魔法科高校の比企谷八幡   作:天音 八
<< 前の話 次の話 >>

5 / 30
八幡「囲まれてとあるが4人なんだよなぁ」
八「仕方ないね他にもサブタイ思いつかなかったから


生徒会と風紀委員に囲まれて

気がつくとある場所にいた。椅子や机、黒板などがあることから学校だとわかる。だがこの学校に見覚えはない、ここから出ようとしても扉が開かない、ドアが歪んでいるのだろうか

 

「開かないよ、この先は何もないからね」

 

振り向くと後ろに積まれた机の上に少年が座っていた、少年はスルスルと机を降り俺を椅子に座らせた

 

「大丈夫だよここは君の夢の世界。目が覚めたらいつもの場所にいるよ」

 

お前は誰だ?

 

「僕は君、そして君は僕だよ」

 

俺はお前?どういうことだ

 

「君の小学生の時の姿をしているからね、それに夢の中だからおかしくはないでしょ?」

 

それもそうか

 

「それで君とは話をしたかったんだ」

 

話?

 

「これはIFの話ね、もしあの子と会ったら君はどうするの?」

 

あの子って誰だ?

 

「そう、まだあの子がわからないんだね。答えはまた今度聞くことにするよ」

 

おい待てよ!

 

「じゃーねー」

 

____________________________________________________________

 

「……」

 

目が覚めたらいつもの部屋にいた。どうやら本当に夢だったみたいだ。時計を見ると7時を過ぎていた

 

「取り敢えず学校に行くか」

 

朝食に軽いものを食べ昼食用にサンドイッチを作り学校へ向かう。それにしてもあの子とは誰なのだろうか、俺が言っていたとなると俺の記憶の中にあるものってことになるのだろうが検討がつかない

 

「あ、比企谷だ」

「おーい比企谷ー」

 

あの子と会ったらと言っていたから司波兄妹、西城達は違うだろう。それに伴って会長達も違う

 

「あれ、聞こえてないのかな」

「聞こえてないみたいだね」

「比企谷くーん」

 

となると過去に会った人か?だが小中のほとんど1人いたしその線はないだろう。いったい誰なんだ?

 

「無視!?」

「おい比企谷!」

「うおっ!」

 

急に後ろに引っ張られ体勢を崩し尻餅をついた

 

「あ、わりぃ大丈夫か?」

 

声の聞こえた方を見ると西城、千葉、柴田がこちらを見ておりその奥に司波兄妹と会長の姿が見えた

 

「……大丈夫だ。それで何の用だ」

「いや呼んだのに返事しなかったからさ」

「すまん考え事してた、それでお前らは……なるほど」

「何がなるほど何ですか?」

 

柴田が聞いてくる、いきなりなるほどと言われてもわからないよな、会長達も聞こえていたようで首を傾げている

 

「西城達がここにいるわけだ、お前らはただ登校してきて会っただけだろう。会長も偶然だと思うが狙いがバレバレだ」

「会長、司波妹を生徒会に入れようとしていますよね」

「なんでわかったの!?」

 

はい図星。まあ会長が主席を誘うのは誰でも予想出来るしな

 

「だいたい予想できますよ、それでは失礼します」

「待ちなさい」

 

学校へ向かおうとすると千葉に腕を掴まれ止められた

 

「離せ千葉」

「いやいやなんで1人で行こうとするのさ」

「逆に聞くが何故お前らと登校しなきゃならん」

「いいじゃん、じゃ行こー」

「おい」

 

千葉の言葉に全員が登校を再開する。俺はもちろん西城と千葉の監視があったため渋々とついていった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

昼休み、俺は今ある場所にいる。その場所は生徒会室だ、正確には生徒会室の扉の前だが、俺何かした?生徒会室に呼び出されるということは生徒会に目をつけられたって事だろ?目をつけられることって……あったわ、昨日の事だろ絶対

 

よくわからない覚悟を決め生徒会室に入る。中に入ると司波兄妹と生徒会役員らしき人と渡辺先輩がいた。あれこの人風紀委員じゃなかったか?

