八幡は魔法科高校ではぼっちでは居られない   作:sinobun
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いいサブタイが思いつかない。


八幡はまた切れる

「ふぁ~あ、小町と水波め、自分たちが生徒会で朝早いからって何も俺まで一緒に家を出なくてもいーじゃねーか」

 

八幡はキャビネット(現代の移動手段=無人タクシーの様なもの)を降りると、一人学校へと歩きながら

 

(しかし昨日は色々あったな。今日は何事もなく終わればいいが。まぁ、昨日の今日で何か起こるわけもないか。取りあえず教室に入ったら基本ステルスヒッキーを発動して目立たないようにしよう!席もあいうえお順で窓側の1番後ろだしな。初めて四葉に生まれて良かったと思えたぜ!)

 

などとフラグを立てているのだった。

 

 

八幡が教室の中に入ると一部に人だかりができている事に直ぐに気が付いた。

その人だかりをよく見ると、どーやら深雪を囲むように男女問わず集まっているようだ。

 

深雪も大変だな。まぁ新入生総代であの容姿だからな。ん?てゆーか深雪は同じクラスなのか。そーかそーか。べっ、別に嬉しくなんてないんだからねっ!」

 

「おはよう、八幡君。何をブツブツ言っているのかしら?」

 

どーやら声に出ていたようだ。

 

「おっ、おう、おはよう雪乃。いや、あの人だかりがすげーなと思ってな。」

 

「本当ね。でも、優れている者に群がるのは人間の本能だから仕方ないのではないかしら?」

 

「群がるってお前な。でも確かにそんなもんかもな。俺は大人しく自分の席から見える外の風景でも確認してるわ!」

 

「貴方も大概ね。でもわかったわ。また後で。」

 

そう言って八幡と雪乃はそれぞれ自分の席に着いた。

 

八幡が本当に外の風景を確認していると

 

「八幡おはよう」

 

「ん?」

 

声のした方に振り向くと雫が立っていた。

 

「おはよう」

 

「おっ、おうおはよう。北山だったよな?」

(いきなり呼び捨てかよ。難易度高すぎるぜ。)

 

八幡がそんな事を考えていると

 

「雫でいい」

 

「え?」

 

「私も八幡って呼ぶから雫って呼んで」

 

「いや、それはアレがアレだから・・・妹の許可もいるし・・・」

 

しかし雫は無表情で八幡を見つめる

 

「・・・・・」

 

「( ^ω^)・・・」

 

「・・・・・」

 

「はぁ、わかったわかった。雫。これでいいか?」

 

「ん」

 

満足したのか雫は自分の席に戻って行った。

 

(何だったんだ一体・・・そーいえば昨日一緒に居た光井だったか?今日は一緒じゃないんだな。)

 

八幡がほのかを探すと深雪の取り巻きの中にその姿を発見した。

しかしそーゆー性格なのか、周りの圧力に負けて中々深雪に近づけない様だ。

 

「後で紹介してやるか」

 

見兼ねた八幡はそう思うのだった。

 

 

今日は授業初日と言うこともあり、新入生たちは各教室で自己紹介などのオリエンテーションを行った後、上級生の授業見学をする事になっていた。その際各自自分の好きな授業を見学していいのだが、大半のクラスメイト達は深雪のお近づきになりたいのが見え見えでその後を追うように付いて行くのが見えた。

 

そして八幡はというと

 

「よし、今日からここをベストプレイスにするか」

 

授業見学になど全く興味などなく、あまり人がやってこない様な場所を見つけサボっていた。

 

(はぁ~それにしてもさっきの自己紹介でもそうだが全員「四葉」に反応し過ぎだろ。先生まで余所余所しいのはかんべんだな。毎回あんな反応されるとスゲー疲れるんだがな。まぁ深雪のおかげで俺が余り目立ってなくて助かってるんだが。)

 

そんな事を考えながら午前中はここで寝て過ごすことにした。

 

 

そしてしばらく経つと

 

「・・幡・・ん」

 

「ん~~~」

 

「・・幡君」

 

「んあ~?」

 

「八幡くん!起きなさい!!!」

 

「はっ、はい!」

 

「やっぱりこんな所でサボっていたのね。」

 

「なんだ雪乃か。」

 

「なんだじゃないわよ。授業見学中全然見かけなかったから探しに来てみれば、こんな所で寝てるなんて!」

 

「おう。俺のベストプレイスだ!」

 

八幡はドヤ顔でそう言った

 

「そう言えば貴方には総武中の時もそんな場所があったわよね。」

 

「まーな。それでどうしたんだ?なんか用か?」

 

「もうお昼だから貴方を誘いに来たのよ。雫とほのかが貴方も誘ったら?っていうから。二人とも先に食堂へ行って待ってるわ。」

 

「もうそんな時間なのか!?わかった。じゃー待たせちゃ悪いから急いで行くか。」

 

「ええ、そうしましょう。」

 

そして二人は食堂へと向かった。

 

 

八幡と雪乃が食堂に着くと食堂の中は生徒達で溢れかえっていた。

 

