北山雫の幼馴染(エンジニア兼婚約者)な劣等生   作:魂魄木綿季
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北山雫の幼馴染(エンジニア兼婚約者)な劣等生6

アイネ・ブリーゼ 18時00分

委員会などの説明を終えてエリカ達を待たせている喫茶店へ

到着すると入店直後に大きな声で呼ばれた

エリカ「たつやくーん!こっちこっち!」

この前とは逆方向の窓際の席で大きく手を振り自分達の居場所を

教えてくれた

 

達也「すまないな。遅くなった」

 

雫「ごめんね。みんな」

 

エリカ「いいわよ。気にしないで。」

 

レオ「そうだぜ達也。堅苦しいのはやめようぜ」

 

達也「そうだな。水波、とりあえずエリカの隣に座らせてもらえ」

 

水波「はい。達也兄さま」

 

美月「そういえば達也さん。深雪さんは今日は来ないんですか?」

 

達也「あぁ今日は家の用事があるらしくて」

 

エリカ「ところで、貴女は水波(みなみ)ちゃん。でいいの?」

 

水波「はい。あっていますよエリカさん。」

 

エリカ「なんか深雪みたいね。とりあえず水波。敬語禁止ね。

    あと、さん付けもなし。堅苦しいのは嫌いだから」

 

レオ「そうそう。こんなやつに気ぃ使わなくても良いぜ」

レオの発言を聞いた途端エリカがレオの足に蹴りをお見舞いする

 

レオ「イッテー!!」

 

鋼「なんかどっかでこの構図見た気がする・・・」

 

エイミィ「サァァ。ナンノコトカナァー」

とあからさまに片言な声で目をそらした。

 

その後水波の自己紹介も終えある程度時間過ぎ日も暮れた為

お開きとなって明日の昼休みにもう一度このメンバーと深雪

で集まると言うことになった

 

 

第1高校最寄の駅 19時50分

エリカやレオ達は既にコミューターに乗って帰宅し雫達も先ほど

コミューターに乗ったが達也は駅から学校の方へ歩いていた

達也「・・・(司波家か。行くのは何年ぶりだろうな)」

達也が思考を巡らせていると背後に人の気配を感じた

 

達也「(数は1人。体格から見て女性か。いや、この気配は)」

そこまで考えるとフッと笑みをこぼし司波家へ歩き出した。

 

 

司波家前

達也がチャイムを押すと1分もしない内に深雪が出てきて

中へ案内をした。

達也「深雪さん。待ってくれ」

案内をするためスリッパを履きなおしリビングの扉を開けようと

した深雪に声をかける

 

達也「いつまでそこに隠れている気ですか?真由美さん」

塀の向こうでさっきから見え隠れしていた影が一瞬で真っ直ぐに

なり兵の陰から気まずそうに真由美が出てきた

 

真由美「えぇ~と。いつから気付いていたの?」

 

達也「帰宅中にマルチスコープで俺を監視していた時からです」

ちなみに昨日も同じ手段で俺を監視していましたね。と付け加える

 

深雪「・・・」

ちなみに真由美から見て達也の後ろに居る深雪は既に引いた顔だ

 

真由美「勘弁して達也くん。深雪さん」

 

達也「今回は見逃しますけど次ぎやったら容赦しませんよ?」

おおよそ高校生がする脅しとは思えないセリフをさらりと言う

 

?「深雪さん?流石に近所迷惑になるからここで口喧嘩するのは

  止めたほうが良いんじゃない?」

 

達也は司波家の中から出てきた人物を見て驚いた

達也「・・・水波・・・か?」

 

?「違うわよ達也くん。私は桜井穂波。あの子(水波)の母です」

 

真由美「歳の近い姉妹だったり?」

真由美も達也と同じく信じられないと言った顔だった

 

穂波「残念。実の母です。」

 

達也「嘘だろ」 真由美「嘘でしょ」

2人の開いた口は数分間閉じる事はなかった

 

 

 

司波家 20時15分

あの後外で喋るのもとどうかということで達也と真由美は司波家の

リビングへ招かれていた

深雪「どうぞ。」

と深雪は達也にコーヒー。真由美に紅茶を出す。

 

穂波「それで?達也くんの来た理由は予想が付くけど。

   真由美さんはどうしてここに来たのかしら?」

 

真由美「・・・・・・穂波さんは達也くんが四葉一家から

    ”追放された理由”を知っていますか?」

 

穂波「それが貴女がここに来た理由?」

 

真由美「はい。」

芯の取った強い声で穂波の質問に返す

 

?『それなら私が説明してあげるわ』

 

穂波「ま、真夜様!?」

 

真夜『久しぶりね。達也』

突然映し出されたディスプレイには現四葉家当主四葉真夜が

映っていた

 

 