 

「いらっしゃい比企谷君、適当に座って座って」

「あ、はい」

 

会長に促され司波兄の隣に座る。こいつがいるのは妹がいるからだろうな

 

会長は壁側にある機会を操作している、あれはダイニングサーバーだったか?

 

「比企谷君は何にする?」

「俺は大丈夫ですよ、自分のがありますから」

「一体どこから出したんだ…」

「気にしたら負けです」

「そうね比企谷君には謎がいっぱいあるものね」

 

会長の言葉も否定はできない。マッカンで魔力回復できるとか普通はないからな

 

「それじゃあ紹介から始めましょうか」

「入学式で紹介しましたけど念のため、私の隣にいるのが会計の市原鈴音、通称りんちゃん」

「私のことをそう呼ぶのは会長だけです」

「その隣にいるのが風紀委員の渡辺摩利、それから書記の中条あずさ、通称あーちゃん」

「か、会長!お願いですから下級生の前であーちゃんはやめてください!私にも立場というものがあるんです!」

 

下級生の前じゃなきゃあーちゃんて呼ばれていいんですね…

 

「もう1人副会長の半蔵君を加えたメンバーが今期の生徒会役員です」

 

え、この学校忍者いるの?ハイク読まされちゃうの?

 

「私は違うがな」

「渡辺先輩、そのお弁当はご自分でお作りになられたのですか?」

「そうだが、意外か?」

「いえ少しも、普段から料理をしているかはその手を見ればわかりますから」

 

何故お前が答える、そして渡辺先輩別に照れるところじゃないでしょうに

 

「そうだお兄様、明日から私たちもお弁当にしましょうか」

「それはとても魅力的な提案だが2人きりになれる場所がねぇ」

 

お前らは恋人同士かよ

 

「兄妹というより恋人同士の会話ですね」

「そうですか?まあ確かに、考えたことはありますよ。もし血の繋がりがなければ恋人にしたいと」

「お兄様…」

 

隣がすごいことになっているが気にせずサンドイッチを食べる。マッカンより甘いものなど存在しないからな、俺に甘い空間など効かんわ

 

「もちろん冗談ですよ」

「ええ!」

「ん?どうした深雪?」

「いえ、なんでもありません……」

 

どうやら妹の方は本気だったみたいだな

 

「ごちそうさまでした」

「比企谷もう食べ終えたのか?」

「サンドイッチだったというのもあるが会話をしなければこんなものだろ」

「あ、えっと、ごめんなさい」

 

なぜか中条先輩に謝られた、貴女なにも悪くないでしょうに

 

その後全員が食事を終えた。俺はマッカンを飲んで時間を潰した、もちろん会話をせずに

 

「それでは本題に入りましょうか当校の生徒会長は選挙で選ばれますが他の役員は生徒会長に選任、解任が各委員会の委員長も一部を除いて会長に任命権があります」

 

会長の権限強くね?下手したら教師より権限あるだろ

 

「私が務める風紀委員長はその例外の1つだ。風紀委員は生徒会、部活連、教職委員会の三者が三名ずつ選任するがその内部選挙によって風紀委員長は選ばれる」

「さて、これは毎年の恒例なのですが新入生総代を務めた一年生には生徒会に入ってもらっています。深雪さん、私は貴女が生徒会に入ることを希望します。引き受けて頂けますか?」

「……」

「……」

 

司波兄妹のアイコンタクト、凄いなこれで会話してんだから

 

「会長は兄の入試の成績をご存知ですか」

 

司波兄の目が見開く、アイコンタクト通じてねぇじゃねぇか

 

「有能な人材を迎え入れるのなら私よりも兄の方がふさわしいと思います」

「私を生徒会に加えて頂けるというお話についてはとても光栄に思います。「おい深雪」…喜んで真っ先に加わりたいと存じますが兄も一緒というのは参りませんでしょうか」

「無理だろうな」

「比企谷さん?」

 

全員が俺の方を見る

 