「ありゃ~、スゲー混んでるな。座れるのかこれ。」

 

「貴方があんな所で寝ているからよ」

 

そんな事を言っているとどこからか争う声が聞こえてきた。

 

 

「見て分からないの?私達がまだ使ってるじゃないのっ!」

 

「二科生のくせに生意気な!この学校では実力が全てだ!ウィードごときがプルームの僕達に逆らうなっ!」

 

「なんですってっ!!!」

 

雪乃が言い争っている生徒達を確認すると

 

「あれはエリカね。もう一人は私達と同じクラスの森崎君だったかしら?」

 

八幡と雪乃に気が付いた様で雫とほのかが二人の所にやってきた。

 

「雪乃、八幡っ!」

 

「雫、一体何があったの?」

 

雪乃が雫に事情を聴く。

 

「私達がここで雪乃と八幡を待ってたら司波さんとあの取り巻きの人達が来て、あの席に座っている人達の中に司波さんのお兄さんが居たみたいなの。それで司波さんはお兄さん達と食事をしようと思ったみたいなんだけど、取り巻きの中に居たあの森崎って人が割り込んできて席を空けろって言いだしたの。」

 

その席を見ると確かにエリカの他に、美月、結衣、名前は分からないが体格のいい男子生徒、そして達也の姿があった。

八幡も達也の姿を確認していると達也も八幡に気が付いた様で目で合図を送る。

 

「(すまん八幡。深雪を頼む。)」

 

「(ああ、任せておけ。)」

 

八幡が深雪を見ると若干顔を歪ませ、必死で怒りを抑えているのがわかった。

 

八幡はマズイと思いまず雪乃、雫、ほのかに確認をとる。

 

「雪乃、雫、光井。」

 

「なにかしら?」

 

「なに?」

 

「なんですか?」

 

「今日は違う場所で飯を食う事になりそうだけど大丈夫か?」

 

三人は意味がよく分からなかったが答える。

 

「え、ええ。別に構わないけれど。」

 

「私も大丈夫。」

 

「私も大丈夫です。」

 

「よし、ちょっと待っててくれ。」

 

三人にそう言うと八幡は達也や深雪の居る席へと近づいて行く。

 

八幡が来るのを確認した達也は

 

「深雪、俺はもう行くよ。」

 

「えっ?あっ、はっ、はい・・・」

 

深雪にそう言い食堂を出て行く達也。それに続いて、まだ森崎に文句を言いたそうにしながらもエリカ達も付いて行く。

達也達が行ってしまいさらに顔を歪ませる深雪。

 

そんな深雪の状態にも気が付かずに森崎は

 

「さぁ司波さん、席が空きました。食事にしましょう」

 

それに対して深雪が怒りを爆発させ

 

「結構です!」

 

そう言おうとしたのだが、それに被せるように八幡が深雪を呼んだ。

 

「おいっ、深雪っ!」

 

「えっ?八幡?」

 

「昼は毎日俺と食べるって約束してたじゃねーか!!!」

 

「え?え?」

 

いきなり八幡が現われてそう言われ、何がなんだか分からない深雪。

 

しかし八幡はそれに構わず深雪の手を取り連れて行こうとする。

 

「行くぞ!俺のベストプレイスに連れて行ってやる!」

 

ドヤ顔でそう言った

 

その光景を始めは茫然と見ていた森崎だったが、やっと我に返ると当然納得できずに

 

「おっ、おい!待てっ!司波さんは今から僕達と食事をするんだ!」

 

「あ?」

 

そう言われた八幡の纏う空気が明らかに変わった。いや、食堂の空気が変わったと言うべきだろう。

 

八幡から発せられるプレッシャーに周りの者たちも気が付く。

 

「え?何これ?」

 

「震えが止まらない。」

 

「怖い・・・。」

 

もちろん森崎も

 

「ひっ、ひぃっ。」

 

腰を抜かしていた。

 

少し離れた所から見ていた雪乃達は

 

「八幡くん・・・」

 

「雪乃、八幡てあんなに凄かったの?あの八幡から漏れてるサイオンの量、普通じゃないよ。」

 

「私も実は八幡君の魔法師としての力は知らないのよ。そういえば・・達也君・・・深雪さんのお兄さんが言っていたわ。手を抜かなければ総代は八幡君だったって。」

 

「そうなんだ。四葉は伊達じゃないって事かな。」

 

「凄い・・・。」

 

雪乃と雫は驚き、ほのかは見惚れていた。

 

その一方でこの事態に一番焦っていたのは深雪だった。

 

「(まずいわ!また八幡が我を忘れそうになってる。)」

 

そう思う深雪の脳裏には昨日の八幡の家での光景が浮かんでいた。

 

「(今はお兄様も居ないし、私が八幡を止めないと)」

 

そして深雪は八幡を止めるために・・・

 

「八幡ダメよ!」

 

といいながら八幡の後ろから腰に手をまわす様に抱き着いた。

 




すいません中途半端かもです。

それにしても話が進まない・・・




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