終わりと思われる刃物がついた部分は首に当てられており少しでも動けば血管が切れるであろう。しかし達也はそんなこと気にせず鎖を調べていた

 

「お兄様これは一体!?」

「この鎖ただの鎖じゃないな、感知出来ない様に細工してあるのか」

「お兄様?」

「しかし何だこの鎖は、構造がわからないぞ」

「お兄様!」

「どうした深雪」

「誰か来ます!」

 

達也は鎖に気を取られて警戒をおろそかにしていたが深雪は奥から響いてくる音に警戒していた

 

カツーン、カツーンと靴がコンクリートに当たり響く音がだんだん近づいてくる。達也も鎖からこちらへ来るであろう人物へ警戒をし、その人物が出て来た

 

「あー重っ」

「比企谷?」

「比企谷さん!?」

 

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「司波何故お前らがここにいる」

「それはこちらの台詞だ」

「比企谷さんはどうしてここへ?」

 

最初に聞いたの俺なんですけど……まあいいや聞いてもらえないのは今に始まったことじゃないし

 

「俺の平穏を取り戻しに来た」

「もう手遅れだと思うが」

「うるせぇよわかってんだよそんなこと」

「あの比企谷さんその鎖は」

 

鎖?ああ俺の右手にあるこれのことか

 

「そこの奴らを縛ってるものと同じものだ。正確にはオリジナルを複製したものだらけだが」

「ちなみにこれに魔法は効かない、アンチの術式を製作工程に組み込んであるからな、そのため拘束は難なくできた」

「なるほど、だから感知出来なかったのか」

 

司波兄が何かブツブツ独り言を言い始めた、あまり聞き取れないが感知がどうとか言ってたな

 

「お前らは何でこんな所にいるんだ?」

「それはですね」

 

司波妹が答えようとするがその答えは別の声にかき消され聞こえなかった

 

「司波無事か!?」

 

後ろから男の声が聞こえたからだ、振り返るとうちの学校の制服を着た2人の男子生徒がいた。ちなみに今は入り口近くに俺はいるゾ

 

「誰だ?」

「十文字克人先輩、部活連の会頭だ。もう1人は剣術部の桐原武明先輩だ」

「お前は、うちの制服を着ている様だが」

「一年の比企谷です」

「そうか、では比企谷何故お前はここに居る」

「はぁ、またですか、何故って俺の平穏な生活のためですよ」

「もう失われつつありますが少しでも欲しいんですよ平穏が、ですがそいつらはそれをぶち壊した。ですから俺がぶち壊した奴らを捕まえ、じゃないですね壊したことを後悔させるために来ました」

 

どうだこの完璧ないいわけ!あ、別にいいわけじゃないけどな?理由は本当だし

 

「先輩達こそどうしたんですか?もしかしなくてもこの人に用があるとかですか?」

 

意気消沈している1人だけ派手な男に指を指す、確か何かのリーダーだとか言っていたが聞く前に捕まえたからよくはわからん

 

「こいつが司一か、会頭こいつと話がしたいんだがいいか?」

 

なんだこの人殺気がすごいぞ、危うくチビるとこだった

 

「……あまりやりすぎるなよ」

 

あ、許可しちゃうんですね

 

「それでしたらこれをどうぞ、とりあえず捕まったものは動けなくなるとだけ言っておきます」

「そうか、それは助かる」

 

そういうと桐原先輩は司と呼ばれた男を連れ奥の方へ行った。この後何が起きるのかは容易に想像できる。だってあの人殺気がすごかったからな、何か恨みでもあったんだろうよご愁傷様

 

「俺たちは外に出ているとしよう」

 

十文字先輩に言われ残りのテロリスト共を連れて外へ出る。外に西城達もいてまた同じ説明をさせられた。十文字先輩が帰ったら会長達からも説明を求められるはずだからその時にまとめて聞けばいいと言われ3度目の説明は免れた

 

はぁテロリストを捕まえたがいいが会長達から色々言われそうだな

 




【探知魔法】
正式名称はなく他に使い道がないためそう呼んでいる。対象を1人決めそれと似た波長を持つものを探すことができる魔法。魔法最大範囲はない、が広ければ広いほど探知が難しくなる。狭めればそのぶんわかりやすくなる


鎖の説明はまた次回します。……だいたいの人が元ネタわかりますよねこれ





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