司波家 22時00分 客間

あの後話が長くなってしまい。時間が遅くなってしまったため

達也と真由美は司波家へ泊まることにした幸い明日は休日だ

達也は雫に電話を入れ。真由美も真夜が弘一に連絡を入れてある

 

真由美「達也くんの追放を申し出たのが深雪さんだったとはね」

 

達也「俺は一昨日に雫に聞いていたので意外感は少なかったです」

 

真由美「・・・ねえ達也くん。」

隣の布団で寝ている達也に向けて話しかける

 

達也「・・・なんですか?」

 

真由美「四葉に戻りたい?」

 

達也「戻りたいですよ。」

 

真由美「じゃあ・・・」

 

達也「ですが、俺は今の生活に満足しています。雫やほのかが居て

   水波や紅音さんや潮さんが家に居て俺の帰る場所があり

   レオ達や摩利さんが『北山家の達也』ではなく唯の『達也』

   として接してくれる今の生活に俺は満足しています。」

 

真由美「そっか。」

と言った直後に横から静かな寝息が聞こえてきたので達也も意識を

そっと瞼を閉じ手放した

 

 

意識を手放してからどのくらい時間が経っただろうか達也は

司波家の付近に複数の気配を感じ目を覚ました

達也「・・・6、いや8人か」

呟き横で安らかな表情で眠る真由美の掛け布団を直してから静かに

玄関へ向けて歩む

 

穂波「あら?起こしちゃった?」

玄関につくと穂波がCADをケースから取り出し今から外の族を

排除しに行くため靴を履いているところだった

 

達也「いえ、この家の付近に複数の気配を感じたので。

   この賊達は人攫いですか?」

 

穂波「えぇ恐らくね。それで?6人だから私1人でも余裕だけど

   達也くんが片付けてくれるの?もちろん後始末はするわよ」

 

達也「数は6ではなく8人ですよ。穂波さんは真由美さんたちの

   ガードと族の後始末をお願いします。」

といって達也は迷いなくドアを開けた。

 

族は予想通り8人だった。話している言語はニュアンスから

予想をするにロシア語だろう

達也はため息を吐くと同時に賊の内2人が達也に向け攻撃を

仕掛けてくる

そこに冷静に達也は手刀で2人共意識を刈り取る

相手側に動揺が走る直後

相手側のうちかなり後ろに居る2人から想子の波動を感じ取った

達也は回避行動を取ろうとしたが”自分の後ろから”魔法が敵に

向かって飛んでいったその攻撃が狙われた相手にしっかり届くと

今度は耳に独特な”不快音”が入ってきた

達也「(キャストジャミングか)穂波さん。下がっていてください」

達也は体術で相手の懐に入りキャストジャミングを発動している

者を一撃で意識を手刀で刈り取った

これにより穂波は魔法が使えるようになった

その後2人が賊を片付けるのに数分とかからなかった

 

 

 

翌日 7時30分 司波家玄関

穂波「それじゃあ。達也くん、真由美さんまた来てね」

 

真由美「えぇ。今度は妹達を連れてきますね」

 

達也「それでは、お世話になりました。」

と言って達也は先に出て行った

 

 

北山家 8時05分

達也「ただいま・・・」

 

雫「お帰り。」

と言って雫は達也に抱きつく

 

達也「どうしたんだ?」

 

雫「んっ。達也成分の補給」

 

ほのか「お帰りなさい達也さ・・・って雫!何で玄関で達也さんに

    抱きついてるの!?」

 

この騒がしくもあり平和な日常に達也は

「俺はやはり今の生活に満足している」と再確認をした

 

 

おまけ

北山家 洗面所

水波「・・・」

 

達也「・・・」

現在洗面所には

バスタオルで体をギリギリ隠している状態でフリーズ中の水波と

この状況に対しどう反応するか迷っている達也の2人が居た

達也はただ手を洗いに来ただけだったのだがドアを開けた瞬間に

バスタオルでギリギリ体が隠れている状態の水波と会った

達也「・・・(なんだかデジャブな気がするな)」

もっともあの時とは状況が逆だが

 

水波「・・・////////」

状況に思考が追いついたのか水波の顔が紅潮していく

 

水波「キャーー!!//////////」

水波の叫びと共に北山家の一家全員が駆けつけ達也が

一方的な裁判にかけられ

後日穂波にも呼び出され同じく一方的な裁判が行われた

 

 

 

 

 

『桜井穂波』

この作品では水波の実の母で深雪のガーディアンになっている

桜井家として『障壁魔法』は十八番で十文字家にも

『ファランクス』が無敵の『障壁魔法』なら桜井穂波の

『障壁魔法』は最高の盾だと言われている

水波に対しては親バカになる

 

『四葉真夜』

書類上は達也と深雪の母だが実際には達也と深雪の本当の母は

『四葉深夜』で彼女に「達也達を幸せにしてあげて」と言い残され

元から甥バカだったのもあり深雪の「達也の追放」を実行した






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