「生徒会についてはよくわからん、だがこういう場合はまず一科生から選ばれるだろうな。司波は二科生だ、おそらく規則としてダメだろう。それを覆すには生徒総会で制度の改定が必要になるだろうしな」

 

というかまず副会長って人が認めるかわかんないしな、女子より男子の方が差別意識高いみたいだし

 

「そうね、それに制度の変えるには生徒の三分の二の承認が必要になります。一科生と二科生が対立している以上半数を超えることはないでしょうね」

 

司波妹が生徒会に謝罪をし椅子に座りなおす

 

「ええっと、それでは深雪さんは書記として今期の生徒会に加わっていただくとしてよろしいですね」

「はい。精一杯務めさせて頂きますのでよろしくお願いします」

「具体的な仕事内容はあーちゃんに聞いてくださいね」

「ちょっといいかな」

 

今度は渡辺先輩に視線が集まる

 

「風紀委員の選任枠のうち前年の卒業生と教員枠がまだ余ってたはずだが」

「それよ!」

 

うわっ!びっくりした、唐突な大声はやめてほしい、心臓に悪い。あと二枠ってところに俺のアホ毛センサーが反応している。おそらくこれから起こる事柄は俺にとって良くないことだろう

 

「摩利、生徒会は風紀委員に司波達也君と比企谷君を指名します」

「ちょっと待ってください俺達の意思はどうなるんですか、というか教員枠で生徒会は選べないでしょう」

「それに何故俺と比企谷何ですか、他にも人は居ますよね。それに風紀委員がどのような仕事をするのか聞いてませんよ」

「妹さんにも生徒会の仕事について具体的な説明はしていませんが?」

「それはそうですが…」

「まあまあ落ち着いて、選んだ理由だけど達也君は入試で魔法理論のトップレベルを、比企谷君は先日の騒動で使った魔法が風紀委員で役に立つからよ。魔法を発動させなくなる、怪我人が出る前に騒動を収めることができるからよ」

 

2本目のマッカンの開ける。何か反論しないのかだって?司波に任せているしあの件のことを言われたらどうしようもないしな、諦めてる

 

「風紀委員は学校の風紀を維持する委員です」

「……それだけですか」

「はい?」

 

すると司波は中条先輩を見る、というか見つめる

 

「あ、あの風紀委員の主な任務は魔法使用に関するの校則違反の摘発と魔法を使用した騒乱行為の摘発です」

 

凄えな何も言わず中条先輩から情報を聞き出したぞこいつ

 

「念のため確認しますが、風紀委員は喧嘩が起きるとそれを力ずくで止めなければならない、そういうことですね」

「まあそういうことだな」

「そして魔法を使用した場合も同様であると」

「できれば使用前に止めるのが望ましい」

「あのですね、俺は実技の成績が悪かったから二科生なんですが」

 

こいつさらっと自慢してないか?実技がよかったら一科生だったという自信があるんだろ?

 

「構わんよ。力比べなら私がいる」

 

渡辺先輩がそういうとチャイムが鳴った

 

「続きは放課後でも構わないか?」

「……わかりました」

「比企谷もいいか?」

「いいですよ、どちらにしてもあらゆる手段を使ってでも入れるつもりでしょうし」

「はいってくれるのか!」

「最後まで争いますけどね」

 

ふと横を見ると司波妹の顔が見えた、その顔は嬉しいのか笑顔だった




影収(かげおさめ)
あらゆる影を収納として使える。入る量に規定はないが手をいれるか入らないと物が取り出すことができない
影の中で栽培もできるため買うものがほとんどなく赤字にならない。影の中の温度も自在に操れるが中に動物はおらず野菜や果物しか作れない



今回八幡が使用した魔法、活用性に応用が利くという素晴らしい魔法ですね。影収というのも仮名なので何かいい名前があれば教えてください

やはり達也は風紀委員からは逃げられないのか





※この小説はログインせずに感想を書き込むことが可能です。ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に
感想を投稿する際のガイドライン
に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。