「金栄輝先生の上疏文」とは何か?
永田正治 Masaharu Nagata
1.なぜ、金栄輝先生の上疏文を信じるのか。
まず、上疏文の内容が金先生の従来の主張だからです。逆に、違う主張なら、にわかには信じられません。先生は、2015年、「良心宣言」でお母様無原罪を批判しましたが、それでも、真のお母様だから従うと語り、家庭連合にとどまりました。時がたっても、お母様の、無原罪の独生女とお父様有原罪の考えは変わらず、そのうえ、腐敗した人物を側近に重用し、教会が傾くのが忍びなく、今、上疏文を提出したと理解しました。また、内容が、金先生が書いたとしか思えない真摯で真実味があるものだからです。「むしろ、真のお父様の健康が心配で、わたくしが真のお父様に報告をしようとするリーダーを止めたとき、真のお父様からひどく叱られたこともありました」などは、本人でなければ言えないことだと思います。
2. なぜ、情報の出所を示さないのか。
上疏文は、金栄輝先生がお母様に提出した文章です。それが流れ出たものでしょう。何時のものか分かりませんが、私が知ったときは、情報がある程度広がったときです。そもそも、出所(出典)を示すのは知的財産権を尊重するためです。私はいくつかのメールグループに属していますが、グループ名を明かす義務などありません。
これがねつ造記事で、金先生が迷惑をこうむったならば、私が良心に基づき、謝罪することで、別に出所を示さなければならないことではありません。これは良識の問題です。第三者に不利益をもたらす秘密情報を得た時でも出所の公開義務などありません。私は複数の人々に公開されている情報から得たのであり、現時点で、金先生に迷惑をかけたかどうか分かりません。
3.なぜ、「金栄輝先生が家庭連合を去った」と言えるのか。
上疏文の最後の部分をご覧ください。「この全てのことは36家庭から全ての祝福家庭が、責任を果たせなかったために起きたという反省とともに、真のお母様が統一家の完全な中心になられることを祈願しながら、遠くで精誠を捧げます」 。おわりに「遠くで精誠を捧げます」という言葉があります。こう言えば、家庭連合を去るという意味以外何がありますか。書き手の気持ちになって文章を読んでください。
それ以前に、これだけはっきりお母様の「独生女論」を批判したら、家庭連合に居れません。ある人が、日本の家庭連合にこれと同じ文章を提出したらどうなりますか。すぐに出入り禁止になります。これは家庭連合を去ることを覚悟のうえで書いているのです。
4.家庭連合は公式声明を出すべき
「金栄輝先生の上疏文は真実」で述べましたが、事の真偽は、家庭連合の公式声明を待つしかありません。上疏文がねつ造ならば家庭連合はすぐに声明を出すに決まっているのです。出さなければ、上疏文は真実なのです。私は、家庭連合が、一刻もはやく、声明を出すをことを願います。その内容によっては、潔く謝罪いたします。
【永田正治さんのプロフィール】
1954年東京生まれ。高麗大学歴史学科卒業。崇実大学統一政策大学院修士、啓明大学日本学博士課程修了。慶州ソラボル大学勤務(1997—2007)。慶州歴史文化都市造成計画TF委員歴任。著作に『北朝鮮関連日本書籍の分析』、『徳川綱吉の儒教政策』など。日本に帰国後は、信者の異宗教交流により宗教間交流の活性化をめざす「異宗教コミュニケーション」を提唱。「異宗教コミュニケーションのすすめ」、「宗教の復権と異宗教コミュニケーション」、「宗教多元主義と異宗教コミュニケーション-遠藤周作『深い河』を中心に」などがある。
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